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夏の祭りと腕枕と……………
久の字/文


 「ねぇ、お兄ちゃん起きた?」

  妙子が弟の純に声をかける。

 「まだ寝てたよ。いってきま〜す」

  そう言って純が夏の日差しの下に飛び出していく。

  今日の祭りのことで友達と予定を組みにいくそうだ。

  地元の祭り、ねぶたほど大きくは無いが地元に根付いた祭りのために、酒屋である父親も準備のために神社へ行きっぱなしである。

  母親も今夜の料理のために寿司や刺身を注文するために出かけてしまっている。

  親子なのか母さんも彼のことがお気に入りなのだ。

  彼、お兄ちゃん、そういう呼び名が定着してしまった幼馴染の男の子はいま2階で寝ているのだ。

 

 「もうそろそろ起こそうかな?」

 

  寝ている彼を起こすために階段を上がる。

  そっとドアを開けて中に入る。別にノックして普通に入ってもいいのだが、なんとなく気が引けた。

  まだ暑いのでタオルケットだけで寝ている彼の側に寄る。

 

  彼はまだ寝ていた。

  北海道に行っていた彼がふらりと現れたのが2日前、落としてしまった切符をなんとかするためにアルバイトを掛け持ちしている。妙子の父親がお金を出すといっても彼は遠慮して、結局妙子の父親の酒屋と新聞屋の仕事などを掛け持ち、昨日やっと切符代に達したのだ。

  すぐに帰っても良かったのだが今日の祭りを見ていくために出発を1日伸ばしたのだった。此れは妙子というか、親達が引きとめた結果であった。

 

 「おきてる?」

 

  そっと顔を覗き込む。規則正しい寝息を立てている彼の寝顔を眺める。妙子の顔が優しく緩む。

 ふと、彼の伸ばしたままの腕を見つける。

 

  ふと妙子は腕に頭を乗せてみた。彼が起きる可能性も考えられる。でも、してみたかった。

  彼が北海道旅行にココに着た。なんで? ただの旅行? 一人で? もしかして、誰かに会いに? 誰? オンナノコ? そんなことを2日前に彼の顔を見たあたりから妙子の頭の中を巡っていた。

 彼が少し動く。一瞬ドキリとしたが、彼はそのまま寝続けている。ほっとしながら息を吸い込むと少し彼の汗の匂いがした。そんなに不快じゃない匂いに妙子は彼に男を感じた。それと同時に安心できた。

 

 (少しだけ、少しだけね。)

 

  妙子はなにげなく眼を閉じた。

 

  

  彼が腕の重さで彼は目を開ける。まだ疲れから頭ははっきり働かない。目の前にある顔をぼーと見る。すぐに妙子だと分かった。しかし、まだ覚醒しない脳はこの異常な状況を把握できないでいた。

 「えーと・・・・」

  昨日バイトから帰ってきて、ご飯をご馳走になって、すぐに寝て………………。妙子を誘う余地も襲う余裕も無かったはず…………………そんな覚悟もないし。

  冷静に考えている自分に少し愉快に思えてきた。それと同時に目の前の妙子の寝顔が可愛かった。

  離れていた幼馴染、家庭的で面倒見が良くて、一途。

 

 「たえこ………。」

 

  ぽつりと呟く。髪から流れるシャンプーの柔らかく甘い匂いが鼻を擽る。

  抱きしめたい衝動があふれてくる。そのままの気持ちが左手の筋肉に通じたのか、ピクリと動いてしまう。

 

 「ん………、あれ?」

 

 

  筋肉の動きがきっかけになったのか妙子が眼を覚ます。

 

 「おはよ、」

 

  彼が静かに話しかける。

 

 「あ、うん、おはよ。」

 

  はたから見ればなんとも間の抜けた状況である。

 

 「妙子、なんで寝てるんだ?」

 

 「ん〜、なんとなく。起きる?」

 

  そう言って妙子が起き上がるのを制すように右腕を妙子に多いかぶせる。

 

 「妙子抱いて、もすこし寝る。」

 

  いつもなら、馬鹿の一言で終るセリフであった。しかし………

 

 「うん。」

 

