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ジークフリード・キルヒアイスは急いでいた。何時ものように与えられた執務室での仕事中、館の執事の声で
「アンネローゼ様が倒れた」
と連絡が入る。ラインハルトにも伝えるように言うと、部屋を飛び出し、館へ向かう為に車に乗り込む。
不安と焦燥感に心を満たしながら。
最近、皇帝が亡くなり後宮よりお帰りになったアンネローゼ・フォン・グリューネワルトは友人ラインハルト・フォン・ローエングラムの姉である。
そしてキルヒアイスにとって初恋の相手でもあった。
館に着くなり、車から飛び降りて走って玄関前まで行くと、勢いよく扉を開けた。
玄関には執事夫妻が外出着でいたが、キルヒアイスは気ずかず、荒い息で現状報告を求めた。
あまりにもの勢いに執事は唖然となったが、夫人のほうがすぐに平静さを取り戻すと、
「ただの立ちくらみで今は自室で休んでいること」を伝えた。
キルヒアイスは体から力が抜けるような安堵につつまれたが、夫人は
「今日これから私達夫妻は外出する予定ですが、アンネローゼ様が倒れた今、一人きりにしてしまうのは不安です」
と言うと、キルヒアイスは反射的に自分が残る事を伝えた。
それを聞いた夫妻は、後は宜しくと言うと出かけて行ってしまった。
余りの状況に考えが着いて行かなかったキルヒアイスだったが、とりあえずラインハルトに状況報告の為連絡を取る事にした。
ラインハルトはまだ元帥府にいたが、連絡を受けると安堵した。
しかしキルヒアイスが今日仕事に戻れない事を聞くと不満そうであったが、許可してくれた。
許可が降りたキルヒアイスは汗で匂う体でアンネローゼの前に立つのはと思い、ゆっくりお風呂に入った。
その後私服に着替えると、お昼すぎだったので、昼食を二人分簡単に作ると、アンネローゼの部屋に持っていった。
アンネローゼの部屋をノックして入室を求めると、何かを羽織る音の後に「どうぞ」と返事があった。
キルヒアイスは持ってきた昼食と共にはいると、アンネローゼが不思議そうな表情で仕事の事を聞いてきた。
キルヒアイスは、
「今日はアンネローゼ様の召し使いを頼まれた」
と、おどけて言って見せた。それを聞いたアンネローゼは
「召し使いは主様の元を離れないものよ」
と、クスクス笑いながら一緒に食事を取ることを求めた。
そうして二人は遅い昼食を一緒に食べるとアンネローゼが、思い出したように
「ジーク、貴方と二人きりになれる事は珍しいわね」
と言い、思い出話を望んできた。
キルヒアイスもゆっくりアンネローゼの側にいたかったから、色々な話をした。
アンネローゼ質と出会う前の事
出会ってからの事
後宮へ連れて行かれた後の事
いくつかはラインハルトも話した事もあったが、キルヒアイスの視点から見た事を話した。
アンネローゼは最初相槌をうって聞いていただけだったが、その内数少ない宮廷内の事を話してくれた。
途中執事夫人が用意しといてくれた晩飯を食べながらも、話は続いた。
夜もふけて、二人の間に沈黙があった。お互いの思い出話が尽きてしまったからだ。キルヒアイスは
「夜も更けてきたので部屋に帰ります」
と言うと、アンネローゼは
「興奮して汗を掻いたので体を拭くお湯を持ってきて欲しい」と頼んできた。
キルヒアイスはお風呂の残り湯とタオルを持ってくると、そのまま部屋を去ろうとした。
しかしアンネローゼは扉の前に立つキルヒアイスに
「後で背中を拭いて欲しい」
とお願いすると寝間着を脱ぎかけた。
キルヒアイスは急いで扉の方へ顔を向けると真っ赤になって待っていた。
「ジーク、恋人とかいますか?」
「いえ、おりません・・・」
「では、好きな人はいますか?」
「・・・いました・・・いえ、今も想っています」
「そう・・・」
寂しそうに呟くと、二人の間に沈黙が訪れた。
