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魔精
暴れ猫/文


 タッタッタッタッタッタ・・・・・

 香港の街中を人波を逆らい走る人影。頭からコートを被り、顔は周囲からは見ることが出来ない。真昼の暑い街中を行くその人影に、人は振り返り注目の的となる。それを気にせずに走り去っていった。

 

 

 「ネエ鈴鈴サン、ドコ行ッチャッタンダロウネエ」

 「香港まで呼び出しといて留守はないよなぁ」

 香港の一角にある建物。その部屋に一組の男女がいる。

 「ニンゲンの像見つかったからすぐ来い、って言ってたのに・・・・」

 本を椅子に、壁を背にした男はハンバーガーにかぶりつく。

 机に座った女もハンバーガーをカプッとかじった。

 「パイ、ヤット人間ニナレルンダ」

 自分のことをパイと呼んだ少女は嬉しそうにパタパタと足を振る。

 「へへっ・・・大見得切って日本を出てきたわりにはあっさり人間に・・・」

 ガタン!!大きな音と共に扉が開く。

 「ア?」

 「?」

 そこには分厚いコートで身を隠す人が立っていた。その格好に男はさっとパイを隠すような位置に立つ。

 「なんだおまえ・・・・」

 「おまえら・・・妖撃社の関係者〔モン〕か?」

 「え?」

 トン、と、机からパイは降りる。

 「エヘッ、パイ「ニンゲンノ像」モライニ来タノ」

 両手を上げて、その嬉しさを身体で表現する。

 「ニンゲンノ像・・・だと?」

 侵入者の表情が険しくなる。何も発せず男に向かい走り寄る。

 「お、おい・・・」

 侵入者はそのままジャンプする。

 「てめーらかーっ!!」

 がばっとコートを脱ぐと、コートを男に投げつける。

 「わわっ?」

 視界いっぱいにコートが広がり侵入者の姿が隠された。咄嗟に腕を払い、コートを退ける。

 「ハッ!!」

 次に視界に映ったものは、すでに攻撃体勢に入っている侵入者の姿だった。

 ドキャ−ッ!回し蹴りが男の横っ面を叩く。

 「ぐっ!」

 不意打ちに、男は机の上に倒れこむ。避けようとしたパイは、よろけて後ろに倒れこんだ。

 「パイ!!・・・・なんだってんだよ!!」

 侵入者の姿を見る。女。しかも次なる攻撃体勢にはいっていた。瞬時に間合いを詰め、拳の一撃を繰り出す。

 ドカッ!!正確に男の顔を捉える。

 「うっ!」

 後ろによろめき、ガチャっとガラス張りの資料の棚を破る。

 「ヤクモ!」

 パイが立ち上がると、すでに侵入者は八雲の後ろに回りこみ、首を締め付けていた。

 「オレはスティーブ龍の妹、美星!今すぐ兄貴を返しな!!」

 「あ・・・兄貴ィ?」

 「ダメ!!」

 パイは叫ぶ。

 「ヤクモイジメチャダメッ!デナイトパイ、怒ルヨ!」

 棄てるためにあるのか、何冊かが一つに纏めて括られている本を持つと、頭上に掲げた。

 「ぐぅぅ・・・・」

 八雲の目が白目に変わりつつある。

 ドン!美星は八雲を突き飛ばす。パイの足元で倒れる八雲。

 「知らばっくれてんじゃねーよっ!」

 肩から下げるバックに手を入れる。

 「頭のかけらと兄貴を交換で・・・」

 さっとバックから何かを取り出し、見せる。

 「どうだ!!」

 三つ目の鬼の顔。

 「あーーー!?」

 「アア〜!?」

 驚きにパイは本を落とした。げしっと音を立てて八雲にヒットする。

 その時だった。開きっぱなしの扉から、妙なマスクをした者達が乱入する。

 「ア?」

 「え?」

 入り口のほうに目を奪われた瞬間、ガチャッと窓が割れて、そこからも侵入者が現われる。

 退けと言わんばかりに、一人はパイを突き飛ばす。同時に八雲も吹き飛ばす。パイは壁に叩きつけられ、八雲は後頭部を打ち、意識をなくした。

 その風景に狙いは自分だと悟る美星。咄嗟に構える。侵入者の構えを見れば、素人とすぐわかる。しかし四対一。

 一人が突っ込んでくる。腰を沈め、回し蹴りを放つ。脇からもう一人が飛び出してきた。回し蹴りの反動を使い、そのままくるりと一回転すると、左腕を上げ、打ち下ろす。前つのめりになり倒れる侵入者の上に影が落ちる。打ち下ろし、腰を下げた状態から、起きあがる反動で影の主の腹を蹴り飛ばした。

 「!」

 脚が伸びきっている時を狙い、横から踊り出てきた侵入者。気づいた時には遅く、美星の腹部に重い衝撃が響く。がくっと身体が崩れ、膝を着く。バックから頭が転げ落ちた。

 すかさず侵入者は、頭を拾い上げると、既に起きあがったほかの侵入者と共に颯爽と逃げ出した。

 

