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ふう。
僕にあてがわれた部屋へと戻り、一息つく。あのにぎやかな中では気がつかなかったけど、そうとう食べていたんだ。お腹が苦しい。
芹香さんも夏姫さんも、食べるだけでなくいろいろと楽しい話をしてくれた。それこそ普段ならいちばん騒がしいはずの百合奈ちゃんがおとなしく見えたくらいだった。会話を楽しみながら僕の手は止まることなく大皿や小皿へ、そこから口へと忙しく動いていた。エツ子さんの料理はとっても美味しい。そう誉めたらエツ子さんはにっこりとして、
「今日は百合奈さんが手伝ってくれたんです」
「あああ。エツ子さん、それ言わないって約束〜」
向かいにいた百合奈ちゃんが慌てた声を上げ、箸で持っていた野菜が皿の上にぽろっと落ちた。予想外の反応に僕のほうがびっくりする。
「え? な、なにかあったの」
「……だって」
「恥ずかしいのよ」
僕の視線にあたふたしている百合奈ちゃん。そんな僕たちを横目に夏姫さんがフォークに刺してた肉団子をぱくっと食べて、さらっと言いのけた。
「は?」
「にぶいわねえ」
百合奈ちゃんから夏姫さんへ、問いかけなおした僕に一言そう返して、夏姫さんは呆れた顏で黙々と食べ続けている。口の中のものをごくりと飲み込んだところで、百合奈ちゃんに悪戯っぽく笑いかけた。
「百合奈ももっと積極的にいったほうがいいんじゃない。そうじゃないとこの“お兄さん”はわかってくれないみたいよ」
その言葉に百合奈ちゃんがうつむいてしまう。僕も、なんとなくわるいことをした気分になって、どうしていいかわからずに下を向いてしまった。
「まあ、まあ。とにかく美味しいものは美味しい。それでいいじゃない二人とも」
「そうですよ。それにわたくしも楽ができて、ありがとうございます百合奈お嬢さん」
芹香さんが静かになりそうな雰囲気をすぐにすくいあげ、それにエツ子さんの言葉が明るく続く。夏姫さんの表情も澄んだものに変わり、二人に溶け込んで僕らを見てくる。
みんなの声援を受けた百合奈ちゃんは、顔を上げて、僕に向かって尋ねてくる。
「うん。お兄ちゃん、美味しい?」
「ああ、もちろんさ」
そんな恥ずかしい会話をみんなが祝福してくれた。
それから少ししたら今度は夏姫さんがお酒を勧めてきて……。
ビールや日本酒ならそこそこ飲める僕でもここで出されたワイン、きっと高級なんだろう、それは味もアルコールもよくわからなかった。そのときになってまた緊張したせいもあった。勧められるままグラスを傾けていたら、何がなんだかわからなくなって、世界が回り始めていた。
芹香さんが止めてくれなかったらそのまま酔いつぶれていたに違いない。
酔いざましにと浴びたシャワーもあまり効果がなかったようだ。Tシャツ短パンというラフな格好のまま、どさっとベッドに身を投げ出す。
ほろ酔い加減でぽーっとなった頭に、百合奈ちゃんの水着姿が浮かんできた。
この別荘についてすぐの接待が終わってから、いっしょにプールへ行ったそのとき。てっきり僕はワンピースのスクール水着みたいなイメージを抱いていたのに、百合奈ちゃんが着てきたのは緑と青のチェックが派手な、ちょっと小さめのビキニだった。
「へへ、……似合って、ますか?」
照れ笑いが、次第に照れに押しつぶされて、じっと僕の言葉を待っている。
待っているのがわかっていながらそのときの僕は何も言えなかった。じっと見つめているだけだった。
百合奈ちゃんが照れていたのは最初だけ。じっと見つめる僕の視線を次第に大胆に受け止めるまでになっていった。「うん」という言葉が僕の口から漏れると、あとは普段の百合奈ちゃんになってきゃーきゃーはしゃいで僕も普段通りに遊ぶことができた。
……でも、もしあのとき、何も言えずに彼女に近づいていったとしたら。
男である僕に見られていた彼女は、やっぱり女で、男と、女……
……
