| free hosting image hosting hosting reseller online album e-shop famous people | ||
![]() ![]() |
||
「ねえ、健ちゃん?」
「ん? どうした、ほたる」
「健ちゃんは、ほたるのこと、好き?」
「ああ、好きだよ。ぼくはほたるが一番好きなんだから」
「よかった。ほたるも健ちゃんのこと、大好きだよ」
ほたるは、上手いイタズラを考えた子供のような笑みを浮かべる。
「どのくらい好きかっていうとねぇ……」
ほたるは、胸の前に手を構え、ぐぐっと力をためる。
「こーーーーーーーーーーーーのぐらい、好きぃ!!」
セリフと一緒に、両手で空中に輪を描く。
八月二十五日のこと。
多分、今までで一番楽しかったデートをしたあの日。
ぼくとほたるの、思い違いが生んでしまった悲劇が修復されたあの日。
デートの舞台となった芦鹿島動物公園でほたるに聞かれた、
『健ちゃんは、ほたるのことどのくらい好き?』
という質問で、言葉で説明しようとしたぼくを遮って、ほたるがやった
どのくらい好きか、を表す行動。
それが、この『こーーーーーーーーーーのくらい、好きぃ』なのだ。
ほたるは、これがどうにも気に入ったようで、ことあるごとにこれをする。
人通りの多い場所でないのが、せめてもの救いだった。
「ほら、健ちゃんも」
「いいよ、ぼくは」
ただ、人通りが少ない通りだとはいえ、どうにも恥ずかしい。
「だめだよぉ。ほら、健ちゃんも」
いいながらグイグイとぼくの腕を引っ張るほたるに、ぼくは優しく口づけをした。
短い時間だった。
ほんの一瞬、触れ合う程度。
「これで勘弁してくれよ」
ぼくはほたるの耳元で、そう言った。
「もう……健ちゃんってば……」
すねたようにそっぽを向くほたる。
頬を真っ赤にしているのが、なんとも言えずに可愛らしかった。
「いいよ。許しちゃう」
やがて笑顔で、飛び切りの笑顔でそう言ってきた。
「ありがと」
言いながらほたるの頭を撫でる。
ほたるを黙らせる最高の手。
ほたる自信も望んでいる事。
九月二十七日。
ほたるがウイーンへの留学から帰ってきた日。
授業中にも関わらず、校庭にラインカーで大きく『健ちゃん大好き』と
書いたあの日。
帰って来たほたるを強く抱きしめて、校庭の真ん中でほたると長い口づけをしたあの日。
白河ほたる。
ぼくが世界で一番好きな人。
一番大切な人。
ほたるが帰って来て、二十日が過ぎていた。
十月二十五日。
ほたるが帰って来てから、およそ一ヶ月が過ぎた。
「えへへ……お邪魔しま〜す」
「そんな気を使うようなものでもないだろ」
「だってさ……」
照れながら言うほたる。
ほたるは、朝凪荘のぼくの部屋に来ていた。
学校帰りだったので制服姿だ。
ほたるがここに来るのは、実にずいぶんと久しぶりのことだった。
朝凪荘にたどり着いたとき、ほたるはトモヤとの久しぶりの再開を思い切り喜んでいた。
ひとしきり体を撫で回したりくすぐったりして遊んでいた。
そういえば、ほたるのそんな姿を見るのもずいぶんと久しぶりな気がする。
そんな光景を好々爺ぶったふうで見ていた。
三十分くらい遊んでいたところで、いい加減ぼくのほうが根負けして、惜しみの声を上げるほたるを
ズルズルと部屋に引っ張っていった。
「そうだ、ほたるに見せたいものがあったんだ」
「見せたいもの?」
部屋に入ってしばらくしてから、思い出したように言う。
不思議そうな、というよりも興味津々な顔をするほたる。
「うん」
ぼくはポケットから携帯電話を取り出す。
ほたるとの絆を結んでくれた、大切な携帯電話だ。
ちょっと古いものだけど、機種変更なんて出来るわけがない。
携帯電話をピッ、ピッと操作する。
「ちょっと静かにしてて」
ほたるが頷くのを確認すると、ぼくはピッとボタンを押した。
携帯電話からメロディが流れ出す。
流れ出てきた曲は……
「……悲愴?」
ほたるが呟くのが聞こえる。
ベートーヴェンの悲愴。
ほたるが一番好きな曲。
ぼくはほたるの言葉を肯定するように頷く。
