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「なぜじゃ・・・・」
鏡の前に立つ少女。
「パイに戻れぬ・・・・・」
額に三つ目の目。
「・・・・・」
いくら目を閉じようとも、もう一人の人格、パイに戻れない。齢300三只眼吽迦羅、パールバティー四世。
「おはよう、パイ・・・・・・いっ?」
起きてきたばかりのパイに朝の挨拶をするが、そこにいたのは三只眼の人格の方であった。
「どうした?八雲」
「えっ、いやぁ、大丈夫かな?と思って・・・・・」
八雲の手には二日酔いの薬があった。
「ふっ、まぁよい。八雲、酒を持って来い」
三只眼はリビングへと向かう。部屋はまだ昨日のままで、空になったウィスキーのビンが何本も転がっている。
「まだ飲むんですか!?パイが・・・・・」
「うるさい!!持って来いと言ったら持って来い!!」
ザァーっと足下のゴミを退けて、ソファーに座る。仕方なく八雲はウィスキーのボトルを何本か抱え込んで持ってくる。
「しかしですねぇ」
「戻れんのじゃ・・・・」
三只眼は八雲の顔を見ずにリモコンのスイッチを押し、テレビをつける。グラスにウィスキーを注ぎ、ストレートで飲み干す。
「戻れん・・・・?」
「パイに戻れんのじゃ」
「どういう事です?」
「知らん。だから酒を煽って寝る。それしか儂には思いつかん」
瞬く間に二杯目を空にする。
「だからって、そんなに飲んだらパイに戻った時にパイは二日酔いですよ」
「そうなっても大丈夫なように、薬を用意したのであろう?」
「それとこれとは違います」
「え〜いっ!奴隷の分際で儂に命令する気か!!酒が不味くなる。下がれ!」
寝起きという事もあり、三只眼の機嫌はかなり悪い。
「とにかく、程々にしてくださいね」
それだけ言うと、八雲はリビングから消えた。
「あ、カーリー。昼飯ならもう少し待ってて」
人の気配に八雲が振り返ると、今起きたのか、起きても部屋に閉じこもったままだったのか、カーリーが立っていた。
時計の針は十二時を少し回っている。三只眼は今だ酒を煽り、八雲は自分の昼食を作っていた。
八雲がカーリーの分の仕込みに入ると、カーリーはテーブルに着き、出来るのを待つ。
「先に食べても良いよ」
先行して作っていた自分の分を、カーリーの前に出す。
「ん」
すぐにカーリーは昼食をぱくつき始めた。
「さてと・・・・・」
自分の昼食が出来た頃には既にカーリーは食べ終わっていた。
「俺が片付けとくからそのまんまで良いよ」
カーリーはこくんと頷いた。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・あのさぁ」
カーリーは食べ終わっても席に座り、八雲が食べているのを見ている。
「なんで見てるの?」
流石の八雲も食べづらくなり、苦笑を浮かべながら箸を止める。
「・・・・・」
カーリーは何も言わない。ただ、一旦席を立ち、しゃがみこんだようだった。それはテーブルの影で見えない。
「?」
カーリーの行動に理解は出来ない。が、視線が消えた分いくらかは食べやすくなった。再び箸を動かしたその時だった。
「なっ!?」
八雲の足の間から、カーリーが頭を出す。そのまま股間を掴まれる。
「カーリー!?」
箸を置いて、カーリーの腕を掴む。
「どうしたのじゃ?」
はっと顔を上げると、そこに酔った三只眼が立っていた。お酒の補充に来たらしい。
「えっ!いや、なんでも!!」
カーリーの腕を放し、両手をパタパタと振ってなんでもない事を示す。
むにゅ・・・・・。
カーリーの手が、ふにゃふにゃの八雲のソレを弄り出す。
「!」
手で握られているだけで、瞬く間に大きくなっていった。
「なんでも無いのか。ん?顔が赤いぞ?」
三只眼の位置からでは、カーリーの姿は確認できない。
「え?あ、暑いなぁーって」
ちぃー・・・・・。
何事も無いようにカーリーは、チャックを下げる。中のパンツも下げ、ある程度の硬さになったアレがカーリーの目の前に現れた。
「お酒でも足りなかった?」
何事もなくこの場から下がってもらおうと、三只眼に話しかける。
「八雲も飯を食べてる頃だと思うてな。酒くらい自分で調達できるわ」
冷蔵庫をあけると、冷えた酒のビンが何本もある。無論これは八雲の配慮でもある。
「あうっ」
取り出そうとした時、小さいが八雲の声を三只眼は聞き取った。
「ん?」
「なんでもない、なんでも・・・・」
八雲の拳はぎゅっと握られ、テーブルの上に置かれている。まるでテーブルを押しつけているかのように。
そのテーブルの下では、八雲のアレが収まられていた。カーリーの小さな唇の中に。
「そういえば、さっきカーリーの名を呼んでいなかったか?」
口の中に入ったアレは更に硬くなり、先端の柔らかい部分がカーリーの舌先に弄られている。
「カーリー?い、言ってないよ」
アレがグイッと根元まで飲みこまれる。カーリーの鼻息を陰毛に感じる。
「そうか?」
「カーリー、カーリー・・・・・」
おしゃぶりの快感から逃れるように、何かを考える。しかし逆に、カーリーの顔が頭に浮かび、背筋にゾクゾクと射精感が高まっていく。
