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ある山の頂に一人の少女が立っている。
悲しそうに手に持つ煌く鉱石を見つめ、時折空を見上げる。
あの日以来一日も欠かさずここにくる少女。そう、ヘイルダム・ガッツォーが墜ち、帰還したARMSのメンバーに青年が見当たらないその日から・・・。
「今日もここだったんですね」
そんな少女に一人の女性が声をかける。人が近づく気配に気が付かぬほど、少女の心はその青年のことを想っているのだった。
「こんにちは、アルテイシアさん」
声に気が付き、その女性に軽く会釈をする。
「こんにちは、マリナさん」
再び空を見上げるマリナ。
「ここからだとアシュレーに届くんじゃないかって・・・」
アルテイシアはマリナの横に立つと、いっしょに空を見上げた。
「大丈夫。どんなに遠く離れていても、相手を想う引力は、気持ちの距離を縮めてくれるから」
「そう信じられるアルテイシアは強いわ・・・。誰か、想う人がいるのね・・・」
「信じられるんじゃなくて、そう、信じていたいだけかもしれない」
同じ空でも、アルテイシアとマリナの心は空の中に別の人を描いていた。
「ずっと近くにいても気持ちの距離はまだまだ・・・・遠いから・・・・・」
マリナはアシュレーから贈られた鉱石を両手で包み、祈る様に語りかける。
「私の想いは届いてる?聞えているわよね?」
夕暮れの赤い空、地上から姿を消し去ろうとしている太陽。
「だったら帰ってきて・・・・・アシュレー・・・・」
「・・・・・生きて、いる・・・・ッ!?」
自分の知らない場所で気が付いた青年。
「一体僕は・・・それに、ここはどこなんだ・・・」
どこか神殿のような場所の近く。
「ここは・・・・・ファルガイアじゃない・・・」
あたりを見まわそうとも眩い光が溢れ、遠くまで見えない。だが辺りから感じる気配が違う。
「理屈じゃない。でもハッキリと分かる。ここは・・・・どこなんだ?」
後ろから流れる光がさえぎ止められた。そして声がする。
「そう、ここはキミのいた世界じゃないわ」
青年が振り返ると、そこには一人の女性が立っていた。
「あなたは・・・」
そこで言葉が詰まる。その女性のことが記憶にあったからだ。
「そうだ・・・・僕はあなたに出会うのは初めてじゃない。アガートラームを手にした光の中で・・・」
その時感じた気配も、今感じる気配と一致する。
「間違いない・・・。あの感覚は、あなたから感じる波動と同じもの」
青年は女性の前に立つ。
「教えて欲しい。あなたはいったい・・・」
「アナスタシア・・・」
女性はそこまで言ってやや考える素振りを見せた。
「そうね、キミのいた時代では<剣の聖女>って言った方が、通りがいいみたいね」
「あなたが<剣の聖女>・・・」
言葉を失う。剣の聖女とは、遥か昔にフィルガイアの危機を救った英雄として奉られている存在だからである。その聖女が自分の前に立っている。
「まえから一度、ゆっくりお話しがしたかったわ。アシュレー・ウィンチェスターくん」
目の前の門をくぐり、アシュレーとアナスタシアは歩く。
「アシュレーくんのことはいつも視〔み〕ていたわ」
「僕のことを・・・ですか?」
「そう、いつもね」
その道中は両側に柱が道なりに建っていて、外側には濃い霧がかかっている。結界でも張ってあるのか、その霧は柱より中に入ってはこない。