  俯いたまま、妙子は小さく言う。

  二人とも鼓動が早くなっていく。少しだけ、ほんの少しの悪戯心で歯車が切り替わっていた。

 

 「妙子…………。」

 

  腕に力を込めて妙子をひきよせる。妙子は抵抗せずに彼の胸に頬を寄せていった。

 

 「ねぇ………。」

 

  妙子が顔を上げてゆっくりと眼を閉じる。それに答えてキスをする。そうするのが当然のように。

 

 「初めてのキスだな。」

 

 「違うよ…………。二回目。」

 

  顔が離れた彼は妙子の答えにギョっとするがすぐに心を落ち着かせる。

  そりゃ、妙子は可愛いから、恋人の一人位はいたかもしれないからな、と言い聞かせた。

 

 「そうか……………残念…………かな。」

 

  そういった途端に妙子の眉間に皺が寄る。

 

 「君……だよ。ファーストキスも……。」

 

 「え?」

 

  意外な答えに彼は戸惑った。そんな表情を見て妙子が顔を伏せる。

 

 「昔、ね。昼寝しているときに………。」

 

  伏せた顔が真っ赤になりながら妙子が答える。

 

 「キスした、と?」

 

  耳まで赤くなりながら妙子はこくんとうなずく。

 

  きゅっと妙子を抱きしめると、もう嬉しいやら恥ずかしいやら可愛いやら。

 

  再度キスをする。舌で妙子の唇を舐めると答えるように妙子も舌を出してくる。

 

  彼が後ろに回していた腕を胸に回す。妙子が身をよじり逃げようとするが、それより早く胸を捕らえる。

 

 「あ、いや・・・・」

 

  本気で嫌がっていない妙子の胸をゆっくりと揉んでいく。大きくはないが形のよい乳房が、薄いシャツの下で歪む。

 

  妙子はさらに紅葉させた顔を見せまいと彼の胸に顔を埋めてしまう。

 

 「ン……ンふン」

 

  ゆっくりと、優しく胸の形を変形させると、妙子は熱の篭った息を吐きはじめる。

 

 「気持ち良い?」

 

  上擦り掛けた声で聞く彼にコクンとうなずく

 

 「ん、なにっ……ひゃん?!」

 

  妙子の体を腕で包み、ゴロンと自分の体の上に妙子を乗っける。お腹の上に跨ったカッコウになった妙子のシャツをはだけていく。

 

 「やだ……恥かしい。」

 

 彼の腕を止めようとするが、逆に助長する格好になってしまう。

 

 ヤワヤワとオッパイを揉み、勃起してきた乳首をいじる。

 

 襲ってくる甘い感覚にブルブルと体を震わせて、妙子は耐える。

 

 スッと手を伸ばして、妙子の背中を抱いて、体を倒させるように促すと、妙子は素直に従った。

 

 彼の視界が白い肌とピンク色の乳首に埋もれていく。

 

 「んん………」

 

 乳房に軽いキスをすると、素直に反応する

 そのまま、ゆっくりと舌で乳首を捜し求める。

 

 乳首に唾液を塗し、もう一方のオッパイを片手で擦る。

 空いているほうの手をソロソロと腰に動かしていく。

 

 薄っすらと汗ばむ肌が餅のように指先に吸い付く。

 その感触を確かめながら、乳房と乳首に浮き出た塩と肌と女の味のする汗を舐めとっていく。

 

 「んっ…………くぅん、あ」

 ピクンという震えで、乳首から彼の口が離れる。その衝撃も甘いヒビキになる。

 

 腰に置いた手は、下半身の双丘にユルユルと進んでいく。

 

 脂肪の弾力が心地いいのか、彼はウニウニと尻肉を揉む。

 妙子にとってはたまったものではない。

 優しくもまれているのも災いして、くすぐったい。

 「はン、やぁ…いやぁ」

 手から逃げるように、ズリズリと体ごと上にずり上がっていく。

 

 気がつくと妙子の腰が彼の胸あたりまで上がっていっていた。

 いきなり彼が無言で妙子の腰を持ち上げ、自分の頭をその下に入れてくる。

 