「ま、マターリー・・・・のことかな?」
「マタ−リー?なんじゃそれ?」
根元まで飲みこんだまま、尿道に湧く粘液を吸い取る。高速で顔を前後に動かせば、柔らかい唇が竿を撫でる。
「ちゅ、昼食はマタ−リと食べよ・・・・・おっ!!」
先端が喉の奥で挟まれた。そして円回転。
「八雲、さっきからおかしいぞ」
三只眼がテーブルの前に立つ。そしてぐっと身を乗り出してきた。
「あ・・・あわわ・・・・」
三只眼の唇に目が行く。その小さな口の中に自分のアレが入り、舐められ、吸われている。カーリーの行為と、三只眼の唇。思わず白濁液に塗れる三只眼の顔を想像してしまった。
「冷や汗?」
三只眼の声は八雲に届かなかった。その口の動きに妄想が、爆発の引き金を絞ろうとする。
「大丈夫なのか?」
第三の目を閉じ、八雲のおでこに自分のおでこを当てる。テーブルの幅が狭い事が災いした。
「熱は・・・ないようじゃが・・・・・」
キスを迫るように近づいた三只眼の唇。顔をちょっと動かせば届いてしまいそうな距離。
ソレの動きに、発射が近いことを知るカーリー。発射させるべく、手で根元辺りをしごき、顔を素早く前後に動かし始める。
カーリーの口が八雲を高め、三只眼の唇が引き金を引いた。
「うあ!!」
八雲の脳裏に一瞬「口の中に出してしまう」という思考が生まれた。思考は無意識に、一瞬にして行動を開始した。カーリーの頭を押さえると、椅子ごと腰を引く。チュポンという音とともにソレは引き抜かれた。
「ん?なっ!!」
椅子を後ろに下げる音に視線を下げた。視線の線上には八雲のアレが露出し、その先端がグワッと大きくなる。
ドプッ!!ドプププ!!ドプゥ!!
勢いよく放たれた液体は、三只眼の顔にまで届いてしまった。
「うわぁ!!」
一撃目が鼻の上から顎にかけて白い線を引く。咄嗟に顔を背け、二撃目は耳から頬にかけて白い線が描かれる。射撃の勢いを失えばテーブルの上に、カーリーの髪の毛に振りかかる。
「八雲・・・・・・・」
三只眼の目は八雲を見ていないが、その一言には多量の殺気が含まれている。
カーリーはカーリーで、素知らぬ顔で髪にかかった精液を指で掬い取り、舐めている。
それが終わるとアレを咥え、穴の奥に残る白い液体を吸い取る。
「あ・・・あははは・・・はは・・・」
八雲の乾いた笑いが、殺気の充満するその場に空しく響く。
三只眼は指で、顔にかかった白濁液を拭うと、ピッとテーブルの上に払い落とす。三つの目は三つとも険しく八雲を射貫く。
「このっ!!」
酒のビンを握り締め、振りかざす。
「俗物がぁぁぁ!!」
ガッシャ−ン!!八雲の脳天に、酒のビンが直撃する。
「ぎゅあ!!」
音と叫びに、カーリーは驚き、テーブルの下に姿を隠す。
「よくも儂に汚らわしい物を浴びせてくれたわっ!!」
三只眼は、ひるむ八雲に追い討ちをかける。
「フェイオー!!こやつを食らえ!!」
三只眼の後ろに白い閃光が発し、その中から白い物体が現れる。
「ちょ、待った!!」
問答無用。フェイオーは大口を開き、八雲の上半身を食らう。鳥が魚を飲み込むように、上半身、腰に噛みついたまま、クイッと口を持ち上げた。
ごくん。
八雲をも飲みこむ音が鳴る。
「助けて〜」
フェイオーの腹の中から八雲の助け声。
「脳みそまで溶かされてしまえ!!」
怒りのあまり酔いさが冷めてしまった三只眼。流し場に立つと蛇口をひねり、水を出す。
「・・・・・」
まだ乾かない粘液を指で取り、カーリーが見てないのを確認し、ちょっとだけ舐めてみた。
「・・・・苦っ」
すぐに顔についた粘液も洗い流し、リビングに戻る。
「カーリー、お主も程々にしておくがよい」
という言葉を残して。
「う〜、まいったぁ・・・・」
その夜、なんとかフェイオーの腹から這い出した。不死身といこともあり、消化液にさらされてもある程度の身体の損失で済んだが、服は完全に溶かされ、裸体のまま部屋に戻った。それから服を持ち、べとべとになった身体を洗いに風呂に向かう。
カシャカシャカシャカシャ・・・・・・。
「まじかよぉ〜」
髪の毛はその多さからまだ残ってはいるが、下の毛は完全に溶け、男の象徴がぐったりとしている。
「あっ・・・・・」
昼間の事をふと頭に浮かべただけだったが、せがれは機敏に反応し、持ちあがってくる。
「出し足りないのか?」
「え?いやそう言うわけじゃないけど・・・・・」
「手伝ってやろうか?」
「さすがにそれは・・・・・え゛?」
一人なのになぜ会話が成立する?顔を横に向けると、肩の部分からカーリーが顔を出し、立ちあがった息子を見ている。
「見られただけで嬉しいのか?」
八雲のアレは、カーリーの視線だけでピクピクと反応する。
「わ・・・わぁぁぁぁ!!」
咄嗟に息子にタオルを被せ、前屈みになる。
「どうした?」
恥ずかしいという感情を持たないのか、焼く者背中にピトっと寄り添う。
「?まさか・・・・」
背中に感じる二つの柔らかい感触。その中心にあるやや固い突起。
「裸!?」
「・・・・・・当然であろう?八雲は服を着たまま風呂に入るのか?」
「そういう事じゃなくって!!」
にぎっ!!
