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(い・・・いや、まさかな・・・海豚ちゃんがそこまで大胆なワケ、ないよな? うん、ないはずだ・・・・・・多分・・・)
自分の家の風呂に入った、海豚の姿を想像してしまった。 興奮し始めた心を落ち着かせて、そう言い聞かせる・・・が。
シュル・・・。
服を脱いだ音が、奇妙に木霊した。 余計に興奮してしまう。
(だ、だめだだめだ・・・・・・いくらなんでも、海豚を襲ったら、下郎じゃねぇか!)
しかし・・・・・・体は正直なものだった。 しっかりと、反応を示していた。
(はあ・・・・・・所詮[しょせん]、俺も、『ホモサピエンスのオス』ってわけか・・・)
そして、一念発起した。
(ま、ここで海豚の意志をハバったら、それこそ下郎以下だよな!)
巽は風呂場の脱衣所で服を脱ぎ始めた。 先刻までやっていた剣道の所為で汗臭くなっているのが、多少なりとも気になるが。
「・・・海豚・・・入るぜ?」
断りの声に続いて、海豚の許可の声が響いた。
「ど・・・どうぞ・・・」
しかし、海豚は少し驚いていた。
(わたし・・・なんか、大胆になった気がする・・・。 それに、巽さんが本当に来るなんて・・・我ながらびっくり・・・)
海豚は入り口に背を向けて、湯船に浸かっていた。 まもなくして、巽がすぐ隣に浸かる。 湯水が途端に溢れ出ていった。
(巽さんが・・・すぐ近くに・・・)
海豚の胸は、さも壊れたポンプのように波打っていた。 巽も似たような心境だった。
(女の子が近くにいりゃ、もう・・・)
すぐにでも抱きしめたい衝動を、なんとかして抑えていた。 ・・・それも、限界に近づきつつある。
「俺・・・もう、出るよ・・・」
巽は湯船から立ち上がると、そそくさと出て行った。 脱衣所で巽は少し後悔していたが。
(俺・・・馬鹿だな・・・全く、甲斐性が無いと言うか・・・・・・でも・・・)
海豚を傷つけるような真似だけは、決してしたくなかったのが、彼の本意だった。
「な・・・なあ、海豚・・・」
脱衣所の扉の向こうからの声で、海豚は扉の向こうを見た。
「デザートさ・・・後で貰うよ・・・。 ゆっくり入ってきな・・・」
「はい・・・」
海豚はなんとなく、クスッと微笑んだ。
(巽さん・・・ありがとう・・・)
自分の初めてを捧げるのだから、それ相応に磨きを掛けるのは、ある種の常識である。 海豚は髪と身体を洗い始めた・・・。
(そういえば、巽さん・・・どんな身体が好みなのかな?)
胸に限定して言えば、大きいのが良いと言う者もいれば、小さいのに限ると言う者もいる。 程ほどが好みなのは、多分、稀[まれ]であろう。 海豚は・・・一応、小さい部類に入るが、同い年の平均よりは豊穣である。 それが吉と出るか凶と出るか、不安だった。
(気に入ってくれる・・・よね・・・?)
そんな一抹の不安を抱えて、風呂から上がったのだった。
「巽さん・・・あがりましたよ・・・」
海豚の声を聞いた途端、巽はまた、反応し始めてしまった。 海豚の声が余りにも艶やかで色っぽかった。 事実、彼女は寝巻きに浴衣を羽織っていた。 『初めて』はこれと、自分で決めていた代物であるが、寝巻きはいつも浴衣である。 無論、普段着は洋服である。
ベランダで夜風に当たっていた巽に近づいて、海豚は訝しげに巽の顔を覗きこんだ。 その仕草は、かなり可愛いかった。
「どうかしんたですか? 巽さん」
巽は欲望が『超新星爆発[ビッグ・バン]』寸前になりそうなのを耐えていた。 ・・・が、
「海豚、ごめん!」
突然、海豚を抱きしめたのだ。
「た、巽さん?!」
海豚は驚きと、わずかな恐怖感に襲われた。
「巽さん・・・ちょ・・・怖い・・・」
「?!」
巽はすぐに我に帰って、自分と海豚を引き離した。
「ごめん、海豚・・・」
巽は済まなそうに・・・そして、自分を責めた。
「最低だな、俺・・・・・・欲望に耐えきれなくて、海豚を傷つけようとしたんじゃ・・・あの親父と同じ、下郎だよ・・・」
「巽さん・・・」
海豚は切なくなって、巽を見つめた。