沈黙する二人の間を、『悲愴』の曲だけが流れていった。
一周目が終わり、二周目の『悲愴』が流れてきたとき、音が大きくなった。
発信源は、ほたるの携帯電話から。
流れている曲は……
「悲愴」
今度はほたるが頷いた。
ベートーヴェンの『悲愴』
しばらくの間、ぼくたちは悲愴の二重奏に耳を奪われていた。
携帯電話の着信音選択のメニューで音を出すようにしていたので、エンドレスに『悲愴』が
流れていく。
いいかげん十周もしたころ、曲を止める。
「ほたるね、健ちゃんに聞かせようと思って、携帯電話にこの曲入れたんだ」
「ぼくも、ほたるに聞かせようと思ってさ」
「やっぱり、ほたると健ちゃんの心は繋がっているんだね!」
ほたるの顔は嬉しそうだ。
同じ行動を何の打ち合わせもなく行ったという事が、気持ちが通じ合っていると思い、
それが嬉しいのだろう。
「でも大変だったんじゃない? 悲愴を入れるのって」
「確かに、大変だったな。一音一音入れていくのが大変でさ。楽譜があったから、
そこそこは楽だったけど」
「ほたるもね、普段は自分で入れるのってあんまりしないから大変だったよ」
ぼくとほたるは、どちらからともなく笑みを浮かべる。
「あとね。健ちゃんに教えたかったんだ。この曲、着信音にしてもらいたいなあって思ったから」
ほたるは笑顔のままだ。
「それは自慢?」
「ううん、違うよぉ。オルゴールのことで」
「オルゴールのことで?」
そう言われて思い出すことは一つしかない。
八月二十五日の夜中。
コンクールの決勝の前日。
ほたるとのすれ違いから、危なく最低の行動をとっていた事にも気付かないで、一生後悔したかもしれない日。
ほたるを強引に連れ出し、夜中の動物園に忍び込んで逃げてきた後の帰り道。
ぼくの意識は思い出の世界に入っていた。
ぼくはほたると手をつないで歩いていた。
いつもと同じ、他愛のない会話をしながら。
友達の話、学校の話、昨夜TVでやっていたUFO特番の話など……
ほたるは何の脈絡も無く、次から次へと言葉をつないだ。
ぼくは、ほたるの言葉に耳を傾け、ときに相槌を打ち、ときに首を振りながらも、
ほとんど口を開くことはなかった。
それでもぼくは、ほたるの話を聞くのが大好きだった。
ありふれた日常の、小さな小さな断片を切り取って、それを情熱的に物語る語り口が大好きだった。
まるで美しい旋律を奏でるように、ほたるはよどみなくなめらかに話し続けた。
これがぼくらの当たり前のスタイルだった。
こんな当たり前のことが、今のぼくには無上の悦びだった。
ほたるのやわらかな手の平……
肩と肩が触れ合うだけで、ドキドキと胸が高鳴った。
やがて、道の彼方に登波離橋が見えて来た。
あの橋を渡れば、ほたるの家はすぐだった。
橋が近づくにつれ、次第にほたるの口数は減っていった。
東の空がぼんやりと白く染まって行く……
夜明けをこんなにも恨めしいと思ったことはなかった。
気がつくと、ほたるは完全に口を閉ざしてしまっていた。
その横顔は生彩を欠き、なにかにおびえているようにも見えた。
ぼくらは来るべき瞬間に向かって、ゆっくりと足を運んで行った。
一歩を踏み出すたびに、ほたるは強く、確かめるように、ぼくの手の平を握りしめた。
しかし……
どれだけ速度をゆるめても、どれだけ固く手をつないでも、時は冷酷に、その一秒一秒を刻んで行くのだった。
「ほたる……」
橋の途中で、ぼくは遂に堪え切れなくなって、ほたるに声をかけた。
「これ……」
カバンのなかからオルゴールを出し、ほたるに手渡した。
「なに……これ?」
「あけてみて?」
ほたるは上目づかいに、ぼくの方を見ていた。
「早く……」
「でもっ」
「いいから……」
戸惑うほたるをぼくは促す。
ほたるは戸惑いながらも、そのフタを静かに開いた。
「オルゴール……」
「作ったんだ……ケースも、シリンダーも、全部。この前の、お返し……」
「この前、って?」
「そおちんにゃん人形、くれたでしょ? だから……」
「そんな……いいのに……」
「それに、約束しちゃったしね?」
「……えっ?」
不思議そうな顔をするほたる。
