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ぴぃ(P)えす(S)通
暴れ猫/文
J7W1/画


 「ちく・・・・しょう・・・・・」

 ユーシスの腹にはモンスターの触手が突き刺さっている。貫通した触手は、まだ息の根を止めないユーシスの首に巻き付き、呼吸を阻害する。

 「ユーシス!!」

 ルドガ−がそのモンスターめがけ、銃を撃つ。

 「こいつぅ!!なんて生命力持ってやがるんだ!!!」

 いくら銃弾を浴びても、モンスターは効かないとばかりに触手を振っている。いや、その前からユーシスの剣で突かれ、斬られてもいるのだ。

 「アンヌ!!ネイ!!この場から逃げろ!!」

 後ろでサポートに付く二人の女性に怒鳴る。

 「それは出来ません!!」

 「ユーシスぅ!!」

 短いがここまで戦ってきて、そしてこれからも旅をする仲間を見捨て逃げることなど、二人にできる事ではなかった。

 「お前等二人がいたんじゃ戦えねぇんだよぉ!!」

 ルドガ−は傭兵として戦いなれているが、二人を守りつつ戦い続けるには相手が悪すぎる。現にユーシスは意識を失い、手がだらんと下がっている。蘇生の応急手当をしないと骸になってしまう。一気にカタをつけるには二人の存在が邪魔だった。

 アンヌは悔しそうに唇を噛む。つーっと赤い血が流れ落ち、逃走の決断を下した。

 「レスタ!!」

 素早くルドガ−に向けて回復テクニックを使い、ネイの手を取る。

 「ルドガ−、ユーシスを助けて!!」

 そういって、ネイの手を引き戦闘エリアから離脱した。

 「スマンな、アンヌ。勝てるかどうか、分かんねぇし、ユーシスも多分ダメだぜ・・・・」

 多量の出血。呼吸も止められ、既に亡き者となっていた。

 「時間を稼ぐがせいぜいか・・・・」

 弾を打ち尽くし鉄の塊になった銃を捨て、短剣に持ちかえる。雄叫びを上げてモンスターに向かっていった。

 

 

 

 「大丈夫かしら・・・・・」

 逃げ出した二人は、さほど離れてない位置で待機する。戦闘が終わり次第すぐに合流できる様に。

 ネイもアンヌも、逃げて来た方をじっと見つめている。ここまで追い込まれた事が無かっただけに、不安ばかりが募る。

 何処から現れたのか、どのような経緯で出現たのか、全く分からない。少なくともこのエリアでは見た事の無いモンスターである。

 「いったいなんで・・・・」

 戦闘力は明らかにモンスターの方が上である。今まで以上の不安がアンヌの決断を狂わせた。

 「ネイ、やっぱり私戻るわ。回復の手段が無ければ殺されてしまう」

 ネイをその場に残して、アンヌは戦闘エリアに戻ろうとした。が、ネイの腕がアンヌを止める。

 「ダメ」

 顔を左右に振って、戻る事を止めさせようとする。

 「戻るならネイも」

 心配なのはネイも同じだった。だから、戻るなら自分も戻るという意思を見せる。アンヌがそれを認めるか、アンヌ自身がこの場に止まる決断を見せない限り、ネイは腕を外すつもりは無い。

 「ネイ、よく聞いて。あのモンスターの力は今は想定できない。でも、このエリアでは見た事の無いモンスターなのよ。ネイは街に戻って、この事を報告してもらいたいの。要注意モンスターの出現の事を」

 「でも、ユーシスが心配。ルドガ−も・・・・」

 「大丈夫よ。回復テクニックさえあれば、ルドガ−は負ける事ないわ。ユーシスも無事に戻らせるからネイ、お願い」

 ネイの肩を掴み、自分の意思を強く見せる。しばらく考えたネイも、アンヌの腕から手を放した。

 「ネイ、戻るから、アンヌ、二人をお願い」

 それを聞き、アンヌはすぐさま戦闘エリアに戻っていく。ネイも、街に向かい走り出した。

 

 

 

 パセオの街に通じる通路まで来た。本来なら避暑地として賑わう筈の通路も、バイオモンスターの出現により、誰もいない寂れた場所となっていた。通路の下は本当なら湖でもあるが、度重なる地形変動にその水さえ消えてしまっている。

 ずっとここまで走り続け、疲れで注意が散漫になっていた。

 ズダ−ン!!

 大きな音と揺れる大地に、足が止まる。本来なら気が付く筈の、モンスターの気配。しかしモンスターが視界に入り、初めて気が付く。

 モンスターは通路の天井にいたらしい。ネイが足を踏み入れた瞬間、それが降ってきたのだ。

 「!?」

 二足脚の人型モンスター。形だけなら確かに人型だが、異なるのは背中から伸びる無数の触手であった。

 すぐに手にクローをはめると、ジャンプした。死角となる真上からの攻撃。

 ブシャ!!

