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「ちく・・・・しょう・・・・・」
ユーシスの腹にはモンスターの触手が突き刺さっている。貫通した触手は、まだ息の根を止めないユーシスの首に巻き付き、呼吸を阻害する。
「ユーシス!!」
ルドガ−がそのモンスターめがけ、銃を撃つ。
「こいつぅ!!なんて生命力持ってやがるんだ!!!」
いくら銃弾を浴びても、モンスターは効かないとばかりに触手を振っている。いや、その前からユーシスの剣で突かれ、斬られてもいるのだ。
「アンヌ!!ネイ!!この場から逃げろ!!」
後ろでサポートに付く二人の女性に怒鳴る。
「それは出来ません!!」
「ユーシスぅ!!」
短いがここまで戦ってきて、そしてこれからも旅をする仲間を見捨て逃げることなど、二人にできる事ではなかった。
「お前等二人がいたんじゃ戦えねぇんだよぉ!!」
ルドガ−は傭兵として戦いなれているが、二人を守りつつ戦い続けるには相手が悪すぎる。現にユーシスは意識を失い、手がだらんと下がっている。蘇生の応急手当をしないと骸になってしまう。一気にカタをつけるには二人の存在が邪魔だった。
アンヌは悔しそうに唇を噛む。つーっと赤い血が流れ落ち、逃走の決断を下した。
「レスタ!!」
素早くルドガ−に向けて回復テクニックを使い、ネイの手を取る。
「ルドガ−、ユーシスを助けて!!」
そういって、ネイの手を引き戦闘エリアから離脱した。
「スマンな、アンヌ。勝てるかどうか、分かんねぇし、ユーシスも多分ダメだぜ・・・・」
多量の出血。呼吸も止められ、既に亡き者となっていた。
「時間を稼ぐがせいぜいか・・・・」
弾を打ち尽くし鉄の塊になった銃を捨て、短剣に持ちかえる。雄叫びを上げてモンスターに向かっていった。
「大丈夫かしら・・・・・」
逃げ出した二人は、さほど離れてない位置で待機する。戦闘が終わり次第すぐに合流できる様に。
ネイもアンヌも、逃げて来た方をじっと見つめている。ここまで追い込まれた事が無かっただけに、不安ばかりが募る。
何処から現れたのか、どのような経緯で出現たのか、全く分からない。少なくともこのエリアでは見た事の無いモンスターである。
「いったいなんで・・・・」
戦闘力は明らかにモンスターの方が上である。今まで以上の不安がアンヌの決断を狂わせた。
「ネイ、やっぱり私戻るわ。回復の手段が無ければ殺されてしまう」
ネイをその場に残して、アンヌは戦闘エリアに戻ろうとした。が、ネイの腕がアンヌを止める。
「ダメ」
顔を左右に振って、戻る事を止めさせようとする。
「戻るならネイも」
心配なのはネイも同じだった。だから、戻るなら自分も戻るという意思を見せる。アンヌがそれを認めるか、アンヌ自身がこの場に止まる決断を見せない限り、ネイは腕を外すつもりは無い。
「ネイ、よく聞いて。あのモンスターの力は今は想定できない。でも、このエリアでは見た事の無いモンスターなのよ。ネイは街に戻って、この事を報告してもらいたいの。要注意モンスターの出現の事を」
「でも、ユーシスが心配。ルドガ−も・・・・」
「大丈夫よ。回復テクニックさえあれば、ルドガ−は負ける事ないわ。ユーシスも無事に戻らせるからネイ、お願い」
ネイの肩を掴み、自分の意思を強く見せる。しばらく考えたネイも、アンヌの腕から手を放した。
「ネイ、戻るから、アンヌ、二人をお願い」
それを聞き、アンヌはすぐさま戦闘エリアに戻っていく。ネイも、街に向かい走り出した。
パセオの街に通じる通路まで来た。本来なら避暑地として賑わう筈の通路も、バイオモンスターの出現により、誰もいない寂れた場所となっていた。通路の下は本当なら湖でもあるが、度重なる地形変動にその水さえ消えてしまっている。
ずっとここまで走り続け、疲れで注意が散漫になっていた。
ズダ−ン!!
大きな音と揺れる大地に、足が止まる。本来なら気が付く筈の、モンスターの気配。しかしモンスターが視界に入り、初めて気が付く。
モンスターは通路の天井にいたらしい。ネイが足を踏み入れた瞬間、それが降ってきたのだ。
「!?」
二足脚の人型モンスター。形だけなら確かに人型だが、異なるのは背中から伸びる無数の触手であった。
すぐに手にクローをはめると、ジャンプした。死角となる真上からの攻撃。
ブシャ!!