「この曲……ほたるが一番好きだって言ってたベートーヴェンの悲愴……
絶対弾いてみせるって、誓ったから……」
「…………」
「まあ、ちょっと反則だけど。ぼくが実際に弾いてるわけじゃないし……」
「ううん……反則なんかじゃないよ……これは確かに、健ちゃんが弾いてるんだと思う。
ほたるのピアノなんかより、ずっと上手いし、きれいだし……
どうしよう……ほたる、これでもう、健ちゃんにかなうもの、なんにもなくなっちゃった……」
ほたるの声は涙声だ。
「じゃあ、要らない?」
ぼくはそう言って、ほたるの持ったオルゴールに手を伸ばした。
「こらっ!」
ほたるはぼくの手をピシャリとはねつけた。
「要る! 要るに決まってるでしょ? 返せって言われたって、絶対返さないもん」
言いながら、ほたるはオルゴールを、胸にしっかりと抱きしめた。
強い語気から、ちょっとだけさっきの行動を反省すると同時に、ほたるの態度に感動した。
「こんなに嬉しいものもらったの、生まれて初めてなんだからぁ。
嬉しくて、嬉しくて……胸がいっぱいで……ほたる、どうすればいいのかなぁ?」
「ははっ、どうもしなくていいよ。ただそれを、大事にしてもらえれば……」
「大変だったでしょ? 作るの」
「全然! こんなの楽勝楽勝!」
と、虚勢を張ってしまってもよかったのだけど。
「というのは嘘で……ほんとは結構しんどかった」
ぼくは照れ笑いを浮かべた。
ほたるもぼくのことを見て、くすりと笑った。
「ありがとう……」
その笑顔を見るのも、これで最後かと思うとつらかった。
「健ちゃん?」
ほたるに声をかけられ、我に帰る。
あのときのことは、一言一句残さず覚えている。
言葉だけじゃない。
ほたるの取った行動。
ほたるのちょっとした仕草。
やれといわれれば、ほたるがした瞬きの回数だって言える。
ほたるに言われたせいで、あのときのことをぼくは思い出していた。
あのときの気持ちまでも。
ほたるも同じだったらしく、瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「あの悲愴のオルゴールと関係が?」
「だから、ほたると一緒がいいなぁって思ったから」
「ああ、なるほど」
ようするに、自分だけが悲愴の曲を持っているのではなく、ぼくにも何か持っていてもらいたかったのだ。
「でも、思いついてから二日だから着メロになっちゃったけどね」
「二日? ぼくなんて四日はかかったのに……」
なんとなくがっくり来てしまう。
まあ、楽譜を雑誌の山から探したり、操作を間違って全部消してしまったり、何度かやり直したりと
したのだから仕方がないのかもしれない。
それでも倍の日数はなんとなく情けない気がする。
しかもぼくのは単音なのに、ほたるのは三和音。
にも関わらず、ぼくのほうが遅いのって……
「あ……で、でも健ちゃん。ほたるとっても嬉しいよ」
落ち込んだぼくの様子を察したのだろう。
ほたるがぼくに話し掛ける。
「どれくらい嬉しいかって言うとね……」
あ、この流れはまたか。
「このくらーーーーーーーーい、嬉しいよ!」
相変わらず、ほたるはお気に入りの『このくらーーーーーい』をする。
「健ちゃんも嬉しい?」
「ああ、嬉しいよ」
「どのくらい?」
ほたるはちょっと意地悪そうな笑みを浮かべる。
ありありとほたるの意図が見て取れる。
「だ……だからさ……」
なんとなく返事に困ってしまう。
ほたると二人っきりだが、いや、だからこそ恥ずかしい。
けど、そう言ってもほたるは許してくれないだろう。
今日は信くんはバイトでいないということは、さっきトモヤとじゃれていたときにほたるに言ってある。
本当に、この朝凪荘にはぼくとほたるの二人っきりなのだ。
迷惑になるからという説得は通じない。
「ねえ、どのくらいなの、健ちゃん?」
ニコニコと笑みを浮かべるほたるに、ぼくはあの時と同じように口づけをする。
「これで許してくれよ」
「……だ、だめだよ」
しばし顔を赤くしていたほたるだが、すぐに元に戻る。
「もうそんなんじゃ許さないよ」
「そんなんって、なにが?」
「そんなん……って……だからさ……」
