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時を越えた悪魔
暴れ猫/文


 「本当にこんなところにあるの?」

 黒く濁った地面に、人型機動兵器の足跡が続く。何時間前からここを歩いているのか、パイロットの顔には焦りか後悔の表情が見え隠れし始めていた。

 ここはエイジア大陸。そしてロストマウンテンとして封印された地でもある。太古の兵器がナノマシンにより構成される台地に眠り、作られた時の状態で発掘することができるマウンテンサイクル。ロストマウンテンは更に危険な兵器が大量に眠る場所とされていた。

 パイロットはレーダーを頼りに歩き続ける。反応を示さないレーダーに苛立ちながらも周囲の警戒をしつつ進行する。

 「本当に稼動してるの!?」

 バン!と一発レーダーに拳を叩きつける。きちんと稼動はしているが、周囲に何もない以上反応を出せない。それがかえって心情を逆撫で、動いてないという考えを持たせてしまう。

 「これじゃ・・・・ガロードに勝てない・・・・・・・」

 

 

 

 機体を維持する為には金がかかる。そんな中、ある街で傭兵を募っていた所に出くわした。付近を通過するランドシップを止めるというモノである。無論簡単な仕事であるし、依頼金も悪くない。傭兵にとって相手が何物であろうとスポンサーが全てを決める神である。どんな理由でそのランドシップを止めるのか、自分にとってどうでもいい事である。金を貰い、依頼人の満足する結果を持ちかえる。それだけだ。

 「よう、姉ちゃん、あんたは何に乗ってんだ?」

 同じく雇われた傭兵だろうと思われる男が、にたにたしながら近寄ってくる。

 「アレさ」

 紺色を薄くした色をベースに、レモン色が輪郭を描く機体を指す。

 「ふ〜ん、あれか」

 男はまじまじと眺める。

 「何か気に入らないかい?」

 「いやいや、そうじゃねぇよ。機体だけでも覚えとかんとな」

 「相手はランドシップだろ?あたしの機体なんて覚えてどーすんのさ」

 「名前を聞いても教えてもらえんだろ?だれだれと組めって言われても組みようがないからな。機体だけでも覚えときゃマシだろ?」

 「あ〜、なるほどね」

 正直、誰とも組む気はなかった。今まで一人でやってきた故に、相手に合わせたチームワークなどいきなり出来る筈もない。そしてしようとも思わない。今回組めといわれてもそれに習う気は更々ない。結果さえ出せれば全ては帳消しだ。

 「残念だけど、例え組めといわれても組む気はないよ」

 そう言い放ってその場から離れる。が、すぐに立ち止まって考える。もしかしたらこの男が敵側になるかもしれない。機体を覚えられてしまえば不利な状況になるかもしれない。

 「名前だけでも教えといてあげるよ。あたしはエニル。エニル=ニルさ」

 

 

 

 疲れが溜まってきたのか、過去のことを思い出す。その一件があったから、自分はここにいるのだ。

 ただのランドシップかと思えば、シビリアンとイレギュラーのものであった。待ち伏せは成功したものの、圧倒的な火力の元に味方陣は崩され、たちまちの内に傭兵は逃げ始める。そんな中エニルは標的と定めたいる機体を見つけた。ガンダムX。そのパイロット、ガロードを殺す事が自分の中の葛藤を消す手段であると信じ、逃げ回る傭兵団の中で斬り込んでいった。一対多数の遊撃戦には自信があった。見方がいれば同士討ちを警戒し、動きが鈍くなる。その点こちらは、回りが敵だらけで遠慮無しで射ちまくれる。そうやって今まで生き残ってきたのだ。しかし数分もすれば不利な状況にと追い込まれていく。

 イレギュラーの戦闘力は想像以上であった。強力な火器を保有する高性能機体に、場数を踏んだパイロット。機体性能に頼らない闘いに、優れたチームワーク。じりじりと追い詰められ、こともあろうにガロードの操るガンダムXに撃墜されてしまった。

 辛くも脱出には成功するが、機体は大破、修理というよりも新品に買い換えたと思えるほどの出費をした。

 機体性能で負けたとは思わない。しかしこの戦闘で武装面が貧弱なのを痛感した。斬りつけるにも近づくのがやっとで、マシンガンに至っては命中しても強靭な装甲に弾かれてしまうのだ。