そうしているうちアンネローゼは前を吹き終えると、キルヒアイスに背中を拭くように頼んで、前を隠した。
キルヒアイスは、扉から離れてアンネローゼの背中に近づいた。彼女の肌は陶器のような白さで眩しく、触れてみると吸い付くようなきめ細やかさがあった。
あまりにも美しすぎる為か、キルヒアイスは拭きながらも見入っていた。
「ジーク、その人とはいつ出会ったの?」
余りにもの唐突にされた質問にキルヒアイスは不意を漬かれ、
「十年前に引っ越してきました。」
と答えてしまった。
それを聞いたアンネローゼは体をビクッと震わせた。
それによりキルヒアイスは己の言った言葉を理解した。
ちょうど10年前、引っ越してきたアンネローゼ達は隣の家の少年と仲良くなった。
半年の間仲良く遊び、夢のような時が過ぎていった。だが夢は覚めて、現実が訪れた。
アンネローゼは皇帝の寵姫として召し抱えられ、ラインハルトはそれを止めれなかった父から逃げるように、幼年学校に入る。
隣の友人キルヒアイスも半年後に追いかけるように幼年学校に入ったからである。
数少ない引っ越しの住人の、それも10年前と言う日付まで指定していれば、弁解のしようもなかった。
キルヒアイスは言ってはいけない想いを漏らしてしまい絶句した。
二人の間に幾度目の沈黙が訪れた。だが二人とも言葉にしたくても出来ない想いで一杯だった。
そうしているうちにキルヒアイスはアンネローゼの背中を吹き終えると、逃げるように部屋を出ようとした。
扉の前に立ち、ノブに手を掛けた時アンネローゼが
「私も好きな人がいるわ」
と言うとキルヒアイスは一瞬動きを止めた。
そしてアンネローゼは
「いつから好きになったかわからない。
初めて会った時は小さかった。
毎年毎年会うにつれ、身長は私を越えたくましくなっていった。いつしか異性として見ていた。
弟と共に歩む貴方のことを」
キルヒアイスはその独白が終わるまで気づかなかった。
いや、終わっても理解するのに一時の間が必要だった。
理解してゆっくり振り向いてみると、涙を貯めた潤んだ瞳でこちらを見つめるアンネローゼが微笑んでいた。
キルヒアイスはアンネローゼの元にに駆け寄ると、体が密着するほど抱き締めた。
アンネローゼもゆっくりとキルヒアイスの背中に手を伸ばして答えた。
お互いの顔が近づくと、アンネローゼは目を閉じた。キルヒアイスも目を閉じてキスをした。
軽くキス。不意にアンネローゼは舌を絡めてきた。
キルヒアイスは一瞬目を見開き体を離そうとした。瞬間アンネローゼの寝間着が下に落ちて裸になった。
しかしそれには気づかず絡められた舌により、ほのかな快感を感じると目を閉じて同じように絡め返した。
長く深いキス。ビチャビチャという音にお互い興奮してきた。
キルヒアイスは一旦キスを中断した。そして直接肌でアンネローゼを感じたい為着ている私服を脱ぐと裸になる。そしてまた力一杯抱き締めてキスをした。
そうするとキルヒアイスの胸にアンネローゼの胸が当たる。柔らかく堅い物にキルヒアイスはそっと手を延ばして触れてみる。
「あっ!あああぁぁ」
急にアンネローゼは顔をのけ反らせて喘ぐ。それに釣られるように二人はベットに倒れこんだ。
キルヒアイスは手に感じる乳房を夢中に撫で続けた。そのうち口に含み、赤ん坊が乳を飲むように吸い付いた。
「あっん!」
アンネローゼは皇帝の寵姫として少なくない回数の関係があった。
しかしほとんどが胸や秘裂などを愛撫されることのみだった。皇帝は高齢で本番をこなす体力がなかったからだ。
しかしそれらの為恐ろしく感度が高められていた。
当時アンネローゼは、愛撫に対して嫌悪感とそれによる快楽の発生に罪悪感を抱いていた。しかし今は違った。
キルヒアイスの責めは皇帝に比べ、稚拙であった。しかし愛されていると思う事によって、安心感があった。
