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聖王都ゼラム。
リィンバウムに存在する街、村などと比較しても、一番大きな都市である。
まあ、まがりなりにも王都と名乗っているのだから当然だろう。
そのゼラムの繁華街にある洒落たカフェ。
そこのオープンテラスの一つの席に、一組の男女が座っていた。
シルターン風の衣装を身にまとった女性と、大柄で野性的な風貌の男。
通りを歩く人間にはいやでも目のつく組み合わせだった。
「ま、たまにゃあいいんじゃねーの?」
「そうね。まあ、今くらいはね」
多少疲れた表情をしながら、フォルテとケイナが呟く。
「こんにちは。ケイナ姉さま」
「あら、カイナちゃん」
通りの向こうから来たカイナが、なにやら荷物を持ってケイナに挨拶をする。
「お買い物かしら?」
「はい。アメルさんとミニスちゃんと一緒に」
なるほど確かに。少し離れたところで、買い物袋を提げた二人の姿が見える。
「あ、でももう帰りますから」
「あら、どうして?」
「そんな……お二人のお邪魔するなんて……」
言いながら多少頬を赤らめるカイナ。
「ちょ、ちょっとカイナちゃん!?」
慌てて席から立ち上がるケイナ。だがカイナは頭を下げながら離れて行ってしまう。
そしてアメルたちと合流すると、そそくさと離れて行ってしまった。
「もう……そんなんじゃないのに……」
「まあ、そんなに気にするようなことでもねーだろ。なるようにしかならねーんだから」
椅子の背もたれに寄りかかりながら、諭すように言うフォルテ。
「そうね……あとでキチンと説明しておくわ」
「それにしてもよ……」
フォルテは背もたれから起き上がり、テーブルに肘をつけながらカイナの去っていった方向を見つめる。
「どうしたの、フォルテ?」
「お前ら二人って、姉妹だよな?」
今度はケイナを真剣な表情でまじまじと見つめる。
「そうらしいわね。私は、記憶がないから何とも言えないんだけど……」
苦笑しながら言うケイナ。
だがフォルテは、ケイナを見つめながらブツブツと小声で呟く。
「親の遺伝……にしてはこれほど差が出るのはオカシイよな……となると、なにか外的な要因が……」
「どうしたのフォルテ?」
最初は何のことを言っているのかよく分からなかったケイナだが、フォルテの視線がある一点で止まっていることを理解する。
すなわち、ケイナの巫女装束の帯よりも少し上の部分で、フォルテの視線は止まっていた。
そこでようやく、フォルテが何を考えていたのかを悟った。
「な・に・を・考えてんのよ!!」
顔を怒りでいっぱいにしながら、ケイナは裏拳をフォルテに叩き込む。
「ほぶっ!!」
テーブル越しということで多少距離があったが、拳を喰らったフォルテは綺麗に沈んで行く。
「全く……コイツはこれだから……」
顔を赤らめながらケイナが呟く。
「だ、だけどよ……本当のことじゃねーか……」
早くも復活したフォルテが、テーブルの下から顔だけ出してケイナに抗議する。
「そ……それはそうかもしれないけど……」
そう言ってケイナは自分の胸に視線を下げ、軽く手を乗せる。顔も少しだけ落ち込んでいる。
「まあなんだったら、俺様が大きくしてやろうか?」
調子に乗ってそんな事まで言うフォルテ。
大きくする。つまり、外的な要因で。
結論……フォルテが胸を揉む。
理解に数秒の時間がかかったがその言葉を聞き、再びケイナに覇気が宿る。
「……って、なんでアンタにそんな事心配されなきゃなんないのよ!」
再びフォルテに拳を振るうケイナ。
だが今回は、その拳をフォルテに受け止められてしまう。
「甘いんだよ、ケイナ。そんな拳じゃ、俺はやられないぜ」
得意顔で言いながら、掴んだままのケイナの腕から篭手を取り外す。
外した篭手の下から現れたケイナの肌の色はとても白かった。