 「はっ、ちょ、ちょっと………………ひゃん!」

 妙子が始めて抵抗らしいものを見せ、膝立ちになっている足に力を入れるが、それより早く彼の唇と妙子の下の唇が触れる。

 すでに綻び掛けていた陰華に口元を近づけると、汗に蒸れた少女の匂いが鼻を突いた。

 チュっチュっと花弁にキスを繰り返すと妙子の体の震えがそれに答えるように震える。

 

 「ひっ、ひゃん、やめ・・・・・・・・・・・んんん。」

 彼の頭を抑えて、股間下から来る感覚から逃れようと手に力をいれて股間から頭を剥がそうを頑張るが、快楽を喰らう本能が剥がそうとするのに反抗するように力が入らず、彼の頭に手を添える格好になってしまう。

 

 彼が舌を伸ばし、陰唇を割ると溜まっていたかのごとく粘液が溢れ出す。

 「んんはぁう!」

 今までで一番大きい痙攣と快感に全身の力が一瞬抜ける。ガクンと足の力が抜けてしまう。

 

 「んぷ?!」

 妙子の腰が彼の顔の上に掛かってしまう。秘肉を割っていた舌がズルリと中に入り込んでしまう。

 

 「あは、ぁぁぁぁぁぁぁぁああ?!」

 舌を突き出して快感に耐える妙子だが、無意識に腰を彼の頭に擦り付ける。ちょうど妙子の秘芯に彼の鼻が当たり、それに酔う。

 

 「んんん!」

 彼にはたまったものではない。鼻と口を妙子の大きくは無い尻に塞がれて、おまけに流れてくる愛蜜と押さえつけられているためにまともな息が出来ない。

 

 力任せに顔を股間から外し、ゆっくりと深呼吸をする。股間からの刺激が無くなった妙子はボゥとしていたが、下で苦しそうに息をしている彼をみて、状況を把握し始める。

 

 「ご、ごめん。大丈夫??」

 彼の口の周りについた粘液を見て、真っ赤になりながらも気を使う。

 「あ、ああ平気……………………………………」

 

 手でベタべタになってしまった口を拭って、真っ赤な顔で妙子を見上げる。

 彼の腹の上でハァハァと乱れた息をする妙子の額からポタポタと彼の胸の上に、汗が落ちていく。

 彼の臍の当りに落ちる股間からのドロドロとあいまって彼の体には、妙子の匂いが染み込んでいるようであった。

 

 彼がそっと手を伸ばして妙子の頬に手を伸ばす。妙子の汗が手に纏わりつき、彼の汗と混ざりあっていく。

 

 妙子が彼の手に導かれるように彼に口づける。

 

 自然に2人の唇が開かれて、舌が絡み合い、粘液のヌチャヌチャと唾液とが交換され、攪拌される。

 唾液の糸を張りながら2人は離れる。だがどこか物足りない。

 

 「あっ?!」

 妙子はふと、コツンとお尻にあたるものの感触を感じた。スグにそれがズボンを盛り上げている彼の剛直だと分かり、また顔を真っ赤にする。

 

 「たえ子………。」

 彼がかすれたような声で妙子をうながす。

 

 無言で少しギクシャクした動きで彼の下半身に移動する。彼の下着を突き破らんばかりにいきり立つ棒が嫌でも目に入る。恐れと好奇心、興奮とどこか冷めた自分、心地よい混乱の中、彼は腰を浮かせて下着を脱ぐ。グロテスクで愛嬌のある彼のナニが生まれて初めて視界に飛び込んでくる。

 「…………」

 まじまじと見る妙子の視線に答えるようにナニがピクンと動く。亀頭の割れた先からジワリと液が漏れ始めているのが、彼の気持ちを代弁しているようだった。

 妙子はそっとナニに手を添えてみる。熱と脈動が指先に伝わって、そのまま興奮神経を刺激しているようだった

 「……へんなの。」

 「なんだとぅ。」

 ボソッといった妙子の言葉にツッコミを入れる。そしてどちらからとも無くふきだす。

 

 「でも、嫌いじゃない。君だから………。」

 少し緊張がほぐれたのか、妙子が微笑む。汗で頬に張り付いた髪、白い肌に紅色の熱が纏わりつき、清純で淫らな少女がそこにいた。

 