巽が実兄の乾[いぬい]と一緒にここで暮らし始めたのは、DV[ドメスティック・バイオレンス]が原因だと、本人の手紙で海豚は知っていた。 暴力を振るったのは・・・実の父親・・・・・・そして、実の母親は彼に殺されたのだ。 それが、彼が十歳の時・・・すなわち、海豚と知り合う、二年前だったのだ。 そして、それは彼のトラウマでもあった。
彼は女性に対して、臆病なまでに優しく振る舞うようにしていた。 その、トラウマの影響によって・・・彼は『彼女』は勿論、女友達と言うものさえ持ったことがなかった。 ただ一人、文通していた海豚を除いては。
「私の方こそ、ごめんなさい・・・・・・巽さんの傷に触れてしまって・・・」
「否、俺は良いんだよ。 俺は・・・」
巽は、ふと目頭が熱くなった気がした。 頬に熱い何かが伝っていく・・・。 自分の涙だと気付くのに、数瞬の時間を要した。
「君を傷つけるのが嫌だったんだ! お袋みたいに、目の前で、自分の手に掛けるのが嫌なんだ! だって、俺は・・・・・・君のことが、好きなんだ・・・!」
巽の告白を・・・海豚は静かに、穏やかに聞き入っていた。 そして、今度は自分から、巽を抱きしめた。
「私も・・・巽さんのことが、好きですよ・・・。 それに私は・・・あなたがそんなことをする男[ひと]じゃないことを、誰よりも信じてます・・・」
「海豚・・・・・・!」
二人は再び口付けを交わした。 今度は日本海溝を越えて・・・マリアナ海溝へと沈んでいく・・・・・・。
「んぅ・・・ふぅんっ・・・あっ・・・・はあ・・・」
海豚の口の中を、巽の舌が蹂躙する。 海豚もそれに絡める。 お互いの唾液が、混ざり合っていく。
「ふぁん・・・巽さん・・・・・・ひゃんっ!」
巽は海豚の口から、耳、首筋と移っていく。 海豚も巽の耳に口付けた。
「巽・・・さん・・・」
海豚は巽の手をとって、自分の胸にあてた。 巽は少し戸惑って海豚を見た。
「いい・・・のか?」
海豚はコクリと頷く。
「あなたになら、私の全てを捧げられます。 そして・・・その全てで、あなたの傷を護ります」
その優しい微笑みに、巽は軽く口付けし・・・海豚の胸を揉んだ。 最初は浴衣の上から、そして、素肌を。
「柔らかいね・・・海豚・・・」
優しく・・・ただ優しく揉まれて、海豚は徐々に官能的な声になっていった。
「ふぁ・・・あん・・・あぁぁぁ・・・・・・」
「・・・海豚・・・どうかな?」
自信なさげに問う巽に、
「き・・・もち・・・いいです・・・」
止まぬ官能の声で応えた。
「・・・脱ぎますよ・・・?」
「・・・と、ちょっとタンマ!」
巽は慌てて、浴衣を脱ごうとした海豚を制した。
「ここ、ベランダだぜ?」
「あ・・・!」
海豚は顔を後頭部まで真っ赤にした。
「布団、敷くから待ってなよ」
「はい・・・」
程なく布団が敷かれ・・・巽はパジャマを脱いだ。
「あ・・・あの、巽さん・・・?」
「ん?なんだい?」
海豚が不安そうに問うので、巽は義務的に微笑んだ。
「あ・・・あんまり、気に入らなかったら、やめても良いですから・・・」
と、浴衣の帯を解いていた。 衣は手で押さえている。
「相手が海豚なら、やめやしないよ」
その台詞に安心感を覚え、海豚は衣を脱いだ。
「はぁ〜・・・・・・」
巽は感嘆の声を挙げた。 彼の目の前には、かの有名な『ミロのヴィーナス』が両腕付きで立っていた。 それも、生き生きとした素肌で。
薄絹を纏った素肌。
月の光に照らされる、柔らかな双丘。
すらりと伸びた両の腕と脚。
申し訳程度に茂る秘所。
そして、可愛らしくも美しい、端整ながらも僅かに朱に染めた顔と、それを彩る深海の色を帯びたセミロングの髪。
芸術品と喩[たと]えても過言ではなく、むしろ、不足するほど、海豚の裸身は美しかった。
「あ、あの・・・巽・・・さん?」
沈黙している巽に、不安げに問う海豚の声に我に帰った。
「あ、ああ、ゴメン! その・・・すごく、綺麗だったから・・・」
巽は照れながら、拙い感想を述べた。 その台詞に、更に顔が赤くなった。
「本当に・・・ですか?」
「ああ。 ・・・皮肉な話し、襲われてしまうのが納得するくらいだけどね・・・だから・・・」
巽は穏やかに、真摯な目で海豚に言った。
「あの時、君を助けられて良かったし、助けられなかったら・・・・・・悔しくて気が狂うかもしれないけど・・・」