だが、その肌の色が白いからこそ、手首の部分の不自然な赤い色が余計に目立つ。
「さっきの時に捻ったんだろ? そんな手で無茶しやがってよ」
「ちょ、ちょっとフォルテ!?」
「いいからいいから。怪我人は大人しく治療されろって」
ケイナは何とか振りほどこうとするが、その手は全く動かない。
その間にフォルテは素早くFエイドを貼り付け、その上から動かないように布で固定する。
「まあ、今の手持ちだとこんなものだろ? あとでしっかりと、ストラでもかけてもらうんだな」
「うん……ありがと……」
妙に照れた表情で、フォルテに礼を言う。
「ね、ねえフォルテ……ちょっといい?」
「あん?」
「なんで、私の怪我のこと分かったの? 篭手の下だし」
その言葉を聞いて、フォルテはニヤリと笑う。
「バーカ。どんだけ一緒にいると思っているんだよ。そのキレのない一撃を見れば一発だぜ」
「そ、そう?」
ケイナは怪我をした手を、もう片方の手で覆い包むように触れる。
手で触れた怪我をした部分が、ケイナにはとても熱く感じられた。
「なんかシラケちまったな。もう帰るか?」
「あ、待ってよフォルテ!」
勘定分の代金をテーブルの上に置き、フォルテは立ち上がる。
帰路につくフォルテをケイナは多少小走りをしながら追いかけた。
帰路に着くことにしたものの、真っ直ぐ帰るのもなんとなく癪だと思い、ブラブラと歩きながら帰る事となった。
ただ、いつもの二人と違うのは会話が圧倒的に少ないということだった。
いつもならば二人の馬鹿な会話が繰り返されるのだが、今日は会話が続かない。
フォルテが話を振っても、一言二言で会話が終わってしまう。
「ねえ、フォルテ」
幾度目かの会話が終了したところで、初めてケイナから話し掛けてきた。
「ん、何だ?」
「男の人って……その……大きい胸の人が好きなのかなぁ……やっぱり……」
「ぶぅっ!!」
フォルテが思い切り噴き出す。ある意味、よく喰らうケイナの一撃よりも強烈な衝撃。
その言葉の内容もそうだったが、ケイナの照れた歯切れの悪い喋り方にも衝撃を受けていた。
「な、何を言ってんだよ、オメーは……」
そこまで話したところで、なんとなく心当たりにたどり着く。
「ああ。さっきのカイナのことを言ってんのか。別に気にすることはねーだろ。
人それぞれ好みや考え方が違うんだ。それが個性ってやつだろ」
「個性……か……じゃあ……フ、フォルテはどっちが好き?」
「俺は……って、何を言わせるんだよ……からかってんのか?」
いつもと違う話の展開に、フォルテはイマイチ要領を得ることができない。
「からかってなんか……」
「意味分かってんだよな? 男にそう言うことを聞くってことは……」
「分かってるわよ……けど、不安なんだもの……今はフォルテと一緒にいるけどさ。
いつの日か、お別れになっちゃうでしょ。そう考えたら不安になって……」
「あのなぁケイナ……」
ケイナの言葉を信じられないと言ったような表情で聞くと、真面目な顔でケイナの方を向く。
「好きでもねえ相手なら、こんなに長い間一緒にいるわけねーだろ……」
「本当に!? そ、それって……」
「お、おい……恥ずかしいんだからそう何度も言わせんじゃねーよ」
頬を赤く染めながらもケイナの瞳を真剣に見つめ、いつになく真面目な表情をする。
「山ん中で倒れているお前を見たときにな……一目惚れ……ってやつだよ……」
そこまで言ってフォルテはケイナを直視できなくなった。
恥ずかしげに視線を泳がせ、何とか冷静さを取り戻そうとする。
一方のケイナは、フォルテをジッと直視し続けている。やがて、躊躇いがちに口を開いた。
「フォルテにだったら……大きくしてもらってもいいかもしれない……」
再びフォルテに襲い掛かる強い衝撃。
「オメー……なんてこと言ってんだよ……」
「べつに……いいでしょ……」