 モンスターの身体がツメで抉られ、真っ黒な体液が噴出す。着地と同時に足腰を渋め、反動でもう一度ジャンプし、壁を蹴って反対側に飛んだ。

 このまま街に行きたいが、モンスターをこんな近場に放置しておくわけにもいかない。すぐさま非常シャッターを下ろし、封鎖する。

 「邪魔!!」

 向き直り、迎撃体制を取る。モンスターもその気配を感じたのか、無数の触手の動きが止まり、ネイの出方を見る。

 腰に吊り下げてある予備のクローを投げつけた。同時に懐に飛びこむ。

 投げられたクローを触手で弾き、目の前がクリアになった時、ネイは高々と腕を振り上げていた。ツメは、喉元を掻き切ろうと光る。

 「!?」

 モンスターの顔がニヤリと笑う。そして次の瞬間、ネイのクローは空を切っていた。ショルダータックルで押し倒そうとそのまま突っ込む。が、簡単に止められてしまった。

 「クッ!!」

 モンスターはネイを弾かずに、そのまま受けとめた。離れようと腕に力を込めモンスターを押すが、モンスターは笑うだけであった。

 「離れて!!」

 触手は何もせず、ゆらゆらと揺れているだけであった。それはまるで勝利を宣言しているかのようで、かえって気味が悪い。

 「このぉ!!」

 クローで胸元を狙う。引き裂こうと手を上げた瞬間、触手がツメに巻き付いてきた。その力に対抗するが、いい様に腕を振られるだけだった。なんとか不意をつこうと、いきなりクローを放棄し、殴りかかる。不意打ちは正解だった。モンスターはよろめき、腕の力が弱まる。その隙をついてモンスターの腕から抜け出た。だが、武器はない。

 ここから引き剥がさなければ、街から離さなければ。そう考えてみても、通路の入り口は反対側である。反撃を食らったモンスターは、用心深くネイの動きを見ている。奇襲は無理そうである。

 「あっ!!」

 モンスターが近づいて来る。それに合わせ、ネイも後ろに下がる。一歩、また一歩。カシャン。触手はクローを無造作に投げ捨てた。

 「・・・・はいっ・・・た・・・・・」

 後ろを壁に阻まれ、触手の攻撃圏内に入る。なおもゆっくりと近づいて来る。もはや逃げ出せぬ部分に追い込まれてしまった。

 ズバン!!

 ズバンズバン!!

 ズバババン!!

 六本の触手が強襲してくる。それはネイの周囲、背後の壁を狙い、簡単に突き刺さる。

 「なっ!!」

 これではいくら非常シャッターが閉っていたとしても、破られるのは時間の問題である。その触手の破壊力に驚愕した時、目の前にモンスターが立った。万事休す。

 

 

 

 「何するつもりよ!!放して!!」

 ネイの叫びが通路に木霊する。ネイは今、空中にいる。否、持ち上げられている。

 胴体に触手を巻かれ、通路中央部に投げ飛ばされた。咄嗟に立ち上がるも、顔を上げたときは既に触手が襲いかかってきていた。再び触手はネイの腹に巻きつくと、足の届かぬ空中へと持ち上げたのだった。

 ドン!ドン!

 巻き付く触手を手で叩く。無論、応えてない。

 「あっ」

 触手が手首に巻き付いてきた。そのまま万歳をさせるかのように、両手を頭上に持ち上げる。足首にも巻きつき、暴れれない様にする。

 「ちょ・・・ちょっと・・・・」

 別の触手が獲物を狙っているかのように、ゆっくりとネイを包み込む衣類に寄る。二つの大きなふくらみを隠す布の先端を、触手先端の穴で食らうと、ゆっくりと折り曲げていく。そして破り裂く。

 支えを失ってもその張りを維持するネイの乳房。先端の蕾はまだ桃色で、モンスターを欲情させるには十分であった。腰に巻きつく触手が頭を上げ、その先端でふくらみを下から押し上げる。ネイの見えない位置からの突つきあげは、生温かい何かで触れられているような、背筋に寒気と悪寒が走る。

 「キ・・・キキキ・・・・・」

 モンスターの目は、揺らされる乳房の頂点を追っていた。

 「な・・・何よ・・それ・・・」

 信じられない事が起こった。モンスターの股間に、穴が開く。そしてそこから粘液に塗れた赤い棒が出てきたのだ。モンスターに陵辱される、死よりも選び難いことが起こることを悟るネイ。

 グワシッ!!

 モンスターがネイの両方の乳房を掴んだ。そして強引に揉みあげていく。力の加減などせず、力いっぱい掴む。

 「痛っ!!痛いっ!!」

 その痛みに苦痛の表情と声が出る。が、モンスターは気にせず、柔らかい肉をこねていく。口が開き、そこから長い舌も伸びてきた。まっすぐにネイの桃色の蕾を狙い、絡めとる。乳房への揉み上げと違い、繊細な物を扱う様に優しく舐める。

 「止めなさい!!変態モンスター!!」

 その手と舌から逃げる様に身体を動かすが、触手で自由を塞がれ、クネクネと腰をくねらせるが精一杯である。モンスターがネイの後ろに回りこむ。乳房を見れば、真っ赤にモンスターの手の跡が残っている。しかもこれで終わりではない。脇の下からモンスターの手が伸びる。下からふくらみを掬い上げるように持ち上げ、搾る様に優しく手に力を込める。触手がわらわらと乳房の前に集まり、その中の一本が片方の乳首にむしゃぶりついた。硬くなりかけていた乳首は、その触手の食らい付きに一気に硬くなる。もう片方の乳房の前には別の触手が取り付く。先端の穴から更に細い触手が伸びてきて、存在を主張する乳頭を絡め取った。