言葉にならない原始的なイメージが脳を飛び交うのもやっぱり酔っているからだ。「ふう」とアルコール混じりの息を吐いて、頭を振ると、百合奈ちゃんの笑顔がまた浮かんできた。
「百合奈……」
名前だけでの呼びかけ。その後の言葉を続けられずに僕は、まばゆい彼女の姿を繰り返し繰り返しまぶたに映し続けてしまう。そしてそれは、やがて光にあふれて脳の中に融けていき……
コン、ココン、コン
ノックの音に、はっと首がはね上がった。いけないいけない。ごろりとなったまま、うとうとしていたようだ。
「はい?」
「百合奈です。お兄ちゃん、入ってもいい?」
名乗りは元気だけど、そのあとは小さな声でこちらの様子をこわごわとうががってくる。
「ああ、もちろん」
扉を開けようと立ち上がったら、ふらついてしまった。まだ頭がふわふわしている。それでも扉に近付いて、こちらから開いた。
そこには百合奈ちゃんがちょこんと控えていた。僕の顔を見て、えへっと笑って、でもすぐに表情が固くなる。その目が何やら心配そうな色をたたえている。
「ま、中へ」
ぼやけた頭ではそんな彼女を心配することもできず、さっさと引くように招き入れ、そのままさっきと同じようにベッドへと腰掛けてしまった。百合奈ちゃんはすぐ隣りに座って僕の顔をじっと見あげてくる。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「へ、そ、それって?」
「だって、何回もノックしたのに、返事なくて、寝ちゃったのかなとも思ったんだけど」
百合奈ちゃんの声がかすかに震えている。心から本当に心配してくれてたんだとわかって、僕の中にすまないという気持ちがわき起こってきた。
「あ、ああ、ごめんね。うん、うとうとしていたみたい」
「じゃあ……」
「いいんだ。別に寝ていたわけじゃないんだし」
何か言おうとした百合奈ちゃんをさえぎり、僕は言葉を続ける。
「やっぱりさっき飲んだワインが効いたみたいだ。飲み過ぎかな」
軽く頭を振ってから、にっこりと笑いかける。それに反応してすぐに笑顔を返してくれた百合奈ちゃんだけど、すぐにまた表情が曇る。
うん?と思ったとき、百合奈ちゃんから出た言葉がキンと響いた。
「お兄ちゃん、ごめんなさい」
「えっ、えっ、なに? 何かあったの?」
「百合奈が……誘って、こんなところまで連れてきてしまって。お兄ちゃん疲れちゃったでしょ」
「謝ることなんてないよ! むしろ僕がお礼を言わなきゃ。ありがとう、百合奈ちゃん」
彼女の勢いをそのまま返す僕の酔っぱらった声が大きく響き、百合奈ちゃんが沈黙してしまう。でも僕の勢いは止まらない。
「そりゃ来るまでは、どういうところかわからなくって、ちょっと怖かったけど、こんなにいいところだし、夏姫さんや芹香さん、エツ子さんみんないい人だし」
(あの“接待”にはさすがにびっくりだったけど)
と口に出さずに付け加える。
「そして、いっしょにプールで泳げて楽しかった」
「うん、百合奈もとっても楽しかったよ」
にこっという百合奈ちゃんの笑顔。さっき思い浮かべたそのまんま。僕はこの百合奈ちゃんが――。
僕もにっこりと、最高の笑顔を返す。
「そして、百合奈ちゃんの水着、見られたもんね」
僕の言葉に彼女はぴくっと身をすくめてしまう。顔をそらしたその瞬間だけで百合奈ちゃんの顔が真っ赤なのがわかった。
「その、綺麗だったよ。百合奈ちゃん、女の子だけど、その、あの姿見たとき、僕は……」
“女の子”とは言えても“女”と露骨に言うのがためらわれた。どもって、同じ言葉を繰り返そうとして、結局何も言えない。
みっともない僕の様子に、恥ずかしがっていた百合奈ちゃんは逆にこっちを観察しはじめて、興味津々と僕を見つめてくる。今度は僕が照れてしまう。
「実を言うとね」
照れたついでだと、正直に僕は話す。
「今、百合奈ちゃんが来てくれたとき、百合奈ちゃんのこと考えてぼーっとしてたんだ」
「えっ?」
「百合奈ちゃんの、水着姿、目に浮かべてた。そうしたらそれが、その」
「……」