 外にある車にエンジンがかかる。ばたんとドアが閉じ、急加速でその場を走り去っていった。

 「ええい、くっそォ

 意識が戻った八雲だったが、耳に聞えた音は急加速によるホイルスピンの音であった。

 「ニンゲンノ像・・・・」

 「パイ・・・」

 「ダイジョーブ」

 パイの手前に落ちている棒。見れば手には龍の頭を持っている。

 「パイニハ、モースグワカルモン」

 「え?」

 「アノ人タチ」

 立ちあがったパイは杖と龍の頭を見せた。

 「タクヒ小チャクシテ、追カケテモラッテルヨ」

 「・・・・・」

 にこっと笑うパイ。

 「やりィ!パイ!!」

 八雲は机を叩く。

 「さっすがー!!えらいっ!」

 「キャハハハッ!ホメテホメテェ!モットホメテ〜」

 小躍りになるパイ。それも人のうめき声に中断される。

 「う〜ん・・・」

 

 太陽が沈み始める時間。それでも以前活発な活動を続ける街中。ある一室にパイと八雲、美星がいた。

 「オレの兄貴は、除霊や御払いをメシのタネにしてる霊能者でよ、まぁ、香港でスティーブ龍と言やあ、ちょっとした顔なんだぜ」

 「へ〜。その霊能者の兄貴が「ニンゲンノ像」を持ってたってわけか」

 「ああ・・・・・そして、妖撃社の女もいっしょに消えちまった」

 「え!?」

 「まるで神隠しみてえに」

 「・・・・鈴鈴さんもいしょに・・・」

 「よォ、あいつも霊能者なのか?」

 「まぁ・・・・そんなもんかな」

 はははと笑いながら、さっきから微動だにしないパイを見る。タクヒの目を通じて、その風景がパイに送られてくる。その思念を受け取り続けている為、会話には入ってこないのだ。

 「ホテル・・・」

 パイの口が開いた。

 「ロイヤル・ソアラ香港・・・・」

 パイに送られる思念は32という数字を写す。

 「アッ・・・サッキノ人タチ・・・」

 同じマスクをする輩が何人もそのフロアに屯っている。

 「ホントに見えるのかよ。そこに兄貴がいるのか?」

 美星は身を乗り出す。

 「チョット待ッテ」

 風景が部屋の奥、カーテンの向こう側を映し出した。

 「アッ、アレハ!?」

 何かを見つけたらしい。美星、八雲が立ちあがる。

 「兄貴!兄貴がいたのか!?」

 「鈴鈴さんは!?」

 「男ノヒトガイルノ」

 椅子に座ったままロープで縛られている男。頭をがっくりと落とし、意識はないらしい。

 「ヒドイ拷問ニアッタミタイ。今ニモ死ンジャイソウ」

 「兄貴ィ!」

 それを聞いた美星が飛び出そうとする。

 「あっ、待てよ!」

 八雲は咄嗟に美星に飛びついた。八雲を振り払おうと美星は身体を振ると、八雲は手がぶれて、美星の胸の膨らみの片方をつかんだ。

 「あ」

 むにゅっと柔らかい感触。

 「!?」

 八雲はちょっと力を入れてみた。

 「あ・・・やわらけえ・・・」

 「な・・・・なにしやがんでいっ!」

 次の瞬間、八雲の頭部に衝撃が走る。美星の肘打ち。そのまま八雲は床に叩きつけられた。

 

 バン!!カウンターが思いっきり叩かれた音。三人はロイヤル・ソアラ香港

 にいる。

 「このビルに32階が無いってナ、どういうことだよ!

 美星はスタッフの首元を締め、食って掛かる。

 「どういうことと言われましても、ウチは30階建てですので」

 「ウソつくんじゃねぇ!ネタは割れてんだぞ!」

 八雲は見るに見かねて美星の腕を、パイは身体を押さえる。

 「タクヒ、ココノ32階ニアガッタモノ」

 それでも3人の視線は鋭くスタッフを射貫く。

 「あるんだろう、ホントは!」

 「案内してよ!」

 「そんなこと言われましてもねぇ・・・」

 見れば、周りは何事かと人の集まりを作っている。

 「このォ!」

 煮付かないスタッフの態度に、美星は掴みかかろうとした。

 「お客さま・・・」

 必死に美星の体を押し戻そうとパイが踏ん張っている所に、別方向から声をかけられた。

 「あん?」

 目線が合うと、その声の主〜このホテルのマスター〜は頭を下げる。その後両手をエレベーターのほうに向ける。お乗りくださいというジェスチャー。

 三人とマスター、護衛か案内役の男を含む計七名を乗せたエレベーターのドアが閉まる。

 

 「特別な方々にしかお貸ししない、プライベートフロアというのがございましてね・・・」

 マスターはコントロールパネルにキーを刺し込みロックを外す。下にスライドさせると新たに二つの数時が書かれたボタンが出てきた。31と32。32のボタンを押す。

 「このことはご内密に願いますよ」

 あれだけ騒がれたからだろう、バツが悪そうに頭を下げた。

 「ああ、安心しな。ンなことに興味ねぇから」

 それでも睨みを効かせながら、美星は言い放つ。20、21、22・・・階数を告げるランプが次々と数字を変えていく。

 (兄貴。無事でいてくれよ・・・・)

 32階に近づくにつれ、美星の額に汗が浮かぶ。

 27、28、29。次に数時は30を照らした後、消えた。正確にはさらに上に向かうが、表示ランプが存在しない故に照らせない。

 ガコン!不気味ないきなり停止するエレベーター。その揺れに体勢を崩す。体勢を整え、視界に映った者は、妖撃社に乱入してきた輩と同じマスクで顔を隠す者達であった。

 「てめーら!・・・うわ!?」

 殴りかかろうとした矢先、エレベーターの床がグニャリと歪む。もこもこっと盛り上がり、人と同じ形になりつつある。

 「愚か者めがぁ〜っ」

 不気味な唸り声を上げつつ、徐々に盛り上がる床。頭の部分は天井に着きそうなほど。表面はヘドロの様に滑り落ちていくと、本体の姿が現われた。

 あまりにも巨大な身体はエレベーターのドアとも融合している。

 「あああ・・・」

 その異形の者の姿に美星の意識が飛ぶ。

 「美星!」

 絶体絶命のピンチ。入り口は異形の者の後ろにある。

 ガン!ガン!ガン!