 「い・・や・・・・・・ぁ・・・・・」

 乳首単品を優しく触られ、吸われ、その下のふくらみをそっとこねられる。欲望に忠実に弄られるのであれば、悪寒だけが感情を征したであろう。だがこの動きは、まるで男と女が愛し合うかのように優しく、まさに愛撫である。触手で口の中を犯そうと考えれば、容赦なく口中に突き入れるの可能である。だが触手は、視界には入っているものの、頬にすら近寄ってこない。

 胸だけを曝け出させ、そこだけを弄っている。

 「だっ、ダメ!!」

 細い触手が乳首の根元に二重に巻きつく。

 ブル・・・・・・ブルルル・・・・・・ブルル・・・・ブブル・・・・・。

 乳首を取り入れた触手が、その突起を吸い始める。

 ジュル・・・・ジュルル・・・・ジュルルル・・・・・・ジュル。

 乳を揉むモンスターの手が荒荒しく動く。

 抵抗の声が喘ぎ声に変わり始めた頃、愛撫の場所が下がり始める。否、広がり始める。胸への愛撫はそのままに、触手が服の中に入りこみ、のた打ち回る。ネイの身体の大きさに正確に合わせてある服は、触手の入れる場所がある筈もない。だがそこに強引に侵入し、ポコンと触手の部分だけ盛り上がる。

 「お願いだから、入らないで・・・・・」

 キツイ服の中は、ただ這いずり回るというものではなく、元に戻ろうという服の弾性が、触手を強く肌に押しつける。胸だけを愛撫され、性感帯が確実に広がり始めているネイには、気持ち悪いという感覚よりも、気持ち良いという感覚の方が強く残り始める。

 「くぅっ!!」

 中に入り込んだ触手は下腹部を通過し、ネイの大事な部分にまで到達してしまった。背中から前に繋がる細くなった部分の布に巻き付くと、破けるか破けないかのギリギリの所まで引っ張る。外気に触れてしまったネイの秘所。触手は何もしていないのに、クチュっと音が鳴り、透明な熱い粘液がゆっくりと太ももを伝わり、落ちてゆく。

 「はっ!?」

 その秘所に何か暖かい物が触れた。触手とは違うぶよぶよの棒みたいな物が、ネイの秘所、ワレメに添って触れていた。ワレメ全体がその棒みたいなものに乗っかる形になっている。その棒みたいなものがゆっくりと、大きくスライドする。

 「動かないで!!」

 乳房への愛撫よりも強い快感が、そこから起こる。擦られる度ジンジンと快感が響き渡り、身体中が疼き始める。足を閉じ、挟んで動きを止めようとする。

 しかし、その抵抗は無駄だといわんばかりに動いている。自分が作り出す粘液がその棒みたいなものに擦り込まれ、それが摩擦抵抗をなくしていた。追い討ちをかけるように、足首だけを縛っていた筈の触手以外に、太ももに巻きつく触手も現れる。そして両足を開かせた。

 「いやぁ!!」

 その棒のスライド速度が上がっている。自分の背後からモンスターのと思われる「ハァ、ハァ、」という呼吸の音が聞える。モンスターもまた、興奮している。

 スライドが唐突に止まった。その先端がちょこっと震える。

 ポロ・・・・ポロ・・・・・。

 丸い球体がこぼれおちた。

 「た・・・・卵!?」

 そこで始めて自分が乗っているモノが産卵管だと知る。

 「う・・・嘘・・・でしょ・・・・」

 こうなるかもしれないとは思っていたが、その事実が目の前に提示され、血の気が引いていく・・・・・・・・筈であった。

 身体は火照ったまま抵抗をしない。むしろ愛液というものを更に分泌し、その産卵管を受け入れようとしている。産卵管が下がる。ワレメを塞がれている内に溜まった愛液が、一気に流れ出した。

 「ハァ・・・ハァ・・・・グギ・・・・ギギギ」

 その愛液の分泌に、OKのサインが出たとモンスターは解釈した。産卵管がグニッと曲がり、その先端がネイの秘所を向く。そして先端がワレメに少し押し込まれた。

ぴぃ(P)えす(S)通

 「イヤァァァァ!!!」

 心が引き裂かれんばかりの叫び。しかしモンスターの産卵管は膣の一番奥まで刺さってしまった。

 「嫌ァ!!嫌ぁ!!イヤァァァ!!!」

 必死になって離れようとするも、逃げる術はない。その間、産卵管の先端は何かを探し、ぐりぐりと動く。そして止まり、別の動きを始める。

 「ぐぅぅぅぅ!!」

 更に奥に入ってくる産卵管。その異物侵入の感触は、火照りが綺麗になくなる程であった。

 「ダメ・・そんなとこで産んじゃ!!!」

 産卵管の先端は、子宮の奥にまで到達している。内壁を探り、大きさを測る。

 そのまま動きが止まった。モンスターの舌がネイの頬を舐める。

 ポコン、ポコン、ポコン、ポコン・・・・・・

 卵が子宮口を通る時に少し膨れ上がり、その感覚に子宮内にモンスターが卵を産みつけ始めた事が分かる。

 産卵中、ネイはずっと泣き叫ぶばかりである。が、モンスターは口を塞ぐ事も無しに産み続ける。絶望にかられ、泣き叫ぶ声が聞こえなくなる頃、ようやく産卵が終わり、モンスターの産卵管がネイより引き抜かれた。

 触手が動き出す。両手首以外の触手の拘束が解かれ、通路に降ろされた。しかし、それだけで終わることはなかった。そのままネイの身体を通路に寝かせこむ。

 「なに?終わったんでしょ!?」

 ネイの目に写ったのは、赤い棒をしごき上げるモンスターの姿であった。よくよく見れば、その赤い棒とモンスターの身体との結合部分には、拳ほどの大きさの袋がぶら下がっている。

