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神道系高校、此花学園。その此花学園に最近、新しく設立した部がある。
「新聞部」
まだ設立して日も浅いため、部員数は必要最低人数である五名のみ。
その部員獲得にも少々あったのだが、それは別の機会にしよう。
その新聞部の部室内で、一人の男子生徒が働いていた。
「はあ〜……ちょっと休憩……」
そう言いながら、僕はだらしなく机に突っ伏した。
さっきからずっと活字と格闘していたせいか、無性に目が痛い。
「あ〜……顔でも洗おうかな……」
「大丈夫、桃井君?これ良かったら差し入れ」
誰に聞かせるわけでもなく呟いた言葉なのだが、返事が返ってきた。
同時に、コトッと金属音が響く。
誰かいる。それを認識して、僕は体を起こした。
まず始めに見えたのは缶コーヒー。次に見えたのは僕のよく知った顔だった。
「あれ、大見さん?今日はブラスバンド部の練習の日じゃなかったの?」
「ええ、そうよ。でも、もう練習終わったから」
確かに、耳を澄ますと、さっきまで聞こえていた金管楽器や打楽器の音も今ではもう聞こえない。
「ところで、今日は美亜子は?」
「ああ、橘さんなら取材に行くってさ。それが終わったらすぐに寮に帰るって言ってた。
もう今日はここに来ないよ」
そう言うと、僕はようやく差し入れの缶コーヒーに手をつけ、少しずつ飲む。
体内に入るコーヒーのほど良い苦味と甘味が、疲れた体を優しく癒してくれるようだ。
なんてね。
「じゃあ、あとの二人は?」
「今日は二人とも来てないよ。 ほら、今日は大見さんブラスバンド部の方に出るって前々から言ってたでしょ。
だから、二人ともうまく予定を入れたんじゃないかな?」
「ああ、なるほど」
人数が少ないこともあり、新聞部は基本的に全員が揃っての活動が基本となっている。
切羽詰まってでもいない限りは、ブラスバンド部と掛け持ちの大見さんに負担の無いように調整がされている。
「じゃあ、なんで桃井君は一人残ってるの?」
「ああ……それは今日の授業が終わった時の話だけどね……」
なんとなく口が酸っぱくなるのを感じながら話す。
「教室を出ようとしたら、橘さんに呼び止められて……
『ごめーん、恵君。私今日取材に行かなくちゃいけないの。その後も忙しくなりそうなんだ。
だから、はいコレ。この原稿のチェック、やっといてくれる?』だってさ」
橘さんの真似なんてしながら、一人でここにいる理由を説明した。
「あははは!結構似てるよ、美亜子のモノマネ」
どうやら大見さんには好評のようだ。
しばらく笑い続け、ようやく笑いが止まる。
「そんなに面白かった?」
「うん、かなり」
「ところで、大見さん。なんで部室まで来てるの?ブラスバンド部の部室とは全く反対方向だし、
てっきり練習終わったらそのまま帰ると思ってたんだけど」
一瞬、大見さんの表情が止まるが、すぐに笑顔に戻る。
「用事が無いのに来るのって変かな?」
「いや……そんなことはないと思うけど……」
正直に言えば変なのだけれど、曖昧に答えてしまう。
「……二人っきり……だね……」
「え!?」
大見さんは突然、何の脈絡もなく言ってきた。
二人きり。
その言葉が意味することは……
「ねえ、桃井君は美亜子のこと、どう思ってる。好き?それとも嫌い?」
「ええっ!?」
またしても唐突な質問。
彼女の意図が読めずに、変な声を上げてしまった。
「正直に……答えてくれるかな……」
椅子に座ったままの僕のすぐ隣にまで大見さんは近づいている。
そして、僕の顔を覗き込むようにして聞いてきた。
「え、えと……そうだな……」
切なげな表情を大見さんは見せていた。
橘さんをどう思っているか?