百合奈ちゃんは、さっきみたいに恥ずかしがってはいないけれど、何か強い意志を顔に浮かべてじっとしている。僕は彼女のそばにいることに酔い、さっきのワインと自分が喋る言葉に酔って、胸に浮かぶ気持ちを素直に出してしまう。
「素敵だ……百合奈ちゃん。女の子なんて思ってちゃだめだった。一人の立派な、レディー。大人の、女……」
言葉にしたもののやっぱり最後は小さくかすれるようになってしまった。それでも彼女に、ちゃんと届いている。
言い終えた満足感にまた眠りそうになってしまった僕。でもそのときに、二の腕がぐいっと引かれた。
しっかりと二の腕を握って、僕を見つめてくる百合奈ちゃんの目は真剣だ。
「百合奈、大人ですよね。子供じゃないですよね」
彼女の問いにしっかりとうなずき返す。
ゆっくりと、そばに、ほんのすぐそば、僕の顔のすぐ下から見あげるような位置で百合奈ちゃんはそっと目をつぶった。
その行為が何を意味しているのか、わかったときにはもう僕の唇は彼女に重なっていた。
「……」「……」
沈黙の中に百合奈ちゃんの気持ちが伝わってくる。もちろん僕も自分の気持ちを今触れあっているそこに込める。
実際の時間以上の長い時間が過ぎ、やっと僕たちの顔が離れた。はぁと息をつく百合奈ちゃん。うるんだその目に僕の姿が映っている。
そんなけなげな彼女に、僕はどうしても言わなければならなかった。
「……僕で、いいの?」
ばからしい言葉に聞こえるかもしれないが僕は真面目だった。まだ百合奈ちゃんは中学生で、これから素敵な男性と出会う機会はたくさんあるはずだから。
百合奈ちゃんの首が縦に揺れた。僕の問いの意味を全て理解して、百合奈ちゃんがはっきりと答えてくる。
「お兄ちゃんしかいない。百合奈はお兄ちゃんのものになりたいの」
「だから、お願い」
その言葉を聞くやいなや僕は目の前の彼女の体をきつく抱きしめた。苦しそうな声が聞こえたときにほんの少し緩めたが、それでも力をこめて抱きしめていた。もう離さない。それが僕と百合奈ちゃんの同じ思いなのだから。百合奈ちゃんも頬をすりあわせて応えてくれた。
ベッドに座らせた百合奈ちゃんのパジャマに手をかけたところで、何か言いたげな彼女の表情に気がつく。
「灯り、消そうか?」
こくんとうなずいた彼女に応えるべく、僕は立ち上がってベッドのランプを点した。そして、部屋全体の灯りを落とす。
暗くなった中にランプに照らされた百合奈ちゃんが浮かび上がる。彼女の目には僕の姿がある。互いに淡い姿を見つめあう。静かな時が流れてから、僕はその淡く見える小さな少女を確かなものへと還元するために触れていった。
華奢な体を横抱きにして、軽く唇をあわせる。彼女が反応するより早く、唇を横にずらし熱い頬へ、さらに耳元へと動いていく。ぴくっと動いた耳たぶを見て、僕は息を百合奈ちゃんの耳の穴の中へ吹き込んだ。
「きゃん」
いきなりのくすぐり。きっと初めてされる愛撫。彼女の口から可愛い悲鳴がもれる。その悲鳴がおさまる前に耳全体を舌でなぶる。
「あ、だ、だめ、……お兄ちゃん、そんな、こと」
普段舐められる場所でないところを舐められる感触に百合奈ちゃんはついてこられない。それでも徐々に馴染んできているように見える。
耳たぶを甘噛みしてみる。
「あん!」
くすぐったさを訴える中に甘く響く嬌声。百合奈ちゃんは感じている。
次の舌の標的は豊かな髪に隠された首すじ。両横で結んだ髪に隠されていて、それだけガードが固いということは……。
「あ、ああ、あああ」
僕の舌がちょんと触れただけで百合奈ちゃんの体の力が抜ける。反対に回した腕で支えながら、より強く舌を当てる。
「あ、あつ、い。おにい、ちゃん……ゆ、ゆりなあ」
予想通りそこは百合奈ちゃんの弱点だった。ろれつが回らないながらも懸命に自分の状況を叫ぶ彼女が愛しい。僕はその愛しさを込めて、優しく舌をなぞらせていく。一拍おいて、訊ねてみる。
「気持ち、いいかい?」
「……うん。とっても」