 「まさか!!」

 赤い棒の先端部分が膨れ上がった。人間の男性器と同じ形。モンスターの生殖管。あの卵も受精できなければ死滅してしまうのだ。

 触手がヒュっと伸びてきて、腰を床に押しつけ、動けなくする。更に別の触手も伸びてきて、脚をM字に固定する。

 赤い棒の先端がネイのワレメに密着した。

 ピチャ・・・・・。

 ワレメをなぞり、先端にネイの愛液を塗す。そして腰を沈める。

 「クッ!!」

 先端は予想以上に大きかった。愛液という潤滑油がなければ、裂けていたかもしれない大きさ。痛みだけでなんとか済んだ。

 「うっ!!」

 モンスターの棒は子宮壁にまで到達する。後は精を放ち、受精させるだけ。痛みと恐怖が、逃げられない現実がネイの涙を誘う。

 「はやく・・・・早く出せばいいじゃない!!何とまってるのよぉ!!」

 自暴放棄。どうせ苦しむなら、その恐怖を後まで長引かせるよりも、諦めた今の内に精を放たせ、全てを終わりにしたい。早いか遅いか、ただそれだけ。

 「!?」

 触手が解かれ、モンスターが離れた。赤い棒も体内にしまわれる。精を放たれた感覚はない。

 「ど・・・どうして?」

 (イヤナラ・・・・ニゲテ・・・・・)

 直接メッセージが脳に伝わる。ネイは上半身を起こした。

 「あなた・・・・なの?」

 (イヤナラ・・・・・シメツサセル・・・・・)

 「どういうこと?」

 陵辱から、強制受精から解放され、本来なら逃げる場である。だが、明らかにこのモンスターから感じる気は違う。

 (オレイチゾク・・・・オレダケ・・・・・・)

 「一族?」他は?」

 (コロサレタ・・・ニンゲン・・・ニ・・・・)

 「・・・・・・」

 (コノサキ・・・・ミズウミ・・・スミカダッタ・・・・)

 この先に湖がある。この先といっても、地図でみれば100キロほど離れているが。

 ここを住みかに、他の種族と混じらずに過ごしていた。ある時武装した人間が現れ、壊滅させた。このモンスターは、その時の襲撃から運良く逃れる事の出来た生き残りだった。

 この種族は人間と同じく雄と雌に分かれているが、卵と精は雄が持ち、雌の体内で受精させ、種族を保っていたという。巷で騒がれているバイオモンスターとは違い、昔からこの惑星にいた種族である。

 完全に人間との交流はなかったが、人間の方はバイオモンスターの脅威に、モンスターというカテゴリーを一斉消去に動いた。言うなれば被害者でもある。

 (オレタチ、ナニモシテナイノニ・・・・ナニモシテナイノニ・・・・・)

 つい先日までその湖にいたが、寿命が近い事を悟り、種を残す為に強硬手段に出てきたのだった。

 (オレモイナクナレバ・・・・・ニンゲン、アンシンシテクラセル)

 強引にネイに種を残そうとしたが、嫌がるネイの顔に、止めた。モンスターの良心。

 触手が床に捨てられたクローを拾い、ネイの前に突き出す。

 (コロセ・・・・・)

 その言葉に、ネイはモンスターを見上げる。モンスターは本気である。

 (オレ・・・・オマエニヒドイコト・・・・・シタ)

 触手がネイの腕を取り、クローを装着させる。

 (バイオモンスターイルカギリ・・・・・ニンゲン、オレモテキ)

 腰に巻きつき、立たせる。

 (タマゴ、シメツシテ・・・・・・ソトニデル・・・・・・)

 触手がネイから離れた。

 二、三分時間が流れる。ネイはモンスターに近づくとクローをあげた。

 モンスターは静かに目を閉じる。種族存命に本能が爆発しなくて済むことに安堵し、クローに引き裂かれるのを待つ。

 「貴方も一人ぼっちだったんだね・・・・・」

 ツメは振り下ろされなかった。目を開ければ、自分に抱きつくネイの姿があった。

 「私ね、ハーフなの。人間とバイオモンスターの。環境を選ばずに過ごせる命の研究の課程で生まれた命」

 カチャン。モンスターの後ろで乾いた音が鳴る。クローが落下した音。

 「その研究所、バイオモンスターに襲われて全滅しちゃって、生き残ったのは私だけ。八ヶ月に拾われるまでずっと一人ぼっちだった。今も一人でいると苛められるの。この身体にはモンスターの血が流れてるから・・・・」

 モンスターの手を取り、自分の胸を触らせる。

 「だから貴方の気持ちがわかる。理不尽な理由で一人ぼっちにされて、その後も嫌われる悲しさ」

 モンスターの顔を見る。

 「いいよ。作ってあげる。貴方の赤ちゃん」

 (イイ・・・・・ノカ?)