そしてより快楽を望もうとする自分に罪悪感もあった。それにより、より感度が高められていく。
ちいさな絶頂を繰り返し、大きな絶頂にたどり着く直前、キルヒアイスは愛撫をやめる。
アンネローゼは止められた不満とそれを望む自分を恥ずかしく思えていた。
キルヒアイスは胸のみに集中していた。
その為アンネローゼが動いて胸が責められなくなると、押さえ込んで固定する訳にもいかず、自分の姿勢を変化させるしかなかった。
その間がアンネローゼを焦らしているとは気付かず・・
何度目かの姿勢修正の時、キルヒアイスの指は秘裂をなでた。
「あっう!」
アンネローゼが喘ぐがキルヒアイスは指に付いた汁に興味を引いた。
なにげなく嘗めてみると、甘くそれでいて頭の奥まで電気が走った。
おいしく思えたそれをもっと嘗めたいと思ったキルヒアイスは秘裂に顔を埋めて嘗めはじめた。
「あっん、あっあっあっ・・・」
アンネローゼは少し強くなった責めの為ひたすら絶頂を繰り返しより高見に登っていた。
そして頭の中が真っ白になった瞬間、秘裂から大量の愛液を吹き出した。
キルヒアイスは顔じゅう汁まみれにながらも、吹き出した愛液を飲め干した。
「アンネローゼ様・・・」
「お願い・・・、来て・・・」
キルヒアイスはいつの間にか大きく堅くなった息子を秘裂に押し当てた。
そしてゆっくり、ゆっくりと進入していった。
ジュブジュブ
愛液と唾液に濡れた秘裂は息子を少し受け入れた。しかし中は狭く、なかなか進んでは行かなかった。
「ハァーハァー、クッ!」
痛みに悶えるアンネローゼ、それに気使い少し戻すキルヒアイス、遅いピストン運動であったが、息子の半分ほど入った所で何かに当たってしまった。
慣れてきたキルヒアイスは少し戻し、力強く進入を試みた。
ブチ
「キャァァァー!」
何かが裂ける音がキルヒアイスは息子を通して、アンネローゼは体の内部から聞こえてきた。そして今までにない痛みにアンネローゼは悲鳴をあげた。
一瞬びっくりしたキルヒアイスだったが進入は止まらず、息子は全部入っていった。
「アンネローゼ様・・・」
「ああっ、解るわジーク、貴方のものが」
二人はしっかり抱き合うとお互いの物を感じ続けた。
しばらく動かずにいたが、アンネローゼの中は本人の意志とは関係なく煽動を行い始めた。
それによりキルヒアイスの息子は射精へのマッサージを受けることとなる。
急速に高まる射精感を紛らわそうと、キルヒアイスはまたピストン運動を始めた。
大きくゆっくりとした動きは一突きおきに早くなる。
キルヒアイスの体は本能からの唯一の指令であるピストン運動をこなし、頭の中ではアンネローゼの名を繰り返していた。
アンネローゼは「ジーク」と何度も喘ぎながら、キルヒアイスを深く深く迎え入れようと体を動かした。
何十回目か解らない。最初の頃とは思えない早さの抽送の中、キルヒアイスは高まりきった射精感に限界を感じていた。
そして最後に秘裂の最奥の奥を目指して進入した。
「う、あぁぁぁー!」
途端それまで感じていた先端の圧迫感がなくなり、不意の解放感に射精をしてしまった。
「ああ・・奥が・・一番奥が熱いぃぃぃぃぃ・・・」
アンネローゼはあられもない声を上げた。すでに恥ずかしさなど快楽により飛んでおり、頭の中は真っ白であった。
射精を終えたキルヒアイスは一気に倦怠感に包まれ、アンネローゼに対して倒れこんだ。
その衝撃でアンネローゼも我を取り戻すと、背中に腕までまわすと、迎え入れるように抱き合った。
そして目と目が会うと、どちらがともなくキスをした。そしてそのまま二人は眠ってしまった。
翌朝、体内時計の目覚ましにキルヒアイスは目を覚ました。
そして今の状態を見て、昨夜の事を深く噛みしめた。
キルヒアイスはアンネローゼを起こさないように離れると、脱ぎ捨てられている私服に着替えながらも、ラインハルトに伝えようか考えていた。
もし言ったらどうなるか?