攻守逆転したように、ぼくはほたるにちょっと意地悪くする。
「……キス……とか……」
言うほたるの顔は、先ほど以上に赤くなっていた。
「と、とにかく、もうそんなんじゃ許さないからね」
照れ隠しのためか、早口で言うほたる。
「じゃ、このくらいなら許してくれる?」
言いながら、ぼくはほたるを押し倒す。
朝ちょっと寝坊しかけたので、布団が敷いたままになっていた。
下から布団、ほたる、ぼくの順。
ほたるに被さったまま、再びキスをする。
ほたるの口の中に舌を入れたり、ほたるの舌と絡ませたりする濃厚なやつだ。
最初は戸惑っていたほたるも、次第に慣れていったらしく、ぼくの舌の動きに反応してくれた。
「んっ……」
そして、どちらともなく唇を離す。
ぼくは離れた唇の代わりのように、ほたるの長く綺麗な髪にキスをする。
「あっ……け、健ちゃん……」
ほたるの強張った体の緊張をほぐすように、今度はほたるの首筋にキスをし、
愛撫するように舌を這わせたりする。
そうしながら、手はほたるの制服のリボンを解いていた。
「ひゃああぁん!」
ほたるの耳たぶを優しく甘噛みすると、ほたるはひと際高い声を上げた。
ほたるを気持ちよくさせていることを実感し、ちょっと嬉しくなる。
ボタンを外そうとしたが、それはこのままではちょっと無理だったので、口を離す。
ほたるはほんのりと赤く、上気したようになっていた。呼吸も少し荒い。
ボタンを全て外し終わり、服を脱がす。
ほたるの薄ピンク色の下着と、続いてそれに隠された可愛らしいふくらみが見える。
「は……恥ずかしいよぉ……」
「大丈夫大丈夫」
緊張するほたるを安心させるように、優しく声をかける。
フロントのホックを取り外すと、新雪のように白い肌とまったく穢れのない桜色の突起が見えた。
それにむしゃぶりつきたいという気持ちを押さえ、スカートも脱がす。
ホックとチャックを外すと、下着で一瞬目が止まる。
上とお揃いの薄ピンク色のショーツ。
この薄布一枚隔てた向こう側には、ほたるの最も純粋な部分があるのだ。
そう思うと妙な興奮に襲われる。
ほたるのショーツも脱がすと、ほたるは生まれたままの姿になる。
ほたるは恥ずかしそうに、ぼくの布団に寝たまま、手で胸と純粋な部分を隠す。
その姿があまりに可愛らしく、しばらくその姿を凝視してしまった。
「あ……あんまりじっと見ないでよぉ……」
「ご、ごめん」
とりあえず謝り、ぼくは再びほたるの体に手を伸ばす。
ほたるのふっくらとした胸を、覆うように掴んだ。
腫れ物を扱うように慎重に、だけど時には大胆に触れる。
そしてほたるの胸に触れたまま、桜色の突起に口をつける。
舌で転がすようにしたり、軽く吸ったりするたびに、ほたるは押し殺した声を上げる。
「ご……ごめんね……健ちゃん……」
ぼくが愛撫しながらなので、途切れ途切れになりながらほたるが謝る。
「なにが?」
「だ、だって……ほたるの胸……ちっちゃいから……ひゃうう!」
ほたるの感じながらの可愛らしい謝罪に、ぼくは少し吹きだしてしまう。
ほたるの耳元でぼくはささやく。
「そんなこと気にしてたんだ……大丈夫、ほたるらしくて可愛らしいし、なによりほたるの胸だからね」
ぼくはそのまま、再び首筋に舌を何度か這わせる。
左手はそのまま胸に触れていたけど、右手はだんだんと下がって行く。
そして、ほたるの純粋な部分にそっと触れる。
ほんの少し、僅かな毛だけがぼくの手に抵抗をした。
「ああっ……」
ほたるの誰にも触れられたことのない部分。
それをぼくが最初に触れたのだ。
そっと撫でるように、双丘に触れる。
「ほたる……おかしくなっちゃうよぉ……」
少し涙声のほたる。
よっぽど気持ちがいいのだろう。
じっとりと、真綿に水が染み込んでいくように、水気を帯びていく。
しばらくすれば、微かに水音が聞こえてくるぐらいになった。
ぼくは首筋に這わせていた舌を、だんだんと下げていった。
途中、ほたるの桜色の突起に一度キスをする。
そして、停滞していた動きを再会する。
こうして舌で感じていると分かるけど、ほたるには体毛がない。
いや、多分うっすらとは生えているのだろうけど。