 機体修復も終わった時にロストマウンテンの話を聞いた。太古の兵器が眠って入るという話に、エニルの頭にはガロードへの復讐の念が燈る。すぐさま発掘団と接触し、大枚を叩いて発掘用レーダーを手に入れたのだった。

 

 

 

 日も暮れ始め、辺りも少しながら暗くなってきた。夜営の準備に取りかかるべく慎重に地形を検証する。危険な兵器があるからこそ非合法な組織がそれらを発掘し、闇に流して入るという。それを目撃してしまったのなら問答無用で戦闘が起こる可能性もある。相手から見つかり難く、相手を見つけやすい地形を探しながら早足で歩く。

 ピコーン、ピコーン、ピコーン・・・・・

 今まで黙っていた発掘用レーダーが急に動き出した。

 「見つけた!?」

 夜営の準備の事を忘れ、レーダーを覗く。精度を高めその方に進む。30分もすると反応が足下になった。

 「深さは・・・・・3メートル。そう深くないわね・・・・・・・大きさは・・・・・なにこれ?」

 反応はたった10センチほどの大きさしか示さない。

 「これが兵器?」

 拍子抜けである。自分の手で握れるようなものがどうしてMS用の兵器になるなど考えれるものか。がっくりと肩を落とし、再び夜営の準備に取りかかる。回りを見渡せば、夜営に最適な地形であることに気づいた。片側は崖で、その下は完全に把握でき、反対側は壁であり、奥行き3メートルほどの穴もある。

 その穴に機体を隠そうと思った瞬間、何かが頭の中をよぎった。

 「なに・・・・?」

 無論索敵レーダーには何も写ってない。しかし誰かがじっと見つめているような、そんな感じがする。壁の上の方を見る。遠隔用カメラでも確認したが、誰かが覗きこんでいる姿もない。むしろその視線は自分の後ろから感じた。が、そちらこそ切り立った崖であり、誰かがしがみ付いていない限り人がそこにいることは無理であり、MSがそこにいるなど到底考えられない。

 「気のせい?」

 周囲の気配を探っていると、その視線がなくなった。いや、最初からそんなものはなかったかもしれない。しかし今度は別の感情が沸き起こる。

 (アレはなんだろう?)

 地中に埋まった10センチほどの大きさの物体。武装強化を狙いここに来た自分に、そんなものは要らない筈だったが、なぜかむしょうに気になり始めた。

 再度機体を反転させ、埋まっている前まで来る。

 (でもなんで・・・・欲しいんだろ?)

 そう考えつつ機体をしゃがませ、地面を掘り始める。

 (なんか変な気分ね・・・・・)

 別にどうでもいいものに、執着する事事態が考えられなかった。今はいたって平常心である。着々と掘り下げ、そこにでて来た物を掴みあげた。コクピットを開け、それを見る。

 「カプセル・・・・・」

 やはりどうでもいい物であった。が、捨てようと思っても体が勝手にそれを開けようとする。

 (あ、あれ?)

 意思とは違う行動にエニルは驚く。カプセルの中には何重もの包装がされた一枚の基盤が入っていた。

 「こんなのなんの役にも立たないわ」

 口ではそう言うものの、身体は勝手にそれを回収してしまう。

 (ど、どうして?)

 そしてコクピットに戻る。この大きさなら邪魔になる事なく、とにかく夜営の準備を、と心が切り替わっていった。視界に入らないようにとでもいうのか、シートの後ろに置く。視界から消えると、完全に心の中から基盤の存在は消えていった。

 基盤に書かれた文字、DGを見ぬままに・・・・・・。

 

 

 

 穴の中に機体を入れ、偽装ネットで穴を塞ぐ。数時間もすると日も暮れ辺りは闇に包まれ、近づき手で触れない限りここが穴だとは気づかれない。

 当然火は使えない。付近に火の気はなく、ここで使えば人がいることに気づかれてしまう。

 コクピットに入ったまま保存食料を食べて、背凭れを倒す。明かりはつけたままにしておく。何かが起きた時にすぐに操縦できるようにというものである。傭兵家業に着いた時はなかなか寝つけなかったが、それが当たり前になるとさほど苦にもならない。肉体的な疲れはないが、一日中続いた苛立ちが精神的な疲れを運んでおり、身体を横にするとすぐに眠りへと落ちていった。

 

 プシュー・・・・・

 