そして、巽は決意を持って、宣言した。
「俺、海豚を守るよ! 君の身も、心も、夢も、そして君の幸せも・・・君の全てを護りたい!」
それは、巽の精一杯のプロポーズだった。 海豚は彼のその思いに、涙をにじませた。
「私も、あなたの傷も、心も、全てを護りたいです・・・巽さん・・・」
二人は再び抱き合い・・・見詰め合った。
「巽さん・・・ずっと・・・あの時からずっと、好きでした・・・いいえ、愛してます・・・」
「俺も・・・あの時から、ずっと・・・好きだった・・・・・・愛してるよ、海豚・・・」
そして、深く、深く、ヴェーゼを交わした。
「た・・・つみさ・・・んんっ・・・」
深く、長い口付けの後、今度は海豚が、巽の耳を、首筋を、そして胸に口付けた。
「海豚・・・汗臭くないのか?」
「・・・多少・・・でも、我慢できなくないですよ・・・・・・巽さんの匂いも、私は好きになりたいですし・・・」
「海豚・・・」
海豚の口付けは下へと向かう。 みぞおち、ヘソ、腹・・・そして、下腹部・・・。
「ここも・・・あなたのなら・・・」
と、巽のサオにも口付けし・・・舐め始めた。
「ふぁ・・・あむ・・・ふぁあ・・・」
「い・・・海豚・・・いい・・・」
海豚は拙いながらも、サオを口に含み、しごく。 舌も使い、しかし、歯に当てないように、注意しながら。
「はぁ・・・む・・・あぁぁ・・・はむ・・・むぁ・・・」
技量[うで]は拙いのだが、舌技に込められた想いは、巽を満足させるに足りた。
「海豚・・・もう、出る・・・」
巽の訴えに海豚は微笑んだ。
「出しちゃってくださいね・・・全部、受け止めますから!・・・・・・ふぁむ・・・」
「・・・・・・っ!」
巽のが噴火すると、先からほとばしった種を、海豚は自らの口で受けていた。
「むぅ・・・!」
・・・しかし、よほど溜まっていたのか、口からあふれ出てしまう。
「はぁぁ・・・ああぁぁぁ・・・」
今度は顔で、いまだ放たれる種を受けた。 頬に、髪に、白い種が粘り付く。
「ぅんっ・・・・・・とりあえず、止まりましたね・・・」
ようやく、種が出終わると、海豚は顔に付いた種を手で取り・・・舐めた。
「・・・海豚・・・どこでそんなこと覚えたんだ?」
「女友達にやり方を教わったんです。 自分の指とか、萎びたキュウリとかで練習して・・・」
そんな海豚を抱き締め、巽は自分の種が付いた海豚の髪を舐め取っていった。
「折角、綺麗になったのに、俺の所為で汚くなっちゃったよ・・・」
「でも、私、汚れたなんて思いませんけど?」
「俺が思うの! ・・・君には、出来れば綺麗なままでいて欲しいよ・・・」
巽は少し残念そうに言った。
「でも・・・嬉しかった。 俺のをこんな風に受け止めて・・・」
海豚に口付けし、巽は海豚を優しく、布団の上へ押し倒した。
「今度は、俺の番だよな?」
と、海豚の左胸に口付け・・・尖った頂きを舐めた。
「ひゃあんっ・・・ふぁあぁぁぁ・・・んぁ・・・ぁぁあ・・・!」
海豚は舐められるたびに、官能的な歌声を唄った。 巽は構わず、右胸を揉み、頂きを摘んだ。
「ふぁん!・・・あぁぁ・・・た・・・たつみ・・・さ・・・ん・・・ふぁあ!」
やがて、右胸から腹を通り、下腹部へと手を伸ばした。 海豚はあっさりと、少し脚を広げた。
・・・じゅぷ・・・。
秘所に少し潜り、すぐに手を戻した。
「やっぱ・・・少し濡れてるぜ・・・」
「それは、巽さんが・・・・・・はん!」
反論しようとしたが、巽に頂きを責められて声を上げた。
「胸、感じ易いんだな?」
悪戯っぽく笑いながら、巽は再び秘所に手をやり、蠢かせた。
・・・ぐじゅ・・・っちゃ・・・ぷじゅ・・・
「あぁぁ・・・・・・ふぁっ・・・ぁぁぁん・・・はぁぁぁぁ・・・・・・」
その度に、歌声が流れる。 そして胸を堪能した口唇は、海豚の下半身に向かった。
「た・・・巽さん、そこって・・・!」
脚を持ち上げ、秘所ではなく足の指を味わっていたのだ。
「き、汚いですよ!」
「でも、海豚の足だろ? 我慢できるって」
親指、人差し指を舐めて、指の股にも舌を伸ばす。
「く・・・くすぐっ・・・たい・・・・・・ぁはぁぁぁ・・・」
「でも、感じてるんだね」
巽は足から・・・遂に秘所へと食指を伸ばし、味わい始めた。 海豚は今度は大きく、足を広げた。