最悪友好が壊れるのでないか?
色々な考えが巡った。
しかし安らかなアンネローゼの寝顔をみて、ある決意を固め、部屋を出ようとした。
ドアノブを回し、ドアが「ガチャ」といって開いた時、アンネローゼも目を覚ました。
寝ぼけながらもキルヒアイスを見ると、キルヒアイスは
「朝食を準備してきます」
とおたおたしながら、出ていった。
ドアが閉まる音を聞いてアンネローゼの意識は覚醒した。そして今のキルヒアイスの動きを見て、昨夜の事が現実であった事だと思い出した。
そしてアンネローゼも考えだした。ラインハルトに対して・・・
少しの後にアンネローゼはバスローブを羽織り、シャワーを浴びに部屋を出ていた。
誰もいなくなったベッドには赤いシミがあることなど二人は気がつかなかった・・・
シャワーから出ると、アンネローゼは室内着に着替えるとキッチンにやってきた。
ちょうどキルヒアイスが朝食を作り終えた所だった。
それほど手の込んだ料理ではないので、キッチンで食べる事になった。
二人は最初黙って食べていた。言いたい・伝えたい事があったがタイミングが取れなかったからだ。
しかし、意を決めたキルヒアイスは昨晩の事をラインハルトに言う事を伝えた。
例え友情が壊れても愛を貫きたい、そう思ったからだ。
それを聞いたアンネローゼは首をゆっくり横に振り、まだ伝えない方が良いと答えた。
姉としてラインハルトの性格は熟知していたアンネローゼは性急に伝えるとパニックを起こして怒るだろう、
それよりもゆっくり時間をかけて少しづつ伝えていけばいつかはわかってくれると・・・
そしてラインハルトの目的が達した後、今度は私の側にいて欲しいと伝えた。
キルヒアイスはいつかは必ず迎えにきますと答えた。
そして二人っきりの時間は終りを告げた。
その後、キルヒアイスとアンネローゼの逢瀬は果たされなかった。
保守派貴族の暴発とそれに伴う内乱により、キルヒアイス達軍人は出陣していった。
そしてキルヒアイスはラインハルトの命を救うため、凶弾に倒れた。
ラインハルトは後悔の炎に自らを焼き始め、そんな弟に真実を伝えられないアンネローゼは歴史の表舞台から去っていった。
深すぎる悲しみに包まれながら・・・
そして・・・
フロイデン山脈の麓にある別荘地
その奥にある一件の館の庭先に赤い髪の幼子が眠っている。
そばには金髪の美しい女性が慈愛に満ちた笑みを浮かべながら織物をしていた。
不意風が吹き、幼子が目を覚ます。その瞳は今は亡き人の面影があった。
それに気付いた女性は
「おはよう、ジーク」
と言って微笑みながら抱きあげた。
終
ども、i−toseです。へっぽこと思いつつもまた書いてしまいました。
銀英伝ファンの方イメージを汚してご免なさい。
元々超大作な割には二次創作が少ないの(01/11月時点3つ)で、別サイトにリクエストしたけど、なにも反応なかったので自分で書き上げちゃいました。
途中書き方がわからなくなって止まっていましたけど、とりあえず頑張ってみました。
お蔭で同人マンガの粗筋みたいな物になってしまいました。
誰かこれでマンガ書きませんか?
とりあえず、これは基礎みたいな物で推敲していただければされた物と差し替えても構わないと思ってます。
管理人には何も相談していませんが・・・
あとこの自称へっぽこ小説家な私に苦情・苦言を言ってもらえれば小説家として諦めが尽きますのでドシドシメール下さい。
(評価していただければとても嬉しいです)
終りに忙しいのに無理難題を聞いてくれた管理人コギト氏、「淫獄の寮」シリーズを書いていて、この小説を書くようハッパを書けてくれたにゃらっぷ氏らに尊敬と感謝を捧げます。
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