焦りながらも、必死で考え、答えを探す。
そして、出た答えは、
「わからない……それが正直な気持ちだよ」
確かに、橘さんには世話になっている。
でもそれは好意以上の感情、つまり恋愛感情を持っているのだろうか。
自分でもわからない。
彼女にはこの学園に来たときから随分と世話になった。
もともとこの学園には、なんら期待はなかっただけに、彼女の存在は自分の中でもかなり大きい。
振り回されてもいるけれど……
「なんて言うか……好きとか嫌いとかそういう尺度では測れない……そういうのかな……」
「そう……なんだ……やっぱり……」
そう言う大見さんは俯き、そして声は震えていた。
涙。
微かに泣いている。
「桃井君っ!!」
「わっ!?な、なに!?」
突然大見さんは僕の胸に顔を埋める。
そして、涙声と嗚咽で多少聞き取りづらい声で話す。
「その言葉……聞きたくなかったな……わからないって答え……」
「え!?それはどういう……」
「だってさ……桃井君が……美亜子の事好きなら、諦められた……
嫌いなら……恋愛の対象じゃないって言ったのなら……突然こんなことしないよ……
でも……わからないなら……これから好きになるかもしれないでしょ……
そうなったら……私、美亜子には絶対勝てない。だから……」
「大見……さん……」
僕はようやく理解することが出来た。
大見さんの気持ち。
普通の男ならもっと早く理解して、そしてこんな馬鹿な質問はしないだろう。
でも僕はここまで来てようやく理解することが出来た。
「ごめん、大見さん。辛いよね」
僕の胸で泣き続ける大見さんを、僕は優しく抱きしめる。
「ごめん。本当にごめん。僕が馬鹿だったから……辛いよね……言葉に出すのって……」
痛々しい大見さんの告白。
だけどその責任は僕にある。
彼女の苦痛を取り除くように、慎重に声をかける。
だけど……
「……ゴメン。こんな経験初めてだから、全然言葉が浮かんでこないや……」
「ううん……いいの……下手に慰められるより、こうやって行動で……抱きしめてくれてるほうが何倍も……」
僕の胸の中で、大見さんは優しく声をかけてくれた。
まったく、これじゃどっちが泣いているのかわからないな……
しばらくの間、言葉もなくただ抱きしめ合う僕ら。そこに、
『本当に、それでいいのか?』
それは、自分のまだ冷静でいた部分の心の声。
その言葉に、自分の心が次第に冷めていく。
本当にそれでいいのか?
そうだ。本当に大見さんでいいのだろうか?
今の悲痛な告白に同情心が芽生え、一時的にその気になっているだけなのではないのか?
だけどその考えは、すぐに無意味なものとなる。
今ようやくわかった。
僕の橘さんへの思いは、自分にはないものを持っているという憧れだった。
そして、目の前の大見さんへは好意。好きだという感情が自分の中にある。
「……大見さん……」
僕が声をかけると、大見さんはすぐに反応して上目遣いに僕を見る。
「なに?桃井君……」
「僕は……」
そこまで言いかけて、ふと、先程の大見さんの言葉を思い出す。
言葉よりも行動で。
その言葉に従い、僕は大見さんの頭に手をやり、そっと唇を奪った。
「んんっ……」
突然の行為に驚くものの、大見さんは抵抗せず、逆に僕のほうに体を預けてくる。
僕は体を支え、大見さんの唇の感触を感じていた。
しばらくして、どちらからでもなく離れていく。
「桃井君……」
「どうかな?僕なりに行動であらわしてみたんだけど……」
「ありがとう……嬉しいよ、すごく」
そういう大見さんの顔は真っ赤になっていた。
「でも……桃井君……せっかく二人っきりなんだし……」
そう言う大見さんの顔が、さらに赤くなっていく。