「海豚、おまえ・・・・・・」
巽は驚いて海豚を見遣った。 尤も、彼女の股間から覗いて見ているので、かなり卑らしいのだが。 海豚は、それを含めて、恥ずかしさで
うつむいていた。
「巽さんだから、ですよ・・・。 あなたでなきゃ、私、こんな真似したくありませんから・・・」
「ああ・・・わかってるよ・・・ちょっと大胆過ぎて、驚いただけさ・・・」
巽はそういうと、海豚の秘所に顔を埋めた。 秘所にある海嶺を押し広げた。
「あ・・・あんまり、見ないでください・・・」
そこには、鮮やかなピンク色の珊瑚礁が広がっていた。
「ここも・・・綺麗だな・・・」
「巽さん・・・ひゃん!」
巽はサンゴを舐めた。 最初は浅く、そして、深く。
・・・じゃぷ・・・ぴちゃ・・・
「ぁぁ・・・はぁぁん・・・っ・・・」
巽がサンゴを舐めている時、海豚は自分の胸を弄んだ。
「た・・・っみ・・・さん・・・んんっ・・・」
それでも切ない。 これでは、自宅で自慰をしているのと、なんら変わりない気がした。
「たつみ・・・さんんんんっ・・・」
「・・・海豚?」
巽は海豚の様子がおかしい事に気付いた。 先刻から、自分の名を呼んでいる・・・。
「海豚・・・俺は、ここにいる。 ここにいるんだよ!」
巽は海豚のもとに顔を寄せた。
「巽さん・・・!」
途端に顔が明るくなって、接吻を交わした。 その顔には・・・涙が零れていた。
「どうしたんだ・・・様子がおかしいぞ?海豚」
「巽さん、私・・・私!」
海豚はヴェーゼをしながら泣き始めた。
「うぁ・・・海豚・・・ちょっと・・・」
巽は一旦、海豚を引き剥がした。
「どうしたんだって?! 俺に話してくれよ・・・でないと・・・・・・護れないよ・・・」
「ごめんなさい・・・私・・・」
落ち着きを取り戻して、布団に潜って海豚はポツリポツリと話し始めた。
「その、さみしくって・・・実家でもさみしくて、慰めてばっかりなんです・・・それに・・・」
「・・・まさか、イジメられている・・・とか?」
「・・・はい」
うなずき、巽の胸の中に埋もれた。
「人間じゃないって・・・化け物だって言われて・・・・・・当然ですよね・・・海中でも、息、してるんですものね・・・」
「海豚・・・」
確かに、自分たちは人間じゃない。 だけど、世の中には人間の皮を被った魔物が巣くっている。
そんなやつらと同じようにみられるのが、少なくとも、巽には耐えられなかった。
(俺は・・・自分は耐えられるけれど、海豚には・・・そんな思いをさせたくない。 させたやつらは、ただじゃおかない。 日本の国債の二乗
でも、足らないくらいに懲らしめてやる・・・!)
海豚には、絶対に幸せになって欲しい。 自分は、その幸せを見届ける義務があるし、幸せにしなければならない責任が、大いにある。
巽は将来の妻である海豚を抱き締め・・・自分を情けなく思った。
「こんなに、好きだったのに・・・情けねぇ・・・!」
巽は優しく・・・しかし、その震えた腕は海豚の髪を撫でていた。
「遠くに居た所為・・・なのかな・・・文通だけじゃ、駄目だったんだな・・・」
「巽さん・・・」
こんなにも想ってくれている・・・そんな人を悲しませたことに、海豚は今にも胸が張り裂けそうだった。
「でも、巽さんの所為じゃ・・・」
「いや、俺の所為だ。 俺が・・・遠くに居た所為だ・・・俺が・・・海豚を傷つけた・・・」
「いいえ、あなたの所為じゃない! 私はあなたに傷つけられたなんて思わない! 思っていたら、あなたに向けて足を広げませんよ!!」
海豚の瞳に、巽は優しく微笑んだ・・・。 すると、海豚の髪をかき揚げ・・・額に口付けた。
「こんな俺だけど・・・それでも、愛してくれるかい?」
海豚は微笑みで応えた。
「ええ・・・もちろん!」
「ありがとう、海豚・・・」
そして、巽は再び潜り始めた。
「ダイビングの再開だ・・・」
海豚の秘所に潜り、珊瑚礁から奥へと舌を這わせる。
ぺちょ・・・ぐゅじゅる・・・
「はぁぁぁぁぁ!・・・・・・んっ・・・ぁあぁぁぁ・・・」
一つのサンゴを舌で転がした。
ちゅる・・・
「ひゃんっっっ・・・巽さん・・・もっと・・・」
海豚の要望に素直に答え・・・サンゴを吸った!