ケイナが視線を逸らせる。
「まあ、悪くはないが……なんつーか男のプライドがよ……」
フォルテはそっとケイナを抱き寄せる。顔にはいつもの不敵な笑みが浮かんでいた。
「それじゃ、ケイナの心意気を無駄にしないためにも」
フォルテの足が今までとは逆の方向に向く。
「とっとと済ませちまいますか」
「もう……ムードないなぁ……」
ケイナが不満げに呟くものの、その足取りは決して嫌がってはいなかった。
「なんでこんなところ知ってるのよ」
室内に入るなり、開口一番にケイナがぼやく。
フォルテが向かったのは、ゼラムでもほぼ中心部近くに位置するホテルだった。
それもただ宿泊が目的の宿ではない。恋人同士が愛を確かめ合うことも出来る宿なのだ。
いくら聖王都と呼ばれる町でも、需要があれば供給されるものがある。
そう言った意味で、ここはゼラムに存在する数少ない場所のひとつだ。
ケイナが多少不機嫌になるというのも、分からなくはない。
「なーに、この前ちょいと見つけてな」
やや得意げになりながら、ダブルベッドに座り込む。
ケイナもつられてフォルテの隣に座る。
「それじゃ、始めようや」
「ちょっ……あんっ」
フォルテはケイナをベッドの上に押し倒すと、まず篭手と額当てを取り外す。
篭手の下からは、さきほどのFエイドが見えた。額当てを外したケイナを間近で見つめる。
「あんまり見つめないでよ……恥ずかしいじゃない……」
目を逸らし、声は次第に小さなものへとなっていった。
「なーに、かわいいもんだなと思ってよ」
ニヤケ顔のフォルテ。それを見たケイナの顔が再び赤くなる。
「ちょっと、からかわ……」
自分がからかわれているのだと思い、ケイナが強い口調を取ろうとする。
だが、その言葉が最後まで紡がれることはなかった。
「んむぅ……っん……」
ケイナの口はフォルテの口によって塞がれたのだ。
ただ唇同士を触れ合わせるだけの軽い口づけ。
フォルテにしてみれば経験のないケイナを気遣っての事なのだが、ケイナからしてみれば
今までに体験した事のない未知の感覚だった。
自然と、やり方の分からない不安からフォルテに委ねてしまう。
やがてフォルテのほうから唇を離すと、ケイナはすっかり力が抜けていた。
「なんだ、だらしねえぞケイナ。まだまだこれからだってのに」
いつもと違い、主導権を握っていることが嬉しいのだろうか。フォルテが強気になる。
袴の帯を手早く解くと、胸元をはだけさせる。
巻きつけてあったサラシを丁寧に解くと、押さえつけられていたケイナの胸が露わになる。
肌は雪の様に白く、ふっくらとした双丘の真ん中に位置する乳首は野苺のような綺麗なピンク色をしていた。
むしろ半端に大きな胸などでは相手にならないほど、美しい形をしている。
本人も気にしていたように大きさはそれほど大きいものではなかったが、そんな事はまるで気にはならない。
何より寝転んでも形を崩さないという点は、世の女性にすれば驚愕にすら値するだろう。
「どれ、それじゃあ……」
シルターンの人間、それも女性特有の餅肌にフォルテは手を伸ばす。
軽く指先で触れただけでも、それ以上の弾力で指を押し返してくる。
キメの細かな肌は、どれだけ触れていたとしても飽きるなどフォルテは微塵も思えなかった。
貴重な骨董品でも扱うかのような慎重な動きで、ケイナの胸に指先を沈めていく。
「んっ……くすぐったい……」
下から持ち上げるように手の平で全体を包み込み、全体的に刺激が行き届くように動かす。
フォルテの手は大きいので、すっぽりと包み込むことが出来た。
「ケイナ。お前の胸って凄い柔らかいな」
手の平全体に感じる吸い付くような感触に感動すら覚えながら、フォルテは指を動かす。
雪のような肌は興奮により次第に赤みが差していき、胸にも少しずつ突起が出来だす。