 「人の中には、私の事を分かってくれる人がいた。だからきっと貴方の事も理解してくれる。私がその人に話してあげるから」

 

 

 

 触手がネイの背中に回りこむ。背中のファスナーを取り、脱がしにかかる。秘所の部分が光る液体の糸を作り、服が落ちていく。

 「体火照らせといて逃げるなんて・・・・ずるいよ」

 触手を掴み取ると、自ら自分の口に運ぶ。触手は全て男性器と同じ形をしており、生殖器に囲まれているような変な気分になる。

 舌先でチロチロと先端を突つく。亀頭部分全体を舌で舐めまわしていると、他の触手も寄ってくる。

 「あむっ」

 その触手をほうばる。触手自身が勝手に動く。それに合わせて舌を這わせた。

 喉の奥を狭めた。亀頭の先はそこまで侵入してくる。唇にカリが引っかかるまで引き抜き、また奥までいれる、ゆっくりとした動き。

 開いた手で触手を掴み、摩ってあげる。何かがピッ、ピッと飛び始める。カリの部分で引っかかっていた為気が付かなかったが、触手先端の穴から透明な液体が流れ出ている。指をカリに引っ掛け、手の平でその穴を塞ぐ。ヌルヌルの液体は亀頭全体に塗られ、手の平もテカテカになる。そのまま管の部分を持ち換え、摩る。乾いてきたらまた手の平に塗し、管に塗りつけていく。

 胸の間に触手が置かれた。後ろから忍び寄る触手は、二つのふくらみを囲い、胸の間の触手を挟む。すでに先端から透明な粘液が滴り出していて、その谷間に亀頭が埋まるたびに、粘液を擦り付ける。

 ニチュ、ニチュ、ニチュ、ニチュ・・・・・。

 小さく淫らしい音が鳴り始める。ス−っと音も無く乳房に触手が群がる。細い触手が両乳首に巻かれ、細かな振動を与える。その振動に合わせてその乳頭を触手が吸い込んだ。振動と吸い上げ。二つの刺激が相乗効果を表し、口中の触手への、舌の愛撫が止まってしまう。

 モンスターの股間から再び赤い棒が現れる。触手への愛撫の快感がそこに伝わるのか、先ほどよりも太く感じられた。口中の触手を引き出そうと動かすが、わざと歯を立てて、カリを引っ掛けてみる。

 ビクンッ!!

 その赤い棒が震える。触手への刺激が、モンスターの生殖器に伝わっているのは確かな様だった。触手を持つ手の動きを早めてみる。見る見るうちに生殖器から透明な液体が滴り落ち、早く出したいのか、ピクンピクンと断続的に痙攣し始めた。

 口中の触手を引きぬくのを諦め、再び口の中を犯し始めた。さっきとは違う荒荒しさで、のた打ち回り、亀頭を舌に擦り付ける。手からも、胸からも感じる触手の動きに、発射が近いのを感じ取った。

 ピクン・・・・・・ピクン・・・・・・ピクン・・・・・・。

 まばらに痙攣している。

 ピク・・・・・プク・・・・ピク・・・。

 痙攣の間隔が短くなってくる。

 ビク・ビク・ビクビクビク!!

 今愛撫を止めれば、発射は止められるという臨界点を越える。

 ガシ!

 モンスターはネイの頭を固定し、赤い棒の先端を顔に向けた。

 ビク!!!

 赤い棒が大きくしなった。

 

 ボプ!!ボピュ!!ブフッ!!!

 

 黄色く変色しかかった白濁液が、ネイの顔を汚す。しなった勢いで放たれた第一射は、ネイの長い紫色の髪の毛にかかる。第二射、第三射と撃たれる毎に着弾位置は下がり、おでこに、瞼に、鼻の頭に、唇に降り注ぐ。

 他の触手も一斉に放ち始める。口の中の触手は喉の奥に頭を押しこみ、両手の触手は顔を向く。乳頭を吸い込むモノはそのまま吐き出し、巻きつく細い触手は白い乳房にかける。胸の谷間の触手は頭を突き出し、噴火の様にネイの顎を白く汚した。

 手を強く握り、管を圧迫し、中に残る液体を搾り取る。見れば周囲も白く化粧されていた。多くの触手がネイに液体をかけようとしたが間に合わず、そのまま床に、壁に向かって放たれた物だった。

 口中より触手が引き抜かれる。白い糸が太く、先端と唇を繋ぐ。

 「あ・・・・・」

 その液体は丁寧にも、陰毛、そしてワレメにもかけられている。

 モンスターの生殖器を掴み、膝立ちになった。

 「元気になろうね」

 フニャッと柔らかくなっている生殖器。亀頭にチュッとキスをする。しごき、管の中に残る精を外に出す。いくらか力を取り戻した所で、いっきに喉の奥まで飲みこんだ。

 (ウ・・・・アア・・・・・・)

 亀頭を強く上顎に擦りながら侵入し、根元まで隠れてしまう。裏スジに舌を這わせ、喉の奥を狭め、亀頭を挟みこむ。首を軸に、上下に顔を動かした。その摩擦に、力の無かった生殖器が瞬く間に復活する。

 (ク・・・・ウア・・・・・)

 モンスターが腰を引く。ネイも生殖器を放すが、わざとカリを唇に引っ掛け、吸引してみる。

 チュポン!