モンスターの身体がツメで抉られ、真っ黒な体液が噴出す。着地と同時に足腰を渋め、反動でもう一度ジャンプし、壁を蹴って反対側に飛んだ。
このまま街に行きたいが、モンスターをこんな近場に放置しておくわけにもいかない。すぐさま非常シャッターを下ろし、封鎖する。
「邪魔!!」
向き直り、迎撃体制を取る。モンスターもその気配を感じたのか、無数の触手の動きが止まり、ネイの出方を見る。
腰に吊り下げてある予備のクローを投げつけた。同時に懐に飛びこむ。
投げられたクローを触手で弾き、目の前がクリアになった時、ネイは高々と腕を振り上げていた。ツメは、喉元を掻き切ろうと光る。
「!?」
モンスターの顔がニヤリと笑う。そして次の瞬間、ネイのクローは空を切っていた。ショルダータックルで押し倒そうとそのまま突っ込む。が、簡単に止められてしまった。
「クッ!!」
モンスターはネイを弾かずに、そのまま受けとめた。離れようと腕に力を込めモンスターを押すが、モンスターは笑うだけであった。
「離れて!!」
触手は何もせず、ゆらゆらと揺れているだけであった。それはまるで勝利を宣言しているかのようで、かえって気味が悪い。
「このぉ!!」
クローで胸元を狙う。引き裂こうと手を上げた瞬間、触手がツメに巻き付いてきた。その力に対抗するが、いい様に腕を振られるだけだった。なんとか不意をつこうと、いきなりクローを放棄し、殴りかかる。不意打ちは正解だった。モンスターはよろめき、腕の力が弱まる。その隙をついてモンスターの腕から抜け出た。だが、武器はない。
ここから引き剥がさなければ、街から離さなければ。そう考えてみても、通路の入り口は反対側である。反撃を食らったモンスターは、用心深くネイの動きを見ている。奇襲は無理そうである。
「あっ!!」
モンスターが近づいて来る。それに合わせ、ネイも後ろに下がる。一歩、また一歩。カシャン。触手はクローを無造作に投げ捨てた。
「・・・・はいっ・・・た・・・・・」
後ろを壁に阻まれ、触手の攻撃圏内に入る。なおもゆっくりと近づいて来る。もはや逃げ出せぬ部分に追い込まれてしまった。
ズバン!!
ズバンズバン!!
ズバババン!!
六本の触手が強襲してくる。それはネイの周囲、背後の壁を狙い、簡単に突き刺さる。
「なっ!!」
これではいくら非常シャッターが閉っていたとしても、破られるのは時間の問題である。その触手の破壊力に驚愕した時、目の前にモンスターが立った。万事休す。
「何するつもりよ!!放して!!」
ネイの叫びが通路に木霊する。ネイは今、空中にいる。否、持ち上げられている。
胴体に触手を巻かれ、通路中央部に投げ飛ばされた。咄嗟に立ち上がるも、顔を上げたときは既に触手が襲いかかってきていた。再び触手はネイの腹に巻きつくと、足の届かぬ空中へと持ち上げたのだった。
ドン!ドン!
巻き付く触手を手で叩く。無論、応えてない。
「あっ」
触手が手首に巻き付いてきた。そのまま万歳をさせるかのように、両手を頭上に持ち上げる。足首にも巻きつき、暴れれない様にする。
「ちょ・・・ちょっと・・・・」
別の触手が獲物を狙っているかのように、ゆっくりとネイを包み込む衣類に寄る。二つの大きなふくらみを隠す布の先端を、触手先端の穴で食らうと、ゆっくりと折り曲げていく。そして破り裂く。
支えを失ってもその張りを維持するネイの乳房。先端の蕾はまだ桃色で、モンスターを欲情させるには十分であった。腰に巻きつく触手が頭を上げ、その先端でふくらみを下から押し上げる。ネイの見えない位置からの突つきあげは、生温かい何かで触れられているような、背筋に寒気と悪寒が走る。
「キ・・・キキキ・・・・・」
モンスターの目は、揺らされる乳房の頂点を追っていた。
「な・・・何よ・・それ・・・」
信じられない事が起こった。モンスターの股間に、穴が開く。そしてそこから粘液に塗れた赤い棒が出てきたのだ。モンスターに陵辱される、死よりも選び難いことが起こることを悟るネイ。
グワシッ!!