前屈み体勢だったが、カーリーの裸宣言に隙が生まれた。僅かな隙間から手が伸び、息子を握られる。
「やめろ!!」
「ここはそうは言ってないぞ?」
カーリーは腕を掴まれたが、手首を使い、息子をしごく。別の生き物といわれる息子はタオルでは見えないが、嬉しそうに脈打ち透明な液体を滲ませているだろう。
「ヌルヌルになってきたぞ」
「手を放してくれ!!」
「ならばその手で剥ぎ取ればよかろう?なぜしない?」
八雲は分かっていた。止めて欲しいと願う自分を、このまま気持ちよくなりたいと願う自分が押し潰そうとしている事を。
「ぐっ・・・・・」
「ガマンせずに搾り出してもらえば良いではないか」
カーリーの声。違う。冷たく心に刺さる声。
「三只眼!?」
がばっと振り向くと、そこには震えながら立つ三只眼の姿があった。
「カーリーに用が合って来てみれば、ドアも開けっぱなしで・・・・・・」
「あっ!!」
風呂場の明かりが三只眼の顔を照らしている。そして、目の辺りが光って見える。
「この、馬鹿者がぁぁ!!」
一言叫び、三只眼は立ち去る。だが八雲は見落とさなかった。立ち去る時に一つの雫が三只眼の顔から落ちたのを。
「三只眼!!」
カーリーを振りきり、そのままの格好で三只眼の後を追う。一瞬遅く、手が三只眼に届く前に部屋のドアが閉められ、ガチャリと内側から鍵をかけた音が廊下に響いた。
「三只眼!!三只眼!!!」
どんどんと部屋のドアを叩く。
「返事をしてくれ!!」
「うるさい!!」
さっさとこの場から去れとでも言うような言い方に、八雲の手が止まる。
「おまえはカーリーと風呂で楽しんでおれば良い!!儂に構うな!!」
「違う!!あれは・・・・」
「何が違うというのじゃ!!カーリーがいればそれで良いのじゃろう!?」
違う!!
「おまえが求めているのはパイじゃない!!パイの人形じゃ!!」
違う、違う!!
「嬉しかろう!?カーリーなら何も拒まずにお主を受け入れてくれるぞ!!」
違う違う違う!!!
「カーリーは儂の複製じゃからな!!」
「八雲の名において命ずる。出でよ!!」
八雲はドアノブに手を置く。
「土爪〔トウチャオ〕!!」
ガバーン!土爪の三つ爪は、派手な音を立ててドアノブ部分を壊す。
「話を聞いてくれ!!」
鍵の無くなったドアを開け中に入ると、咄嗟の反射で部屋の奥に飛び退いた三只眼が冷たく八雲を見据えている。
「おまえの話など聞く耳は持たない!!」
まっすぐ手を伸ばし、掌を八雲に向ける。
「失せろ!!」
ポゥ。光が燈る。
ボゥゥゥゥ!!
光の衝撃が八雲にぶち当たる。
「ぐふっ!!」
倒れてしまいそうなのをなんとか堪えた。そして一歩踏み出す。
ボゥ!!ボゥ!!!ボゥゥゥ!!!