僕が彼女の首元に吸いついているから、お互いの顔は見えない。だから、恥ずかしさでいっぱいながらも百合奈ちゃんは正直に答えてくれる。それが嬉しいから僕の愛撫はますます激しくなっていく。
「ア、あはっ、だ、だ、ああ、アン」
百合奈ちゃんは僕にされるまま、何も言えず受け入れるだけになる。
首への愛撫を続けながら、僕は百合奈ちゃんのパジャマのボタンを外していった。感じ入った百合奈ちゃんは全然気がつかない。
「脱がすよ」
僕の一声に、やっと自分の状態を悟った百合奈ちゃんが頬を染めつつ可愛くうなずく。彼女の腕を抜いて、パジャマの上を肌から離す。下は、立ちあがった百合奈ちゃんが、するするとおろした。僕から逃げるようにして、百合奈ちゃんはベッドへ横たわる。ブラジャーはしていなかった。薄明かりの中にパンティ一枚だけになった百合奈ちゃんがいる。僕の動きが止まり、じっと彼女を見つめてしまう。
「あ、う、お兄ちゃん、百合奈、恥ずか、しいよ」
百合奈ちゃんは、あおむけのまま首だけを横向きにして僕の視線の攻めに耐えている。その恥じらう横顔が僕の心をまた捕らえてしまう。
「すごく、綺麗。恥ずかしがることなんかない。僕の、百合奈ちゃんなんだから」
「うん……」
僕は手早くTシャツを脱ぐと、恥ずかしくて動けない彼女に覆い被さっていった。体重をかけないようにして胸板を彼女の乳房へ、腹筋を彼女のお腹へと合わせる。横向きの百合奈ちゃんの顏をまっすぐにして、真正面からじっと見つめる。
「そんなに恥ずかしいのなら、隠しちゃう」
「あっ」
そう、百合奈ちゃんの素敵な体は僕のそれの下敷きになって、見えているのは薄桃色に染まった顏だけ。僕の視線から逃れたから、そして僕にからかうように言われて、百合奈ちゃんの緊張が解けた。くすっと笑う。それに僕が、ふふふと笑い返す。
「お兄ちゃん、熱い」
汗ばんだ体が百合奈ちゃんに触れ、ぬめっとした触感を彼女に与えている。百合奈ちゃんのふとももが僕のそれにぴったりと吸いついてくる。ぴんとした弾力があるのにこんなに柔らかい。ぴちぴちした体は、僕以上に燃えている。
「百合奈ちゃんだって」
軽く彼女のおでこを指で弾き、その指で頬をくすぐる。いやいやをしながら実は百合奈ちゃんの方から指を頬に当たるようにしている。わざと外すと、追いかけてくる。しばらくそこの相手を続けてから、やがて僕の手が下へと進んでいく。首筋をさらっと撫でる。気持ちよさげにまぶたとまつげがぴくぴく揺れる。
少し体勢を起こしながら、さらに手を下げると、そこには女性のみに許される素敵な二つのふくらみがある。敏感だろう突起は避け、その周りに広がる厚ぼったい部分を指でぐるぐるなぞってみる。
「あっ、あっ、あ。そこ、おっぱいが、ふっ、あ、あぁ」
十分感じてくれる。調子に乗って丸みにそって形を確かめるようにさすってみる。
「あ、あっ……や、ああん、百合奈の胸、ちっちゃいから」
「ぜんぜん。小さくなんてない。素敵な胸だよ」
つまらない弁解なんていらない。僕の気持ちを伝えるように曲線に合わせて手のひらでこする。ふくらみが、百合奈ちゃんの元気のよさが発散されるかのように温かくなって、いい匂いまでしてきた。
百合奈ちゃんの匂いに引き付けられて僕は、頭を下げて直接胸の上に頭をもっていった。確かに大きくはないけれど、綺麗な曲線を描くそのふくらみに目を奪われる。
「あ、見、見られるの、あ、あふ」
右のふくらみを僕は口に含んだ。そして、もうひとつのふくらみを左手で優しく揉みほぐす。注意がそっちにそれたときに、含んだほうをちゅっと吸った。
「お、お兄ちゃん、あ、ああっ、そんなに、吸って、ひゃ、はあぁ」
ミルクこそ出ないものの、甘酸っぱい香りに僕はくらくらとなる。もっと欲しいと、ふくらみを強く吸って、口の中に収まっている乳首を舌でくすぐる。
「そ、そこ、あ、い、や、とても、ああん、ああああん」
いきなりの大きな声に驚いて口の動きを止める。すると、百合奈ちゃんの手が僕の頭を抱えて、胸へ押しつけた。
「い、いいの、もっと、お兄ちゃんもっとして」