モンスターがネイの両方の乳房を掴んだ。そして強引に揉みあげていく。力の加減などせず、力いっぱい掴む。
「痛っ!!痛いっ!!」
その痛みに苦痛の表情と声が出る。が、モンスターは気にせず、柔らかい肉をこねていく。口が開き、そこから長い舌も伸びてきた。まっすぐにネイの桃色の蕾を狙い、絡めとる。乳房への揉み上げと違い、繊細な物を扱う様に優しく舐める。
「止めなさい!!変態モンスター!!」
その手と舌から逃げる様に身体を動かすが、触手で自由を塞がれ、クネクネと腰をくねらせるが精一杯である。モンスターがネイの後ろに回りこむ。乳房を見れば、真っ赤にモンスターの手の跡が残っている。しかもこれで終わりではない。脇の下からモンスターの手が伸びる。下からふくらみを掬い上げるように持ち上げ、搾る様に優しく手に力を込める。触手がわらわらと乳房の前に集まり、その中の一本が片方の乳首にむしゃぶりついた。硬くなりかけていた乳首は、その触手の食らい付きに一気に硬くなる。もう片方の乳房の前には別の触手が取り付く。先端の穴から更に細い触手が伸びてきて、存在を主張する乳頭を絡め取った。
「い・・や・・・・・・ぁ・・・・・」
乳首単品を優しく触られ、吸われ、その下のふくらみをそっとこねられる。欲望に忠実に弄られるのであれば、悪寒だけが感情を征したであろう。だがこの動きは、まるで男と女が愛し合うかのように優しく、まさに愛撫である。触手で口の中を犯そうと考えれば、容赦なく口中に突き入れるの可能である。だが触手は、視界には入っているものの、頬にすら近寄ってこない。
胸だけを曝け出させ、そこだけを弄っている。
「だっ、ダメ!!」
細い触手が乳首の根元に二重に巻きつく。
ブル・・・・・・ブルルル・・・・・・ブルル・・・・ブブル・・・・・。
乳首を取り入れた触手が、その突起を吸い始める。
ジュル・・・・ジュルル・・・・ジュルルル・・・・・・ジュル。
乳を揉むモンスターの手が荒荒しく動く。
抵抗の声が喘ぎ声に変わり始めた頃、愛撫の場所が下がり始める。否、広がり始める。胸への愛撫はそのままに、触手が服の中に入りこみ、のた打ち回る。ネイの身体の大きさに正確に合わせてある服は、触手の入れる場所がある筈もない。だがそこに強引に侵入し、ポコンと触手の部分だけ盛り上がる。
「お願いだから、入らないで・・・・・」
キツイ服の中は、ただ這いずり回るというものではなく、元に戻ろうという服の弾性が、触手を強く肌に押しつける。胸だけを愛撫され、性感帯が確実に広がり始めているネイには、気持ち悪いという感覚よりも、気持ち良いという感覚の方が強く残り始める。
「くぅっ!!」
中に入り込んだ触手は下腹部を通過し、ネイの大事な部分にまで到達してしまった。背中から前に繋がる細くなった部分の布に巻き付くと、破けるか破けないかのギリギリの所まで引っ張る。外気に触れてしまったネイの秘所。触手は何もしていないのに、クチュっと音が鳴り、透明な熱い粘液がゆっくりと太ももを伝わり、落ちてゆく。
「はっ!?」
その秘所に何か暖かい物が触れた。触手とは違うぶよぶよの棒みたいな物が、ネイの秘所、ワレメに添って触れていた。ワレメ全体がその棒みたいなものに乗っかる形になっている。その棒みたいなものがゆっくりと、大きくスライドする。
「動かないで!!」
乳房への愛撫よりも強い快感が、そこから起こる。擦られる度ジンジンと快感が響き渡り、身体中が疼き始める。足を閉じ、挟んで動きを止めようとする。
しかし、その抵抗は無駄だといわんばかりに動いている。自分が作り出す粘液がその棒みたいなものに擦り込まれ、それが摩擦抵抗をなくしていた。追い討ちをかけるように、足首だけを縛っていた筈の触手以外に、太ももに巻きつく触手も現れる。そして両足を開かせた。
「いやぁ!!」
その棒のスライド速度が上がっている。自分の背後からモンスターのと思われる「ハァ、ハァ、」という呼吸の音が聞える。モンスターもまた、興奮している。
スライドが唐突に止まった。その先端がちょこっと震える。
ポロ・・・・ポロ・・・・・。
丸い球体がこぼれおちた。
「た・・・・卵!?」
そこで始めて自分が乗っているモノが産卵管だと知る。
「う・・・嘘・・・でしょ・・・・」
こうなるかもしれないとは思っていたが、その事実が目の前に提示され、血の気が引いていく・・・・・・・・筈であった。
身体は火照ったまま抵抗をしない。むしろ愛液というものを更に分泌し、その産卵管を受け入れようとしている。産卵管が下がる。ワレメを塞がれている内に溜まった愛液が、一気に流れ出した。
「ハァ・・・ハァ・・・・グギ・・・・ギギギ」
その愛液の分泌に、OKのサインが出たとモンスターは解釈した。産卵管がグニッと曲がり、その先端がネイの秘所を向く。そして先端がワレメに少し押し込まれた。
「イヤァァァァ!!!」
心が引き裂かれんばかりの叫び。しかしモンスターの産卵管は膣の一番奥まで刺さってしまった。
「嫌ァ!!嫌ぁ!!イヤァァァ!!!」
必死になって離れようとするも、逃げる術はない。その間、産卵管の先端は何かを探し、ぐりぐりと動く。そして止まり、別の動きを始める。
「ぐぅぅぅぅ!!」
更に奥に入ってくる産卵管。その異物侵入の感触は、火照りが綺麗になくなる程であった。