 扉が叩かれる音。すると扉に穴が開き、鳥の鉤ヅメが侵入してくる。

 「!」

 「タクヒ」

 強引に扉を広げるタクヒ。その一瞬の隙をかいくぐって三人はエレベーターから飛び出した。続いてタクヒも飛び出す。怪しい輩も逃げ出してきたが、直後外に出てきた異形の者の腕の下敷きになる。

 タクヒは挑発するかのように、異形の者の頭上で鳴くと、広い通路に誘き出した。

 異形の者に足はない。胴体から下は蛇のような体型をしている。

 何度か挑発を繰り返し、タクヒは三人から異形の者を引き剥がそうとしたが、距離を意識した瞬間、足を掴まれてしまう。

 「グハハハハ!」

 力任せにタクヒを投げ捨てた。ゆっくりと三人の方を振り向く。

 「アア・・・」

 パイと異形の者の目が合う。

 「パイッ!」

 八雲は咄嗟に飛び出し、パイをふっ飛ばす。すかさず起きあがったタクヒは一気に異形の者の前に踊り出た。

 異形の者の背中が何かを展開する。ヴヴヴヴヴ・・・と音が鳴り響く。

 「死ねェェ!!!」

 異形の者の顔の前に光玉が出現した。

 「タクヒ−−−−ッ!!」

 膨大なエネルギーの帯がタクヒの顔面を直撃する。一瞬で粉々に頭部が粉砕された。

 余剰エネルギーはそのまま窓ガラスさえも吹き飛ばす。美星とパイは通路の壁に叩きつけられた。

 八雲は窓ガラスと一緒に地上三十二階か落下していく。

 通路のドアが開く。現われた男は意識の朦朧としているパイをその部屋に引き込む。異形の者と美星だけがそこに残された。

 

 ホテルの中に作られた祭壇。祭壇の前には巨大な銅像が置かれている。三つ目の巨像。

 幾人もの、マスクと黒マントに身を包む怪しげな人だかり。祭壇に立つのは、あの異形の者であった。

 傍らの一人が異形の者に準備が整ったことを継げた。

 「瘤虚〔りゅうこ〕様。準備が整いました。儀式を御始めください」

 瘤虚は一歩前に立つ。眼下の窪みから一つの台座がせり上がってくる。三つの目を持つ三体の鬼の銅像が真っ先に姿をあらわす。

 その台座も三つの目を持つ鬼の顔が彫られている。周りには幾つモノ蠍の尾を意味しているのか、先端の光る其らしき物が立っている。

 「鬼眼王〔カイヤンワン〕様、ついに!ついに・・・・ニンゲンノ像を取り戻しました」

 台座には一人の少女が身包みを剥がされ、括られている。腹部には呪印が施されている。瘤虚の不気味な声が、意識のない少女を呼び起こす。

 「あ・・・・」

 美星の視界に真っ先に入ったのは瘤虚。

 「バケモノッ!」

 「生け贄が目を覚ましおったか」

 「生け贄だと!?」

 その言葉に現状を知る。衣類は全て剥がれ、手首足首は拘束され、やや高配のついた台の上に寝かされている。性器も露出し、瘤虚にその姿を見せている。

 「ああっ」

 さっと足を閉じた。

 「グフフフ・・・」

 「てめぇ!オレをどうする気だ!!」

 「今宵その腹の中に魔の精を送り、魔の子を宿らせ、鬼眼王復活の為の母体となってもらう」

 「あ・・・・あ・・・」

 恐怖に顔が引きつり、全身から血の気が引く。

 「喜ぶがいい。鬼眼王様の母親となれるのだぞ」

 長い瘤虚の舌が美星の身体を舐める。

 ぶあぁ!っと瘤虚はマントを脱ぎ捨てた。

 「ひぃっ」

 無数の触手が蠢き、自分を見ている。

 「では、儀式を始めよう」

 

 

 

 ガタン!周囲の湾曲した蠍の尾のようなものが倒れこむ。

 「いあぁ!」

 太ももの間に先端が割り込む。太ももを捕らえたまま、その尾は両側に引かれる。

 いとも簡単に両足が開かれ、性器が露出した。瘤虚の長い舌が性器に触れる。何度も性器を舐め上げる。

 「んぐぅ!」

 触手が口の中に入ってきた。人の腕ほどではないが、かなり太い。表面にはスジが幾つも浮き彫りになっている。

 じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ・・・・。

 口中の触手は激しくピストンを始めた。

 「!!」

 触手が乳房に巻きつく。重力に負けることなく、先端の蕾はツンっと天井を向いている。その乳首さえも触手の餌食となる。

 むにむにと乳房に巻きつく力を加えれば、中に溜まる乳を吸ってもらおうとするのか、乳首を硬化する。そこに別の触手が現われ、コリコリになった先端を弾く。押す。そしてパクッと飲み込む。