光の直撃を受けながらも耐えながら、一歩一歩三只眼に近づく。
「え〜いっ!!寄るなぁぁぁ!!!」
光を撃ち出すたびに、三只眼の目から涙が流れ、衝撃に雫となり飛び散る。だから八雲は避けなかった。
「なぜじゃ、なぜ避けぬ!!八雲!!」
「避けれるわけねーだろ・・・・・」
腕は千切れ、腹は裂け、それでも八雲は徐々に三只眼に近づいていく。そして尚も撃ち出す光の衝撃に耐え、三只眼の肩を掴んだ。
「三只眼、おまえの心の痛みはこんなモンじゃないんだろ?」
「心の痛み?ふざけた事を言うなぁ!!」
掌が八雲の額に当てられる。
「じゃあその涙はなんなのさ」
掌に光が集まる。
「三只眼だけに痛い思いさせて、自分だけ平気でいられるわけないだろーが・・・・・」
三只眼の目から、涙が筋となって流れ落ちる。
「おれだって、あなたの涙を見せられたら苦しい。体の痛みより、心の痛みの方が嫌さ」
光は既に集まりきっている。
「撃ってくれ。それで少しでも心が休まるなら、俺はそれで良い」
八雲はそっと目を閉じた。これ以上三只眼の涙を見たくないから。
「さぁ、やってくれ・・・・・」
無論今吹き飛ばされても、やがて八雲の身体は再生して元に戻る。そうなればそうなっただけ、何度でも吹き飛ばされれば良い。八雲に出来る最大の懺悔。
「それで・・・・・許されると思っておるのか?」
閉じた目を開ける。目の前から光の塊は消え失せていた。
「おまえを吹き飛ばしただけでは、この心は収まらんわ」
三只眼は八雲の手を跳ね除けると、離れる。
「さっさと行け。わしの心が変わらぬうちにな・・・・・」
「三只眼・・・・・」
「聞えんかったか?早く行けと言っておる!!なんならこの辺り一辺を吹き飛ばしてやろうか!?」
ゆっくりと八雲の足跡が聞える。しかしそれは近づく音。
「三只眼・・・・・」
「うるさ・・ん!!」
八雲の手が三只眼の肩を掴む。突き飛ばす為に振り向いた瞬間、三只眼は奪われた。唇を。
予想も出来なかった八雲の行動に、一瞬思考回路が麻痺する。が、すぐに我に返り、八雲を突き飛ばした。
「なんの真似じゃ!!」
唇を拭う。
「このままじゃ帰れない」
白い煙を上げながら、八雲の身体の再生が着々と進む。
「フンっ!何を言うか!」
「すまない、三只眼。俺にもっと強い意思があれば、悲しませる事はなかった・・・」
「言葉ではなんとでも言えるわぁ!!」
「そう。言葉ではなんとも言える。その言葉が本当か嘘か、今から証明する」
三只眼をぐっと抱き寄せ、再び唇同士を合わせた。
「俺が抱きたいのは他でもない。パイであり、そして三只眼だけだ」
八雲の目は、寸分の狂いなく、三只眼の目を見つめる。しばらくは三只眼も睨み返していたが、そっと頭を八雲の胸に預けた。
「おまえの言葉、嘘か真か試させてもらおう」
「ああ、信じさせてみせる」
「その前に、おまえ風呂の途中じゃろ?さっさと入ってこい」
「え?わ、わぁぁぁ!!」
三只眼の事が頭にいっぱいで、冷静になって初めて自分が裸のままここにいることに気付く。慌てて前部分を隠し、風呂に戻っていった。
「さて・・・・・パイに戻った時、なんて言うじゃろうなぁ?」
八雲が避けなかったおかげで、光の塊が爆散し、壁のいたる所が壊れている。ドアも八雲が破壊しており、何者かの襲撃を受けたような惨状である。
「ま、八雲に日曜大工でもさせて直させるか」
足下に落ちている手帳を拾い、中を見る。
「なんじゃ?この丸は・・・・・明日?」
手帳のカレンダー。その中の数字が赤ペンで丸く囲まれている。月ごとに描かれており、それでも今月止まり。
「・・・・・・月頭で予定が分かるんかのぉ?」
風呂から上がってきた八雲。三只眼は八雲の部屋のドアに寄りかかり、待っていた。
「えっと・・・」
かける言葉が見つからない。既にこの後何が起こるのかはほぼ決定であり、普段なら気軽に言える「入りなよ」と言う言葉ですら話し辛い。
「あ・・・」
三只眼も同様のようであった。八雲と視線が合うと恥ずかしそうに下を向き、そっとドアの前から退く。
八雲はポリポリと頭を掻きながらドアの前に立ち、ノブを回す。チラッと三只眼を見てから部屋に入り、部屋の明かりをつけた。
「ほう・・・・きちんと片付いておるではないか」
少し遅れて入ってきた三只眼は、その恥ずかしさを紛らわす為か、部屋中をうろうろする。
「まあ普段から、寝るだけにしか使ってないし」
普段から自分のものは買わないし、さほど片付けが必要という場面に出くわすわけでもない。
「でも、何処かに隠しているのではないか?」
「?」
「えっちな本」
「あは、あはははは・・・・」
思わず苦笑してしまう。その苦笑に三只眼はむっとした顔になるが、八雲は構わず三只眼を抱き寄せた。