「ダメ・・そんなとこで産んじゃ!!!」
産卵管の先端は、子宮の奥にまで到達している。内壁を探り、大きさを測る。
そのまま動きが止まった。モンスターの舌がネイの頬を舐める。
ポコン、ポコン、ポコン、ポコン・・・・・・
卵が子宮口を通る時に少し膨れ上がり、その感覚に子宮内にモンスターが卵を産みつけ始めた事が分かる。
産卵中、ネイはずっと泣き叫ぶばかりである。が、モンスターは口を塞ぐ事も無しに産み続ける。絶望にかられ、泣き叫ぶ声が聞こえなくなる頃、ようやく産卵が終わり、モンスターの産卵管がネイより引き抜かれた。
触手が動き出す。両手首以外の触手の拘束が解かれ、通路に降ろされた。しかし、それだけで終わることはなかった。そのままネイの身体を通路に寝かせこむ。
「なに?終わったんでしょ!?」
ネイの目に写ったのは、赤い棒をしごき上げるモンスターの姿であった。よくよく見れば、その赤い棒とモンスターの身体との結合部分には、拳ほどの大きさの袋がぶら下がっている。
「まさか!!」
赤い棒の先端部分が膨れ上がった。人間の男性器と同じ形。モンスターの生殖管。あの卵も受精できなければ死滅してしまうのだ。
触手がヒュっと伸びてきて、腰を床に押しつけ、動けなくする。更に別の触手も伸びてきて、脚をM字に固定する。
赤い棒の先端がネイのワレメに密着した。
ピチャ・・・・・。
ワレメをなぞり、先端にネイの愛液を塗す。そして腰を沈める。
「クッ!!」
先端は予想以上に大きかった。愛液という潤滑油がなければ、裂けていたかもしれない大きさ。痛みだけでなんとか済んだ。
「うっ!!」
モンスターの棒は子宮壁にまで到達する。後は精を放ち、受精させるだけ。痛みと恐怖が、逃げられない現実がネイの涙を誘う。
「はやく・・・・早く出せばいいじゃない!!何とまってるのよぉ!!」
自暴放棄。どうせ苦しむなら、その恐怖を後まで長引かせるよりも、諦めた今の内に精を放たせ、全てを終わりにしたい。早いか遅いか、ただそれだけ。
「!?」
触手が解かれ、モンスターが離れた。赤い棒も体内にしまわれる。精を放たれた感覚はない。
「ど・・・どうして?」
(イヤナラ・・・・ニゲテ・・・・・)
直接メッセージが脳に伝わる。ネイは上半身を起こした。
「あなた・・・・なの?」
(イヤナラ・・・・・シメツサセル・・・・・)
「どういうこと?」
陵辱から、強制受精から解放され、本来なら逃げる場である。だが、明らかにこのモンスターから感じる気は違う。
(オレイチゾク・・・・オレダケ・・・・・・)
「一族?」他は?」
(コロサレタ・・・ニンゲン・・・ニ・・・・)
「・・・・・・」
(コノサキ・・・・ミズウミ・・・スミカダッタ・・・・)
この先に湖がある。この先といっても、地図でみれば100キロほど離れているが。
ここを住みかに、他の種族と混じらずに過ごしていた。ある時武装した人間が現れ、壊滅させた。このモンスターは、その時の襲撃から運良く逃れる事の出来た生き残りだった。
この種族は人間と同じく雄と雌に分かれているが、卵と精は雄が持ち、雌の体内で受精させ、種族を保っていたという。巷で騒がれているバイオモンスターとは違い、昔からこの惑星にいた種族である。
完全に人間との交流はなかったが、人間の方はバイオモンスターの脅威に、モンスターというカテゴリーを一斉消去に動いた。言うなれば被害者でもある。
(オレタチ、ナニモシテナイノニ・・・・ナニモシテナイノニ・・・・・)
つい先日までその湖にいたが、寿命が近い事を悟り、種を残す為に強硬手段に出てきたのだった。
(オレモイナクナレバ・・・・・ニンゲン、アンシンシテクラセル)
強引にネイに種を残そうとしたが、嫌がるネイの顔に、止めた。モンスターの良心。
触手が床に捨てられたクローを拾い、ネイの前に突き出す。
(コロセ・・・・・)
その言葉に、ネイはモンスターを見上げる。モンスターは本気である。
(オレ・・・・オマエニヒドイコト・・・・・シタ)
触手がネイの腕を取り、クローを装着させる。
(バイオモンスターイルカギリ・・・・・ニンゲン、オレモテキ)
腰に巻きつき、立たせる。
(タマゴ、シメツシテ・・・・・・ソトニデル・・・・・・)
触手がネイから離れた。
二、三分時間が流れる。ネイはモンスターに近づくとクローをあげた。
モンスターは静かに目を閉じる。種族存命に本能が爆発しなくて済むことに安堵し、クローに引き裂かれるのを待つ。
「貴方も一人ぼっちだったんだね・・・・・」
ツメは振り下ろされなかった。目を開ければ、自分に抱きつくネイの姿があった。
「私ね、ハーフなの。人間とバイオモンスターの。環境を選ばずに過ごせる命の研究の課程で生まれた命」
カチャン。モンスターの後ろで乾いた音が鳴る。クローが落下した音。
「その研究所、バイオモンスターに襲われて全滅しちゃって、生き残ったのは私だけ。八ヶ月に拾われるまでずっと一人ぼっちだった。今も一人でいると苛められるの。この身体にはモンスターの血が流れてるから・・・・」
モンスターの手を取り、自分の胸を触らせる。
「だから貴方の気持ちがわかる。理不尽な理由で一人ぼっちにされて、その後も嫌われる悲しさ」
モンスターの顔を見る。
「いいよ。作ってあげる。貴方の赤ちゃん」
(イイ・・・・・ノカ?)