 「!?」

 乳首を吸われる感覚が美星の身体に出現する。見れば二つの膨らみは触手によって巻き上げられ、先端の乳首は触手に飲み込まれている。他の触手を見る。触手の先端には穴が開いており、そこから透明な液体を滴り落としている。

 乳首は触手の中で愛撫を受けている。触手の内壁にはいぼいぼが形成され、あらゆる角度から乳首を刺激する。吸引力を弱めることもない。

 「!!」

 顔に熱い液体がかけられた。乳房を捕らえている触手を見ているうちに幾つかの触手が顔に近づき、先端を震わせ、大量の粘液を顔に浴びせたのだ。吐き終わったのか、透明な粘液を滴り落としていた触手からは、緑の液体がドロッとあけた口から垂れている。

 口の中の触手も一瞬大きくなる。

 ビュル!ビュル!ビュル!触手が震えるたびに口中に大量の粘液が吐き出される。おそらく同じ緑色の液体であろう。しかしその毒々しい色からは想像できない甘い味、香り。

 ずるっと触手が引き抜かれると「ぺっ」っとその粘液を外に吐き出す。

 「やめろぉー!」

 触手が吸うのを止める。そのかわり、いぼいぼの内壁で乳首を摘むと、引っ張った。限界まで引っ張ると乳房の触手を解き、乳首も解放する。

 ぷるん。弾力に数度揺れて止まる。そこに幾つもの触手が集まると、先端の口を開いた。

 「かけるなぁ!」

 瞬く間に触手が吐き出す緑色の粘液に、乳房が色を変える。滑るように肌を降り、性器に染み込んでいく。

 「掴め」

 無気味な声が響く。気づけば、ヌルヌルの二本の触手が手の平にぴたっとくっついていた。

 「ふざけんなぁ!」

 「・・・・そうか」

 瘤虚の体から別の触手が伸びてくる。迷わずソレは美星の性器のワレメに頭を着ける。

 「やめてくれぇ!」

 「・・・・掴め」

 拒否すれば確実に挿れられるであろう。観念して美星は触手を掴んだ。

 「シゴけ」

 言われるままに、触手を掴んだまま手を前後に動かす。カチャっと小さな音がして手首を拘束する金具が外れる。

 「咥えろ」

 「なっ!」

 触手は掴まれたまま、その頭を美星の口元に近づく。

 「早くしろ」

 ワレメに密着する触手に力が入る。少しだけ頭が膣に入る。

 カプッと片方の触手を咥える。すると触手自らから動き出した。

 「舌を使え」

 触手の先端に舌を這わせる。触手もそれに合わせて先端を擦り付ける。止め処もなく粘液を滴り落とし、ビクビクと震える。

 「阿鬼螺と女を連れて来い」

 脇にいる輩にそう命ずると、その輩は軽くお辞儀をして部屋の奥に消えていった。

 「次は吐き出すな」

 言うが早いか、口中の触手がピーンと硬くなる。穴が大きく開きドバッと粘液を吐き出す。

 「手を休めるな」

 止まっていた片方の触手への愛撫。触手も動き出し、顔に近づく。口中の触手の粘液を飲み干すと、引き抜かれると同時のもう片方の触手が入りこむ。間置かず二度目の射撃。

 「どうだ?子を宿したいか?」

 触手を引き抜き、回答を求める瘤虚。

 「誰があんたなんかのォ!」

 「だが、身体はそう言ってない」

 ワレメに押しつけていた触手を目の前に突き付ける。先端には穴はなかった。だがあきらかに濡れている。

 「瘤虚様、連れてきました」

 「通せ」

 奥のカーテンがさっと開く。そこにいた人物。

 「パイ!!」

 全裸のパイがそこに立っている。

 「!?」

 その後ろにある巨大な肉体。

 「阿鬼螺。準備はいいか?」

 「はっ、無事魔精を取り込みました。後はその精を贄に注ぐだけです」

 体長約三メートル。幾つもの触手を持ち、美星の前に立つ。瘤虚は触手をしまい、後ろに下がった。

 「瘤虚様、この者は?」

 阿鬼螺はパイを見る。

 「予備だ。万が一失敗した時のな。おまえが望むなら、その者にも宿らせるがいい」

 

 

 