僕に吸われて百合奈ちゃんが気持ちよくなっている! 小躍りして僕は、ちゅうちゅうと赤ちゃんのようにおっぱいを吸い続ける。百合奈ちゃんは胸を、体を、手足を震わせながら、ひっきりなしに気持ちよさを訴えてくる。
胸を吸いながら、手もちぶさたの右手で百合奈ちゃんの腹を撫でた。つるつるの肌が気持ちいい。しばらくそこを撫でてから、さらに下へ動いていく。指先に薄い布が触れた。そこも撫でる。胸より小さいけれど、確かにこんもりとふくらんでいる。
「あ、ふ、あはっ」
こっちのほうでも感じてくれているのだろうか。僕は口で胸を愛撫するのをひかえて、パンティをいじりまわすだけにしてみる。
「ふ、あ、そ、そこに、お兄ちゃん、あ、ああっ」
しっかりと感じている。嬉しくなった僕は、もっと感じさせたいと指をパンティの縁から布と肌の間へもぐらせる。さわさわとした手触り。これが百合奈ちゃんの恥毛なんだ。産毛のように柔らかい。
中を、さらに下へ指を伸ばすと、
「はう、うっ」
大事な場所に強く当たってしまって百合奈ちゃんがうめく。あわてて僕は手をひっこめる。
「い、いいの。そっちもいいよ」
「パンティも、脱がせて……」
臆病になった僕に百合奈ちゃんが優しい言葉をくれた。
僕は乳房から口を離すと、体をずらして、百合奈ちゃんの股間へ顏を運ぶ。パンティに手をかけると、百合奈ちゃんがお尻を浮かせてくれた。するすると下げていくと……ああ、これが百合奈ちゃんの大事なところ。
「あ、あんまり、見ないで」
僕の視線に貫かれた百合奈ちゃんが、小さな声でささやく。でもそれは無理だ。初めて見る女の子の性器から目が離せない。
さっき指で触れた陰毛は、ほんのわずかなところに、台形を描いて生えている。その下で、左右から合わさっている肉の唇。肉唇で形成された縦すじが、僕に見られて細かく震えている。
「とっても、綺麗だ」
ぽつりとつぶやくと、そうするのが当たり前のように自然に頭が陰阜へ近づき、秘裂へ口づけた。
「ひゃあん」
びくんと飛びはねる百合奈ちゃん。恥丘が鼻にまともにぶつかったが、それに臆することなく僕は舌を伸ばして、肉唇を、秘部を舐めまわしていく。
「ひ、だ、だめ、きたな、い、ひうっ、ああっ、お兄ちゃん、そんなことされたら、百合奈は、はわっ、あ、あーっ」
快感に咽ぶ可愛い悲鳴は僕の応援にしかならない。調子に乗って、秘唇とキスをし舌を挿しこもうとする。さすがに中へは入らなかったけど、百合奈ちゃんのこの唇の味は上の口に勝るとも劣らないほど素敵だった。
秘部一帯を舐めているうちに、割れ目の始まるところでちっちゃな肉の粒が息づいているのにようやく気づいた。ピンクのそれは、百合奈ちゃんのクリトリス。とっても感じるはずのところ。舌をかぶせて転がすと、まさにその通り、百合奈ちゃんは声もだせずにびくびくびくと激しく痙攣する。
僕の舌が乱舞しているうちに、じわじわと辺りが濡れてくる。僕の唾液だけじゃない。百合奈ちゃんの愛液が分泌されてきたのだ。どれくらい濡れればいいのかわからないけれど、僕の股間はもう我慢ができなくなるほどぱんぱんに突っぱってきていた。
「……いいかな」
「うん。百合奈、お兄ちゃんと、したい」
それだけで通じる。手早くパンツごと短パンを脱ぎすてて、僕は改めて百合奈ちゃんの体をベッドの上に横たわらせる。正面から、彼女のふとももを持って静かに開いていった。脚の間に腰を置いて、ペニスの先を、秘裂にあてがう。
「百合奈ちゃん。百合奈ちゃんを僕のものに、する」
「……して、してほしい。百合奈は、お兄ちゃんのものだから」
ここまで言われて、感激に胸が揺すぶられてしまった。つい急ぎそうになるところをできるだけゆっくりと腰を動かす。肉唇を割って、入り口を探す。よくわからないものの、ペニスの先に神経を集中して、ここだというところで腰をせりだした。
そこがちょうど膣への入り口だった。先端が中に入って、柔らかい粘膜に包まれる。
「う、あ、ああ……」