「なんだか頼りないところもあったけど、時々こっちがびっくりするくらい大胆なことをしちゃうんだもん。彼女、マリナちゃんにはなかなか大胆には成り切れない癖に、ね」
「あ、あの、マリナは、その(汗」
「おうおう、照れちゃって。愛いヤツじゃのう」
真っ赤になるアシュレーを肘でつつき、耳元でそっと呟いた。
「お姉さん、可愛がってあげたくなっちゃう」
「・・・・・・(汗」
何も言葉が浮かばず、黙って歩くアシュレー。
「あれ?もしかして、怒ったかな?」
アナスタシアはアシュレーの前に走りこみ、苦笑いを浮かべてアシュレーに謝る。
「ごめんねぇ、からかうつもりはなかったんだけどね」
「・・いえ、怒ってなんかいません・・・」
慌てて笑い顔を作ると、怒りを否定した。無論、黙ってしまった理由は別にある。
「ただ、ちょっと、意外だったというか、なんというか・・・僕の考えてた<剣の聖女>ってイメージとは、その・・・少し、違うかな、と」
「勝手なものよね」
アナスタシアはアシュレーの横に並ぶと、同速度で歩く。
「そうやって、何もかも押しつけてしまえばいいと考えているのね」
不機嫌そうな声に変わったことにアシュレーは戸惑う。
「え?」
「がっかりした?でも、これが『わたし』よ」
不機嫌そうだったが、その声からは不満は感じない。
「そりゃあ、お姉さんだってたまにはHなことくらい考えることあるわよ。それに<聖女>なんて呼ばれる前は、ただのアナスタシアだったんだもん。仕方ないわよ」
「はあ・・・(汗」
そのまま暫しの間、会話が途切れた。アナスタシアは怒っているようで、その気配は感じない。それでもなんとなく声はかけづらかった。何も見えなかった前方に神殿が浮かび、そして入り口が見えた頃、アナスタシアが口を開いた。
「・・・帰りたい?ファルガイアに・・・マリナちゃんが待ってる世界に帰りたい?」
そしてアシュレーは確信を持った。
「やっぱりここはファルガイアじゃないんだ」
神殿入り口の階段の前で、アナスタシアは止まる。
「・・・・・命あるものの世界を『此方』とするなら、死者の世界を『彼方』と呼ぶわ。そしてここは、『此方』と『彼方』の狭間に位置する世界・・・」
アナスタシアはアシュレーの方に振り向く。そして笑顔で、
「ようこそ、『アナスタシアのいる世界』へっ!」
入り口に立つ二人。
「アシュレーくん。ここには、ファルガイアに生きていた頃の私の記憶が遺〔ねむ〕っているわ。つまり『記憶の遺跡』ね・・・。ここからならファルガイアに通じるかもしれない」
アナスタシアはアシュレーの顔を見る。
「キミが、ファルガイアを強く、思い描くことができるのなら・・・」
二人でその遺跡を見上げる。そして二人は遺跡の中に入っていった。
遺跡に入るとアナスタシアの後ろに光が集中する。眩い閃光が収まると、そこには一体の動物がいた。
「このコは、ルシエド・・・欲望をつかさどるガ−ディアン」
アナスタシアはルシエドと呼ばれた動物の頭を撫でる。
「ガーディアン、ルシエド・・・ッ!?そんな、たしか・・・・」
アシュレーは驚く。自分のいた世界では、ガーディアンはプーカという精霊を
溶媒に、短時間しか形を具現化できない存在であったからだ。しかし目の前のルシエドは精霊の体を使わずにそこにいる。
「そう、ガーディアンは旧支配者の意識体。実体を伴うはずがないわ。でも、このコは血と肉を備えている・・・。実態を維持できるだけの力を持っているのよ。そして、その力でずっと私を守ってくれた」
「アガートラームと欲望のガーディアン、ルシエド・・・。これが<剣の聖女>を支える力・・・」