「そんな本は要りません。あなたが居るんですから」
ピッと三只眼の人差し指が、八雲の唇に触れた。
「ならば気を付けなければならんな。下着が消えるかもしれん」
「そこまで信用されてないんですか〜?」
「何を言う。用心にこした事はない。ま、自分の无が下着泥棒と考えたくはないがな」
八雲は三只眼を抱きかかえ、ベッドにトスンと座らせた。カーテンを閉め、八雲は三只眼の隣に座る。そして見つめあう二人。
「い、いいですね・・・」
「ば、馬鹿者。そんな事わざわざ聞くな」
三只眼はぐっとうつむくが、八雲のほうがさっと三只眼の頬の手を添え、自分のほうに向けると、有無を言わさず唇を奪った。
「ん・・・・・」
軽いフレンチキス。
「手が早いな・・・・」
三只眼の言うとおり、八雲の手は三只眼の胸を弄っていた。服の上からでも分かる、ボリューム溢れる胸。しかし決して大きすぎるというわけではない。
朱に染まっていく三只眼の頬。何かを耐えているようなその表情に、愛おしさを感じ、嬉しくも思う。
「それだけ、あなたが魅力的なんですよ」
片方の胸を軽く揉みながら、再び唇同士を合わせる。
「ん・・・・んん・・・・」
揉み上げる手の甲に、三只眼は手を置く。それは、その手を離して欲しくないから。キスをしながら八雲はベッドに上がり、三只眼の後ろに回る。膝立ち状態で反対側から手を通し、もう片方のふくらみも手中に収めた。
「とっても柔らかい・・・・」
与えられた玩具を楽しむ子供のように、八雲は三只眼の胸の感触を楽しむ。
「い、良いぞ、八雲」
八雲の手の甲越しに、三只眼も自分の胸を揉む。耳の裏にフッと息を掛け、真っ赤になった耳たぶを唇で噛む。コップの淵を指でなぞるように、耳たぶに唇を滑らせ、そのまま首筋にキスを降らす。
「ふぅっ!!や、止めろ、八雲。なんか変な気になる」
一瞬止めるかどうか迷ったが、止めずに別の行動に移る。三只眼の手からするっと抜けると、裾をまくり、服の中に手を滑りこませる。ブラを下から上にずらし、乳房を直接手で包む。ただ滑らせるだけの首筋への唇攻撃も、今度はわざと音を立てながら左右平等に肌をついばんだ。
「ひゃぅ!!」
服の上に八雲の手の甲の形が出る。今度の三只眼の手は止めさせようと八雲の手を触るが、八雲は構わず揉み続ける。初めて触る三只眼の胸に、ズボンの中では息子が限りなく大きくなり、気付かれない様に腰を引く。
肌の張りは艶やかに、そしてかなりの弾力を持ち、八雲の掌を押し返すかのような抵抗を見せる。
「あ・・・・硬くなってるよ」
そのふくらみの頂点、まだ誰の口にも含まれた事のない蕾がピンと立ち、八雲の指に翻弄される。その突起を指の腹でむにむにとすると、三只眼の口から微かに甘い吐息が漏れる。
「手が止まってるよ。止めさせるんじゃなかったの?」
八雲の言う通り、三只眼の抵抗は止まり、服越しにただ手を沿わせているだけであった。
「なら、止めさせてみようか?」
「どうやって?」
「こうやってじゃ」
ガァシッ。三只眼の手が八雲の股間を掴む。
「お主こそ、硬くなっておるぞ」
三只眼は股間を弄りながら、チャックを下ろしていく。
「このままではきつかろう」
ズボンの中に手を入れると、パンツを下げる。下がるゴムに引っかかり頭を下げ、それが過ぎればビンと勢いよくチャックの中から飛び出してきた。
「フフフ・・・・止まっておるぞ、八雲」
竿を握り締め、ゆっくりとシゴき出す。その手に見とれ、八雲は乳房の手を止めていた。
「熱い・・・・」
八雲のソレは三只眼の手の中で更に熱を発し、脈打つ。
「八雲。これはもう入りたいと言っておるぞ」
硬くそそり立つ八雲のペニス。
「うん・・・今すぐにでも抱きたい」
「おまえなぁ、ムードも何もないぞ」
クッと立ちあがると、上半身の服を脱ぐ。そして八雲をベッドに座らせた。
「これは焦らされて泣いておるのか?」
ペニスから湧く透明な粘液。ソレを指で掬い、口に運ぶ。
「さぁ、足を広げろ」
三只眼の言葉にその後の行動を察し、足を広げた。その足の間に身体を割り込ませ、まじまじとペニスを見る。
「元気じゃのぉ」
ピクピクと震えるペニス。ソレを乳房で挟みこんだ。三只眼は乳房だけを上下に動かし、八雲を撫でる。
「こ・・・・これは・・・・」
「気持ち良いのか?」
マシュマロの中を漂うかのように乳房の間を泳ぎ、先端から溢れる粘液が擦り込まれ、乳房がキラキラと光って見える。
微かにヌチヌチと音がそこから聞え、更に興奮を呼ぶ。
「ごつごつしてて、熱くて、なんだか儂も気持ち良いぞ・・・・・」
三只眼もまた、興奮を覚える。
「いやなら無理強いはしないけど・・・・えっとぉ・・・・その・・・・」
「ん?何かして欲しいのか?」