最初にうめいたあと、百合奈ちゃんは声を押し殺す。大丈夫?と言おうとして、僕はそれを止めた。大丈夫だろうとそうでなかろうとこのまま全てを受け止める、声なくしてそう訴えている。
「いくよ」
もう一度声をかけてさらに押し進めた。ミシミシという音が聞こえそうなくらい百合奈ちゃんのアソコはきつい。でも、それでも進めていく。
百合奈ちゃんの体がせり上がった。逃げるつもりはなくても、体が受け入れないのだろう。意志をはっきり持っているのに小さな身体が従ってくれないんだ。
彼女の腋の下に腕を通し、がっちりと肩を固定する。ぶるぶる震える百合奈ちゃんを可哀想なくらい僕は思い切り突き刺した。肉棒の先に、何かを破った感蝕を得る。
「ぐ、うっ、う、う」
ぎゅっときつく結んでいた唇が小さく割れて、悲痛な声が出てきた。百合奈ちゃんのその声を受け止めながら僕は儀式が成功したのを確信する。
「百合奈ちゃん……僕たちひとつにつながったよ」
「あ、ああ、うん」
僕は動きを止めているけれど、痛みはそのまま続いているはず。百合奈ちゃんのゆがんだ顔はそのままだ。
「まだ、痛い?」
「う、うん。少し」
彼女の表情を見れば“少し”のはずでないことは明らかだ。でも、僕にはどうしようもない。できるのは馴染んでくれるのを待つだけ。いや、もうひとつできることがあった。僕は、小刻みに震えている百合奈ちゃんの手をきゅっと握る。
「あ」
そして後は静かに見守る。まだびくびくと震えているけどだいぶ衝撃は収まってきたようだ。
「お兄ちゃんの手、あったかい」
ふと気がつくと百合奈ちゃんの表情から緊張が消え、僕を見てにっこりと笑ってくる。
「百合奈ちゃん」
「うん、だいじょうぶ。お兄ちゃん優しかったから」
握り返してくる彼女の手の感触に僕の胸がキュンと締め付けられる。思わず百合奈ちゃんにキスをしにいってしまう。
結合部がずれて、新たな痛みが生まれただろう。ちょっとだけしかめ面になったけどすぐに優しい表情に戻って僕と唇を触れあわせてくれた。
下半身の固いつながりに比べて唇同士のそれはなんと軽いことだろう。でもそこから伝わってくる心地好さ、心のつながりは比較にならない、いや比較のできないものだった。
百合奈ちゃんのまつげが揺れる。くすぐったそうに僕を感じてくれている。このまま、ずっと時間が流れてくれればいい。そう思っていた。
だけれどこの静寂の時を百合奈ちゃんが破ってくる。
「動いて、お兄ちゃん」
しっかり言おうとして、それでもかすれて聞こえるのはまだあそこの痛みが消えてない証拠。
「いや、いいよ。百合奈ちゃんがもっと慣れてからで。今日は初めてなんだし」
これが当たり前と言い返す僕に、百合奈ちゃんはさっき以上に声をしっかりさせて、言い返してくる。
「ううん。だいじょうぶだから。それに慣れるためには、その、しなきゃだめ、なんだし」
百合奈ちゃんの言うことは間違ってない。でも、今の僕は、おいそれとそれに乗るような気分になっていない。それくらい、処女を失なったときに百合奈ちゃんが浮かべた苦痛の色はきつかったから。
「だったら、私から動きますよ」
僕の躊躇を見て取った百合奈ちゃんが脅迫まがいなことを言う。冗談の口調だから、逆にそれが本気だということを僕は知っている。
そこまで言われてやっと僕も決心した。
「わかった。でも、無理しないでね」
「わかってる。わかっています。だから、お兄ちゃん、気持ちよくなってください。そうなったら、それで百合奈は幸せになれるんです」
健気な言葉に涙がでそうになった。もうためらわない。彼女を思いながら僕が望むものを奪いにいく。
ゆっくりと体と体の距離が開く。
「…ぅ、ぁ」
どうしても抑えきれない声が小さな口から洩れてくる。慎重に、でも動きは休めない。きっと百合奈ちゃんは僕についてきてくれる。そう信じて。
あるていど抜けたところで僕の腰が再び前へと進む。
擦れる。きしむ。痛いだろう。でも、ペニスへの刺激はめくるめく快感となって僕を襲う。うっかりするとそれに溺れ、しゃにむに突っ走りそうだ。