ちゅうっ・・・
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁん・・・!・・・巽さん、もっと・・・もっとぉぉぉぉ・・・・・・!」
(か、可愛い・・・!)
巽は一気に身体が高ぶった・・・が、先刻のように襲うような真似はしなかった。
「んじゃ、ここもっと・・・」
こんどは海底洞窟・・・菊座に指を触れた。
「そ、そこって・・・」
洞窟に指を入れると・・・。
「はぁんっ!・・・ふぁぁぁぁぁ・・・あぅぅぅぅぅん・・・!」
(可愛い過ぎ・・・)
そのまま、サンゴと洞窟をせめたが・・・。
「た・・・たつみ・・・さん・・・私、もう・・・だめ・・・!」
「先刻のお返しさ・・・イッちまいなよ」
いうと、指と口を激しく蠢かせた。
「はぁ!・・・あぁぁぁぁぁあぁぁっ・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!・・・・・・・くぅ・・・」
海豚は絶頂に達した。
ぷしゅぅぅぅ・・・
「んんっ・・・」
同時に吹き上がった潮は、巽の口に広がり、溢れていく。
「あぁ・・・もう、出ちゃう・・・」
「ついでだ、飲んでやるよ」
とサンゴを舐めると・・・水が涌き出た。
シャァァァァァァ・・・・・・
「ああっ・・・巽さんが・・・私の・・・飲んで・・・」
・・・あまり溜まっていなかったらしく、しかし、永遠とも言える数秒間、海豚は恥ずかしさと嬉しさで、また涙があふれていく・・・。
「・・・海豚、そろそろデザート、貰うけれど・・・」
水を飲み干して、巽は海豚を見つめた。
「ええ・・・・・・あなたの『ホットスポット』を・・・私の中に・・・」
恍惚の表情[かお]で、海豚は腰を振り上げた。 巽を受け入れるために・・・。
「それと・・・安全日ですからね、今日は・・・」
「なら、お言葉に甘えて・・・」
巽は海豚の腰を持ち、自分の海綿体を海豚の中へと挿し入れた。
「ふぅぅぅん・・・」
「くぅっ・・・」
海豚の海溝は巽のを優しく、且つ、きつく包んだ。 すぐに、水圧の壁・・・否、海豚の操が少しあたった。
「一気に行くよ」
海豚を優しく抱く腕は、かすかに震えていた。
「ええ・・・どうぞ・・・」
巽の背に回した腕は、僅かに震えていた。
「ふんっ」
プツン・・・・・・!
「!?」
海豚の海底で、激震が起こった。 身体を裂くような激痛は、しかし、海豚はそれに耐えていた。
「海豚・・・痛くないか?」
「大・・・丈夫・・・です・・・ぅぅっ・・・」
巽に縋[すが]り付く腕の震えは・・・すぐには去らなかった。
「痛かったら、言ってくれよ・・・我慢しなくていいからさ」
「・・・でも・・・この痛みは・・・あなたの、心の・・・痛みですから・・・ちゃんと、受け止めないと・・・」
「海豚・・・」
男である以上、到底想像できない痛みにもかかわらず、海豚は一言も「痛い」とは漏らさなかった。 脂汗を浮かべても、一切。
そんな海豚に、胸が切なくなった。 そんなにも、自分を想ってくれる少女に、巽は改めて決意した。
海豚を見つめる瞳は力強く、穏やかで、優しく・・・愛おしさに満ちていた。
「海豚・・・俺、絶対に幸せにしてみせるよ。 そして、君の幸せを、俺は守りぬく!」
海豚の『未来を守る決意』を表明して、巽は未だに震える海豚の体を抱いた。 やがて、震えは収まり、海豚は将来の夫に微笑みかけた。
「もう・・・ゆっくりとなら、大丈夫ですよ・・・」
「じゃあ、さざ並からな・・・」
巽は緩やかなストロークで、海豚と揺れた。
じゅぷ・・・・・・じゃぷ・・・・・・
「はぁ・・・・・・んんっっっ・・・・・・ふぁあぁぁぁぁぁ・・・!」
巽が腰を揺らすたびに、海豚の官能的な歌声は、艶やかさを増していく。
「いいです・・・もっと・・・・・・!」
「じゃあ・・・・・・クレシェンドで・・・!」
巽は少しずつ、ストロークを強くしていった。 メゾピアノからメゾフォルテ、フォルテと・・・・・・!
