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Princess 〜姫君〜
水岡 成暁/文


  絶対の静寂が辺りの闇を強調する公園、藍原 未羅偉【あいはら みらい】は噴水の前に立っていた。

 約束の時間まで三十分、藍原財閥の一人娘である彼女は時間厳守を厳しくしつけられてきたおかげでこのくらいは良くある事。

 時には一時間以上前に来ていることすらある。

 だがそのせいで彼女の身が危険にさらされる事になるとは、この時知る由もなかった。

 

  「何なの、あの女」

 青年は怒りもあらわに語気を荒げた。

 「散々金食いやがって!」

 もう一人の青年も心穏やかでない。

 「達也【たつや】があんな女ナンパするから」

 「文明【ふみあき】だって『イイじゃん』って言っただろ!」

 発端は達也の一言だった。

 高校三年と言うエネルギー有り余るこの時期、受験に対する焦りや苛立ちが極度のストレスを与える。

 それを解消しようと、文明を連れてゲームセンターに行ったところまでは良かった。

 しかし、その帰りに見つけた一人の少女によって二人は怒り狂うことになる。

 彼女は秋も深まるこの季節に際どいほどのプリーツスカートを穿き、いやという程胸を強調するセーターを着ていた。

 ストレスにより欲望が高められていた二人にとって、抜群のプロポーションを自ら主張する少女の体は、この上ないご馳走だったのだ。

 しかも運が良いことに、ちょうど彼氏からデートのキャンセルを言われ、時間を持て余していたのである。

 彼女は二人の誘いにあっさりと乗り、四時間もカラオケをしていた。

 当然彼らは少女を味わうことを考えていたのだが、本人はひらりと身をかわし、後にはカラオケ四時間分の請求書が残っただけ。

 はっきり言って二人が間抜けなだけなのだが、頭に血が上った彼らは道端の闇に彼女への罵倒を吐き捨てながら歩く。

 最悪の一日としか形容できないこの状況、しかしどろどろとぬかるむ憎悪を切り裂いく一つに光が届いた。

 「文明!」

 不意に達也が足を止め、一転を見つめながら叫んだ。

 「何だよ、俺は…」

 「いいから見ろって!」

 達也が文明を黙らせ、噴水の方を指差す。

 彼らの視線の先には学校一と言われる美しさを持ったクラスメート、藍原 未羅偉が立っていたのだ。

 昼間の少女とは違い極めて露出度の低い服装だったが、彼女の魅力はそんなものに押さえ込まれる弱いものではない。

 二人は喉を鳴らすと静かに未羅偉へ近づく。すぐ手前まで来ると、未羅偉は最初から分かっていたかのように文明達へ体を向けた。

 「石崎さん、染島さん、こんばんは」

 ゆっくりと振り返るその動作はもちろんのこと、声や言葉からも自然と気品が溢れ出る。

 「「こんばんは、藍原さん」」

 二人もつられて口調が丁寧になる。未羅偉はそう言った空気をかもし出す存在なのだ。

 「今日は彌藤君と一緒じゃないの?」

 彌藤 侠鋤【みどう きょうすけ】は各々の両親同士公認の恋人だ。

 彼女の幼馴染でもある。いつもなら当然近くにいるのだが…。達也は周りを見渡しながら問う。

 「ここで待ち合わせなのですが、わたくしが早く来たものですから」

 二人が悪魔の笑みを浮かべたのを、未羅偉は知らない。

 「寒いでしょ、俺ちょっと珈琲買ってくるよ」

 「あ、いえ、そんな」

 「いいから、いいから」

 達也は未羅偉と文明をベンチに座らせ、自動販売機へ駆けて行く。

 「大丈夫、彌藤君が来たら請求するから」

 最初曇っていた未羅偉の表情が、冗談だと分かると急速に緩んだ。

