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愛・乱 2
何時姫/文


 「私、どうして…んんっ…こんな……」

 蘭は、ショーツの上から秘所を責め続ける自分の指と絶え間なく染みてくる愛液を見詰めながら、

何度となく掻き消えそうになった疑問を口に出した。

 部屋中に、クチュクチュという淫靡な水音が響いている。

 男性経験がなく自慰の経験も殆どない蘭にも、

今の自分の身体がどんな状態にあるのかを本能的に察知することが出来た。

 しかし、今まで感じたことのない程の快感が邪魔をして、それ以上思考が進まない。

 (こんなこと、やめなきゃ……)

 やっとのことでそこに辿り着いても、指は、まるで自分の物ではないかのように言うことを聞かない。

 それどころか、更なる快楽を求めてショーツの中に滑り込んでいく。

 蘭は、部屋に誰かが入って来てもすぐにはバレないようにと、

入り口のドアに背を向けて置かれているソファーに移った。

 だがそれは、結果として哀の背後からの接近を許してしまったのだが。

 「くううっ!?」

 今まで秘裂を擦っていた指が、唐突に敏感な突起に触れた。

 同時に、今まで緩やかだった快感の上昇が勢いを増す。

 蘭は、自分の声を抑えることに残った理性を総動員した。

 しかしそれも、段々と限界に近付いてくる。

 「もう、くふう…声が…あう!で、出ちゃう……」

 「大丈夫よ。今は誰もいないから」

 哀は蘭の耳元でそう囁きながら、服の上からでも分かる程に尖った乳首を両方同時に、

少し強めに摘んだ。

 その瞬間……

 「んんんんんっ!くっううぅぅ…あああぁぁ……」

 蘭の身体は数回大きく痙攣し、次いで、全身から力が抜けた。

 「声、我慢しなくてもよかったのに」

 哀はクスクスと笑いながら、ショーツから蘭の手を抜く。

 するとそこは、指だけでなく手のひら全体が夥しい量の愛液で濡れて光っていた。

 哀は顔を近付け、手のひらの中心から中指の先端までを、つーっと一筋舐める。

 その時、その光景を焦点の合わない目で見ていた蘭がふと我に帰り、慌てて体を起こそうとした。

 だが、初めて感じた強過ぎる絶頂の余韻で、思うように体が動かない。

 哀はその肩を押さえ付けて冷笑を浮かべると、蘭の目を真っ直ぐに見詰めて言った。

 

 

 「まだまだ、これからよ」

 

 

 「ああっ、もう…もう!」

 蘭が切羽詰った声を上げると、哀は、膣の浅い部分を擦り上げていた二本の指を引き抜いた。

 (ああ、また……)

 これで五回目のおあずけ。

 溢れ出た多量の愛液を吸って、ソファーは、かなりの範囲が変色している。

 それでも蘭は、哀に目で訴えそうになるのを必死に堪えていた。

 「あら、ずいぶん頑張るのね。でも、そろそろイキたいんじゃない?」

 哀の手は、一方は太腿の内側を、もう一方は胸をゆっくりと愛撫している。

 それ故、絶頂には達しないが、快感が低下することもない。

 そのもどかしさに、蘭の理性が焼き切れようとしていた。

 「お願い…もう、私……」

 そこまで言ってから、自分が発した言葉に驚いて蘭は慌てて口を塞ぐ。

 哀はその様を見てクスッと笑うと、触れるか触れないかの強さでクリトリスを愛撫し始める。

 そうしながらまた口を蘭の耳に近付けると、悪魔的とも言える笑みを浮かべながら、しかし、

それとは正反対の優しい声で言った。

 「どうして欲しいの?」

 そのまま舌が、何度も耳を責める。

 空いた手は、乳首への刺激を段々と強めていく。

 「はあっ!ああ…あううう!」

 蘭は少しずつ、だが確実に追い詰められて行く。

 そしてある時、クリトリスへの刺激が微かに強くなった。

 「はあああううぅぅ!」

 (これでやっと、開放される……)

 蘭が、絶頂の直前でそう考えた瞬間。

 「蘭!」

 耳元で、蘭を呼んだ声。

 それは間違いなく、新一の物だった。

 驚き、困惑、羞恥。

 それらが一度に押し寄せ、蘭の身体に緊張が走る。

 そのせいで、快感の波が一気に引いて行く。

 だが蘭には、それを気にしている余裕はなかった。

 恐る恐る、顔を横に向ける。

 しかしそこには、哀の顔があるだけ。

 「どう言う、こと?」

 「さあ?どうかしらね」

 哀は、蘭の疑問を軽くあしらうと、愛撫を再開した。

 右手の指を秘裂に出し入れしつつ、クリトリスを押すように揉む。

 同時に、一方の乳首を口に含んで舐める、吸う、噛むを不規則に繰り返しながら、

他方を左手の指で強く挟む。

 蘭はすぐに、絶頂の手前まで上り詰める。

 「ダメ、ダメ!はああ、はあああん!」

 蘭の声を聞きながら、哀は心の中で呟いた。

 (素直になるまでは、終わらせないわ)

 そしてまた、身体の後ろに隠した蝶ネクタイ型変声機を手に取り、口元に当てた。

 

 「愛・乱 3 幸[こう]」へ

 「愛・乱 3 堕[おつ]」へ

 


解説

 蘭「何なのよ、これ!?」

 何時姫(以下、何)「見て分からんか?」

 蘭「そうじゃなくて、何で私がこんな目にあってるのよ!」

 哀「あら、中々可愛いじゃない」

 蘭「ちょっと、哀ちゃん……」

 何「おお、お前は分かってくれるか、この……」

 哀「冗談よ」

 蘭「……」

 何「作者をコケにするとは…そもそも貴様ら、原作で会話少な過ぎなんだよ!」

 哀「そんなの勝手でしょ」

 何「そもそもお前、蘭の名前呼んだことねえだろ!?」

 蘭「そう言えば、そんな気も……」

 哀「八つ当たりは見苦しいわよ」

 何「ぐぬ!貴様ぁ……」

 蘭「ちょっと二人とも……」

 次回にご期待ください。

 それと、皆様からのご感想、心よりお待ち申し上げまくってます。

 


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