「あっ・・・いっ・・・いいっ・・・ですぅ・・・!」
パンッパンッパンッ!
「あっあっあっあっあっあっあぁぁぁぁぁっ・・・・」
フォルティシモになってしばらくすると、巽は突然、サオを抜いた。
「え?・・・巽さん?」
「海豚、うつ伏せになってみて・・・」
巽に言われるまま、少し不安そうにうつ伏せ、巽に腰を振り上げた。
「噂じゃ、こっちが気持ち良いらしいからね・・・と・・・!」
じゅぷ!
「ひゃゃゃあぁぁぁぁぁぁぁぁん・・・・・・!」
突然挿し込まれて、驚きと淫猥な声を響かせた。 初めてのバックである。 その体位で、胸を弄ばれた。
「あっ・・・いぃぃぃぃ・・・あぁぁぁぁ・・・んあぁぁぁぁぁぁぁ!」
背を反り、髪を振り乱すさまは、まさに『女』であり、とても中学生の少女だとは思えなかった。
「・・・い・・・やあぁぁぁ・・・!」
しかし、海豚は首を横に振った。
「巽・・・さん・・・っ・・・顔を・・・見せっ・・・てぇぇぇぇ・・・!」
突きながら懇願した海豚に、巽は体位を変えた。
「これならいいか?・・・海豚」
海豚を持ち、抱き上げた。 座位の体位で、海豚を下から突き上げる。
じゅぷ・・・ざぷぅ・・・じゅぴゅぅ・・・
「はぁ・・・!・・・いいっ・・・いいぃぃぃぃっ・・・・・・!」
突き上げるたびに、先刻以上に淫らになっていく・・・。 自分の体重と地球[ほし]の枷で、より深く身体が突かれる。
「海豚・・・俺、もう・・・!」
「巽さん・・・っ・・・中に、中にぃぃぃ・・・・・・あああっ!」
二人はマリアナ海溝最深部へと、近づいていった。
「海豚・・・だすぞ・・・・・・っく!」
巽の短いうめきに続いて、
どぷゅっ!
「はぁぁっ・・・あぁぁぁぁっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぅぅぅっ・・・・・・!」
海豚の中で種が爆ぜ、生命の熱さを身に感じた。
どぷゅぅっ!
今は宿ることの無い、命の種。 生命の卵。
どゅぷゅぅぅぅっ!
その種は、海豚の身体を満たし、再び・・・。
「あぁぁ・・・また、イクッ・・・イッちゃぅぅぅっっ!・・・・・・はぅぅっ!・・・あぅぅ・・・はぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!」
マリアナよりも、深みへと達した・・・・・・。
しばらく二人は、その余韻に浸り・・・布団に潜った。 やがて、部屋の沈黙を、二人の心地よい寝息が飾る。
夢の中で二人は、自分たちの「生命の創世[はじまり]」を目撃した・・・が、起きた時には、その記憶は忘れ去られてしまっていた。
「おはようございます、巽さん」
ふと、目が醒めると、海豚がほんのりと顔を朱くして、巽の頬に口付けた。
「ああ・・・おはよう・・・?」
ふと、巽に違和感が走った。
「・・・もしかして、繋[つな]がったまま、眠っちまったのか?」
確かに二人は・・・未だに繋がりあっていた。 ちなみに時刻は・・・午前05:45。 巽の起床時間ではあるが、それは海豚も同じだった。
「・・・まあ、いいか。 こういうのも」
「そうですね」
海豚がクスッと微笑む。 何か吹っ切れたような・・・そんな、微笑み。
「続き、やりますか?」
海豚の悪戯っぽい声に、巽は横に振った。
「いや、流石にちょっとキツイよ、それは。 もうすぐ、腹も減るし・・・」
「・・・じゃあ、朝食、何か作りますね・・・」
と、海豚が身体を起こした・・・が。
「・・・ふぅん・・・」
抜いた拍子に、あられもない声が漏れた。 ・・・裸のまま自分のバッグをあさり、エプロンを取り出した。
昨夜も使ったものだが、それを素肌に身に付けた。 俗に言う『裸エプロン』である。
「お、おいおい、海豚?」
「・・・ん? どうかしましたか?巽さん」
「なんで、また・・・裸エプロンなんだ?」
「好きじゃないんですか? こういうの」
「そうだけど、そうじゃなくて・・・・・・なんか、俺がオヤジ臭く感じるんだけど・・・」
「別に良いですよ、オヤジ臭くたって、巽さんは巽さんでしよ?」