「そ、そうだね。二人っきり……だしね……」
勉強ばかりしてきていた僕だけど、そのくらいの意味はわかる。
なんとなく体が痒くなるようだった。
やっぱり言葉に出すのって、抵抗あるなあ……
「いいん…だよね……?」
「うん、私も同じ気持ちだから……一緒になりたい」
「じゃあ、僕の部屋で……」
まさか新聞部の部室で、というわけにも行かないだろうと思い、寮の僕の部屋に行こうとする。
「待って……桃井君……」
椅子から立ち上がったところで、大見さんは僕を呼び止める。
「お願い……ここじゃダメかな?寮まで行ったら、途中で挫けちゃいそうなんだ……私……」
「わ、わかったよ……大見さん」
そう言うと僕は大見さんを机の上に座らせて、制服をゆっくりと脱がしにかかる。
此花学園の女子の制服はブレザータイプ。
上着のボタンをゆっくりと外し、ワイシャツも同じようにボタンを外す。
衣服をただ引っ掛けただけの状態になると、下着が露になる。
薄いブルーのブラだ。そして、それに包まれた形の良い胸。
僕は誘惑に勝てず、下着の上からその胸を揉む。
「あっ……」
控えめに声を出す。
その声と表情がとてもかわいい。僕はそれをもっと見たくなり、さらに胸に触る。
「んっ……桃井君……」
大見さんの声が、少し艶っぽくなる。
息も少し荒い。
「気持ちいい? 大見さん」
「うん……とっても……いいよ……」
やがて、下着の上からでは我慢できなくなった僕は、ブラを外す。
フロントのホックのだったので、簡単に外せた。
露になった胸を、再び僕は揉む。
「ああっ……」
堪え切れない、といったように体を大きく仰け反らせ、ついには机の上に完全に体を預ける。
全身にはうっすらと汗をかき始めていた。
「恥ずかしいよ……」
大見さんは消え去りそうな声で囁く。
「大丈夫、僕に任せて」
そんな不安を和らげるように、僕は声をかける。
心は凄くドキドキしているのに、頭は凄く冷静になっていた。
胸を手のひら全体で包み込み、乳首に舌を這わす。
「あふっ……あっあっ……」
舌のザラザラとした感触が、手とはまた違った快感を与えるらしい。
一際大きな声を出す。
僕は右手は胸を触ったまま、つまり左胸を舌で愛撫したまま、
左手を下に持っていく。
赤と黒のチェックのスカートの中に手を侵入させ、腿を擦りながらゆっくりと上げる。
「ひゃああ……ふあっ……あっ……」
もはやどんな感覚でも快楽に変えているかのように、嬌声を上げる。
下着に手を引っ掛けて、手際よく脱がす。
全部は下ろさずに膝の辺りまでに留め、左手は大見さんの秘所を触りだした。
胸の愛撫ですでにじっとりと濡れていたらしく、ちょっと擦っただけで手に愛液がついた。
それでも愛撫を続けると、愛液が溢れ出して机まで濡らす。
「ふふふ……これならもう平気だよね」
僕はそう言うとズボンのチャックを開け、中から硬くなった男性器を取り出す。
「だ……ダメだよ、桃井君……私ばっかり気持ちよくなってちゃ……」
そう言うと大見さんは机から体を起こし、床に跪いて僕の性器に優しく触れた。
「お、大見さん……」
「私だけじゃなくて、桃井君も……ね」
そう言うと大見さんは、僕の性器を擦りながら亀頭を舌で舐める。
さっきからずっと大見さんの痴態を見ていたせいで、僕のは痛いくらい大きく硬くなっていた。
しばらく僕の性器を舐めていたが、やがて我慢できなくなったのか大きく口を開け、咥えた。
「ううっ……じょ……上手だね……」
咥えたまま頭を上下に動かし、さらに口の中は舌で裏筋に刺激を加える。
そのあまりの気持ちよさに意識が薄れ、自制は一気に吹っ飛んだ。
「あくっ!!出るっ!!」