 「美星」

 パイは美星の傍らに立つ。

 「パイ!何やってんだぁ!」

 「美星、怖クナイヨ」

 パイはそう言い、美星の唇を奪った。

 「パイ?」

 目に生気は宿ってない。いや、パイそのものから生気を感じない。

 「三只眼」

 「え?」

 「その娘は三只眼だ。今はただの娘だが」

 額にタリスマンが掛かっている。

 「そのタリスマンで三只眼への覚醒を押さえている。無論、この部屋にも同等の処置を施してある」

 覚醒を封じ、思考回路までも操られているパイ。パイの手は美星の乳房に触れる。

 「パイノヨリ大キイヨ」

 乳房を包む様にゆっくりとこねる。

 「硬クナッテルヨ」

 頂点の乳首をそっと摘む。乳首を口に含み、吸ってみる。

 「や、やめろぉ、パイッ!」

 「マダ出ナイネ。デモダイジョーブ。赤チャン出来ルカラ」

 手で乳房を揉みながら、もう片方の手で性器をなぞる。愛液が滲み出ており、瞬く間にパイの指はネチョネチョになった。

 「凄ク濡レテルヨ」

 美星の身体は熱く火照り、快感が募る。触手ではない人の手。ましてや知っている人物の愛撫は、恐怖感を薄れさせる。

 「パイネ、今ネ、子宮ニ卵ガ泳イデルノ」

 「!?」

 「今日ハネ、受精ッテノガデキルンダヨ」

 意味を知ってか知らずしてか、にこっと笑うパイ。

 「ハゥッ!」

 パイの指が膣内に挿入された。

 「ソンナニキツク締メテモ、指カラ精子ハ出ナイヨ」

 美星の膣壁は、パイの指をぎゅうっと締めつける。男性器を装い、指はピストンを始める。

 「動かさないでくれッ!」

 初めて知る異物の快感。

 「ゴメン、痛カッタ?」

 心配そうに美星の顔を覗きこんだ。パイが指を引き抜くと、真っ赤な血に染められていた。

 「初メテ、奪ッチャッタ・・・」

 美星はまだ汚れ無き乙女であった。だが、痛くて叫んだのではなかった。確かに指が何かを突き破るような感触はあった。痛みは無く、女としての本能の喜びが、異物であれ挿入された事実が快感を増幅したのだ。

 「美星、オ腹ノ中デ卵ガ待ッテルヨ」

 美星は我が耳を疑う。今日は安全日のはずである。排卵時期までまだ遠い。

 「ウソでしょ?」

 「ううん」

 パイは嬉しそうな顔を横に振る。

 「美星ノ子宮ノ中デ、卵ガ精子ヲ待ッテルヨ」

 何かが美星の足に絡みついてきた。それは蛇の様にのたうちつつ、徐々に上部に上ってくる。

 「確実に子を宿らせる為に・・・・」

 阿鬼螺がすぐそばまで来ていた。股間部分からは男性器形触手が何本ものたうっている。

 「瘤虚様の手で卵子を子宮に引きずり出した。それだけだ」

 美星は直接身体をいじられてはいない。思い浮かぶのはあの緑の液体。

 美星の身体を這う触手をパイは掴み取る。

 「オチンチン・・・・」

 飴を舐めるかのように舌先で亀頭を舐める。先端から透明な液体が溢れ出したのを確認すると、口の中にほうばった。ジュルジュルと淫らしい音を立てて吸い上げる。

 「うまいぞ、パイ」

 阿鬼螺は数本の触手をパイに向ける。両手で一本づつ持ち、一本は性器をなぞり、数本が乳房に巻きつく。

 美星の方の性器もなぞり、愛液を亀頭に擦り付けていく。

 「パイ、挿れてほしいか?」

 パイの性器からも愛液が滲み出ており、くちゅくちゅと音を立てている。口の中に触手を含むパイは、返事が出来ないかわりに顔を大きく縦に振った。

 「では、口の中のを先にイかせてもらおう」

 口中の触手が大きく身体を動かす。じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽと大きく音を立ててやがて硬直する。

 「ふぅ!!」

 触手がビク、ビクッと震えるたびに、パイの口の中は精液に満たされていく。

 「!?」

 射精したのは口の中の触手だけではなかった。パイの身体に巻きつく触手も身を硬直させた後、亀頭の先からさらに細い管を出し、液体を噴出した。パイの傍らに寝かされている美星の身体にも、その液体が降りかかる。白濁色の温かい液体が湯気を上げている。

 「なに?」

 触手先端の細い管に視線がくぎ付けになる。こくっと小さな音を立てて精液を飲み干したパイは、うっとりとした目で、その管を魅入っている。

 「精液ガ出ル瞬間ニ伸ビテ来ルンダヨ。子宮ノ口カラ入ッテ直接卵ニ精液ヲカケテモラウノ」

 美星の背筋に悪寒が走る。膣内射精だけでも、危険日ならば妊娠してしまうのに、さらにこの管は子宮の中に入りこみ、直接卵子に精液を吹きかけるのだ。

 卵子は精子から逃げる術を持たない。

 「阿鬼螺」

 瘤虚の重い声。クイッと顎を動かす。早くやれの合図。

 

 

 