「いや、その、口でして欲しいなぁ・・・って思ったりして・・・・」
艶かしく動く唇に、その口でして貰えたら、そう思えば思うほどキリキリと海綿隊に血液が流れ込み、痛くなる。
「断る」
あっけない一言。
「あんな苦いもの、飲みたくないわ」
拝み洗いのように、ペニスを揺さぶりながら言う。
「苦い?」
聞き返されてハッとなる。
「に、苦いと聞いた事があるのじゃ。あ、あまり追求してくれるな・・・・・へ、変なこと考えるなぁ」
三只眼は昼間の事を思い出し、液体の味を頭の中に蘇らせていた。しかしそれを言うわけにもいかず、かえってそれは八雲の中に嫉妬が芽生える。
「三只眼・・・その・昔誰かに抱かれた事が・・・・」
「はぁ?」
急速にペニスが柔らかくなっていく。
「あ、いや、その・・・・」
「見てみるか?」
「え?」
三只眼は立ちあがると、スカートと下着を脱ぎ捨てた。テーブルの上に座り、顔を真っ赤にして足を開いていく。
隠す物がなくなり露になった三只眼の性器が、八雲の目の前に曝される。性器に手を添え、人差し指と中指でワレメを開いていく。
「み、見えるか?」
声も上ずり、自らの性器を広げ中まで見せる行為に、恥ずかしさで押し潰されそうであった。とろりと中から透明な愛液が溢れ出し、テーブルに垂れる。自分の指でさえ受け入れた事のない聖域。
「き・・綺麗だ・・・・」
指で開かれた性器の中。サーモンピンクの艶やかな色合いに、力なくしたペニスに再び血液が流れ込む。もっとよく見ようと近づく。
「げ、現金過ぎるぞ」
大きくなる様を見せられ、八雲の身体の正直さに笑ってしまう。そうしている間にも八雲の頭が足の間に割り込み、何かがにゅるっと膣内に侵入してきた。
「なっ!?」
八雲の両手は三只眼の足を押さえており、それはきちんと目でも見える。
「や、八雲、汚いぞ!」
頭を離らかそうとしても押しつけてくる首の力は強く、舌の動きが醸し出す気持ち良さに満足に力も入らない。
蜜の香りが鼻をくすぐり、もっと蜜を舐め取ろうと奥まで入ろうとする。その舌先に誘われるがままに蜜を湧かせ、いつしか三只眼の手は八雲の頭を抱え、性器に押しつけていた。
「はぁ・・ぅん・・・・はぁ・・・・・ぁぁ」
その声が聞こえてくると、堪らず八雲は自分のペニスをしごき始めた。透明な粘液に少量の精液が混ざり、白く濁った物がカーペットに垂れていく。
両足にあった手がなくなり、舌の動きが遅くなり、不審に思う三只眼。見れば八雲の方がせわしく動いている。
「八雲・・・・そのまま終わるでないぞ・・・・」
「そんな事言ったって、もうガマンできないし・・・・・ゴムもないし」
「良いではないか。八雲、儂はゴム風情なんぞに初めてをくれてやるつもりはないぞ」
三只眼の性器もまた八雲を求め、ヒクヒクと蠢く。
「そ、その、口でするのを断った手前もあるし・・・な」
「ほっ、ホントに!?」
「ただし!!・・・・出るときは外に出してくれ・・・・」
三只眼を抱きかかえ、ベッドに寝かす。三只眼の足の間に身体を滑りこませ、そそり立つペニスを手で押さえると、その縦筋に狙いを定める。
「そ、その、初めてだから・・・・」
「分かった。痛くてどうしようもなかったら、すぐに止めるから」
亀頭の先が、僅かに性器の中に押しこまれる。
「いっ!!」
亀頭が半分ほど隠れる。
「痛ぅっ!!」
亀頭が全部隠れる直前に抵抗が強くかかった。
「大丈夫か?三只眼!!」
「いっ!いいから、儂に・・構う・・・な」
痛みに歪む三只眼の顔。激痛に耐えるその顔に八雲は迷う。
「今止めたら・・う・・・恨むぞ・・・・」
「で、でも・・・・」
「嫌がるから・・・・手を引くのが・・・・八雲のあ・・・愛情なの・か?」
「・・・・・・・・もう少しだけ」
八雲の手が、三只眼の腰を掴む。
「もう少しだから・・・・・」
グッと腰に力を入れ、抵抗の中に亀頭をねじ込む。
プッ・・・・。
亀頭の先に何かが切れたような感触が走り、抵抗がなくなった通路を亀頭が進む。
「入ったよ・・・・」
ジンワリと結合部から血が滲み、三只眼の目に涙が浮かぶ。
「くぅ・・・・・っ!!」
シーツをぎゅっと握り、食いしばる。
「やく・・・・も・・・・」
八雲を求め、空中に手が泳ぐ。八雲は倒れこみ、三只眼にキスをする。唇同士が触れ、八雲の舌が三只眼の唇を抉じ開けようとする。すると三只眼も唇を開け、その舌を招き入れた。
舌同士が絡み合い、踊り、名残惜しそうに離れていく。
「痛い・・・・。痛いけど・・・・嬉しいのじゃ・・・・」
目には涙を浮かべ、それでも三只眼は笑った。
「その・・・大丈夫か?」
「動きたいんじゃろ?ゆっくり頼む。」
自分の中で動きたくてうずうずしている物を微かに感じ取っていた。下半身からくる、動きたい衝動をなんとか押し殺していた八雲だったが、その言葉に黙って頷き、腰を動かし始めた。