そう言うが早いか、僕の性器は絶頂の証である精液を吐き出していた。
「んっ!ふあああっ!!」
吐き出された僕の精液に驚いたのか、大見さんは口を離してしまう。
僕もそのあまりの気持ちよさに、つい腰を引いてしまった。
出てきた精液は留まるところを知らないように体外に出てくる。
大見さんの口内という空間から出て来たそれは、地球の慣性と引力の法則に従った。
僕の精液は、大見さんの髪、顔、胸、手といった部分を白く汚していった。
「はあ……はあ……桃井君の……精液……」
体に付着した僕の精液をうっとりと眺め、そしてそれを指先ですくい、舐め取り嚥下する。
その表情は、純真無垢な子供のような笑顔をしていた。
「ごめん、僕だけ先にいっちゃった。でも、今度は……」
そう言うと僕は、精液にまみれた大見さんを再び机の上に寝かせた。
途中で止めてあった、ブラとお揃いの薄いブルーの色をした、ショーツを完全に脱がせる。
「行くよ」
「うん……お願い……」
その返事を聞き、ゆっくりと大見さんの中に自らの性器を埋没させていく。
「ああ……ひゃっ!」
ベトベトになるまで濡らしたおかげか、スムーズに侵入していった。
僕は調子に乗り、どんどん中に入れていく。
「いいよ……大見さんの、凄くいい」
途中まで入れたところで、何かに僕は侵入を阻まれた。
それが処女膜であると知ったのはもっと後のこと。
このときの僕は、ただ強引に突き進み、大見優子の体を存分に堪能したかった。
結果、一気に処女膜を突き破ることとなった。
「あくううっ!!あああっ!!」
背を仰け反らせて、声を上げて苦痛に耐える。
だけど僕にそんなことはわからない。ただただ快楽を貪るために夢中で腰を動かす。
「あうっく……くああ……あうっ!」
始め、苦痛しかあらわさなかった声が、やがて余裕を持ち、ついには快楽を訴える声となった。
その辺りから、彼女の内壁に変化が訪れた。
ただ締め付けていただけの内壁が、次第にほぐれ、段々と複雑な動きを始める。
ヌルヌルとしている内部は、奥に行くほど微細な動きをして僕の性器に刺激を与えてくれる。
もう何も考えられなくなった。
ただひたすらに腰を動かし、それを感じていたかった。
「くうっ!!大見さん!またイきそうだよ!」
「ああっ!!桃井君!!いいよ!出して!たくさん出して!!」
大見さんは僕の体にギュッと抱きつき、足も絡めて密着をより深くする。
「くうううっ!!」
「ああ……」
大見さんの体の最も深い場所で、僕はその欲望を思い切り解放した。
そしてそのまましばらく、心地よい気だるさを感じていた
「ふう……」
一息ついて、意識をしっかりと持つ。
もうすぐ最終下校の時間だ。
大見さんは未だ快楽の世界にいた。
そんな眠り姫を、僕はキスをして起こす。
「あ……あれ?」
「おはよう。もうじき最終下校の時間だよ。帰らないと」
「あ、うん」
大見さんは身支度を整え、僕はそれを待つ。
「お待たせ、帰ろう」
二人で一緒に帰る。
親の敷いたレールにただ乗っていた今までの生活では決して出来なかったこと。
そして、こんな気分になることもなかっただろう。
僕は彼女をジッと見つめる。
「あれ、どうしたの桃井君?」
「いや、なんでもないよ。……優子」
最後の言葉をポツリと呟いた。
そうだよな。彼女を悲しませない、僕はそう心に誓った。
終
えと、オチがいまいちな感じですが、此花の小説です。
ヒロインの橘美亜子さんではなく、下手すれば出番のない大見優子さんのお話です。
ところでこのゲーム、知ってる人っているのでしょうか?
あと、部員獲得についての話はドラマCDを聞いて下さい。
それと、読んでくれた方ありがとうございます。