 放精間近の生殖器が震えながら唇から離れる。

 脱いだ服の上に寝転び、足を広げ、ワレメを指で開ける。陰毛に、ワレメにかかった白い液体がそのワレメに染み込んでいく。

 「一回出したから、元気な元を沢山かけてあげてね」

 サーモンピンクの膣壁に、赤い生殖器の頭をねじ込む。幾分気持ちが和らいでいるせいか、痛いほどの大きな亀頭の侵入も、今ではそんな事なかった。

 「ンン!!」

 ネイの中は熱かった。それだけではない。くびれやヒダが亀頭を強く擦りあげる。引きぬけばカリがその部分に引っかかり、末梢神経が強く快感を感じさせる。止めれば生殖器がぴっちりと隙間無く壁に挟まれ、膣壁が竿を刺激し、子宮壁が亀頭を攻撃する。いかなる状態であろうと、ネイの膣壁は精を搾り取る為に、盛んに生殖器を刺激する。

 「あん!!」

 触手が一本、結合部上部に頭を突き付ける。そして蛇が前進するかのようにグニグニと動き出した。もどかしさが高まる。その下に隠れる小さな豆が小さく震える。しかし触手は皮を剥いで、それを弄ろうとしない。

 「あん、あぁ、やぁ!はぁぁぁ!!」

 首を振り、高まっていくネイ。豆を弄ってもらえないもどかしさが性感の上昇を鈍らせている。ソロソロと触手が近づき、またもや乳房を覆い始める。無意識の内にモンスターは、乳房の柔らかさを求め、知らぬうちに触手を差し向けている。

 右の乳首に細い触手が巻きついた。左の乳首に細い触手が巻きついた。右の乳頭に触手が吸いついた。左の乳頭に触手が吸いついた。右の乳房に触手が二重に巻きついた。左の乳房に触手が二重に巻きついた。

 乳房が締め上げられ、房肉が上へと逃げ、乳首がぴこんと頂点に立つ。細い触手が振動を始めると、吸いつく触手は乳頭を摘み、引っ張りあげる。腰を打ち突けば、房肉がゆさゆさと揺れ、乳首も房に引っ張られた。

 恥骨同士が当たる音だけだったが、その中にクチュクチュと別の音も混ざり始めてきた。

 白く濁り、泡だった愛液。結合部から滴り、臀部を伝い、下に敷いた布に大きなシミを作る。

 大きな亀頭が激しく膣内をえぐり、快感を貪る。早く外に出たがる精が、モンスターの腰の速度を上げさせる。亀頭の感覚が無くなってきた。断続的に痙攣も始まり、亀頭の先から流れ出る粘液も、染み出すというレベルを超えた。

 (デ・・・・デ・・・ル・・・・・)

 ネイもモンスターの腕を掴み、激しい腰の動きに自分の腰のタイミングを合わせる。

 シュル。

 腰の脇から頭を出す触手。穴から細い触手を伸ばす。結合部上部の薄い皮の下に潜り込むと、充血し、一回り大きくなった豆に巻きついた。と同時に、バイブレーションを送る

 「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 ネイの背中が反れ、海老反りになった。ネイの頭の中は真っ白になり、視界も眩しく、風景が消えていった。

 瞬間膣の締め付けが最大になり、中で震える生殖器を締め上げる。

 (ゴオ・・・オオオ!!!)

 引きぬきのカリが精の出撃を命ずる。打ち付けの亀頭が、生殖管のカタパルトに精を乗せた。ネイの腰を掴むと、ぐっと腰を引きこみ、自分も限界以上に生殖器を押しこんだ。そして大きく、ブルッと震える。

 

 ブピュ!!ブピュルル!!

 異種族の精虫。

 ビュル!ビュル!ビュルッ!!

 種保存の雄叫び。

 ドビュッ!ドビュッ!!

 ゆで卵ほどの大きさの子宮に招かれ、

 ドク、ドク、ドプ・・・ドプ・・・・・・ぴゅる・・・・・・。

 生命に変わる時を勝ち取りにゆく。

 

 ネイの視界が戻った時、中で溢れる命の種を実感する。引き抜こうとモンスターが動き出した時、ネイは足を絡めた。

 「栓しておかないと溢れちゃう」

 上半身を起こし、結合部を見る。小さな性器にめり込んでいる生殖器。その先端には溢れんばかりの白い液体が溜まっており、目では見えないほどの小さな種子が泳いでいる。太すぎる生殖器は、逃げる隙間も与えていないらしく、精液が流れ出る気配はない。

 「何処で産めばいい?」

 街で産めばたちまち殺されてしまうであろう、新しい命。

 (レヴァノアコ・・・・・フカシタコドモ、チギョ。ミズノナカデ)

 湖のモンスターの住処である。

 「どのくらいで卵は孵るの?」

 (ヒトツキクライ)

 「待っててね、可愛い赤ちゃん見せてあげるから」

 (・・・・ム・・・ムリ・・・・・)

 「どうして?」

 「オレ、イノチ・・・・・・ニシュウカンモナイ・・・・・)

 過酷な環境変化は、そこまでこのモンスターの体を蝕んでいた。

 「大丈夫よ。父親として、子供を見る責任があるでしょ?それまで頑張らなくちゃ」

 ビシャァ!!

 生温かい液体がネイに降りかかった。顔を上げる。モンスターの首から上がない。その向こうにシルエットが立っている。

 「あ・・・・・ああ・・・・・・・・!!」

 お腹の子の父親の頭は転がっていた。すぐ傍に。

 「大丈夫か!?ネイ!!」

 一瞬なんだか分からなくなる。モンスターの背後の陰がはっきりとした時、その人物が分かった。

 「ユーシス・・・・・・」

 鬼の形相のユーシス。手に持つ剣には、べったりと黒い血がついている。

 「そんな・・・・・そんな、嘘・・・・よ・・・・」

 精神がユーシスを恐れた。

 「大丈夫か?オイ!!」

 ユーシスがネイの肩を掴み、怖がるネイを揺らす。

 「イヤ!!触らないで!!」

 敵で無いと知ったモンスターを、問答無用で殺したユーシス。ユーシスの手を跳ね除け、後ろに下がる。秘所からモンスターの生殖器が抜かれ、白い液体がゴポゴポと流れ出た。

 その姿に、ユーシスの目つきが変わる。そして剣を振り上げた。

 「この野郎!!!よくもネイをッッッ!!!」

 ザシュ!!モンスターの骸に、肩から腹にかけて刃が流れる。

 ブシュ−!