 パイは美星を跨ぎ、腰を上げる。阿鬼螺から見れば二つの女性器が男性器の挿入を待ち、ヒクヒクと蠢く様子がはっきりとわかる。

 「鬼眼王様をその身に・・・・」

 二本の触手がそれぞれのワレメに押しつけられた。

 「や・・・やめて・・・」

 恐怖に怯える美星。

 「ハヤク挿レテ・・・」

 命を宿すことを望むパイ。

 「宿すがいい」

 ずにゅぅ!亀頭がワレメを押し広げ、一気に子宮まで押しこまれる。

 「イヤァァァァ!!」

 「クァ・・・ンン!」

 両者の性器は一斉に蠢く。精を吐き出させる為に。

 「フハハハハハハ!!」

 触手から伝わる膣壁の動き。女の本能は男の弱点を知っている。たとえ動かなくとも、膣は亀頭を中心に攻めたてる。

 「女ぁ、嫌がっておきながらその動き、命を宿すことを望んでおる」

 美星は手を伸ばし、挿入されている触手を掴む。

 「無駄なことを」

 非力な女性の力では、その触手を引きずり出すことはおろか、動きを止めておく事も出来なかった。

 膣奥、子宮壁に頭を押さえてけていた触手が後退する。そのまま膣の入り口までくると、再び膣奥まで押しこむ。何度かそうした後、動きが止まる。

 「今宵は命を宿す儀式。楽しむつもりは無い」

 子宮口に亀頭先端を当てる。先端の穴がもぞもぞと動き、細い管が子宮口に刺さる。子宮口を強引に通過すると、管の先端はうねうねと動き、卵子を見つける。

 二人とも子宮内に生殖管が入ったのを感じ取った。暫く蠢いていた管の動きが止まったのもわかった。

 「い・・・いや・・・やめて・・・」

 美星の顔は青ざめ、恐怖にカタカタと震える。

 「阿鬼螺様、先ニパイニクダサイ」

 「ならん!その女に命を宿らせるのが目的。順番を変えてはならぬ!!」

 ピシャッと言い放つ阿鬼螺。

 「確認ノ為デス。パイノ身体ヲ使イ、受精ヲ確認シテカラ・・・・」

 「くどい!そんなにほしければ、この女が宿したのを確認してからお前にもくれてやる!!」

 「儀式ニ失敗ハ許サレマセ・・・・」

 「しつこいぞ!」

 阿鬼螺はパイに怒鳴りつけた。確認のためとはいえ、儀式は美星に会わせた準備が施してある。同時に精を与えてもいいが、その後の段取りを考えると同時というのも難が残る。

 「阿鬼螺」

 「瘤虚様」

 「かまわん。儀式のずれはこちらで調整する。孕ませてやれ」

 「・・・・・瘤虚様がそうおっしゃるなら・・・」

 今一度、膣内の触手に力を漲らせる。美星の触手は、ピストンを再開した

 「パイよ、瘤虚様からのお許しが出た。お前の身体を使い、受精が出来るかの確認をする」

 管の先端を卵子に向ける。

 「出シテクダサイィ!」

 きゅっと触手を締め上げた。ビクン!!触手が爆ぜる。

 びゅるる!びゅるるるぅ!!

 「デテル、デテマスゥ!!」

 激射される精液。瞬く間に卵子を飲み込む。

 「くあっ!!さ、さすが三只眼。封じられているとはいえ、すざましい力を感じる!」

 予想以上の射精感にたじろぐ阿鬼螺。触手は今だ震え、精を吐き続ける。パイは腰をくねらせ、筒の中に残る全ての精を子宮に迎えた。

 「どうだ?パイ。子は成せそうか?」

 「ハイ、卵ニイッパイ精子ガ纏ワリツイテマス」

 「女よ、パイの表情を見るがいい。宿したかろう?」

 「はぁ、んん!あぁ、くぁっ!」

 阿鬼螺はその下の美星を見る。太い触手に激しく突かれ、悶えている。触手は断続的に、ブル、ブルッと震えている。

 「ぐぅ・・・さすがだな。三只眼の快感が残り過ぎている」

 パイの膣に挿ったままの触手。射精が終わったにもかかわらず、次なる射精を求めて亀頭を刺激する。その触手を伝い感じる快感が、美星の触手にも影響を与えている。

 「見テ、美星」

 パイはおでこを美星のおでこに当てる。

 「子宮ノ中ダヨ。ホラ、卵ニ精子ガ集マッテル・・・・」

 美星の頭の中に映像が映る。パイから送られてくる思念が美星の脳裏に直接割り込んできたのだ。

 丸い玉の周りに小さな何かが纏わり着き、必死になって泳いでいる。

 「モウ少シデ、赤チャンニナルヨ・・・」

 見たくないと目を閉じても、脳に直接送られてくる映像は消えない。

 自分を突き上げる触手も激しさを増し、快感に全てを奪われる。子宮が持ち上げられ、膣壁をカリで抉られ、心は嫌でも、身体は素直に感じる。

 「イキソウ?イキソウナノ?」

 徐々に高みに昇らされ、拒絶の言葉ではなく、甘い喘ぎが漏れている。乳房もぷるんぷるんとゆれ、吸ってほしいと言わんばかりに乳首は硬くなっている。

 「イかせてやろう」

 阿鬼螺はいっそうカリを広げる。愛液の分泌量もおおく、白く泡立つ。カリが入り口まで戻ると、広く展開されたカサの部分が愛液を外に掻き出す。

 阿鬼螺は焦っていた。人間と侮っていたが為に、今にも出してしまいそうな感覚をぐっと我慢している。ならば、自分から受精を求めさしてやろう、そう考え始める。

 グチュグチュグチュグチュ!!

 触手の抜き差しを早くする。膣全体をカリで擦り、しかしその往復時間を短くしていく。プシュプシュと愛液が噴出し、その腰元に愛液の溜まりを形成していた。

 「さぁ!イくがいいっ!!」

 力を込めて子宮を突き上げた。

 「ああっ!!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 美星の絶頂。高速に揺れていた乳房の揺れが大きくぷるんと揺れ、止まる。ぎゅっと触手を締め上げ、触手をも絶頂に捲き込もうとする。

 脳裏がパイの映像を遮断し、白くフラッシュする。ピクッ、ピクっと何度か身体を痙攣させ、やがて落ちつく。

 「ぐぅ!」

 射精してしまいそうな締め付けに、阿鬼螺は耐える。

 一度絶頂を迎えた美星は、もはや逃れられない事実を知る。既に触手が蠢き、突き動いていた。

 「ほう、気を失わなかったか」

 失わなかったのではない。失えなかった。心はそれほどまでに妊娠を拒絶していた。膣内射精をやめさせるべく、心は意識を保ち、身体を動かす。

 しかし絶頂で心も疲れ、抵抗する気力も大半は失われた。

 「美星!モウスコシダヨ」

 嬉しそうなパイの顔。脳裏の映像は受精しようとする精子の群れを今だ写す。何がもう少しなのだろうか?

