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「哀ちゃん、お願い……」
微かな刺激を与えながら秘裂を這い上がって来る哀の中指がクリトリスの直前で止まった時、
途切れがちになっていた理性の隙を突いて、蘭の口からそんな言葉が漏れた。
そして、その言葉を止めることは、快楽の虜になりつつある蘭に出来るはずもなかった。
「お願い。イカせて……」
言い終わった後で自分が言ったことを認識し、羞恥に顔を染めて目を逸らす。
「きゃううっ……」
哀が唐突に、蘭の乳首に軽く歯を立てる。
蘭には既に、哀の愛撫に身を任せ、嬌声を上げ、快楽を受け入れるしか術がなかった。
哀は、それを確認して一度口を離すと、「いいわ。イカせてあげる」と言って
満足げな笑みを浮かべ、再度蘭の乳首を口に含んだ。
「わたし、また…またぁ!くうう、ううぅああああああっっっ!…ああ……」
ひときわ大きな声を上げて迎えた十を超える絶頂の後で、蘭は、やっとその高みから
降りることを許された。
疲れ切った身体を完全にソファーに預けると、背もたれに頭を乗せて、焦点の合わない目を
天井に向けたまま荒い呼吸を繰り返す。
暫くその様を見詰めていた哀は、だらしなく開かれたままの蘭の脚の間に入ると、
何の前触れもなく人差し指と中指を秘口に当てる。
「あ、また……」
与えられた微かな刺激にも、敏感になっている身体がピクッと跳ねる。
その間にも哀の指は、ゆっくりと膣内に沈んで行く。
「痛っ!」
不意に、蘭が痛みを訴える。
哀の指が処女膜に触れたのだ。
「それだけはやめて……」
蘭はその意味を察し、力の入らない身体を必至に起こして哀に嘆願する。
哀は指を止めてその視線を正面から受け止めると、冷酷な微笑と共に言い放った。
「い・や」
同時に、哀の指が根本まで沈む。
「ひいっ、ぐううううぅぅぅぅぅっ!」
蘭は、引き裂くような痛みに身体を強張らせた。
そして、瞬間の痛みの波をやり過ごすと、次いで眩暈[めまい]にも似た深い悲しみが蘭を襲った。
(私の初めて、新一にあげられなかった……)
蘭の目に、涙が流れ出しそうな程溜まっている。
「いっっ!やめて、痛いっ……!」
だが、その思考は新たな痛みによって掻き消された。
哀が、膣の中の指を出入りさせ始めたのだ。
「大丈夫よ、すぐに慣れるから。そして…止めて欲しくなくなるわ」
哀は、そう言って何度かピストン運動を繰り返した後、指を抜いて蘭の目の前に持って行く。
その指に付着した紅い血は、蘭のヴァージンを奪ったことを主張していた。
突き付けられた現実に、蘭が絶望し掛けたその時……
「灰原さん、それ…血?」
開け放たれたドア。
そこに立っていたのは、コナンと哀のクラスメート、吉田歩美だった。
その視線は哀の右手に注がれている。
(どうする?)
予期せぬ出来事に困惑しながらも、哀は、必死に思考を巡らせる。
そして僅か数秒、一つの妙案に辿り着いた。
「吉田さん、急いでタオルを持って来て!」
「え…う、うん。分かった!」
哀が緊迫した声で言うと、一瞬の間を空けて歩美は指示に従い、慌てて廊下に消えた。
その足音が遠ざかっていく。
哀はそれを確認して安堵の溜め息を吐くと、ソファの下から腕時計を取り出した。
もちろんこれはただの腕時計ではなく、発射された麻酔薬付きの針が標的を一瞬にして眠らせる
腕時計型麻酔銃≠セ。
その照準を部屋の入り口に合わせる。
歩美の慌ただしい足音が聞こえてきたのは、それから間もなくのことだった。
「あうっ、はあっ、ああっ!」
歩美は、部屋中に響き渡る嬌声で目を覚ました。
そして、次第にはっきりしてくる視界の中心に、蘭の姿を捉える。
ビクン、ビクンと痙攣を繰り返す身体。
悲鳴にも似た声を上げ、涙を流しながらも、恍惚としている表情。
だが、目の前のそれが異常な光景であることを本能的に感じ取りつつも、頬を紅潮させ、
汗を光らせて喘ぐ蘭の狂態は、歩美の目には美しく映った。
「おはよう、吉田さん」
「え?灰原さん?あ、タオル…あれ?」
哀の声に我に帰るも、状況を理解出来ない歩美。
分かるのは、自分が蘭達の斜め向かいのソファに座っているということだけ。
そこから立ち上がろうとしてまた、新たな疑問にぶつかる。
「どうして縛られてるの?」
歩美の手首には紐が巻き付けられていて、その紐はソファの背もたれを一周している。
下半身は比較的自由だが、上半身は殆ど動かすことが出来ない。
(どう言うこと?)