 音もなくコクピット内部に悪魔の気体が充満する。無色無臭のガスを無意識なままに吸い、時間が過ぎていく。

 DG。デビルガンダム。エニルが掘り当てた基盤は太古の時代に作られた悪魔の兵器を動かす為のCPUだった。

 金属でありながら自己進化のプログラムを持ち、負ければその敗因を解析し、機体そのものの形を変えながら常に進化する魔物。

 シートの後ろに置かれた後にエニルの機体と融合すると、新たな体を作るべく活動を開始した。

 「ん・・・・・・んん・・・・・」

 寝苦しさでエニルが目を覚ます。最初は機内の温度が上昇しているかと思ったが、肌に感じる空気は冷たかった。自分の体温が上昇したらしい。だるさも感じたが、起きたばっかで感じる一時的なものである。

 「な・・・・なにこれ?」

 コクピットを開け、火照りを覚まそうと起き上がろうとした時、異常を見つける。埋め込まれている筈のコードが、エニルをシートに縛りつけているのである。

 「いったいなんなのよ!!」

 体を揺すったが、緩む気配はない。完全な異常事態に眠気がいっきに覚めた。

 「!?」

 何本かのコードがジーンズの中に入っていた。コードの先端は下腹部で止まっていて、肌がビリビリと痛む。ハッとなり他のコードの先端を見た。引き千切られたと思える先端は、絶縁体のゴムの先から中の銅線が剥き出しに伸びている。

 「こんなトコで感電死なんてゴメンよ!!」

 ジーンズの中のコードを引きぬこうと腕を動かすが、完全に縛られて手首から先を動かせるだけだった。

 「くっ!!」

 幾らもがいても緩むどころか更にきつくなってくる。がさがさと動いているうちに一着しか着ていない服の肩紐がずれ落ち始める。網目状に組まれた胸の間の紐が辛うじてふくらみを隠しているという状態になるが直す事もできず、そしてそれにすら気づかないほどに平常心はなかった。

 「うそ!!」

 必死になって解こうとするエニルの眼下に、一本のコードが垂れ下がる。しかも自由意思を持ったかのように蠢いているのだ。あまりに現実場慣れしたコードに声も出ず、ただそのコードの動きを凝視する事しか出来なかった。コードから伸びてくる銅線が網目状に交差している紐に巻きつくと、瞬間的に熱を発し、紐を焼き切った。

 プツリ、プツリ。

 肩紐も焼き切る。背中がシートに押しつけられた状態でそれ以上服がずれる事はなかったが、方紐の支えがなくなるとフサッと落ちていく。

 (感じてる!?)

 なんとかふくらみを覆ったままで肩紐の落下が止まる。しかしそれは乳首が充血し、硬くなっていたからだった。自分の身体が興奮状態になっていることに初めて気づいた。

 (どうなってるの!?)

 思考が止まってしまうほどの混乱に陥る。口を動かしてもパクパクと開き閉じを繰り返すだけで声が出ない。

 肩紐にコードが巻き付くと下に引っ張る。

 「ん!!」

 少し気持ちよかった。布が強く乳首と擦れ、引っかかる部分がなくなるとプルンと揺れながら元に戻る。

 「あっ、ちょっと!!」

 つんと立った乳首にコードが群がってきた。ピンと一本が直線に伸び、乳首の下に押しつけられた。ゆっくりとコードが上がってくる。乳首もそれに合わせ上を向き、引っ張られるように房も少し持ち上げられる。更にコードは上昇していき、乳房の重みに耐えられないのか、瞬間的に強くコードに擦りつけながら乳首が元の位置に戻る。すると今度はコードは下がりはじめ、乳首が下向きになり房も下がってくる。限界を迎えると乳房の弾力が、乳首を元の位置に戻す。乳首だけを弄られ、その上下運動が早くなると休む間もなく乳房がプルプルと揺れる。

 「くっ!ふぅ!!」

 下腹部にある放電も気にならなくなるほどに、乳首から来る快感の波は強かった。

 じゅく・・・・・

 (や、やだぁ・・・・)

 乳首への弄りだけで下着が濡れ始める。固くなった先端をコードで弾かれる度にそこから電撃が走るようであり、抵抗もままならない。下着が濡れ始めた事が分かるのか、コードは次なる行動に移る。