セーブしているつもりでも、腰の往復が大きく強くなっていく。罪悪感を感じながらそれでも激しく突き込んでいく。
「あ、うう、ぃ、いいです」
僕を思い量って言う言葉は彼女のついた嘘。それを聞いて、僕は腰の動きをピタリと止める。
「え?」
「百合奈ちゃんも、気持ちよくならなきゃ、だめだ」
きっぱり言うと、百合奈ちゃんの肌に手のひらを添わせてもう一度全身の愛撫を始める。
あるところに触れるたびにペニスに伝わる襞のざわめき。それが大きいほどきっと百合奈ちゃんは感じてくれているはずだ。ペニスを検知器にして僕は、どこをどうすればより感じてくれるのかを探っていく。
「あ、お兄、ちゃん……そこ、あふ」
右胸から下腹部へのライン、それとうなじ。甘い声で反応してくれたそこを中心に僕は丁寧に愛撫を繰り返す。愛しさを手にこめて、百合奈ちゃんの全てを慈しむ。
気がつくとペニスのまわりが緩やかに、しっとりとした包まれかたに変化していた。これならばと腰を動かしてみると、肉筒をスムーズに抜ける感蝕がある。
「は、あ、あああ。お兄ちゃん、動いてる……」
「百合奈ちゃん、大丈夫?」
「うん、痛みはあるけど、それよりも、じーんとなって、なんか出ちゃう」
百合奈ちゃんの言葉通り、僕のペニスは愛液に浸されていた。膣の中はひたひたになって、きつい締めつけを緩やかなものへほぐしつつある。
「じゃあ、動くから、百合奈ちゃん我慢してね」
こくんとうなずくのを見て、抽送を始める。
「うっ」「ああっ、い、あ」
僕のうめきに百合奈ちゃんの歓声が重なった。
きつきつで苦しかった中が今ではねっとりと僕のペニスを刺激して、天にも昇る心地良さを与えてくれる。百合奈ちゃんの放つ声からも苦しみが抜けていることが、ますます僕を夢見心地へと誘う。
さっきまで彼女をいたわっていた心が吹き飛んでしまった。僕はひたすら快感を追い求めるために腰を前後に振ってしまう。
「い、いい、気持ちいい、百合奈ちゃん、百合奈ちゃん」
「お兄ちゃん、ゆ、百合奈も、あ、くふう、ふわ、わわっ」
腰の動きが止まらない。止めたくない。百合奈ちゃんとひとつになるのがここまで気持ちいいなんて。ペニスを抜き差しするたびに興奮が高まっていき、体の奥から熱いものが湧きあがってくるのを感じる。こらえるひまなど、全くなかった。
「うっ、くうっ」
腰をぴったりと押し付けたそのときに、全ての抑制がふっとんだ。
「ああっ、熱い、百合奈の奥に、熱いのが、あーっ」
僕の放出は止まらない。百合奈ちゃんのひときわ高い声を耳にしながら、どくどくと彼女の奥へ精液を注ぎ込む。
しばらくたってようやく僕はペニスを引き抜いた。たっぷりと注いだ精液が外へ流れでてくる。よく見ると、微かにピンク色が混じっている。百合奈ちゃんの純潔の印が。
枕元にあるティッシュをとって、拭いてあげる。百合奈ちゃんは恥ずかしそうにしながらも僕の手のするままにしてくれる。
落ちついてから、百合奈ちゃんの脇で横になった。彼女の肩を抱きしめる。
「すごかった。百合奈ちゃんの中が、こんなにいいなんて」
「えへっ、最初はちょっとだけ痛かったけれど、でも、すぐに百合奈もよくなっちゃった」
笑顔が輝く。それを見ただけで僕の股間はまた元気になってしまった。もちろん百合奈ちゃんの笑顔も、疲れのない元気なものだ。
先に起きあがってから百合奈ちゃんも起こし、ベッドの上に座らせる。そして僕は端へと動いて腰掛ける。
そんな僕を不思議そうに、面白そうに見ている百合奈ちゃんに向かって、
「来て、百合奈ちゃん」
と膝を指さし、手招きする。それに引かれて僕に近付いてきた彼女が、そそりたつモノを見て「あっ」と小さく叫んだ。顔を横にそむけてしまう。
「大丈夫。恥ずかしがらないで」
「ここに、来て」
「……うん」
一度彼女はベッドから降り、正面から僕に乗っかってくる。
「あ、……ど、こ」
百合奈ちゃんの可愛い割れ目が僕の亀頭に、棒にからんでくる。それだけで無茶苦茶に気持ちよかったが、それをこらえて彼女を導いた。