 「モウ少シデ、赤チャンガデキル」

 受精の瞬間まで分かるのか、パイの手は下腹部を押さえていた。

 「!?」

 卵子から精子が弾かれた。美星には何が起こったか分からない。

 「阿鬼螺様・・・・」

 そっとパイは立ちあがり、阿鬼螺のほうを向く。

 「受精ガ完了シマシタ」

 これが母の顔なのか、命が宿ったことを素直に喜ぶパイ。子宮内の管が受精卵を巻き取る。そのまま子宮内壁に押しつけた。妊娠完了。

 「美星!パイ、オカアサンニナッタヨ」

 美星の体が強張る。次は自分だと言う意味だ。

 触手を掴み、外に引きずり出そうとする。しかし愛液にまみれた触手表面はヌルヌルで、掴もうとしても滑ってしまう。本能は既に子を宿すことを望んでおり、触手ピストンの快感を脳に上げ、その抵抗する力さえ奪う。

 阿鬼螺も美星を、絶頂の一歩手前の突き上げで攻める。

 「またイきたいか?」

 膣壁を抉る勢いでピストンを繰り出す。

 「いや・・・・だめ・・・・」

 うわ言を繰り返し拒否する。

 「最高にいい器だ。ならば先にイかさせてもらおう」

 自分の絶頂だけを求め、激しく触手を動かす。三只眼の身体、絶頂による締め付けに我慢できなくなっていた。先端からは止め処も無く粘液が迸り、もはやその動きは止められない。

 「ぐぅ・・・だすぞ」

 子宮口に亀頭の先が密着し、ぶるぶると震える。

 「外に出してぇ!!」

 力の限り叫ぶ。

 「フン!!」

 触手の管の中を白い液体が流れる。射精直前に、阿鬼螺は触手を引き抜いた。

 びゅるるる!びゅるっ!びゅるる!!