 スーっとコードの先から銅線が伸びてくると、螺旋状に乳首に巻きついた。

 「ハァ!!」

 チリチリ!っと僅かにそこから電流が流れる。加えて目には見えない細かな振動も重なり、身体をくねらせる。ズッズッズと肌を這うコードも乳房に螺旋状に巻きつき、快感だけを引きだす振動を帯びた動きをする。他のコードも銅線を剥き出しにすると、さわさわと肌を摩り始めた。

 硬いはずの銅線はまるで刷毛のようなしなやかさを持ち、露出した肌を所構わず摩っていく。

 「ちょ、ちょっと、本当にやめて・・・・・」

 首を振りながら懇願するも、コードはその動きを止めなかった。それどころか何本かが束になると腰に巻きつき、身体を浮かす。

 ズル、ズル、ズル・・・・・・。

 「ふ、ふざけないで!!」

 別のコードがジーンズに絡みつくと、それを下げ始めた。下腹部に隠れたコードが姿を現し、更に下着までもが露出する。ジーンズを膝まで下げると次は太ももを持ち上げ、完全にジーンズを脱ぎ捨てる。しかしそれで終わりではなかった。

 太ももに巻きついたコードは、そのまま足を広げさせていく。シートの手すりに脹脛が置かれると、コントロールレバーが持ちあがり、それが引っかかりとなって足が閉じれなくなった。加えてコードの何本かがシートに縛り上げる。

 スーっと背凭れが持ちあがり、エニルは座ったままシートに縛り上げられた状態となる。

 ディスプレイも持ちあがり、電源がONとなった。そしてたった一行、文字が浮かぶ。

 「シキュウナイジュンビカンリョウ」

 カタカナ表記であった為に理解が遅れたが、明らかにこう言っている。

 「子宮内準備完了」

 その文字を凝視する。

 (どういうこと・・・?)

 一体何が準備完了なのかが分からない。しかもその思考を止めるかのごとく、コードの動きが活発になった。銅線が下着に巻きつくと、熱を発し布を焼き切る。大事なトコロを隠す部分に巻きついたコードがそれを確認すると、サッと引っ張りだし、投げ捨てた。エニルは声も出せずに、コードの動きを見ることしか出来ない。

 両肩の上から黒いホースが伸びてきた。ホースの穴は迷わず乳首を目指すと、カポッと先端に被さる。

 「ソウチャクカンリョウ・・・・・・キュウインカイシ」

 ディスプレイの文字が更新される。

 「あ・・・・あ・・・・・」

 ホースの中で先端が引っ張られる。否、吸われている。

 機械であるならば当然乳の出るプロセスは分かっている筈である。身篭らない限り出ることもない。機械の目的はわからないが、起こしている行動はれっきとした愛撫である事をエニルは認めざるを得なかった。

 あまりにも強い吸引力に、エニルは痛さだけを感じる。

 「お願いだから、そんなに吸わないで・・・・・」

 ディスプレイに向かい吐くが、当然その願いは却下される。

 「っつ!」

 腰からも痛みを感じた。見れば腰の両側に銅線が剥き出しのコードが居座っており、強めの電流を一定のタイミングで流している。

 「くっ!」

 コードが下がった顎を持ち上げる。天井を見ると、天井からも黒いホースが垂れ下がってきていた。口元まで来ると口の中に入ろうと唇を抉じ開ける。エニルはそのホースを入れまいと歯を閉じたが、乳首に巻きついた銅線がきゅっと強く締め付けた。

 「あぅ!!」

 不意打ちに一瞬歯が開く。その隙を逃さずに、口の中にホースが入りこんできだ。一旦喉の奥まで入ると、そこを限界点として歯の内側まで下がる。再度限界点まで侵入するとまた下がる。最初はゆっくりな動きだったが、抵抗を見せる為にホースを噛むと猛然と動き出した。

 ホースは硬く、とてもゴムで出来ているとは思えなかった。まるで金属を噛んでいるような硬さを歯に感じ、動きを止めようと更に強く噛む。

 (なんか出てる?)

 口の中に唾液が溜まっていく。しかしその溜まり方が早く感じる。そして僅かに苦みを感じる。

 (!?)

 舌を上げれはホースを舐めてしまう為に強く押し下げていたが、口内でホースがグニャっと曲がると、その穴を舌に擦り付け始めた。

 ジュル、ジュル、ジュル、ジュル・・・・・。

 穴から漏れる謎の液体と唾液が混ざり、口内で音が鳴り始める。

 ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュプ!