滑りに抵抗がまったくないのだ。
本当に、ほたるには体毛がないように錯覚する。
お腹の上にまで来たとき、ちょっとした思いつきから、ほたるのヘソを攻撃する。
ほたるのお腹にある、ちょっとだけ窪んだ部分に、沿うように舌で舐める。
「だめだよぉ……そんなところ……汚いよ……健ちゃん、病気になっちゃうよ……」
ヘソ部分は菌が溜まりやすいと言われている。
多分、そのことでほたるは心配しているのだろう。
「平気だって。ほたるの体に、汚い部分なんてないよ」
「だってぇ……」
「それに、ほたるの体についた菌だったら、病気になっても気にしないよ」
名残惜しいが、別れのキスをしてその部分から口を離す。
「健ちゃん……」
「え?」
「さっきの、病気になっても、ってセリフ……ちょっと変だよ……」
ほたるがクスリと笑う。
それにちょっとムッと来て、ほたるの秘所に口をつける。
そして、ほたるに聞こえるようにワザと、ジュルジュルと音を立てるようにして吸う。
「後から後から出てくるよ。ほたるのココ」
言いながら、ほたるの体内に人差し指をスッと進入させる。
潤滑液に満たされていたので、さしたる抵抗もなく進んでいく。
内壁を擦るたびに出てくる、ほたるの押し殺した声が面白い。
調子に乗って、ほたるのスリットを左右に押し開く。
内部に舌を入れ、舌を押し付けながら擦りつけるように動かした。
「ふみゅううう!」
ひと際高い声をほたるが上げる。
もうほたるの全身は痙攣しそうなくらい突っ張っている。
そろそろ限界だろう。
「入れるよ、ほたる」
そう言うと、ぼくは限界まで大きくなっている分身を取り出す。
そのとき、『う……ん……』と、途切れ途切れで弱々しいほたるの返事が聞こえた。
ぼくは、ほたるの濡れそぼった部分に分身を当てると、ゆっくりと進めていく。
「け、健ちゃん!!」
入れた瞬間、ほたるはぼくの体にギュッとしがみついてきた。
ほたるを安心させるように、ぼくもほたるを力強く抱きしめる。
ほたるのなかは、いままで感じたことがない感覚だった。
入れているだけで、すぐにでも達してしまいそうになる。
滝に打たれる修行僧のように意識を集中させ、堪えながら腰を動かす。
ヌルヌルとした感触と、ほたるの内壁の締め付けがなんとも心地よい。
そうやって動かしている間、ほたるはずっと苦しそうに声を上げる。
今まで誰にも侵されなかった場所を侵されているのだ、違和感はあるだろう。
グッと一気に、そんなものを吹き飛ばすかのように、ぼくは腰を突き入れた。
「あっあああっ!!」
苦痛めいた声がほたるから上がり、ぼくとほたるとが繋がっている部分から、
今まで透明なだった色から、ピンク色の液体が出てきた。
理由はやがて知れた。
ほたるの処女膜を突き破ったのだ。
ほたるが最初の女性だったから、そんな事もぼくは忘れていた。
「健ちゃん……」
ほたるが相変わらず苦しそうに声を出す。
「なに?」
「ほたる、大丈夫だから……もっと動いていいよ……」
そう言われて気付いたけど、ぼくの動きは小さくなっていた。
ほたるを気遣って、無意識のうちにそうなっていたのだろう。
そんなぼくを、ほたるは気遣ってくれたんだ。
ほたるの心遣いに、胸が熱くなる。
「ほたるっ!!」
ほたるの一言で、理性が飛んだか、心が解放されたのかはわからないが。
ぼくは力一杯ほたるを抱きしめると、ほたるの魅力的な唇にキスをする。
いままで何回もしているが、ほたるの唇の感触は決して飽きがこない。
上と下でつながったまま、上はほたるの唇を味わうように吸い、
下では、許される限りに荒々しく動いていた。
ボルテージが一気に高まっていく。
もう限界はすぐそこまで来ていた。
「だめ!! だめ健ちゃん!!」
ぼくにしがみついたまま、ほたるは一足速く絶頂に達した。
その達した瞬間のほたる内壁の動きで、ぼくもすぐ手前まで来る。
「ほたるっ!!」
なんとか寸前でほたるの内部から抜き取ったが、堪えきれずにほたるの体に射精してしまう。
勢いよく飛んでいったそれは、ほたるの体に降り注ぎ、ほたるのお腹やヘソ、足にかかる。