「そう、今の位置。ゆっくりと腰をおろして」
最初が難しかったが、先っぽが中に入ると、後は彼女自身の体重がかかってずっぷりと僕のペニスが埋もれていった。
「ア、アア、あふーん」
鼻に抜ける響きを残して百合奈ちゃんの悲鳴が消えていった。その響きの甘さから、もう大丈夫と安心する。
「痛くない?」
「う、うん。それよりも、とっても、気持ちいいよ」
無理が混じってないとは言えない。でも確かに百合奈ちゃんの顔には快感を味わう色がある。きしむような手ごたえをペニスに感じながら、最後まで彼女の中に入ってしまった。
「うっ」
「だいじょうぶ?」
「う、うん。ちょっと、あたった、だけ」
入り込んだときに亀頭の先が子宮をノックし、それが苦しかったのだろう。ゆっくりと彼女の座りやすいように場所を調節する。百合奈ちゃんがほっと息をついたところで大きく腕を広げ、背中に回す。
胸にかき抱き、ぴったりとくっつき合わせる。「あふ」と彼女が吹き出した吐息に胸をくすぐられて、その快感に身震いしてしまった。
「お兄ちゃんにこうやって抱きしめてもらえると、すごく幸せ」
耳を僕の心臓の辺りに押し付けながら、百合奈ちゃんがささやいた。頭の上から僕は言葉を重ねる。
「僕も」
「僕も百合奈ちゃんに抱かれて、包まれているから」
「えっ?」
素直な百合奈ちゃんは僕の言葉が何を指しているのかわかってない。問いかけの表情に、僕は二人がつながっている部分を見て、
「僕の、これが、百合奈ちゃんのアソコに、ね」
「あ。や、やだお兄ちゃんのエッチ!」
言葉でもって意識がそこに集中したおかげで、百合奈ちゃんのヴァギナがキュッと締まった。「うっ」とうめく僕。腕に力が入って、百合奈ちゃんをいっそう強く抱きしめる。
「お兄ちゃん……」
「百合奈ちゃ――」
「お兄ちゃん、もう百合奈に『ちゃん』を付けないで。百合奈、ううん、私は大人です」
「そうだね。百合奈、愛している」
「私も、お兄ちゃん」
彼女の存在、僕にとっての彼女の全てが、腕の中にある。
しっかりと囲い込んで、その存在を確かめる。自然に抽送が始まる。
何度も、何度も小突いてしまう。柔らかく僕を包んでくれる先にある、丸いこつんとした出っ張り。女の子にとって秘密の場所、そこの最高機密の器官。男女の交わりが結実し、新たな生命を産み出すところ。
畏敬の念とともに僕は体を揺らし彼女との一体感に酔いしれる。百合奈ももう僕と一体になることに何の問題もなく、そこから生み出される快感にやはり酔っている。
キス……口元から溶け合っていくようだ。こんなにひとつになれるなんて、信じられない。現実にこうなっているのに信じられない。
「どうしたんですか?」
「いや、その、何かまだ信じられなくて。おかしいよね。こうやってしっかりと百合奈ちゃ、百合奈を感じているのに」
僕の言葉にきょとんとなった百合奈は、次の瞬間いかにもおかしいというように笑いを浮かべた。
「私は、信じられますよ。だって……」
「だってこうなるようにってお兄ちゃんをこの別荘に誘ったんだもの」
「へっ」
「お兄ちゃん、夏姫姉さんの言う通りですよ、それじゃ」
相当なまぬけ面を見せてしまったのだろう。百合奈が、くすくすと声をだして笑う。照れた僕は苦笑しながら素直に口にだしてみた。
「こんな鈍感な僕で、いいの?」
「うん。百合奈は愛してる、お兄ちゃ、あ。ううん、……を」
僕の顏をじっと見つめて、百合奈は「お兄ちゃん」をやめて、僕を名前で呼んでくれた。僕も彼女の耳に「百合奈」とささやき返す。
対等になった僕と百合奈は、ゆっくりと腰を動かしつつ、いっしょにいる幸せを、あらためて貪りはじめた。この幸せがこれからずっと続いていくと信じながら……。
終
P7では一番のお気に入りが百合奈なのです。といってもキャラがというより、P7のシナリオの中で彼女のシナリオがいちばんまとまっていたからですが。
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