 出し入れも早くなり、舌の上を滑る先端も痙攣に似た動きを見せ始めた。ふと視線をディスプレイに向ける。

 「シャシュツカイシ」

 文字が変わっていた。その文字を読むと天井を見上げる。ホースの中を何かが通過しているように一部が膨れ上がっていて、その膨れ上がった部分が下がってくる。視線がその膨れ上がりの移動を追い、瞬く間に唇に到達した。

 (嫌ァ!!)

 歯に通過の感触が走ると、次の瞬間には舌の上に苦い液体が放たれたのを感じる。

 ドプゥ!!!

 「んんんー!」

 咄嗟に喉を閉じ、その液体を飲みこんでしまうのを防ぐ。するとホースは勢いよく引きぬかれ、その先端をエニルの鼻先に持っていった。

 「!!」

 気づかないうちに第二の膨れ上がりが着ていた。ホースの先端から白い液体が吹き出る。すかさず顔を背けると、熱い液体が頬にかけられた。しばらくしても第三撃目はなく、顔を背けたまま口内に放たれた液体を吐き出した。

 「ま・・・・まさか・・・・・」

 ぺっと遠くに飛ばしたつもりだったが、その塊は重く、さほど飛ばなかった。口内には粘着っぽいものが残っている。頬にかけられた液体も滑り落ち、乳房に乗っかる。水とは違う落ち方に、乳房の上に落ちた液体を見た。

 苦い、ねばねばする、白く濁っている・・・・・。

 「せ・・・・精液?」

 身体がワナワナと震えてきた。とどめはディスプレイに写った文字だった。

 「ハイランヲカクニン」

 

 

 無色無臭のガスが始まりだった。寝ている間に吸った、そして今も吸っているガスは、DG基盤が独自に作り上げた媚薬性ガスであった。更に女性ホルモンの分泌バランスさえも狂わせ、強制的に妊娠しやすい身体にさせる。子宮内準備完了とは、受精卵を受け止める為の土台が完成したことをいっていた。強引なバランス崩しは、だるさとなって本人に伝わる。起きたばかりでだるいと感じているのは間違いである。

 そして両腰へ放電は、電流による刺激で排卵を促すものであった。もとより子宮内に土台が出来てから脳が排卵を命ずる。土台ができ、更に卵巣に刺激を与えてより排卵を起こしやすくする。

 しかし当のエニルは知る筈もなかった。

 惨劇はレーダーがカプセルを見つけた時から始まっていたとも言えよう。

 

 

 情報を得る為に何回か身体を売ることもあった。当然精液を見るのは初めてではない。しかし全ての男にはゴムを付けさせ、中に出させるという事はしていない。

 精液を放出したホースは、まだ閉じられた秘所の前に移動している。おそらくそのまま侵入してくるであろう。当然自分はシートに縛り付けられていて、ゴムを付けさせる事はできない。ましてや排卵をさせた上に外に出すなど無意味な事である。

 自分を妊娠させる為に、機械が蠢いていた事を知る。

 「やめて・・・・やめてよ・・・・・・」

 胸に群がるコードはその動きを止め、下半身に移動する。閉じられているとはいえ、僅かな隙間から愛液が滲んでいる。コード数本が秘所の前に来ると、銅線が束になって秘所に入りこんだ。内部の壁を摩り、目に見えて愛液の分泌量が増えていく。待機中のコードが閉じられた部分よりも上に泳ぐ。銅線がシュルっと伸びてきて、薄い肉のカーテンを開けていった。

 「ひぃっ!」

 カーテンの奥にある豆を銅線が探り当てた。そのまま乳首同様に螺旋状に巻きつくと、細かい振動を始める。乳首を吸っていたホースもさっと動き、その豆を食らった。そして幾分か弱い力でまた吸い始める。

 「ハァァ!!」

 逃げるように腰を引くも、完全に腰はシートに密着していてそれ以上下げれない。

 くちゅ、きゅちゅ、くちゅ、くちゅ・・・・・。

 内壁を銅線に擦られ、ジンジンと痺れる。我慢するかのように拳は開いたり握ったりを繰り返す。ワレメは少しづつ、その口を開きつつあり、小さいながらも粘液のいやらしい音が鳴り出す。