飛んでいったものには、ほたるの胸や顔にかかっているものまであった。
ほたるの白い体に、ぼくが出した精液の白濁色が混じって、なんともいえないコントラストを
生み出していた。
その姿は、奇妙に美しかった。
ほたるはぐったりと横たわり、幸せそうな笑顔だった。
「ちょっと寒いね、健ちゃん」
ハアーと、手に息を吐きかけながら、それでも嬉しそうに言うほたる。
あの後、ぼくたちは何度となく肌を重ね合わせた。
そして気がつくと、うっすらと朝日が差し込んできていた。
幸い今日は休日だから、これから寝ようと思ったのだけれど、
ほたるが登波離橋に来たいといったので、こうして来ていた。
もう十月も終わり間近なので、さすがに朝の空気は冷たかったが、むしろその冷たさも
心地よく感じられる。
登波離橋。
思えばぼくらの恋は、ここで始まったのだった。
この橋の上で。
ぼくが学校で落とした携帯をほたるが拾って。
それを返してもらったのが、この場所で。
『好きだから……伊波くんのこと……』
ほたるの言葉のなかで、一番最初に心に深く刻まれた言葉。
あのときはまだ冬で。
ほたるはぼくのことを『伊波くん』と呼んでいて。
ぼくは困惑しながらも返事をして。
このときから、ぼくとほたるの関係が始まったんだ。
あのときも、こんな風に寒かったんだっけ。
「どうしたの、健ちゃん?」
「え、い、いや……」
ほたるに声をかけられてハッとする。
「そうだ、ほたるに言う事があったんだ」
「言う事?」
照れ隠しのようなぼくに、ほたるは興味津々顔で聞いてくる。
「そう、言う事。本当は昨日のうちに言っておきたかったんだけどね」
「なになに?」
「昨日は十月二十五日だったろ」
「うん」
「で、ほたるが帰って来たのが九月二十七日だったわけだ」
「うんうん」
「一ヶ月遅れってことで、区切りよくしようと思ったんだけどね」
「え!?」
意味がわからない、という表情をするほたるの隙をつく。
「ハッピーバースデー、ほたる」
そう言うとぼくは、ほたるを抱きしめてキスをした。
戸惑い、目をパチパチさせていたほたるだったけど、すぐにもとの表情を取り戻す。
「ありがとう、健ちゃん!」
唇を離したぼくに、ほたるはキスを返してきてくれた。
思い出の登波離橋の上でぼくが祝った、ほたるの初めての誕生日だった。
終
感動しました。このゲーム。
なんて言うか、心の汚れていた部分が綺麗に洗われたって感覚かな?
2が出ているってことは、1も売れたんだろうなって雰囲気でなんとなく買ってみた
ゲームなんですけど(1も買えよ)、 クリアした感想は、やられたぜ!! です。
スゴイぜKIDさん!!(いまさらKIDさんにこんな事をいう事態で失礼かも)
と同時に、小説……書けるのだろうか? って不安がものすごく襲ってきて。
だってさ、変にイジれないもんこのシナリオ!! どこをどうすればいいのさ!!
胃が痛くなるくらい悩んで、どうにかしてこんな形に仕上げました。
読めばお分かりになると思うのですが、ちょっとズルしてます。許して。
それ以前に、なにつまんねーもの書いてんだ!! テメーにそんな資格はねえ!!
みたいな感想を持たれる方がきっといらっしゃることでしょう。
ごめんなさい。
もし私を見かけたら、刺しても全然構いません。
ゲーム本編はそのくらい素晴らしいシナリオだったんです。
考えると、この手のタイプのゲームをやったのって初めてのような気が……
なんとかして全員書きたいですね。まだ、ほたるとつばめしかクリアしてないけど……
関係ない事ですが、水樹奈々さんへの気持ちが自分の中のがグンと上がりました。
いままで知ってたのってシスプリの亜里亜だけでしたからねえ……
萌えです。萌え萌えです。この言葉を知ったのは、某ラジオなんですけど。
それと、ラストを書いているときに隣の部屋からドンドンと壁を叩くような音が聞こえてきました。
ちょっと恐いです。あと悲痛な声もよく聞こえます。恐いアパートです。
相変わらず何を書いているんでしょうね。
以上、G.AのDVD第二巻が初回版じゃないのが気に食わない作者でした。
(一巻はリミテッドスペシャルなのに)