「人の中には、私の事を分かってくれる人がいた。だからきっと貴方の事も理解してくれる。私がその人に話してあげるから」
触手がネイの背中に回りこむ。背中のファスナーを取り、脱がしにかかる。秘所の部分が光る液体の糸を作り、服が落ちていく。
「体火照らせといて逃げるなんて・・・・ずるいよ」
触手を掴み取ると、自ら自分の口に運ぶ。触手は全て男性器と同じ形をしており、生殖器に囲まれているような変な気分になる。
舌先でチロチロと先端を突つく。亀頭部分全体を舌で舐めまわしていると、他の触手も寄ってくる。
「あむっ」
その触手をほうばる。触手自身が勝手に動く。それに合わせて舌を這わせた。
喉の奥を狭めた。亀頭の先はそこまで侵入してくる。唇にカリが引っかかるまで引き抜き、また奥までいれる、ゆっくりとした動き。
開いた手で触手を掴み、摩ってあげる。何かがピッ、ピッと飛び始める。カリの部分で引っかかっていた為気が付かなかったが、触手先端の穴から透明な液体が流れ出ている。指をカリに引っ掛け、手の平でその穴を塞ぐ。ヌルヌルの液体は亀頭全体に塗られ、手の平もテカテカになる。そのまま管の部分を持ち換え、摩る。乾いてきたらまた手の平に塗し、管に塗りつけていく。
胸の間に触手が置かれた。後ろから忍び寄る触手は、二つのふくらみを囲い、胸の間の触手を挟む。すでに先端から透明な粘液が滴り出していて、その谷間に亀頭が埋まるたびに、粘液を擦り付ける。
ニチュ、ニチュ、ニチュ、ニチュ・・・・・。
小さく淫らしい音が鳴り始める。ス−っと音も無く乳房に触手が群がる。細い触手が両乳首に巻かれ、細かな振動を与える。その振動に合わせてその乳頭を触手が吸い込んだ。振動と吸い上げ。二つの刺激が相乗効果を表し、口中の触手への、舌の愛撫が止まってしまう。
モンスターの股間から再び赤い棒が現れる。触手への愛撫の快感がそこに伝わるのか、先ほどよりも太く感じられた。口中の触手を引き出そうと動かすが、わざと歯を立てて、カリを引っ掛けてみる。
ビクンッ!!
その赤い棒が震える。触手への刺激が、モンスターの生殖器に伝わっているのは確かな様だった。触手を持つ手の動きを早めてみる。見る見るうちに生殖器から透明な液体が滴り落ち、早く出したいのか、ピクンピクンと断続的に痙攣し始めた。
口中の触手を引きぬくのを諦め、再び口の中を犯し始めた。さっきとは違う荒荒しさで、のた打ち回り、亀頭を舌に擦り付ける。手からも、胸からも感じる触手の動きに、発射が近いのを感じ取った。
ピクン・・・・・・ピクン・・・・・・ピクン・・・・・・。
まばらに痙攣している。
ピク・・・・・プク・・・・ピク・・・。
痙攣の間隔が短くなってくる。
ビク・ビク・ビクビクビク!!
今愛撫を止めれば、発射は止められるという臨界点を越える。
ガシ!
モンスターはネイの頭を固定し、赤い棒の先端を顔に向けた。
ビク!!!
赤い棒が大きくしなった。
ボプ!!ボピュ!!ブフッ!!!
黄色く変色しかかった白濁液が、ネイの顔を汚す。しなった勢いで放たれた第一射は、ネイの長い紫色の髪の毛にかかる。第二射、第三射と撃たれる毎に着弾位置は下がり、おでこに、瞼に、鼻の頭に、唇に降り注ぐ。
他の触手も一斉に放ち始める。口の中の触手は喉の奥に頭を押しこみ、両手の触手は顔を向く。乳頭を吸い込むモノはそのまま吐き出し、巻きつく細い触手は白い乳房にかける。胸の谷間の触手は頭を突き出し、噴火の様にネイの顎を白く汚した。
手を強く握り、管を圧迫し、中に残る液体を搾り取る。見れば周囲も白く化粧されていた。多くの触手がネイに液体をかけようとしたが間に合わず、そのまま床に、壁に向かって放たれた物だった。
口中より触手が引き抜かれる。白い糸が太く、先端と唇を繋ぐ。
「あ・・・・・」
その液体は丁寧にも、陰毛、そしてワレメにもかけられている。
モンスターの生殖器を掴み、膝立ちになった。
「元気になろうね」
フニャッと柔らかくなっている生殖器。亀頭にチュッとキスをする。しごき、管の中に残る精を外に出す。いくらか力を取り戻した所で、いっきに喉の奥まで飲みこんだ。
(ウ・・・・アア・・・・・・)
亀頭を強く上顎に擦りながら侵入し、根元まで隠れてしまう。裏スジに舌を這わせ、喉の奥を狭め、亀頭を挟みこむ。首を軸に、上下に顔を動かした。その摩擦に、力の無かった生殖器が瞬く間に復活する。
(ク・・・・ウア・・・・・)
モンスターが腰を引く。ネイも生殖器を放すが、わざとカリを唇に引っ掛け、吸引してみる。
チュポン!