アシュレーはさすがに驚きを隠せなかった。
「ここから先はわたしの記憶が構成した空間。『記憶』、過去の事象・・・。でも、全てが意識の世界にあって、それは現実にも等しい存在・・・。」
「・・・・?」
「行ってみたらわかるわ。ここで起こったことは、わたしの『記憶』の時間軸で現実に起こったこととして、記憶されるのよ」
「なんじゃ?おぬしは?」
歩き出そうとした時、後ろから少女らしき可愛い声が聞えた。
「ここは危険じゃ。早々に立ち去った方がお主のためじゃぞ」
いきなり警告を受けてしまったアシュレー。
「えっ?いや、あの・・・」
「違うの。この人もわたしと同じ戦うことを背負った人なのよ」
アナスタシアは両者の間に口を挟む。
「なんじゃ、アナスタシアの知り合いか?・・・・にしても・・・」
怪しそうな目で少女はアシュレーを一周する。
「チト、線が細いようじゃが・・・頼りになるのか?」
そしてギッとアシュレーを睨んだ。
「まあいいじゃろう、アナスタシアの足を引っ張るでないぞ」
それだけ言うと、少女はさっさと遺跡の奥に入っていった。
「あの子は、いったい・・・」
「彼女はわたしと同じ時代にいっしょに戦った仲間のひとり」
少女の後姿を目で送る。
「わたしの記憶を通してキミは過去に触れたの。これは夢なんかじゃないわ。その証拠にこの濫逅は過去において現実のものとして認識されるの」
一つの部屋に案内された。中央の台座に大きなクリスタルが浮かんでいる。
「このクリスタルは『記憶』のクリスタル。触れてみて」
アナスタシアはアシュレーにクリスタルに触れさせ、自分も手を置いた。
二人の頭の中に過去が映る。
真っ赤に燃え盛る炎。逃げ惑う人々。断末魔の叫び。中央には黒いシルエットが浮かんでいる。
「これが・・・・今に伝えられる『焔の災厄』・・・」
「そう・・・。言葉で伝えられる物語なんかじゃない。本当にあった戦いなのよ。これは・・・」
黒いシルエットが大きくなっていく。
「・・・・・・ッ!?」
不穏な雰囲気を感じる。
「この、げっそりする感覚・・・こいつを感じるのは初めてじゃないッ!・・・こいつは・・・もうひとりの自分自身だ・・・そうなんだろう?」
「わたしが、わたしのすべてを引き換えにして事象の地平に封印した、焔の災厄。今、あなたの内に存在しているのはかつて、世界を焼き尽くさんとした焔の魔紳ロードブレイザーよ・・・」
部屋の外に出た。
「僕の力は・・・」
「忌まわしき破壊の力・・・すべてを灼き尽くす焔の災厄、そのもの」
「・・・・・・」
「でも、力そのものに善悪は無いわ。すべては、その力を行使する者の意思にゆだねられている・・・。それに今は、あなたの内に在る力が必要なのかもしれない。わたしの大好きなファルガイアに・・・」
2階に上がる階段の前に立つ。
「行きましょう・・・。何もかもが、手遅れになる前に」
「・・・・・・ああ」
カツ、カツ、カツ、カツ・・・。乾いた足音が、静寂の遺跡の中に響く。
「!」
アシュレーはとっさに目を反らす。無意識の内に、先行するアナスタシアのお尻に目が行っていることに気がついた。歩くたびに大きく揺れるアナスタシアのお尻。
「どうしたの?」
気が付けば、心配そうに顔を覗きこむアナスタシアの顔があった。
「いや、なんでもない(汗」
「そう・・・」
「お主ぃ!!」
突然響く大きな声。向けばそこには先行したはずの少女が睨みんでいる。
(ばれたぁッ!?)
