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悪夢
スポポビッチ/文


 『・・・こうして、お姫様は王子様と幸せにくらしましたとさ』

 

 ため息交じりに絵本の最後の小節を読み上げた。

 

 「ユニお姉様、もう一回読んでー!」

 

 満面の笑顔でいってくる、、、この笑顔を見てNOといえる人間はこの世にはいないだろう。

 

 『えー、勘弁してよ、もうこれで30回目よ?』

 

 無駄と知りつつ、抵抗してみるが、妹達は首を縦に振らない。

 

 「レナ、リナ、エマ、お姉様はドレスを合わせないといけないんだからその辺にしてあげなさい」

 

 優しい微笑みを浮かべつつ、お母様は私に助け舟出してくれた。

 妹達も、お母様の言うことはちゃんと聞く・・・私が甘やかし過ぎたのかしら?

 でも、それ位、私は妹達がかわいくて仕方なかったのだ。

 

 『きついよ〜、お母様』

 メイドと、コルセットを絞る母に文句を言う。

 

 「なら、去年まで着てた、ヒラヒラのドレスにする?うふふ」

 

 意地悪に母が言う。無論答えはNOだ。

 13才といえば、子供と言われれば向きになって反論する年頃なのかもしれない。

 

 「本当、ユニの髪って綺麗ね・・・」

 

 私の髪にブラシをしつつ、お母様が言う。

 今日のお母様は上機嫌だ。

 うれしかった、、、最近は元気がなかったから・・・お母様は心配を掛けまいとなにも言わないが、どうやら、戦況がよくないらしい。

 このままでは、お父様まで兵を率いて、戦場へ赴かなければいけないと、両親の会話を立ち聞きしてしまったのだ。

 お父様は貴族として当然と言うが、私もお母様と一緒で、戦場になんかいって欲しくなかった、、、

 

 「さあ、出来たわよ、お姫様」

 

 憂鬱な着付けから、解放されると私はチャンネルを戦争から、パーティーに切り替えた。

 上機嫌な母に水を差したくなかったのだ。

 

 『お父様にも見せて来て来ますね」

 

 鏡の前で一回転し、母に告げると、私は返事を聞く前に部屋を後にしようとした。

 

 パリーンッ!?

 

 ガラスの割れる音が館内に響き渡る。

 なにが、起きたかわからず、窓から外を見下ろすと、そこには沢山の兵士がいた。

 母にどうして兵士がいるか、尋ねようと、振り向くと

 

 「ユニっ!貴方はここに隠れてなさい!いい?なにがあっても出てきては駄目よ!」

 

 私の手を引っ張ると、私をクローゼットに押し入れた。

 母の言いつけを守り、身を潜めていると、館になにが起きているのかが解った、、、

 

 虐殺と略奪と陵辱だ。

 

 悲鳴と物が壊れる音を聞きながら、私は震えていた。

 1時間もすると、辺りは静かになり、急に父や母や、妹達の安否が気になった。

 でも、足がすくんで動けない、、、私はただユトナ神に祈ることしかできなかった。

 

 バタンッ!

 

 静寂が破られ、クローゼットが開いた。母と思い見上げると。

 

 『おかあさ・・・っ!?』

 

 兵士だ、全身に返り血を浴び、不敵な笑顔をした。

 私はその表情を一生忘れないと思った。

 

 「おい!まだ、上玉が残ってたぞっ!」

 

 私の髪を鷲掴みにし、仲間のもとへ連れていかれた。

 だけど、私は信じていた。父が、こんなやつらを追い払ってくれると、、、父の死体を見るまでは

 

 『おとう・・・』

 

 父の死体を凝視出来ず、目を空した私はもっととんでもないものを見させられた。

 お母様が兵士に犯されていたのだ。

 

 「はぁ、、、あっ、ぁぅ」

 

 ドレスを引き裂かれ、虚ろな目をした母が、歓喜の声をあげている。

 貞淑で、清楚で、美しいお母様が?嘘!嘘よ!!

 きっと、これは悪夢なんだ。なら、早く覚めて!心で念じたが、兵士の一言によって、現実に戻された。

 

 「ぎゃはは!この女、気が振れてらぁ」

 

 母をバックから突きながら男は言った。

 

 「実の娘を生きながらにして、焼かれたんだ。当たりめーだろ」

 

 もう一人の男が、敵将の首を取ったかのように自慢毛に言う。

 

 「うひひ、小さすぎて俺達のちんぽは入らなかったからな、でも、いい暇潰しになったぜ

 

 兵士達の人とは思えない会話を聞きながら、ユニは思った。

 

 (死にたくない・・・)

 

 兵士達が憎いとか、恐いとかいよりも先に、ただ、そう思った。ただ、神に祈った

 

 母にフェラチオをさせていた、兵士が苦痛の声をあげた。

 歯が当たったようだ。

  

 「つっ!」

 

 男は母を引き離すと、一刀で母の首を切り落とした。

 

 「糞あまがっ!」

 

 母の首に唾を吐き捨てると、私を睨んだ。

 

 「次はこのガキだな」

 

 仲間達は薄笑いを浮かべながら、頷いた。

 

 ワタシハ・・・ワタシハ・・・ナキナガラカレラニイッタ

 

 『なんでもしますから、殺さないでください』

 

 兵士はまず、ユニのドレスをやぶり、僅かに膨らみ始めた胸を手荒に揉んだ。

 

 『んっ・・・ぅ』

 (生きたい)

 

 処女膜を好きでもない、ましてや、憎い相手に貫かれても、悲鳴一つ上げなかった。

 

 娼婦のように感じたふりをし、兵士達のものをしゃぶった。

 

 『ハァ、気持ちいいです。もっと、、、』

 (死にたくないよ・・・)

 

 「おいこいつ本当好きものだぜ?処女のクセに感じてやがる。ま、俺がうまいってのもあるがな!」

 

 リズミカルに腰を振りながら兵士は言った。

 

 「うっ、いくぞ!」

 

 ドピュ、ドグドク・・・

 

 ユニの窒の中に大量の白い液体が流れ込んだ。

 それをひとごとのようにユニは思いながら、ユニは次の兵士のものをナメ始めた、、、

 

 

 

 

 2年後

 

 

 波の音が心地良い・・・

 ユニは今、グラナダの私掠船、シーライオン号の上にいた。

 

 『ホームズっ!陸が見えて来たよ!』

 

 そう呼ばれた金髪の青年が、自信たっぷりの表情で、叫んだ。

 

 「上陸するぞ、野郎共っ!」

 

 おぉ!というかけ声とともに、屈強の男達が武器を天にかざした。

 

 終

 


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