放精間近の生殖器が震えながら唇から離れる。
脱いだ服の上に寝転び、足を広げ、ワレメを指で開ける。陰毛に、ワレメにかかった白い液体がそのワレメに染み込んでいく。
「一回出したから、元気な元を沢山かけてあげてね」
サーモンピンクの膣壁に、赤い生殖器の頭をねじ込む。幾分気持ちが和らいでいるせいか、痛いほどの大きな亀頭の侵入も、今ではそんな事なかった。
「ンン!!」
ネイの中は熱かった。それだけではない。くびれやヒダが亀頭を強く擦りあげる。引きぬけばカリがその部分に引っかかり、末梢神経が強く快感を感じさせる。止めれば生殖器がぴっちりと隙間無く壁に挟まれ、膣壁が竿を刺激し、子宮壁が亀頭を攻撃する。いかなる状態であろうと、ネイの膣壁は精を搾り取る為に、盛んに生殖器を刺激する。
「あん!!」
触手が一本、結合部上部に頭を突き付ける。そして蛇が前進するかのようにグニグニと動き出した。もどかしさが高まる。その下に隠れる小さな豆が小さく震える。しかし触手は皮を剥いで、それを弄ろうとしない。
「あん、あぁ、やぁ!はぁぁぁ!!」
首を振り、高まっていくネイ。豆を弄ってもらえないもどかしさが性感の上昇を鈍らせている。ソロソロと触手が近づき、またもや乳房を覆い始める。無意識の内にモンスターは、乳房の柔らかさを求め、知らぬうちに触手を差し向けている。
右の乳首に細い触手が巻きついた。左の乳首に細い触手が巻きついた。右の乳頭に触手が吸いついた。左の乳頭に触手が吸いついた。右の乳房に触手が二重に巻きついた。左の乳房に触手が二重に巻きついた。
乳房が締め上げられ、房肉が上へと逃げ、乳首がぴこんと頂点に立つ。細い触手が振動を始めると、吸いつく触手は乳頭を摘み、引っ張りあげる。腰を打ち突けば、房肉がゆさゆさと揺れ、乳首も房に引っ張られた。
恥骨同士が当たる音だけだったが、その中にクチュクチュと別の音も混ざり始めてきた。
白く濁り、泡だった愛液。結合部から滴り、臀部を伝い、下に敷いた布に大きなシミを作る。
大きな亀頭が激しく膣内をえぐり、快感を貪る。早く外に出たがる精が、モンスターの腰の速度を上げさせる。亀頭の感覚が無くなってきた。断続的に痙攣も始まり、亀頭の先から流れ出る粘液も、染み出すというレベルを超えた。
(デ・・・・デ・・・ル・・・・・)
ネイもモンスターの腕を掴み、激しい腰の動きに自分の腰のタイミングを合わせる。
シュル。
腰の脇から頭を出す触手。穴から細い触手を伸ばす。結合部上部の薄い皮の下に潜り込むと、充血し、一回り大きくなった豆に巻きついた。と同時に、バイブレーションを送る
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ネイの背中が反れ、海老反りになった。ネイの頭の中は真っ白になり、視界も眩しく、風景が消えていった。
瞬間膣の締め付けが最大になり、中で震える生殖器を締め上げる。
(ゴオ・・・オオオ!!!)
引きぬきのカリが精の出撃を命ずる。打ち付けの亀頭が、生殖管のカタパルトに精を乗せた。ネイの腰を掴むと、ぐっと腰を引きこみ、自分も限界以上に生殖器を押しこんだ。そして大きく、ブルッと震える。
ブピュ!!ブピュルル!!
異種族の精虫。
ビュル!ビュル!ビュルッ!!
種保存の雄叫び。
ドビュッ!ドビュッ!!
ゆで卵ほどの大きさの子宮に招かれ、
ドク、ドク、ドプ・・・ドプ・・・・・・ぴゅる・・・・・・。
生命に変わる時を勝ち取りにゆく。
ネイの視界が戻った時、中で溢れる命の種を実感する。引き抜こうとモンスターが動き出した時、ネイは足を絡めた。
「栓しておかないと溢れちゃう」
上半身を起こし、結合部を見る。小さな性器にめり込んでいる生殖器。その先端には溢れんばかりの白い液体が溜まっており、目では見えないほどの小さな種子が泳いでいる。太すぎる生殖器は、逃げる隙間も与えていないらしく、精液が流れ出る気配はない。
「何処で産めばいい?」
街で産めばたちまち殺されてしまうであろう、新しい命。
(レヴァノアコ・・・・・フカシタコドモ、チギョ。ミズノナカデ)
湖のモンスターの住処である。
「どのくらいで卵は孵るの?」
(ヒトツキクライ)
「待っててね、可愛い赤ちゃん見せてあげるから」
(・・・・ム・・・ムリ・・・・・)
「どうして?」
「オレ、イノチ・・・・・・ニシュウカンモナイ・・・・・)
過酷な環境変化は、そこまでこのモンスターの体を蝕んでいた。
「大丈夫よ。父親として、子供を見る責任があるでしょ?それまで頑張らなくちゃ」
ビシャァ!!