 絶え間なく流れ出る愛液は、シートの上に愛液の泉を作らんとする。

 「あっ!」

 更に強く、腰から快感の波が押し寄せる。内壁を擦る銅線の一本が、小さい穴を通り子宮内部にまで侵入した。子宮内壁を舐めるように、傷付けないようにゆっくりと起伏をなぞっていく。卵よりも一回り小さい子宮はピクピクと反応し、男を求めて秘所がワナワナと震える。

 「ランシヲカクニン サイシュウダンカイニイコウ」

 どうやら卵管の中にまで銅線は入り込んだらしかった。銅線の先に小さな球体を見つけると、コードは銅線を引き戻す。膣口に銅線を引っ掛けてクパァっと開かせた。

 「いや・・・・いや・・・・・・・」

 サーっと血の気が引いていくエニル。そして精液を出したホースの先端が丸くなっていく。太さは親指ほどであり、ググッと動くと丸まった先端を秘所に押しつけた。すっかり充血し、愛液が内壁をきらきらと光らせる。サーモンピンクの膣壁に、押しつけられた黒いホース。

 ズリュ、ズリュ、ズリュ・・・・。

 男を求めた女性器は、簡単にホースを中に誘い入れてしまった。じわじわと奥に入っていくホースの冷たい感触を、エニルはしっかりと感じ取る。

 「うぁ・・・あ・・・・あ・・・・・・・・」

 侵入限界点にまで来るとホースは一旦止まり、膨張を始める。親指ほどの太さだったが、3センチほどにまで膨れ上がった。背後でシュルシュルっと何かが擦れ合う音がする。音がしなくなると、それがシートの後ろからにゅっと姿を現した。

 手のであった。無論人の手ではなく、何十本ものコードが巻きつき、人の手を作り上げていた。乳房を掬い上げるように二つのふくらみを手の平で包み、指らしき部分が乳首を摘む。ふくらみをこねながらくりくりと乳首を弄り、時折引っ張ってもみせる。くにゃくにゃと形を変えながらも弾力で抵抗を見せていると、黒いホースも動き出した。

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ。

 十分に愛液を流す膣は滑らかにホースを滑らせ、圧迫していく。ホースも表面に突起を作り、締め付ける膣壁をえぐるが、感じれば感じるほど男を求める膣はホースを締めつけていく。

 「あぅ、はぅ、あぁ、あん・・・・」

 執拗に乳房を揉まれ、膣内をえぐられる。無色無臭のガスを吸わされ、疼く身体。心では嫌がっても身体は素直に感じている。

 身体中を弄られ、愛撫され、まともに言葉も喋れない。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ。

 結合部からは泡立った愛液が流れ始めていた。そこから響く音も大きくなりつつある。ホースが出入りする度に愛液が噴出し、内股までテカテカと光っている。

 「ふぅっ!!」

 ただの突き入れに回転が加わった。ホース表面の突起が膣壁全体をえぐっていく。縛り上げられていた身体も、強い突き上げにガクガクと揺れ出す。ホースの先端と思える部分の変化も捉える。どうも男根と同じ形を作ったらしい。その先端のえぐる感触が一番強かった。

 「セイエキ ジュウテンカンリョウ」

 目を疑う。悪魔の宣告がディスプレイに写っていた。秘肉を、乳房を、乳首を弄るコード類が、一斉に身体から離れた。

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!!

 ホースの動きも早くなった。その早さで内部をえぐられ、快感の信号が強く脳に到達する。

 「シャシュツカイシ」

 ホースに射精の命令が下された。エニルが天井を見ると、ホースの膨れ上がった部分が三つ、急速降下をしてくる。

 「いやぁぁ!!」

 快感という文字が消える。冷たいホースの形がよりはっきりと感じ取る事ができる。男と同じく、射精直前の痙攣を起こしていた。中に溜まる空気が精液の塊に押され、膣内に吐き出され、膣壁を押し退け膣外へと逃げていく。

 逃げられない状態に、無意識に腰を引く。が、すでにこれ以上引けない状態であり、シートに押しつけるばかりである。

 もしこの精液が偽物でないなら、中には何億とも数え切れない精子が含まれている事になる。そしてディスプレイに写った文字が嘘でなければ卵管には卵子が漂っている事にもなる。機械の子を身篭るという、前代未聞の恐怖が沸き起こる。

 膨れ上がりが膣口より1メートル手前まで落ちてきた。ホースを引き抜こうとする気配は見えなかった。

 「中はだめぇぇぇぇぇ!!!」

 エニルの絶叫。だが言葉だけの抵抗しか許されず、もはや機械の子を宿すしか選択の余地はなかった。

 ズチュズチュズチュズチュズチュズチュ!!!