 体内に残る血液がそこから噴出す。

 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 異常なるネイの姿に、アンヌが駆け寄った。

 「ネイ、もう大丈夫よ。大丈夫だから・・・・」

 ドン!

 ネイはアンヌを突き飛ばす。

 「来ないで・・・・・殺さないで・・・・・・・」

 「マズイ。精神崩壊しかけてる。早く病院に」

 ルドガーとユーシスは、ネイを暴れない様にしっかりと抱え、アンヌと共に街に連れていった。

 

 

 

 「鎮静剤が効いたわね」

 ネイは精神安定剤を投与され、眠りについた。

 「なんとか卵は除去したけど・・・・・」

 街の病院でネイは緊急手術を受けた。薬品にて胎内の卵を殺し、ポンプで吸い取る。子宮内に洗浄液を注入し、吸い切れなかったモンスターの精液を死滅させ、排出させる。細かな傷を消毒、手当てし、精神安定剤で眠らせた。

 「問題は精神的なものね」

 あの怖がり様は普段では考えられなかった。

 「ごめんなさい、ユーシス。あの時一人で戻れなんて言わなければ・・・・」

 モンスターに陵辱された責任は自分にあると、アンヌは自分を責める。ユーシスは何も言えなかった。ユーシスはユーシスなりに、自分を責めていた。あの時、バイオモンスターの気配に気づいていれば、ネイ一人を戻させはしなかった、と。

 ルドガ−もまた、不甲斐ない自分の力故に、アンヌを戦闘エリアに戻してしまった。結果、ネイを一人にさせてしまった、と。

 「とにかく、今はネイが目覚めるのを待とう。それまでは依頼は断るよ」

 ユーシスを残し、他の二人は病室から出ていった。

 

 

 

 それから3ヶ月が経った。今だ目覚めないネイが起きるのを待ち、ユーシスは病室にいる。今日もうろうろしているが、気分を落ちつける為に、数時間毎に外に出ている。寝顔を見てから外に出ていった。

 パタン。小さくドアが閉る。

 「う・・・・・・・ん・・・・・・」

 その小さな音に、動かなかった唇が少し動く。動かなかった瞼が、かすかに動き始める。

 そしてゆっくりと、ネイの目が開いた。

 「ここ・・・・・は・・・」

 白い天井。白いカーテン。

 カチャ。数分後、乾いた音と共にドアが開く。

 「ユー・・・・シス?」

 「ネイ?・・・・・・ネイッ!!」

 ベッドから上半身を起こしているネイの姿に我を忘れ、抱きつくユーシス。

 「ネイッ!!ネイッ!!」

 ネイの名前を呼び、強く抱きしめる。

 「苦しいよ・・・・」

 ユーシスの服から匂う、薬品の類の匂い。うっすらとここが病院だと分かる。

 「そうだ、アンヌ、アンヌを呼んで来るよ」

 そう言って、慌ててユーシスは病室から出ていった。

 (病院・・・・・そうか、私あれから・・・・・・)

 どれくらい経ったのか、どれくらい寝ていたのか、ネイは分からない。ふと見ると、壁にカレンダーがかかっていることに気づく。

 (3ヶ月・・・・・そんなに・・・・)

 下腹部に手を置いてみる。卵は受精してから1ヶ月で孵ると言っていた。あれから3ヶ月。おそらくユーシス達が卵を排除してしまったのであろう。

 パタパタパタ・・・・・・。

 人の走る音が徐々に大きくなってくる。ドン!!無造作にドアが開けられた。

 「ユーシス!!病院では静かにして!!」

 「分かったってば。今度から気をつけるからネイを!!」

 アンヌの手を引き、ユーシスが現れる。

 「ハイハイ。分かったから手を放して、病室から出ていって」

 バッと手を振り払うと、ユーシスの背中を押し、外に出してしまう。鍵をかけて誰も入れ無いようにする。

 「ネイ、起きたばかりで恐縮だけど、検査させてね」

 見た限りでは、ネイに精神崩壊の症状は見られない。アンヌは安心して検査を開始した。

 