生温かい液体がネイに降りかかった。顔を上げる。モンスターの首から上がない。その向こうにシルエットが立っている。
「あ・・・・・ああ・・・・・・・・!!」
お腹の子の父親の頭は転がっていた。すぐ傍に。
「大丈夫か!?ネイ!!」
一瞬なんだか分からなくなる。モンスターの背後の陰がはっきりとした時、その人物が分かった。
「ユーシス・・・・・・」
鬼の形相のユーシス。手に持つ剣には、べったりと黒い血がついている。
「そんな・・・・・そんな、嘘・・・・よ・・・・」
精神がユーシスを恐れた。
「大丈夫か?オイ!!」
ユーシスがネイの肩を掴み、怖がるネイを揺らす。
「イヤ!!触らないで!!」
敵で無いと知ったモンスターを、問答無用で殺したユーシス。ユーシスの手を跳ね除け、後ろに下がる。秘所からモンスターの生殖器が抜かれ、白い液体がゴポゴポと流れ出た。
その姿に、ユーシスの目つきが変わる。そして剣を振り上げた。
「この野郎!!!よくもネイをッッッ!!!」
ザシュ!!モンスターの骸に、肩から腹にかけて刃が流れる。
ブシュ−!
体内に残る血液がそこから噴出す。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
異常なるネイの姿に、アンヌが駆け寄った。
「ネイ、もう大丈夫よ。大丈夫だから・・・・」
ドン!
ネイはアンヌを突き飛ばす。
「来ないで・・・・・殺さないで・・・・・・・」
「マズイ。精神崩壊しかけてる。早く病院に」
ルドガーとユーシスは、ネイを暴れない様にしっかりと抱え、アンヌと共に街に連れていった。
「鎮静剤が効いたわね」
ネイは精神安定剤を投与され、眠りについた。
「なんとか卵は除去したけど・・・・・」
街の病院でネイは緊急手術を受けた。薬品にて胎内の卵を殺し、ポンプで吸い取る。子宮内に洗浄液を注入し、吸い切れなかったモンスターの精液を死滅させ、排出させる。細かな傷を消毒、手当てし、精神安定剤で眠らせた。
「問題は精神的なものね」
あの怖がり様は普段では考えられなかった。
「ごめんなさい、ユーシス。あの時一人で戻れなんて言わなければ・・・・」
モンスターに陵辱された責任は自分にあると、アンヌは自分を責める。ユーシスは何も言えなかった。ユーシスはユーシスなりに、自分を責めていた。あの時、バイオモンスターの気配に気づいていれば、ネイ一人を戻させはしなかった、と。
ルドガ−もまた、不甲斐ない自分の力故に、アンヌを戦闘エリアに戻してしまった。結果、ネイを一人にさせてしまった、と。
「とにかく、今はネイが目覚めるのを待とう。それまでは依頼は断るよ」
ユーシスを残し、他の二人は病室から出ていった。
それから3ヶ月が経った。今だ目覚めないネイが起きるのを待ち、ユーシスは病室にいる。今日もうろうろしているが、気分を落ちつける為に、数時間毎に外に出ている。寝顔を見てから外に出ていった。
パタン。小さくドアが閉る。
「う・・・・・・・ん・・・・・・」
その小さな音に、動かなかった唇が少し動く。動かなかった瞼が、かすかに動き始める。
そしてゆっくりと、ネイの目が開いた。
「ここ・・・・・は・・・」
白い天井。白いカーテン。
カチャ。数分後、乾いた音と共にドアが開く。
「ユー・・・・シス?」
「ネイ?・・・・・・ネイッ!!」
ベッドから上半身を起こしているネイの姿に我を忘れ、抱きつくユーシス。
「ネイッ!!ネイッ!!」
ネイの名前を呼び、強く抱きしめる。
「苦しいよ・・・・」
ユーシスの服から匂う、薬品の類の匂い。うっすらとここが病院だと分かる。
「そうだ、アンヌ、アンヌを呼んで来るよ」
そう言って、慌ててユーシスは病室から出ていった。
(病院・・・・・そうか、私あれから・・・・・・)
どれくらい経ったのか、どれくらい寝ていたのか、ネイは分からない。ふと見ると、壁にカレンダーがかかっていることに気づく。
(3ヶ月・・・・・そんなに・・・・)
下腹部に手を置いてみる。卵は受精してから1ヶ月で孵ると言っていた。あれから3ヶ月。おそらくユーシス達が卵を排除してしまったのであろう。
パタパタパタ・・・・・・。
人の走る音が徐々に大きくなってくる。ドン!!無造作にドアが開けられた。
「ユーシス!!病院では静かにして!!」
「分かったってば。今度から気をつけるからネイを!!」
アンヌの手を引き、ユーシスが現れる。
「ハイハイ。分かったから手を放して、病室から出ていって」
バッと手を振り払うと、ユーシスの背中を押し、外に出してしまう。鍵をかけて誰も入れ無いようにする。
「ネイ、起きたばかりで恐縮だけど、検査させてね」
見た限りでは、ネイに精神崩壊の症状は見られない。アンヌは安心して検査を開始した。
検査も終わり、病室からアンヌが出てきた。
「アンヌ!どうだ・・・・・・った?」
かなり険しいアンヌの顔。浮き足立ったユーシスだったが、冷静さが戻る。
「アンヌ・・・何があった?」
「まだ断定できない事は言えない。でも、覚悟だけはしておいて」
「覚悟?モンスターに襲われた後遺症でも!?」