覚醒したばかりの思考を、幾つもの理解不能≠ェ襲う。
その時……
「んくっ、ああっ、あああっ、ああああああああああっっ!」
歩美の思考を遮るかのように、蘭が叫ぶような声を上げて果てる。
哀は、気を失った蘭を一瞥すると、疑問符を浮かべる歩美の前にやって来た。
「訳が分からない、と言ったところかしら?」
その問いに素直に頷く歩美を見て、哀は小さく笑う。
そして、歩美の足を軽く広げると、ミニスカートの中に手を這わせながら言った。
「大丈夫よ。すぐに考えられなくなるわ」
歩美のショーツは既に濡れていて、哀の指が触れただけでクチュッという淫靡な音を立てる。
それは、麻酔で眠った歩美の口に例のジュース流し込まれてから、約二十分後のことだった。
「蘭おねーちゃん、気持ちいい?」
哀に言われて蘭の秘裂を舐め続けていた歩美は、顔を上げてそう訊いた。
歩美の服は既に全て脱ぎ捨てられている。
「気持ちいいから…だから、やめないで……」
蘭は、途切れ途切れに答えた。
蘭は、秘裂に沿ってひたすら舌を這わせるだけという拙い愛撫にも、気が遠くなりそうな程の
快感を感じていた。
そして、数回に一回という頻度で舌が秘芽に触れると、その度に絶頂に達したかのような
痙攣を起こしていた。
「指を中に入れてみなさい」
哀のその言葉に、蘭は身体を硬くする。
痛みに対する恐れではなかった。
そんなことをされて、自分がどうなってしまうか分からないという恐怖。
しかし、それは同時に、大き過ぎる期待でもあった。
歩美は素直に頷くと、ゆっくりと人差し指を差し込んでいく。
「ううう、あああぁぁあ……」
挿入が深くなるにつれて、蘭の声は高くなっていった。
指が処女膜の傷を広げる。
しかしその時蘭を襲ったのは、一度目とは比較にならない程の微かな痛みとそれに反比例した
大きな快感だった。
一瞬、視界が真っ白になる。
そして、歩美の指が根本まで入って止まると、蘭は大きく息を吐き出した。
「動かして」
哀がまた歩美に指示を出す。
「ああっ、はぁ、ああう!」
歩美の指が、クチュクチュという淫靡な水音を立てながら中を撫でるように動き出すと、
それだけで蘭は、達する直前まで追い立てられた。
痛みはある。
だがそれですらも、今の蘭の快楽を妨げるには至らなかった。
「そこを舐めて。そう、そこよ」
蘭の耳に、辛うじて哀の声が届く。
次の瞬間、身体が跳ね、意識が途切れそうになる。
蘭は、それをやり過ごして初めて、歩美の舌が自分のクリトリスを愛撫していることに気付いた。
だがそれも一瞬で、すぐにまた蘭の身体は高みに押し上げられる。
蘭も歩美も、気付かなかった。
蘭の携帯が場違いな音楽を奏でたことに。
そして哀が、その携帯と蝶ネクタイ型変声機を持って部屋を出たことにも……
「蘭!わたし、わたっ、あああぁぁ!」
蘭の親友である鈴木園子は、まさにその蘭の愛撫で絶頂を迎えようとしていた。
人差し指が割れ目を出入りする度に、園子のそこからは愛液が溢れ出す。
「はううぅ!蘭おねーちゃん、何か、何かぁっ!」
その横では、歩美の幼い身体を未知の感覚が支配しつつあった。
成長の兆しさえ見せていない胸の先端は蘭の舌によってピンと立ち、滑らかなままの秘所は
蘭の指によって濡れ、その上部には僅かに突起が覗いていた。
そして……
「ああっ、はあああぁっ、ああぁぁあっっ!」
「あううぅ、うんんんんんー!」
園子と歩美は、同時に達した。