 検査も終わり、病室からアンヌが出てきた。

 「アンヌ!どうだ・・・・・・った?」

 かなり険しいアンヌの顔。浮き足立ったユーシスだったが、冷静さが戻る。

 「アンヌ・・・何があった?」

 「まだ断定できない事は言えない。でも、覚悟だけはしておいて」

 「覚悟?モンスターに襲われた後遺症でも!?」

 「とにかく今は検査の結果を早く出さないといけないから」

 早足で去ろうとするアンヌ。振り向き様にユーシスに言う。

 「絶対ネイに話さないでよ。そして何も聞かないで」

 構内原則に五月蝿いアンヌだが、それを忘れてしまうほど慌てて角を曲がっていった。

 不安な気持ちを押さえて、ユーシスは病室に入る。

 「ねぇ、ユーシス・・・・・」

 声をかける前に、ネイから話してきた。

 「モンスターは・・・・モンスターは生きてちゃいけないの?」

 分かり合えたかもしれないモンスターを問答無用で殺され、それが心の傷となり身体に刻み込まれている。

 「ああ・・・・・」

 しばらく考え、3ヶ月前のネイ陵辱の風景が蘇る。

 「考えても見てくれ。ネイはモンスターに何された?あんな事をするようなモンスターを生かしておいては、安心して人は生きていけない」

 「でも、殺す必要まであるの?」

 「モンスターは本能だけで生きている。良いとか悪いとか、そういう思考は持ってない。注意しても直らないよ」

 「だからって、殺すなんて・・・・・」

 「本能だけで生きてるから、簡単に人の命を奪ってしまう。安心して街の外にも出られるように、その障害は排除しないといけない。それが俺の受けた命令だから」

 正義を持ってユーシスは語るが、ネイには傲慢な人間の言いぐさにしか聞えなかった。

 「・・・・・どうした?ネイ」

 そのまま黙ってしまったネイ。なんとなく思い雰囲気になってしまい、しばらく一人にしてあげようと、ユーシスは病室から出ていった。

 

 「ここにいたのね」

 アンヌが息を切らせ、ユーシスの元に駆け寄る。「ちょっとこっちまで来て」と手を引かれ、アンヌはユーシスを一角にある人部屋に連れこんだ。

 「ユーシス。これ見て」

 レントゲン写真が渡される。丸い何かが大きく写っており、その中心に何かがある。

 「これは?」

 ある種の危険な信号が燈る。

 「ネイの・・・・子宮よ・・・・・」

 ユーシスに衝撃が走る。

 「子宮・・・・ってこれ、まさか・・・・・」

 「ええ。妊娠してるわ」

 「妊娠たって・・・・どうして」

 ユーシスの顔が青ざめていく。

 「あの怪物の子供、としか言いようが無いわ」

 「卵は全部無くしたんだろ?」

 「モンスターの卵はね。でもこれはモンスターの卵じゃないわ」

 アンヌのもつペン先が、モンスターの子供と母体を繋ぐ線を叩く。

 「ネイの子供よ」

 「そんな・・・・・馬鹿な・・・・・」

 「人間は人との混ざりでしか子供は出来ないわ。でも、ネイはどう?姿は人でも、人間とバイオモンスターのハーフよ。内緒でモンスターの精液のサンプルを採っておいたの。1ヶ月は元気に泳いでいたわ。強靭な生命力。バイオモンスターと人間のハーフ。妊娠してもおかしくないわ」

 3ヶ月前の失敗。それは精液処理であった。さすがの洗浄液も、卵管の中までは洗えなかった。精子が泳ぐ卵管末で起こったネイの排卵。受精は極普通に行なわれた。

 「本来なら本人の承諾が必要だけど、そんな事言ってられないわよ。すぐに堕ろさないと」

 妊娠3ヶ月なら、おそらく本人にも自覚症状が出ているかもしれない

 「とにかくモンスターの子供よ。すぐに中絶の準備するから、ネイを産婦人科の方に連れてきて」

 ユーシスから写真を受け取り、部屋から去っていくアンヌ。ユーシスもまた急いでネイの病室に向かった。

 「なんだよ・・・・これ・・・・・」

 病室には誰もいない。変わりにベッドに一枚の紙が置かれていた。書かれている文を読むうちに、冷や汗が吹き出る。

 「馬鹿やろうが!!俺はそんなつもりで言ったんじゃない!!」

 紙をくしゃくしゃに握りつぶし、病室から走り去るユーシス。

 だが、それ以降ネイの姿を見たものはいなかった。

 

 

 「ユーシスへ。

  こんな形になっちゃったけどごめんなさい。

  聞えちゃったの。アンヌさんとユーシスの会話が。

  ユーシスは言ったよね?モンスターは殺さなくちゃいけないって。

  それは、私も貴方に殺されるという事ですよね?

  あのモンスターは殺意は持ってなかった。

  一人ぼっちの生き物だったんだよ。

  でも、ユーシスが殺しちゃったんだよ。

  何もしてないのに、誰も傷付けてないのに、ユーシスは自分の勝手な理論で 殺しちゃった。

  いつかは私が貴方に殺されてしまうかもしれないんですね。

  その前に、私が宿したあの子の子供を死なせようとしている。

  あの子から見れば、危害を加えてるのは人間なんだよ。

  なんで殺しちゃうの?私とは分かり合えたのに、あの子はなぜダメなの?

  私はあの子の子供を産みたい。だから私を探さないで。

                               ネイより

 

 終

 


解説

 セガガガをやりながら考えついたSSです。

 ハードの新化ってすごいなぁ、なんて思ってたりします。

 MDのPS2のマニュアル見て、セーブのお姉ちゃんも可愛いなぁと、ちょっとだけ浮気心が起きました(笑)

 

 というか、中古の方にライブレードがこない事にはリクの方が書けないんですけど(汗

 攻略本だけじゃ変なSS出来ちゃいそうで

 攻略本だけでエッチな妄想してます(ぉぃ

 

 

 最後まで触手陵辱でいこうって考えてたんだけどなぁ・・・・・。

 何処で構想にねじれが出来たんだろう?

 

 

 それでわ皆さん。お読みくださり、有難う御座いました

 


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