 その微笑は大人びた印象を受ける彼女にしては幼いものだったが、美しい者に浮かんだ可愛さというのはとてもそそられる。

 思わず姦視してしまいそうになるのを、視線をそらすことで留めた。

 今不信感を与えるのは得策ではない。

 その行動を異性と話すことの照れ隠しととった未羅偉は、自分と同じなのだと思いくすっと笑う。

 そんな行動一つでも、今すぐ犯したくなる衝動を押さえていた防壁を突き崩すのに十分な魅力があることに彼女は気づいていない。

 だが既に、文明の理性は限界に来ていた。

 素早い動きで未羅偉の方をつかみ、ベンチの背もたれへ押しつけるようにして強引に唇を奪う。

 衝動を抑制できなくなってのも事実だが、決して無計画な行動ではない。

 万が一にも振り払われた場合、公園を出て助けを求められる危険性がある。そのための保険が…

 「抜け駆けかよ!」

 戻ってきた達也が、何故か楽しそうに言う。

 荒荒しく未羅偉の口内をまさぐっていた文明は、ゆっくりとその口を離した。

 二人の口から粘性の高い唾液が透明な糸を引き、闇を濡らす。

 「こんなご馳走目の目にして、食らいつかないほうがおかしいぜ」

 未羅偉は胸の前で手を握り、恐怖に体をこわばらせている。

 「そんなに怖がるなよ、優しくするからさ」

 彼女は首を振り、凶変したクラスメートを拒絶した。

 「どうせ彌藤君といつもやってんだろ?」

 意味を理解しているのか、それとも恐怖から逃れようとしているだけなのか、未羅偉は首を振りつづける。

 「どっちだっていいさ。すぐに気持ち良くなる」

 そう言って文明は、未羅偉の胸に手を伸ばした。

 彼女は心臓を吐き出すのではないかと思うほど動悸を早くし、強力な嘔吐感に阻まれて声を出すことが出来ない。

 「………!」

 手が触れた瞬間、未羅偉の体がびくっと反応する。明らかに快楽による物とは異質の震え。

 あれだけ狂気に満ちた顔をしていた文明が、何故か悲しい顔をする。

 「そんなに怖がるなよ」

 さっきと同じ言葉。しかしそれは場違いなほどに優しく、それが未羅偉に隙を作り出す結果となった。

 達也は彼女の肩に手をかけ、無理やりベンチに寝かせる。

 さりげなく頭部に手を当て衝撃からかばったところを見ると、傷つけるつもりはないらしい。

 だからと言ってその行為を止めるつもりもないようである。

 達也は腕を押さえつけ、文明は足を固めた。

 「やめて、ください…」

 未羅偉は恐怖と羞恥から大声を出すことが出来ない。

 二人は彼女の訴えを無視すると、胸と秘部への愛撫を始めた。

 「ん、んんっ!」

 堅く閉じられた口から押し殺した声が、堅く閉じられた目から涙が溢れる。

 感じるのは服が降れる感覚だけ、全く快楽はない。

 彼女は生身の少女である。AVのアイドルでもなければアニメでもない。

 本人にその気がなければ気持ち良くなることなどありえないのだ。

 それは心得ているようで、喘がない未羅偉に別段驚いた様子はない。

 文明は拳を握り、スカートの上からその部分に当てる。

 そのまま優しく撫でるようにゆっくりと動かし始めた。

 達也もまた服を脱がすことなく、柔らかな膨らみを丁寧に揉みあげる。

 「く、ふぅ」

 痛みは感じない。快楽と言うほどではないが、くすぐったさに身をよじってしまう。

 ゆっくりと、非常にゆっくりとであるが、未羅偉のプロテクトは確実にはずされていく。

 これが世に言うレイプなのだろうか、未羅偉は冷静にそれを考えた。

 確かに望んだことではない。しかし二人の行動は穏やかで、精神的心地良さを覚えてしまう。

 服を脱がされなかったことで、現実に差し迫った危機としてその行為を認識しなかったのだ。