「フ……フォルテだって……ずいぶんと、慣れてるみたいじゃない……?」
「まあオレも、オトナのオトコですから」
微妙なアクセントで得意そうに言うと、ケイナの少しだけ隆起した両方の乳首を軽く指先で摘む。
瞬間、ケイナの体中に電気が走った。
「ひゃあっ! ちょっ! 何するのよ!?」
「へえ、ケイナの弱点はここか?」
フォルテは面白い遊びを見つけた子供のような無邪気な笑みを浮かべると、今度は先程よりも多少強く乳首を摘む。
さらには摘んだまま残りの指を動かし、胸全体を愛撫する。その都度ケイナの体がビクンと震える。
「ふああぁん!! やめてよぉ……」
体に襲い掛かる快感があまりにも大きいのか、背中が折れそうなほど大きく反る。
懇願する声は、戦闘中の勇ましい声からでは想像もつかないほど可愛らしい。
それが逆にフォルテの勢いをつけてしまい、ますます激しくケイナを責めていく。
もはや完全に隆起した乳首に口をつけると軽く吸う。気のせいか甘い味がした。
やがて一旦口を離すと、舌を使い、乳首を縁取るように動かしていく。
「あうっく……!! もう……ああっ!! 何かが来るのぉっ!!」
シーツを掴みながら一際高い声でそう叫ぶのと同時に、ケイナの体が痙攣でもしたかのように強く震える。
だがそれも一瞬の事ですぐに治まり、ケイナはベッドの上で荒い呼吸のみを繰り返す。
やがて、独特の甘い匂いが室内に徐々に充満していく。シーツには僅かながら裂け目が出来ていた。
フォルテがケイナの腰を持ち上げながら袴を脱がしていく。やがてケイナは生まれたままの姿になる。
下着を着けていなかったので、ぐったりとした様子のケイナの秘所がすぐに目に飛び込んできた。
未だに奥からは愛液が流れ出てきており、シーツに徐々に大きなシミを作り始めた。
見れば、袴の裏側部分にもベットリと大きなシミが出来ている。
「こりゃスゲエな。気持ち悪くねえか?」
「だ、誰のせいだと思ってんのよ……」
「わりーわりー。でも、これだけ感じてくれると、男冥利に尽きるってもんだな」
「そ、そう……?」
恥ずかしさと理解を超えた出来事との連続で、比喩ではなく顔を赤くしながら答える。
「さて、上がああだったからな。下の方はどうだ?」
完全に主導権を握れていることが楽しいのだろう。フォルテの声。
そして圧倒的な湿り気を帯びているケイナの秘所に顔を近づけると、裂け目に口をつけて軽く口付けをする。
「フォルテ……汚いわよ……んんっ!」
「汚くなんてねえよ」
そう呟くと、再び口をつける。そして裂け目を舌と指とで少しずつ押し広げていく。
一点の汚れもないピンク色の秘肉。だが今は自身の愛液で艶めかしい輝きを放っている。
フォルテは舌先を押し広げた秘所へと進入させながら、クリトリスにそっと指を触れる。
「ひああぁぁっ!!」
おぞましいような気持ちいいような、なんとも判断のつけがたい声が上がる。
だが、ただ一つハッキリしているのは、それは決して嫌がってはいないということだ。
それを理解したフォルテはクリトリスも強く摘み、嬲るように撫でまわす。
濡れた愛液でヌルヌルとした指の感触は、ケイナをさらに狂わせる。
「ちょっ! だめぇ!! また……くああっ!!」
二度目の絶頂がケイナを襲う。感度が良いためか、一回目よりもずっと早い。
それでいて、快感の波は一度目よりもよっぽど強い。
多量の愛液が溢れ出し、勢い余ってフォルテにまで飛び散る。
「ご……ごめんなさい……」
「気にすんなって。それより……」
指で飛び掛った愛液を軽く拭うと、ケイナの口元に差し出す。
「ちょっと舐めてみ?」
「……うん……」
躊躇いながらもおずおずと指を口に咥えると、軽く舐め取る。
好奇心からそれを舌の上で転がして味をじっくりと見てから、ゆっくりと嚥下する。
「お味はどうだい?」
「ヘンな味……」
「そうかい? 俺はウマイと思うけどよ」