 膨れ上がりが膣口に到達する。更に膣口を押し広げ、一つ目の膨れ上がりが視界から消えた。同時に先端が強く子宮の入り口に密着する。

 

 ドプゥゥゥゥ!!

 逃げ場のない種子が外に出ようとするも、本能が強く膣壁を締め、外に逃がさない。

 

 ドピュゥゥゥ!!

 更に吐き出された精液に、膣壁を押し退け、外に滲み出す。

 

 ブピュゥゥゥ!!

 入り切らない精液がぶしゅっと外に吹き出す。しかし依然中には何十億とも降らない精子が泳ぎ始めていた。

 

 「いっ・・・・嫌ァァァァァァァ!!!!!」

 中でホースが膨れ上がると同時に、放出を激しく感じる。ホースの穴は1センチほどはある。しかしそれでもホースが膨れ上がるほどの精液の塊である。人の精子は一回に三億ほどある。しかしこの塊は明らかに数倍の精子を含んでいるだろう。その塊を三回膣内に直撃させられた。

 「抜いてぇぇぇ!抜いてよぉぉぉ!!」

 ホースは射精が終わっても、外に出ようとはしなかった。愛液の溜まりの中にドロリと落ちる白い塊。つんとする精液特有の匂いが、人間と同じ精液である事を示す。

 ホースの中に残す精液を全て搾り出した後に、ホースが引きぬかれた。濃い粘度で、ホースの先端と膣口を濁った糸が繋げている。

 「シャシュツカンリョウ」

 ピッとディスプレイの文字が更新された。すると新しいコードが何本も視界に出てくる。先端は聴診器のような形をしていて、ぺたぺたと下腹部に貼り付けられた。超音波を当てて子宮内部を探る。

 「ジュセイマデアト12600」

 膣内射精から受精まで約7時間かかるといわれている。しかしディスプレイにでた数字はその半分の値であった。単純に考えても2倍の速度で子宮内を泳いでいる事になる。

 エニルは悪魔の宣告に放心し、わが身のことを考える余地もなかった。産むまではこの地獄は続くであろうからだった。

 

 

 

 「う・・・・ん・・・・」

 エニルの閉じられた瞼が開く。薄暗い室内灯が目に入る。嫌な夢を見ていた。機械が自分を身篭らせようとする夢である。起き上がろうと力を入れるが、何かに阻まれた。

 「なっ!!」

 コードが自分をシートに縛りつけている。

 ズキン!

 お腹の方に鈍い痛みを感じた。自分の身体を見て声を失った。お腹が膨れていた。そう、まるで妊婦のように。

 (夢じゃ・・・・なかったの・・・・・)

 膣内射精を食らったところから記憶を失っている。シートは横に倒されているからこそ夢だと思ったのだ。しかし大きくなったお腹がそれが現実だという。

 ならば大きくなったお腹には、機械の子がすくすくと育っている事になる。種付けされたのは夜である。朝目覚めてこの大きさであるならば、尋常ならざる早さの細胞分裂が起こっていた事になる。

 ズキン!

 お腹の子に負担をかけないようにと、機械がシートを倒したという事か。確かにお腹の中で何かが動いているのが分かる。剥き出しになった乳房も一回り大きくなっていて、乳首も立っている。

 ズキン!

 鈍い痛みの間隔が短くなってきた。

 (まさか・・・・・まさか・・・・・)

 痛みが強くなるにつれて、出産が近くなっている事を疑わせた。相変わらず足はコントロールレバーに引っかかり、広げたままとなっている。

 「グゥ!!」

 目がカッと開く。お腹の子が外に出ようと子宮の穴を広げ始めた。すざましい痛みに意識がはっきりと覚めた。

 「がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 冷や汗が浮かぶ。身体を引き裂かれそうな痛みが、容赦なくエニルに振りかかる。ぐっと歯を食いしばり懸命に痛みに耐える。子宮内部から重い痛みが膣に移っていく。膣から帯だたしい血が流れ、そしてグバッと膣口が開かれる。透明なゲルに包まれて、赤い何かが産み落とされた。激しい痛みも再び鈍い痛みに収まり大きく呼吸ができた。