「っ!!・・・・クッ!!」
血に染まった竿が痛々しく目に写る。漏れる三只眼の痛みの伴った声が心を締め付けていく。
呼吸によって上下に動く二つのふくらみ。八雲は優しくそのふくらみを包み込む。人差し指と中指の接点に乳首を挟み、円を描くようにこねる。時々ちょっと強めに乳首を挟み、揉みしだく。
下半身の痛みと、上半身に湧く変な感覚。二つがぶつかり合うが、痛みのほうがまだ強い。
「ん・・・んん!!」
八雲の口に乳首が含まれた。舌を大きく使い、その突起を舐める。キリモミ飛行をする飛行機のように、乳首の側面に舌を置き、あらゆる角度から弄る。軽く歯を立てる、三只眼が漏らした声に痛みはなかった。
突つけば突つくほど甘い声が聞こえ、胸に頭を押しつけられた。
「もっと、もっと触ってくれ・・・」
突かれる痛みが胸を触られるとこにより緩和する事が分かり、痛みを紛らわすべく八雲も動く。下半身から来る快感を紛らわすためもあり、そちらの方が強いのかもしれない。
八雲もまた、実践経験はこれが初めてなのである。
「!?ば、馬鹿者!!吸うな!」
乳房の大きさに、乳が出るのではないかと錯覚してしまう。硬くなっている乳首も吸ってくれと言わんばかりで、八雲は吸い続ける。
「出るわけがなかろう!!」
言葉とは裏腹に、更に八雲の頭を押さえつける。妙な感覚に戸惑い始める三只眼。押さえつける手を緩め、持ち上げた。八雲は抵抗せずに頭を上げ、その手に従うと、もう片方の乳房に導かれる。
「こっちも寂しがっておるよ・・・・」
乳首を八雲の口に含ませ、頭を押さえつける。
「その、なんだ・・・・こっちも吸ってもらえんか?」
喋れないが、八雲は舌での愛撫も程々に、その乳首を吸う。空いた乳房には手を添わせ、ゆっくりと揉む。パンの生地のような弾力を楽しみ、突起を引っ張ってみた。
「!!!」
咄嗟に腰を引く。瞬間的な締め付けが限界を突破しそうになったのだ。
「どうした?」
「で、出ちゃいそうだった・・・・」
頭を押さえる手をも振り切り、ペニスを引きぬく。精を放とうとビクビク唸っていたが、出るまでには至らなかった。
「お主が変なコトするからじゃ」
締めつけは三只眼の意思ではない。だからこそ何が起こったかが分からず、強制的にやめられた事が不満に出る。
射精感が収まると再び手を添え、挿入する。まだ痛みが残っているらしく、腰を動かすたびに苦痛の表情を浮かべる。それでもいくらかはほぐれてきたようで、行き止まりだと思っていた場所よりも深くペニスは侵入していく。
「な、なんか当たってる・・・」
亀頭の先が何かを押す。まるで別の生き物のように蠢いており、吸いつかれているようだった。
「う、ぐぅ・・・なんか内臓が押されてるみたいじゃ・・・」
「ひょっとして・・・・・え?・・・ええっ!?」
アダルトビデオやそれ関係の雑誌で子宮に届くという話を見たことはあるが、自分とは関係ないと思っていた。かえってそれが、ペニスが子宮に当たっているという事実に衝撃を走らせた。動かなければ快感はこない筈だが、子宮の蠢きに放射の予感を感じる。
その興奮にカリがよりいっそう大きくなり、腰を引くたびに血を外に掻き出していく。大きくなっただけ摩擦が強くもなり、得る快感も大きくなる。
「頼む。もう少しゆっくり動いてくれ・・・・・」
三只眼に言われて、初めて制御のきかなくなり始めてる自分に気付いた。
「ゴメン、勝手に動いちゃう・・・・」
少しでも速度を落とそうとするが、まるで自分の身体でないように腰を打ちつけていく。胸の上のふくらみも突かれる度に上下に大きく揺れ、痛みに耐える三只眼の顔も重なり、視覚要素が射精感の上昇をいっそう高めていく。
痛みとは裏腹に性器は八雲の男を締め上げ、出るものを出させようと活発に動く。
「もう少し、もう少しガマンして・・・クッ!!・・・・もう少しで出すから・・・・」
累計ではおそらく五分も経っていないだろう。だが経験のない八雲には、それ以上耐える事は出来ない。三只眼の中でどんどん射精意欲を増し、精を放とうとビクビク脈打つ。
「は、早く終わって・・・・くれ・・・・」
一回の性行為で痛みが無くなる事はない。強い突き上げは快感を得るには到底至らず、必死に耐えるのみである。
早く終わってほしいという願いが、身体と見事な連携を果たす。八雲が腰を引いた瞬間膣内を狭めた。その狭い中を折り返しペニスが強引に突き進む。狭まった膣内と、肥大化した亀頭。それは八雲の絶頂の引き金を引いてしまった。
ビュル!!ビュルル!!
白いマグマが膣奥に飛び出す。
ドピュ!!ドピュルゥ!!
赤と白が混ざり、ピンクとなる。
ドピュ!ドピュ!ドピュ!!