再びフォルテは秘所に顔を埋めて、口付けをする。
「あんっ!! フォルテ……もう……もうっ!!」
苦しげな悲鳴を聞きつけて、フォルテはやおら口を離す。
「そーかそーか。確かにそんなにゃ我慢できねーよな。俺もそろそろ限界だし」
一人納得したように頷くと、自分もすぐに全裸になる。
日に焼けた浅黒い肌と、身に纏った逞しい筋肉の鎧。野性的という言葉がこれほど似合う人間もそうはいない。
それでいて微かに漂う気品。そのわずかなエッセンスが、フォルテという人間をより引き立てる。
「何見てんだよ、ケイナ?」
その一言で我に返る。
ケイナもフォルテの男としての魅力に惹かれ、思わず見とれてしまっていた。
「な、なんでもないわよ…………えぇっ!?」
気恥ずかしさから、何故か誤魔化そうとする。だが、俯いてしまったことは逆に仇となった。
今までは鎖骨などを中心とした上半身に目が行っていたのだが、目線が下がった事によりフォルテの股間に目が行ってしまった。
「そんなにジロジロ見んなよ……珍しいのか?」
「ええ……とっても珍しいわよ……」
「そう言われっと、返す言葉もねえな」
意外と淡々とした態度を取りながら、フォルテは仰向けのケイナの上にそっと被さる。
そして、ケイナの入り口に自分の分身をそっと当てる。
「ねえ……入れるの……よね?」
「不安か? 大丈夫だって。平気だったからよ」
ケイナを落ち着かせるように笑顔で言う。
「……そう言い切れるってことは、他にも相手したことがあるってことよね?」
「ま、まあな……」
そう肯定したところで、ケイナがフォルテの頬をギュッとつねる。
「いでででで……にゃにふんだよ?」
「ちょっと頭に来たから、つい、ね」
フォルテの頬から指が離される。少しだけスネたようなケイナの表情。
「嫉妬かよ……? 安心しろって、もう一生ヤキモチ焼かなくてもいいからよ」
その言葉の意味を果たしてケイナは理解できただろうか。
そう考えただけで恥ずかしくなり、何かを言われないうちにケイナの中に進入する。
「あ! ぅ……あ、あん……!!」
ケイナの口から漏れる、痛みを押し殺した声。
内部は狭く、必要以上なぐらい濡れていたにも関らずにギシギシとフォルテの分身を押し戻そうとする。
その抵抗に抗いながら奥へと進めていくたびに、ケイナの眉間のしわが深くなっていく。
ギリギリ規格外な中を、さらに奥へ、多少無理矢理ながら押し込んでいく。
「あぐっ!! なに……今の感触……!?」
ある一線を超えたとき、ブツンという音が二人の耳にはハッキリと聞こえた。
やがて一筋の血がケイナの中から流れ出てくる。
ほとんど知識のないケイナは、何か重大な怪我を負ってしまったのではないかと一層不安になる。
冒険者という怪我には人一倍敏感な仕事をこなしてきたのだから余計に不安がってしまう。
「落ち着けって、ケイナ。そいつは処女膜って言ってな。お前さんの純潔の証だ」
「純潔の……証? でも……すごく痛いんだけど……」
不安と痛みとで涙をこぼすケイナに、ゆっくりと言って聞かせるフォルテ。
一瞬意味の分からなかった「純潔」という言葉だが、やがて意味を思い出す。
「じゃあ、私にとってはフォルテが初めての……」
「そーゆーことだ」
「あれ……どうしたんだろう? 涙が……溢れてきて……頭の中がグチャグチャして……」
ケイナの瞳の奥からは、とめどなく涙が溢れてくる。だがそれは決して嫌な感覚ではない。
そして同時に、ケイナの体に入っていた余分な力が抜けていく。
限界的な狭さをしていたケイナの内壁は次第に広がっていき、フォルテを丁度良く包み込む。
ケイナ自身が何の動きをしなくとも、フォルテの分身に絡み付いて快感を与えていく。
フォルテ自身もケイナのことを気遣ってほとんど動いてはいないにも関らず。
頭の中の整理が上手く出来ていないせいでケイナには分からなかったが、痛みもスッと引いていた。