 「そろそろ感じてきた?」

 改めて言われ、未羅偉は顔を赤らめて俯いた。

 極々小さな感覚だが、既にそれは『気持ち良いもの』に変わっている。

 絶え間なく与えられる刺激に、体は快楽を覚え警戒心は溶けていった。

 されるがままに足を開き、愛撫を受け入れる。

 「んっ、はぁ」

 接触が大胆になるにつれ

 「はぁ、ああぁ!」

 次第に声も大きくなっていく。

 「ん、あぁ、あ、あ、あ、あああぁ」

 今までの強制的でない愛撫が

 「いや、あぁ、はぁ、ん、ん、あ」

 未羅偉の理性を完全に打ち砕き、快楽と言う情報を求めさせる。

 「ん、あ、あ、あっ、ん、ん、ん、はぁ、あっ」

 清楚なお嬢様から発せられる喘ぎが二人の行為をエスカレートさせ、未羅偉自身の感情も高ぶらせる。

 「ん、あ、はぁ、あ、あ、あ、はぁ、ん、あぁ!」

 初めての感覚に体をくねらせ、それによって得られる更なる快楽に溺れていく未羅偉。

 「はぁ、あ、あ、あ、な、何か変んん! な、感じが…あっ、はぁ!」

 「イキそうなの?」

 文明が顔を寄せ、集中的に割れ目を攻めながら意地悪く聞く。

 「よ、よく、あ、あ、あ、あぁ、わかりま、あ、ん、せんんん!」

 ロングスカートの上から秘部を激しく擦り、わざとその湿り気が浮かび上がるように押しつける。

 「はぁ、あ、あ、あ、あん、あっ!」

 「イキそうなんでしょ?」

 「ん、は、はい、わ、ん、はぁ、わたくし、もう!」

 二人はいやらしく顔を歪め、スパートをかけた。

 「はぁ、ん、ああ、あああ!わたくし、わたくし、もう、あ、ん、あ、あ」

 胸と秘部、服の上からでも感じるほど敏感になった性感帯から日常生活では決して得られない快楽をこれでもかと流し込まれ、未羅偉の体は絶頂への階段を上り、意識は波へと沈み込む。

 「ああ、ん、はぁ、いや、わた、あ、ん、わたくし、わたくし」

 激しく揺さぶられる体

 「だめ、ああ、もう、ん、はぁ、ああぁ、だめ、あん、はぁ、もう」

 加速する二人の攻め

 「あ、いく、はぁ、ん、あぁ、はぁ、もう、わたくし、あぉ、いく、いく、いってしまいますわ〜」

 二人に揺さぶられていた体が自発的に震えだし、街灯に淡く照らし出された細い肢体が限界まで反ると同時に硬直した。

 一瞬遅れてスカートの前、秘部の辺りから同心円状に水分が広がる。

 彼女は生まれて初めて味わうエクスタシーに全身の筋肉を緊張させ、反対に顔の筋肉を緩め、大量の愛液をショーツに放った。

 薄い布はその水分を溜めておける筈もなく、大半を素通しでスカートに送り出してしまう。

 しかし未だ絶頂の余韻にある未羅偉は、それに恥じらいを感じる余裕はない。

 「まだ服の上からなのに、相当良かったみたいだね」

 肩で息をしながら、彼女はぼんやりと二人の顔を見ていた。

 快楽と言う周囲が見えなくなるフィルターを付けた瞳で。

 

 

 


解説

 はじめまして、水岡 成暁【みずおか なりあき】と申します

 官能小説というものを初めて書きましたけれどもこんな感じで宜しいのでしょうか

 完成度の低い作品ですけれども目を通していただければ幸いです

 

 自分では純愛物が好きなのですが、なぜかレイプになってしまいました

 お嬢様好きなので、こんなことをしては可愛そうだと思いながらも

 書いている自分が怖いです

 

 まだ一枚も服を脱がされていませんので、近々続きは書くと思います

 お嬢様大好きの方からの(もちろんそうでない方も)感想をお願いいたします

 


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