 白い軌跡を空中に描き、白いマグマは美星の身体に降り注ぐ。熱い液体はビチャッと音を立てて、美星の身体を白く汚す。

 「ひぁ!!」

 美星にめがけ射精している触手。開いた膣内に次の触手が挿入される。

 他の触手も次々に美星の身体に這い、乳房を、腹を、太ももを愛撫する。

 自分だけを絶頂に高める触手ピストン。その激しい突き上げはまたもや美星を無視し、絶頂に至る。

 「だめぇぇぇ!!」

 膣奥でビクンと震え、またもや引き抜く。美星の陰毛に向かいその欲望を吐き出した。すかさず別の触手が美星の胎内に入り込み、激しくのたうちまう。

 「オ手伝イシマス」

 パイは溢れている触手を掴むと、そこに座り、自らの膣内に導き入れる。

 「パイニハ、イッパイ中ニダシテクダサイ」

 バイブを扱うかのように、自らの手で触手を動かす。

 「むぅ・・・っ!」

 二つの触手がそれぞれの性器に入り込み、精を吐く為に激しく動く。膣壁に練り上げられ、射精の予兆を見せる。

 「パイッ!受け取れぇ!」

 パイの子宮に頭を打ち付けると、管は出さずにそのまま欲望を吐き出す。白く粘っこい液体は、滑りながら逆流し、結合部から噴出す。

 その快感が触手を伝わり、阿鬼螺を通じ、美星の中の触手も、精を吐き出そうとした。

 「むぅ!!」

 間一髪で引き抜くと、美星の口の中に触手を突っ込み、ぶるぶるっと震える。

 膣内に精を吐き出され、喜ぶパイ。イク事も許されず、絶頂の手前で止められている自分。休むまもなく続けられ、心は疲弊し、安らぎを求める。

 「・・・・イかせて・・・・」

 口中の精液を飲み干し、半狂乱状態の美星。

 「よいのか?」

 わざとピストンを激しくし、イきそうになったところで緩める。それを繰り返す。その隣では何度も膣内に精を浴びながら絶頂を得るパイの姿がある。

 「お願いだから、イかせてぇ!!」

 ついに美星は自分から腰を動かし始めた。足を、腰を拘束されているが故に、その動きは小さいが。

 「おまえがイくまで突き上げると・・・」

 射精寸前の触手が引き抜かれ、プルプルと揺れる乳房に吹きかけた。間置かず次なる触手が性器に入りこみ、動く。

 「出してしまうぞ?」

 ぐんと子宮を持ち上げ、ビクンと振るえ、外に引き抜かれる触手。

 すかさず侵入する、待機中だった触手。

 とっかえひっかえ触手で膣内を抉り、決して美星を絶頂へは誘わない動き。

 「いいからぁ!いいから中にィ!!」

 精を中に受けようと、激しく動く触手を掴む。ヌルヌルの生殖器を止めようとも、圧倒的に摩擦係数は足らない。

 「子を孕むぞ?」

 触手は美星の下腹部に精をかける。

 「嫌がっていたのではないのか?」

 胸の谷間に吐き出す。

 「いいからぁ・・・・赤ちゃんできてもいい・・・からぁぁ!!」

 「ならばもう一度問う!汝はその身体に新たな命を宿すことを望むか?」

 「はっ、はぃぃぃ!!!」

 「汝はその子の親となり、産むことを誓うか?」

 「産みますっ!産むからはやくぅぅ!!」

 気の狂わん限りの乱れ。

 「阿鬼螺サマ・・・・」

 パイは美星の下腹部を摩る。

 「タクサン出シテアゲテクダサ・・・アウゥ!!」

 今一度パイの中で精を吐くと、別の触手を挿れる。

 「パイよ。そなたの身体、使わせてもらうぞ」

 阿鬼螺は二人の性器を激しく攻めたてる。僅かな時間の激しいピストン。

 美星の触手がぴんっと動かなくなる。表面には青筋が幾つも浮かび上がった。

 「女よぉ!我が魔族の命!宿すがいい!!」

 しゅるっと管が伸び、美星の子宮内に入った。卵子にはマーカーが付いているにのか、生殖による本能的なものなのか、侵入と同時に管に発見される。

 卵子が逃れられぬように巻きつくと、精液を吐き出す口を卵に向けた。

 ドクンッ!!

 ゲル状の白い塊が子宮の中に直接吐き出された。

 ビュル!!

 一瞬にして卵子は命の濁流に飲み込まれる。

 ビュルルルッ!!

 精虫に瞬く間に囲まれる卵子。

 ビュクッ・・・ビュクッ・・・・・ドク・・・ドク・・・・。

 管は卵子を離す。三百六十度全方向から精虫の侵食を受ける。

 「ふあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 卵に精を吹きかけられ、頭の中が真っ白になる美星。無重力空間に投げ出されたように、ふわふわと心地よい感覚に身を浮かべる。

 ズリュッと二人の性器から、触手が引き抜かれる。美星の触手は、力無くだらりと。パイの触手は射精寸前の棍棒状態。

 パイの性器に別の触手が入り、自らを高める為に激しく動き出す。射精直前の触手は、今だ精を受けようと蠢く美星の膣内に消える。

 入ったばっかの触手は、美星の強い締め付けに、子宮壁到達と共に震え出す。

 瞬間的に管を伸ばすと、それもまた、子宮内に精を注ぐ。

 射精の余丁に浸ることなく、引きずり出し、パイによって高められた触手を突き刺し、命を育む部屋に流し込んだ。

 

 

 

 生殖行為が終わり、パイと美星は息を落ちつける。激しかった鼓動も収まり、ゆっくりと上下に動く四つの乳房。子を宿し、乳房に母乳が溜まるのはまだ先の事。

 見れば二人の下腹部は少しばかり膨らんでいる。パイは常に膣内に精を浴びせられ、子宮内に注がれていた。

 美星は三連続子宮内射精。美星の子宮がまだ小さいのか、阿鬼螺の精がそれほどまでに大量だったのか・・・・・。

 美星の性器にはまだ触手があった。受精待ちである。

 「女よ。命の誕生、特と見るがいい」

 パイの時と同じように、美星の脳裏に子宮の中の卵子が映る。数え切れないほどの精子が群がり、少しづつ卵子の皮を溶かしていく。

 「これか・・・・」

 阿鬼螺は呟く。すると、あれほどまで群がっていた精子達が消えた。一匹を残して。

 「受精の瞬間を焼きつけるがいい」

 精子の尾が激しく動いている。美星の目から涙が流れ落ちた。

 自分を呪った。

 自分を貶した。

 快楽を求め、命を宿すことを望み、産むことを誓った自分を悔やんだ。精子が受精を目指して卵子を突ついてる事実が、いっそう涙を流させる。

 「動かないで・・・・・」

 精子は無視する。

 「止まって・・・・」

 精子の動きが激しくなった。

 「産みたくない・・・・」

 精子の姿が、卵子の中に消えた。

 「赤ちゃんなんて・・・・いやぁ・・・・」

 管が受精卵を巻き取る。そのまま子宮壁に押さえつける。

 「さぁ、鬼眼王様の波動を受精卵に降ろす準備が整った・・・・」

 触手を引き抜く。

 

 

 

 

 「皆の者ぉぉぉ!!鬼眼王様に祈りを捧げるのだぁぁぁぁ!!」

 

 終

 


解説

 なんとか完成しました。

 剣の聖女後編の後書きに遊ぶぞと書いておきながら、一回もPSの電源入れてません(汗

 

 チャットにて「3×3EYESを題材にして触手書いて」とリクされてたものでして(^^;

 

 名前なら聞いた事があるけど中身は知らない、という代物なので、正直、リクされた方が満足するかは分かりません。てゆーか、触手に苛められる人の指定も受けてないんで予想と別物が出来あがってしまったのでは?と思います。

 

 手に入った資料(?)は漫画が20〜27巻。アニメコミックスがII、III。PCエンジン版3×3EYES〜三只眼亜變成〜(全て古本屋から購入)といったところで、やっぱり全然内容が理解できない(汗

 という訳でとりあえずアニメコミックスIIIを元に書きました。

 

 いやぁ、難しかった(遠い目)。漢字が出てこんし(りゅうこという輩。虫偏に龍、受け皿に蟲。本編では勝手に瘤虚に漢字変更)、パイを弄ると多分三只眼に覚醒しちゃうからサブキャラ重視にするしかなかったという次第です。

 

 では皆様。読んで頂き有難う御座いました。

 


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