「とにかく今は検査の結果を早く出さないといけないから」
早足で去ろうとするアンヌ。振り向き様にユーシスに言う。
「絶対ネイに話さないでよ。そして何も聞かないで」
構内原則に五月蝿いアンヌだが、それを忘れてしまうほど慌てて角を曲がっていった。
不安な気持ちを押さえて、ユーシスは病室に入る。
「ねぇ、ユーシス・・・・・」
声をかける前に、ネイから話してきた。
「モンスターは・・・・モンスターは生きてちゃいけないの?」
分かり合えたかもしれないモンスターを問答無用で殺され、それが心の傷となり身体に刻み込まれている。
「ああ・・・・・」
しばらく考え、3ヶ月前のネイ陵辱の風景が蘇る。
「考えても見てくれ。ネイはモンスターに何された?あんな事をするようなモンスターを生かしておいては、安心して人は生きていけない」
「でも、殺す必要まであるの?」
「モンスターは本能だけで生きている。良いとか悪いとか、そういう思考は持ってない。注意しても直らないよ」
「だからって、殺すなんて・・・・・」
「本能だけで生きてるから、簡単に人の命を奪ってしまう。安心して街の外にも出られるように、その障害は排除しないといけない。それが俺の受けた命令だから」
正義を持ってユーシスは語るが、ネイには傲慢な人間の言いぐさにしか聞えなかった。
「・・・・・どうした?ネイ」
そのまま黙ってしまったネイ。なんとなく思い雰囲気になってしまい、しばらく一人にしてあげようと、ユーシスは病室から出ていった。
「ここにいたのね」
アンヌが息を切らせ、ユーシスの元に駆け寄る。「ちょっとこっちまで来て」と手を引かれ、アンヌはユーシスを一角にある人部屋に連れこんだ。
「ユーシス。これ見て」
レントゲン写真が渡される。丸い何かが大きく写っており、その中心に何かがある。
「これは?」
ある種の危険な信号が燈る。
「ネイの・・・・子宮よ・・・・・」
ユーシスに衝撃が走る。
「子宮・・・・ってこれ、まさか・・・・・」
「ええ。妊娠してるわ」
「妊娠たって・・・・どうして」
ユーシスの顔が青ざめていく。
「あの怪物の子供、としか言いようが無いわ」
「卵は全部無くしたんだろ?」
「モンスターの卵はね。でもこれはモンスターの卵じゃないわ」
アンヌのもつペン先が、モンスターの子供と母体を繋ぐ線を叩く。
「ネイの子供よ」
「そんな・・・・・馬鹿な・・・・・」
「人間は人との混ざりでしか子供は出来ないわ。でも、ネイはどう?姿は人でも、人間とバイオモンスターのハーフよ。内緒でモンスターの精液のサンプルを採っておいたの。1ヶ月は元気に泳いでいたわ。強靭な生命力。バイオモンスターと人間のハーフ。妊娠してもおかしくないわ」
3ヶ月前の失敗。それは精液処理であった。さすがの洗浄液も、卵管の中までは洗えなかった。精子が泳ぐ卵管末で起こったネイの排卵。受精は極普通に行なわれた。
「本来なら本人の承諾が必要だけど、そんな事言ってられないわよ。すぐに堕ろさないと」
妊娠3ヶ月なら、おそらく本人にも自覚症状が出ているかもしれない
「とにかくモンスターの子供よ。すぐに中絶の準備するから、ネイを産婦人科の方に連れてきて」
ユーシスから写真を受け取り、部屋から去っていくアンヌ。ユーシスもまた急いでネイの病室に向かった。
「なんだよ・・・・これ・・・・・」
病室には誰もいない。変わりにベッドに一枚の紙が置かれていた。書かれている文を読むうちに、冷や汗が吹き出る。
「馬鹿やろうが!!俺はそんなつもりで言ったんじゃない!!」
紙をくしゃくしゃに握りつぶし、病室から走り去るユーシス。
だが、それ以降ネイの姿を見たものはいなかった。
「ユーシスへ。
こんな形になっちゃったけどごめんなさい。
聞えちゃったの。アンヌさんとユーシスの会話が。
ユーシスは言ったよね?モンスターは殺さなくちゃいけないって。
それは、私も貴方に殺されるという事ですよね?
あのモンスターは殺意は持ってなかった。
一人ぼっちの生き物だったんだよ。
でも、ユーシスが殺しちゃったんだよ。
何もしてないのに、誰も傷付けてないのに、ユーシスは自分の勝手な理論で 殺しちゃった。
いつかは私が貴方に殺されてしまうかもしれないんですね。
その前に、私が宿したあの子の子供を死なせようとしている。
あの子から見れば、危害を加えてるのは人間なんだよ。
なんで殺しちゃうの?私とは分かり合えたのに、あの子はなぜダメなの?
私はあの子の子供を産みたい。だから私を探さないで。
ネイより
終
セガガガをやりながら考えついたSSです。
ハードの新化ってすごいなぁ、なんて思ってたりします。
MDのPS2のマニュアル見て、セーブのお姉ちゃんも可愛いなぁと、ちょっとだけ浮気心が起きました(笑)
というか、中古の方にライブレードがこない事にはリクの方が書けないんですけど(汗
攻略本だけじゃ変なSS出来ちゃいそうで
攻略本だけでエッチな妄想してます(ぉぃ
最後まで触手陵辱でいこうって考えてたんだけどなぁ・・・・・。
何処で構想にねじれが出来たんだろう?
それでわ皆さん。お読みくださり、有難う御座いました