「海豚・・・」
巽は海豚を見つめた。 細く、穏やかな・・・優しい瞳で・・・。
「海豚・・・愛してるよ・・・」
「巽さん・・・?」
少し不思議そうに巽を見つめるが・・・。
「私も、巽さんを・・・愛してます」
穏やかに微笑んだ。
「待っててくださいね・・・今、一番の朝食を作りますから!」
「ああ、でも・・・できればちゃんと、服を着てからにして欲しいな・・・」
「・・・でも・・・」
なおも渋る海豚に、巽はこう諭した。
「大人になって君と結婚したら、嫌というまで拝ませて貰うよ・・・」
「はい・・・!・・・でも、今回だけは、勘弁してくださいね」
「・・・しょうがねぇな、海豚は」
巽は穏やかな微笑みを崩さずに、呟いた。
「ほんじゃ、頂きま〜す」
「・・・て、え?」
巽に抱き締められ・・・再び、接吻を交わした。
「君が、一番の朝食だよ・・・」
「もう・・・巽さんったら・・・」
海豚は上手くよけて・・・・・・朝食を作りながら、巽に語り掛けた。
「巽さんは、何か、夢がありますか?」
「夢?」
夢と言われて、巽は服を羽織る手を止め、考えた。
「夢・・・ねぇ・・・とりあえず、君に会うことが夢だったからなぁ・・・」
「・・・じゃあ、将来の夢とかは・・・・・・あっ!」
問い変えて、はっと口をつぐんだ。 巽の子供の頃の夢を聞いたら、多分・・・胸が切なくなってしまう。 巽はそれを察して、嬉しそうに微笑んだ。 遠い目で、それに答えた。
「そうだな・・・まあ、警官だったかな? 馬鹿親父を懲らしめてやろうって、思ったんだけど・・・それは、兄貴に先を越されちまったし」
「・・・そう・・・ですよね・・・」
海豚は気まずそうに呟いたが、巽は対して気にしていないように振る舞った。 そして、問い返す。
「そういう海豚は? 将来、何になりたいんだ?」
「私は・・・歌手なんです」
「歌手? アイドルとか?」
「アイドルだと、写真を撮られるじゃないですか? ・・・まあ、そうでなくても、仕舞いにはヌードを撮られる始末ですけど・・・」
「・・・ヌードはひたすら断りつづければいいんじゃないか? 相手のカメラマンの粘りが無くなるまでさ。 かなり、気が長い話になるだろうけどね。 でも、水着くらいなら、海豚でも大丈夫だろ?」
「それ以前に・・・カメラが、ちよっと・・・」
「あっ・・・そっか」
巽はすぐに、その原因を察した。 あの時は確か、カメラかなんかで撮られていたんだっけ・・・。
「・・・でも、歌手になるにしても、やがてはカメラの前に立つ事になるぜ?」
「・・・それで、巽さんにお願いがあるんですけど・・・」
ちゃぶ台にようやく出来た朝食を乗せて、海豚が巽に手を合わせた。
「できれば、私専任のカメラマンになって欲しいんです!」
「カメラマン? 俺が!? 海豚だけの??!」
巽は目をひん剥いて海豚を見た。 すぐに逡巡するが・・・。
「・・・でも、俺は・・・今、海洋学者を目指してるんだ・・・」
「・・・てことは・・・海外に出たりするんですよね?」
巽は頷き、海豚の頬を撫でた。
「君を・・・この星の海を、守りたいからさ・・・。 守って、治して、癒して・・・海を君みたいに綺麗にしたいんだ・・・」
「巽さん・・・」
海豚は頬にあてられた手を包んだ。
「でも、そうなると・・・また、寂しくなりますね・・・」
「確かに・・・できれば、一緒に居たいけれど・・・」
気まずい空気は、沈黙として支配した。 それを破ったのは、海豚の声だった。
「私・・・あなたのお手伝いします!」
「・・・でも、それはそれで、結構難しいよ?」
「あなたの妻として、ですよ。 それに頭[ちしき]は・・・私は駄目だけど、身体を動かして・・・たとえば、クジラと会話したりなんかは、
私の力が・・・聖海龍としての力が必要なはずです!」
「一理あるけどな・・・」
「歌だって・・・歌手としてでなくても、世界中のみんなに聞いてもらえれば、私はそれで構わないんです・・・だから・・・」
「う〜ん・・・」