 「ん……」

 腰を浮かして、妙子は濡れ立つペニスを自分の秘所に導いていく。

 濡れた秘肉と棒が触れて、二人の粘液が混ざり合う。しかし、妙子の動きはそこで止まってしまった・

 

 ブルブルと体が震え、はぁはぁとさっきとは違う息を吐く。

 「怖い?」

 彼が聞くと妙子はうんと小さな声で答えた。

 「無理しないでいいよ。また今度でも…」

 という彼を遮るように妙子はふるふると首を振った。

 「大丈夫………だって君も辛そうだし…………それに……くぅぅぅん」

 ズッと妙子の体重が掛かり、棒が妙子の中に入り込む。

 「ぐ、ぅぅぅぅぅぅ、んん、んはぁ……はぁ……はぁ」

 言葉を遮るように言葉にならない声が呻きと息遣いに変わってしまう。

 ズルズルと亀頭部分が入り込んだあたりで妙子は腰を止めて、深く息をする。

 覚悟を決めてスゥっと息を吸い、再び腰を沈めていく。

 「!!!」

 ビクンと電気が流れたように体が震える。彼がゆっくりと妙子に沈み込んでいく。

 「んんぁあああああああ………!!」

 妙子のもっとも柔らかい肉の中に、彼のもっとも固い肉が全て入り込む。

 傷口を擦られたような痛みにギュッと閉じた目の端から一筋二筋と涙が流れていく。

 「んんん………んっく……。」

 妙子のお腹や脇腹を擦り、痛みを少しでも和らげようとする。

 

 妙子の中はギチギチと音がするような気がするほどに彼の肉を締め付けていた。それは快楽を与えるための締め付けでは無い。ただの痙攣から来る締め付けであった。

 

 「妙子、大丈夫か?」

 妙子の肉内から感じる熱さと心地よさに酔いかけていた彼が痛みに耐える女の子気遣う。

 しかし、妙子は聞こえていないのか、ただ息と痛みに耐えるうめき声、少しだけの喘ぎで精一杯だった。

 妙子が落ち着くまで、その体制を続けていた。

 何分かたって、やっと息が落ち着いたのか、目を開ける。

 「………入った…………ね。」

 

 彼を見下ろす妙子の顔には、少し前に感じた淫靡さは全く無く、涙でドロドロではあるが、いつもの妙子が微笑んでいた。

 

 「妙子…………………。」

 「大丈夫だよ。」

 そう妙子は言うが、声はまだ震えていた。やはり痛いのだろう。その証拠のように接合部には血が見えた。

 

 「妙子、また今度しよう。」

 痛みに耐える妙子の表情を見ていられない彼が言う。

 「でも、君が…………………。」

 「泣いているお前は見たくない。だからさ。ゆっくりとしていけばいいさ。」

 彼が妙子の言葉を遮る。優しく有無を言わせないように。

 「………………うん…………………………………ごめんね。」

 また、妙子が泣き出した。

 

 

 

 「ね………………」

 シャワーを2人で浴びて、また布団に寝っ転がった。また汗まみれに成らないようにクーラーと扇風機を効かせた。

 「ん?」

 「腕枕………して。」

 彼が無言で腕を差し出す。そこに妙子はちょんと自分の頭を乗せる。

 「んふふふふふふ。」

 彼の目の前に陣取って妙子が微笑む。

 「なんだよ。」

 「え………うん、幸せだなって思ったの。」

 恥かしそうに、でも幸せそうに微笑む妙子

 

 でも、彼は後悔の念で一杯だった。妙子のことを好きではあるが、もし手紙の子が分かったとき、自分はどうするのだろう。手紙の子が分かるまで第一線を越えまいと決めていたのに。

 

 幸せと後悔と懺悔をしたまま幸せそうな妙子を見る。

 

 願わくば、手紙の子が妙子であるように……………

 


解説

 難産でした。

 書き始める前に官能小説を結構読みまくったおかげで、

 いろんなことを行ってみて、その全てが裏目に出まくっています。

 

 こんなの妙子じゃない。

 エロくない。

 最後まで逝かせろ、コラ。

 というお怒りがある方はkunoji@0siki.777.acまでご一報を

 次回は善処いたします。

 


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