「どうしたケイナ? お前の中が急に……スゲエ気持ちいい」
「今まで経験した中で何番くらい?」
少し余裕が出てきたケイナが、ややふざけ気味に聞く。反対に余裕が全くなくなったフォルテは、口早に答えた。
「世の女全ての中で一番!!」
堪え切れなくなり、ケイナの口に激しく吸い付く。
ケイナもそれに応じ、激しいキスが二人の間で繰り広げられる。それは下の口も同じ。
瞬く間に二人に絶頂が訪れた。
「出すぞケイナ!!」
爆発寸前まで我慢していたフォルテは、叫ぶと同時にケイナの中に精を放つ。
「っぅ!!!!」
喉の奥で叫びにならない声を上げながら、ケイナは自分の中に流れこんでくる熱い塊を感じていた。
フォルテの逞しい体に力一杯抱きつきながら。
「ねえフォルテ……私の中に出したって言う事は……その……」
快感の余韻も静まった頃、顔を赤くしながらケイナが尋ねる。やはり歯切れ悪く。
「ハア……やっぱり分かってなかったか……」
だがフォルテは質問には答えずに、ため息混じりに一つぼやいた。
そしてもう一言。
「俺がさっき何て言ったか、思い出してみな?」
そう言われて、必死で記憶の糸をケイナは辿ろうとする。
だが出てきたのは記憶ではなく、たった一つの言葉だった。
(安心しろって、もう一生ヤキモチ焼かなくてもいいからよ)
「あ……そ、それって……!?」
「思い出したか?」
意味をやっと理解して、ケイナの顔が再び真っ赤に染まる。だがその表情は極上の笑顔。
実にフォルテらしいやり方だったかもしれない。
もうヤキモチを焼く必要など一生ない。それはつまり……
終
今回の話は感想メールに「フォルテとケイナの公式カップルって書きづらいんですか?」とありまして、
じゃあ書いてみますか。ということで書いた作品です。前フリがめっちゃ下手。でもこれが限界。
こんな雰囲気のを書いたのは久しぶりだから恥ずかしい……(最近強姦ばっかりだったからな……)
まあ、この二人らしい展開だったのではないでしょうか? 深い突っ込みは却下です。
今回だけの設定として、ケイナは処女。フォルテは経験者なのですが、言わなくても読めばお分かりでしょう。
それとオチの部分。もし理解できなかった方のために言うと、早い話がプロポーズです。
フォルテ「言っちまったら俺様のステキな演出が台無しじゃねーか……」
ゴメンなさい。私の表現力の乏しさから、一応書いておいた方が良いかなって思って。
ところで、リクがあれば他キャラのカップリングも書くかもしれません。「かも」ね。
……でもロッカの話はあんまり書きたくないなあ……リューグだったら平気なのに。
フォルテ「なあ、作者。今回の話は、あのマグナの話とは全く関係ないんだよな?」
はい。そうです。一言も触れてませんが、主人公はトリスですから。(言いながら、メモを見せる)
フォルテ「おっ、本当だ。確かに書いてある」
頂戴した感想メール読んで思ったんですけど、ケイナさんの人気が高いです。
フォルテ「うーん……なんでアイツの人気が高いんだろう?」
巫女だからとか? 作者はアメル萌えなのでよく分かりません。(でもこれ書いて少し分かったかも)
某チャンネルサイトではアメルは嫌われているようですけど、私は好きです。
あ、そうだ。ケイナが下を何にも穿いていないのは、巫女は下着を着けないとどこかで聞いたからです。
まあ、サラシくらいは勘弁してください。擦れると痛いし。成長期は特に。
さて次はサモン本編の第10話ですね。これ書いていたから遅れてますけど……
ネタは出来てますので課題は私が頑張って書くだけです。では、さらばです。
フォルテ「うわっ!! 俺様の出番めちゃ少ねー!!」
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