蘭は暫く荒い呼吸を繰り返す二つの裸体を満足そうに眺めた後、再び歩美に覆い被さった。
歩美は潤んだ目を蘭に向けた。
蘭はそれにクスッという悪戯っぽい笑いで答えると、乳首を口に含み、秘裂に指先を入れて
浅い部分を擦る。
「くうん!んはあっ、ああぁっ!」
歩美はすぐに反応を始めた。
声が少しずつ高くなる。
「はあんっ!」
しかし、次に声を上げたのは蘭だった。
いつの間にか蘭の背後に回った園子が、割れ目に指を入れ、掻き回し始めたのだ。
「ほら、蘭。続けて」
園子に促され、蘭は改めて歩美への愛撫を再開する。
それを確認すると、園子は指を抜き、後ろの穴へと移動させた。
「ちょっと園子、そっちは……」
蘭がビクッとして、園子を振り返る。
「いいから、蘭はそっち」
「でも……」
暫く見詰め合った後、蘭は羞恥に頬を染めながらも、歩美の乳首を含み直した。
「よろしい」
園子はそう言うと、蘭の蜜でぬめった指を、そこを揉み解すように動かす。
そして、力が抜けてきたのを見計らって、中指をゆっくりと沈めていく。
「んむう、んんんんんううぅっ!」
蘭が声を上げた拍子に、乳首に軽く歯が立つ。
「ひうん!」
歩美が嬌声を上げ、身体を震わせる。
蘭はその声でふと我に帰り、今までとは違った快感に翻弄されながらも、何とか舌と指を動かす。
そして、歩美を追い詰めていく。
園子は口元に笑みを浮かべると、一気に根本まで指を入れた。
「!!」
蘭が、声にならない声を上げる。
それでも園子は、容赦なく指を抜き、突き立てる。
加えて、他方の手の指を二本、秘裂に挿入して中を掻き回す。
驚きが快感に変わり始めると、蘭は、歩美のクリトリスを親指で押すように揉みながら、
割れ目の愛撫を激しくしていった。
「もう、あっ、あああああぁぁぁっ、あうぅっっっっ!!」
先に歩美が絶頂を迎える。
蘭は歩美の胸から口を離すとすぐ、切羽詰った声を上げる。
「ああっ、わたし、ああぁっ!園子、もう、わたしぃっ!」
蘭が達しようとした瞬間、歩美が、目の前で揺れる胸に両手を添えてその先端に歯を立てる。
蘭の身体を、強烈な感覚が駆け抜けた。
「あああぁぁぁぁああああああっっっっ!!」
哀は廊下に出てドアを後ろ手に閉めると、そのまま身体を持たせ掛けた。
部屋からは、いまだに嬌声が聞こえてくる。
「分かってるわよ、そんなこと」
哀は一人、呟いた。
「こんなことしたって虚しいだけ。そんなこと、分かってるわ。でも……」
不意に、哀の頬を涙が伝う。
「しょうがないじゃない」
震える声でそれだけ言うと、哀はうずくまって、声を殺して泣き続けた。
何時[いつ]までも、何時までも……
終 ver.乙
「愛・乱 3 幸[こう]」へ
何「いやぁ、何かバッドエンドだね」
園子(以下、園)「自分でやっておいて…って、何で私が出てんのよ!」
何「嬉しいか?」
園「そんな訳あるか!これだから男ってのは……」
何「いつ俺が男って言った?」
蘭「え?女なの?」
何「いつ俺が女って言った?」
蘭「……」
園「この性格の悪さは、絶対男ね」
歩「でも男の人って、女の子同士なんて書いてて面白いのかなぁ……」
蘭「さ、さあ、それは分からないけど……」
哀「上手く話を逸らされたわね」
園「あ、そうだった…あれ?こら何時姫、どこ行った〜!」
拙い文章にお付き合い頂き、誠に有難うございました。
間が空いてしまって申し訳ないです。
もしよろしければ、愛・乱 幸[こう]≠フ方も見てやってください。
ではでは。