新鮮な精虫が泳ぎ出す。
ドク・・・・ドク・・・・ド・・・・・。
それは欲望か愛情か。
唐突に八雲が止まった。
「おい、ガマンせずに出すなら外に出せ」
八雲は三只眼の腰を掴み、震えている。
「おい、聞えておるのか!?」
そのまま震えている姿に不安を覚える。震えの間隔が長くなり、それに合わせて八雲の顔から血の気が引いていく。
「危ないと思ったら引き抜け。そのまま出されたかと思うではないか」
震えが止まった事に、射精感が遠のいたと思う三只眼。
「・・・・・・・・った・・・」
「なに?」
「で・・・・・・出ちゃった・・・・・」
「な・・・・なに!?」
外出しの失敗に、八雲の身体は硬直している。
「は、早く離れろ!!」
我に返り、さっと肉棒を引き抜く。血に混じって精液もトプッと流れ出る。三只眼は指を突っ込み、中の精液を掻き出す。
「子供が出来たらどうするつもりじゃ!!」
「あ・・・あぅ・・・」
「あぅ・・・ではないわっ!!お前の愛を確かめてやるとは言ったが、子を孕んでやるとは言ってないぞ!」
「危ない日だったの?」
「そんなもん、パイにしか分からんわ!!」
バッと立ちあがる。
「風呂行ってくる」
そう言って部屋から出ていった。血に染まったシーツ。その上の精液混じりの赤い塊。そして青ざめた八雲だけが取り残された。
「八雲さん、どうしたんですか!?」
綾小路葉子の声に、我に返る。と同時に、フライパンの中の物のこげた匂いを嗅ぐ。
「わわわわ!!」
フライパンを持ち上げ、火を消す。
「八雲さんが失敗するなんて、珍しいですね」
葉子の影からひょこっと神山依子が顔を出した。
「ご、ゴメン、すぐに作り直すから」
こげた物体を捨て、すぐに作り直しに入る。しかしその作業もぎこちない。
「どうしたんでしょうねぇ?お姉様」
「さぁ?それよりも、パイちゃん呼んできて。もうすぐお昼だから」
ガチャン!!コンロの上にフライパンを落とす八雲。
「あは、あははは・・・はは・・・」
疑いの視線が八雲に刺さる。
「既に数百万が入りこんでしまったわ」
風呂から上がってきた三只眼の言葉。一体どんな顔で三只眼と、パイと会えば良いというのか。
「お姉様!!聖魔様が、聖魔様が苦しんでるんです!!」
「苦しむ?」
「止めろ八雲とか、離れろとか、纏わりつくなとか・・・・・」
いち早く動き出したのは八雲だった。依子の脇をすり抜け、自分の部屋に向かう。苦痛の峠が過ぎたのか、それでも肩で息をしながら三只眼はベッドに腰掛けていた。
「八雲、か・・・・・・」
下腹部を押さえている。
「じゅ・・・その・・・・受精してしまった・・・・・」
「なっ・・・・」
「八雲、お主の子供じゃ・・・・・」
トタトタトタトタ。葉子と依子もやってくる。
「聖魔様・・・・」
「葉子、依子。すまんが、席を外してくれぬか?」
心配そうに見る二人を、三只眼は部屋から退出させた。ただならぬ雰囲気に、不安になる二人。
「行きましょう、依子」
「でも、お姉様・・・・」
「八雲さんじゃなければ多分解決しないと思うから。私立ちは昼食でも作ってましょう・・・・」
二人の足音が遠のいていく。
「八雲・・・・儂はどうしたら良いんじゃ・・・・・」
受精卵が少しづつ子宮に向かい、降りていくのを感じ取っている。その覚悟がなかっただけに、三只眼はどうすれば良いか分からず、不安におののく。
「三只眼・・・・パイには・・・パイにはまだ戻れないのか?」
「まだじゃ。精神でなら交信は可能じゃが・・・・」
「パイはなんて・・・・・」
「産みたいと申しておる」
八雲は三只眼の隣に座ると、さっと抱きしめる。
「あなたは嫌ですか?」
「・・・・・・」
「産んで欲しい・・・・」
「バカな事を申すな。お前はパイが好きなのであろう?儂に産んで欲しいなど場違いじゃ」
「卑怯者と言われても構わない・・・・・おれはパイも、三只眼も好きだ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「今はまだ人として生活は出来ぬ。子を育てるなんて無理じゃ」
「だからといって、人化の法であなたを失いたくない・・・・」
「ふぅ・・・・・・我侭なやつめ」
「なんとでも言って下さい。俺はあなたを誰にも渡すつもりはないですから」
三只眼の硬い表情が柔らかくなっていく。微かに笑いながら下腹部を摩る。
「八雲、一言いいか?」
「はい?」
「この、愚か者!!」
終
ども、暴れ猫です。
今回の3×3EYES、原作関係ナシで全部書きました。
エアコン無しの部屋、扇風機は生暖かい風を送ってくれて一日20行とか30行とか・・・・・(汗
結局SFC2作、メガCD版3×3EYESまで買っちゃって、今更「調査のためです」と言った所で誰も信用しないでしょうな。
つーか、はっきり言っちゃえよ、俺。3×3EYESにはまったって(笑)
今回はウーマさんのリクですが、「三只眼と八雲、八雲は初めて」
なんか全然なってないような(汗
え〜い、夏の暑さがいけないんだぁ!!(責任転換)
えー、リクは受けますが、自動的に妊娠させますので、よくよく考えた後にリクしてください
尚、陵辱希望では自動的に触手になります。
お読み下さり、有難う御座いました〜。