 「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

 汗だくになり、エニルの息遣いだけが静寂のコクピットに響く。大きくなったお腹も元の大きさに戻るが、今だコードは身体を拘束しており、何が産み落とされたかを確認できない。むしろ確認するよりも、外に投げ捨てたいほどである。

 「な・・・なに?」

 何かがゆらゆらと揺れている。光の屈折でその形を確認できるだけで、何かまでは分からない。その何か=ゲル状の触手=はゆっくりと大きい乳房を包み込んだ。

 「いっ、嫌ァ!!」

 乳房を揉みしだきながら、乳首が吸われている。透明であるが故に揉まれる様をまざまざと見せつけられる格好であった。胸板側から頂点に向かいウェーブ状に房を揺らす。そして乳首への吸引。

 乳首にぷつぷつと白い玉が浮かぶ。幾つも玉ができ、糸を引きながらゲルの中を流れ出ていく。

 ゲルが乳を搾り、出てきた母乳を吸い上げていく。

 「痛い!!痛い!!」

 痛みに顔をしかめるが、吸引は止まらない。むにむにと揉まれている内にその感触の方が優先され、痛みが遠のく。そうなると、黙って流れ出ていく母乳をじっと見つめるだけであった。

 母乳はあくまでゲルの栄養分として消化される。中の赤い何か。それこそがデビルガンダムの核となり、体を作っていく。人の細胞分裂のシステムを組み込み、状況に合わせて体を変形させる事が可能な機体である。

 

 

 母乳が出なくなるまで吸い、触手が離れていく。コクピットが開き、ゲルがゆっくりと外に這い出ていく。地面に落ちると白い煙を上げながら土を溶かし、中に沈んでいく。母乳から得たエネルギーは、核を地中に埋める過程で消費される。もはや見えないが、土を溶かしていくだけでゲルの大きさが小さくなっていく。全てのゲルがなくなった地点で核は眠りにつく。今からゆっくりと体を作り上げる為に。

 

 終

 


解説

 書ける時は速く、書けない時は激遅い。それがはっきりと出ました、今回は。土曜日にスーパーロボット大戦α外伝をクリアしてから書き始め、日曜日に書き終える。ノリって大切だなぁ(しみじみ)。

 ガロードとエニルのイベント状での闘い。普段は戦闘アニメーションをOFFにしてやってるのですが、この時エニルを見た時に股間が反応しました。

 可愛い。乳が揺れる。

 エニルをエースパイロットに、エニルだけ戦闘アニメーションをONにしてやりました。

 それはおそらく俺だけではないでしょう!!

 今回SSを書くためにエニルを検索したのですが、一般CG系HPにもありません。ほとんどがSRW攻略ページにおける隠しキャラ、隠しユニットの出し方として紹介されてるのみで、もちろんアニメ系でも文字で出てくるだけ。

 胸から下の服装がわかんないのに強引に書き始めちゃいました(≧∇≦)。

 まあ後になんとか一枚だけ見つけたんで助かりましたが。

 

 で、いつもながらに書いてるうちに、ツチヅマ合わせで内容が変わっております。最初は第22話の「謎のランドシップ」でのエニルの敗北を書くつもりだったのが、ゲーム上では依頼をする側なのが、雇われる側に・・・・・。

 いや、まぁ、そのシーンがうろ覚えなんで、いいかげんに書くよりもオリジナルにしちゃえという魂胆ですが(汗)

 世界設定はSRW。キャラだけを使い、その他はオリジナル。いいのかなぁ、こんなんで。

 で、今回の作品の属性はなんなんでしょ?コードも触手になるのかなぁ?(笑)

 あと、ジェニス改エニスカスタムのコクピット内部は当然知りません。という事でモデルはF91のコクピットになってます。なぜか?「スーパーロボットの動かし方2」が手元にあり、アレックス、GP01〜03、Mk−U、Z、ZZ、F91、ν、Vのコクピットのラフ画が載っていたので、その中からシートが倒せて足が引っかかる構造としてF91を選んだだけです。

 

 では皆様、次回作でお会いしましょう。

 あ、書き忘れ。中にMSという文字がありますが「モビルスーツ」です。間違ってもさだまさしのイニシャルではありません(爆)

 


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