長考しつつ、折角の朝食が冷めてしまうので、とりあえず、これを片付けることにした。 程なくして、朝食が終わり、巽は考えをまとめた。
「・・・わかったよ。 一緒に世界を飛びながら、俺は海を、君はその近くに住む人たちを癒していけばいいんだね?」
「そういうことですね」
「・・・でも、海豚って、英語とか話せるの?」
「あら、私、こう見えても英検三級ですよ? 地元で暮らしてる外国人の人とかにも教わっているし、耳も会話も問題ありませんよ」
「・・・君のことだから、他の言語も習う気だな?」
「ええ。 イギリス英語、フランス、中国、イタリア、ラテン、スワヒリ、ロシア・・・」
「おいおい、まさか・・・殆どの言語を会得する気か?」
「だって、世界中・・・でしょ?」
「ま、まあ・・・そうだけどさ・・・」
巽は少し驚いた顔で、海豚を見遣った。
「でも流石に全部は無理ですから、洸さんに翻訳術[]を習おうと思うんです」
翻訳術とは洸たちが使う魔法[プログラム]の一つで、自分の言語を相手の母国語に翻訳させて聞こえさせるものだ。
そして、その逆もまた然りである。 少なくとも、自分の言葉で日常会話をこなせるが、隠語や卑猥な特殊用語は翻訳されない。
「まあ、それならいいか」
巽は頷くと、海豚にこう行った。
「・・・デート、しようか?」
「デート・・・ですか?」
海豚は少し不思議そうに、首をかしげた。
「今はまだいいけれど、君が俺の居る高校に入ったら、俺は受験であまり相手が出来ないからさ・・・。 まあ、その分、大学に来たら、いっぱいデート、しような」
「はい!」
満面の笑顔で答える海豚。 その笑顔に巽は、また改めて心に誓った。
(護ってみせる・・・海豚の、この笑顔だけは、何人[なんぴと]たりとも壊させはしない。 そして、君を絶対に・・・幸せにしてみせるよ!)
二人は服に着替えて、外へと飛び出した。
・・・ただ、二人は、この日の天気予報を全面的に信用していた。 しかし、それは・・・九回裏で逆転満塁ホームランを打たれることになる。
ども、天船です。
ようやく、それらしいものが書けました。 ・・・が、かなり難しかったです。
「というより・・・なんですか? 海底火山とか、海嶺とかって」
いや・・・うみつながりの喩えで書いたつもりなんだけど・・・・・・って、海豚ちゃん?!
「はぁ〜い! 海豚だよ〜。 言っとくけど、近くに巽さんも待機してますから、変な真似すると、あとが怖いですよ〜・・・!」
んな、おどろおどろしくいわんでも・・・。
「ま、なにはともあれ、私は齢十四で、操を巽さんに渡したわけですが・・・」
・・・でも、予定では陵辱度3のを一つ書くんですよ。
「・・・じゃあ、そのあとって? やっぱ、後書きでは作者はズタボロ雑巾にされるんですよね?」
ううっ・・・そればっかりは、とっくに確定してんだよな・・・。
「天命ですね、これも。 ・・・で、次回では?」
ボロビルで暴漢をなぎ払い、それに襲われていた女の子と、限定3Pです。
「一気に純度が下がる気が・・・。 それに、巽さんは、私だけの巽さんです!」
・・・じゃあ、少し予定を変えましょう。 3Pなしで。
「やけに物分りがいいですね?」
背後に殺気を感じたから・・・。 でも、そのかわり、洞窟で、ですけど。
「・・・って、えええええええぇぇぇぇ?! ど・・・洞窟・・・って、後の?」
ええ、『後の』、です。
「えぇぇぇ・・・どうしよう・・・」
さあ、あなたはドッチ?!(某TV口調)
「わかったわよ! ・・・後も、どうせ渡すつもりだったし・・・」
議決ですね。
「あ、そういえば、これ、何話の予定なの?」
一話分を100kまでにすれば、あと三話で中学生編はエンドです。 それのラストシーンは、もう決まってますから、書くだけですね。
「んじゃ、航路が決まったら、出航よ! 巽さん!」
「じゃあ、次回の講釈まで・・・」
一同 : 轟天号、発進!
「って、マニアなセリフですよ、巽さん」
「景気良く、な!」
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