一瞬でも邪な考えを持ってしまったことを後悔する。
「アナスタシアの足を引っ張っておらんじゃろうな?」
その問いに言葉を失う。
(見られてなかった・・・・よかったぁ・・・)
「ったく、お主なんぞの力を借りぬとも、<剣の聖女>とノーブルレッドであるわらわがいれば、ロードブレイザーなど・・・」
「この人の力はね、そのロードブレイザーそのものなの」
「はひ?今、何とッ!?」
「この人ね、内的宇宙にロードブレイザーを宿しているの」
「ならばお主、ファルガイアに仇なすものかっ!?」
少女の睨みがいっそう険しくなり、戦慄が起こる。
「今すぐアナスタシアから離れろッ!」
ドン!少女はアシュレーを突き放す。
「待って!」
アナスタシアは少女を止める。
「このひとはね、未来のロードブレイザーで、この時代のロードブレイザーではないの。敵じゃないの・・・わかって」
「・・・・・・アナスタシアがそう言うのなら」
少女はそれだけ言うと、部屋の奥に消えていった。
「ありがとう、アナスタシア・・・・さん」
「こっちこそ、友達が失礼なコトしちゃって」
「いや、気にしてないから」
「それから、『さん』付けじゃなくてもいいよ」
次なる部屋に案内された。またもや中央にはクリスタルが浮かんでいる。アシュレーは無言でアナスタシアにうなずくと、クリスタルに手を触れた。
「これは・・・・」
アナスタシアの姿が浮かび上がる。そして目の前にはアガートラームが浮かんでいる。そう、ARMS結成式典で誰も引き抜けなかった聖剣。
「アシュレーくん。なぜわたしが、アガートラームを手にすることができたのか、わからないの。それまで剣の訓練はおろか、触れたことだってなかった、ただの女の子だったのよ」
「でも、実際にあなたはロードブレイザーと戦い抜いた・・・」
「無我夢中だったわ。でもそれは『勝ちたい』という気持ちじゃなかった。大好きな人たちを失いたくない気持ち・・・。そして、わたし自身死ぬのは嫌・・・。死にたくないって、強く望んだわ」
「・・・・・・」
「フフッ、これじゃあ聖女失格ね。世界のことなんかよりも、わたしと、わたしの周りのことばかり考えていたわ」
「その考えは、僕と同じかもしれない・・・」
「アガートラームを手にするのに、特別な資格は必要ないのよ。ヴァレリア家の血を引いていることなんかに『英雄』である意味なんて、これっぽっちもないわよ」
アナスタシアの声が荒ぶってくる。
「わたしの家系だからといって、誰かひとりでもアガートラームが手にできたのかしら?・・・・・・ヴァレリアの血に、何の意味も無いのよ・・・」
「・・・・・・ッ!?い、今、なんて・・・」
「わたしの家系、ヴァレリア家の血族に何の意味も無い、って言ったのよ」
(・・・・・アーヴィング・・・)
アシュレーの頭の中にはARMSの指揮者、アーヴィング・フォルド・ヴァレリアが浮かんだ。
「わからないわ・・・」
部屋から出た二人。アナスタシアは窓際に立ち、呟いた。やや強い風が流れ、アナスタシアの長い髪がなびく。その横顔に、不謹慎ながらアシュレーの心はドキドキして来た。
「どうして皆、『英雄』に固執するのかしら。『英雄』なんて、絶対の危機の前に差し出された『生贄』にすぎないわ」
その言葉にアシュレーの心は冷静さを取り戻した。
「『生贄』・・・マリナも、そう言ってた・・・」
「そう・・・・マリナちゃんも・・・・。ごめんね、愚痴っちゃって」
「いえ、構わないです」
「フフフ・・・ありがと」
風になびき、崩れた髪を直すと、アナスタシアは歩き出す。
安産型のお尻。風になびく綺麗な紺色の髪。アシュレーの心は無意識ながらアナスタシアに惹かれていく。思わずアナスタシアの裸体を想像してしまう。
全てを溶かしてしまいそうな、妖艶な唇。透き通るような白い肌。むしゃぶりつきたくなるような大きな胸。きゅっとくびれた腰。舐め回したくなるお尻。
そして蒼いデルタゾーン。
(俺は何を考えているんだ!!)
硬くなり始めた股間。
(早く帰らないと。マリナが、リルカが、ブラッドが、ティムが、カノンが・・・・・アーヴィングが待っているのに)
とっさに思考回路を切り替える。瞬く間に股間の情熱が沈静化していった。
「眷族は皆、彼奴めに焼き尽くされた・・・」
柱の陰で、その少女が腕組みをして、柱にもたれ掛かっていた。
「わらわはひとり、ひとりぼっちだ。だが、ひとりになったとてファルガイアを守り抜くつもりだ」
アシュレーは少女の方を向き、強い意思を持った口調で応える。
「僕もファルガイアが大好きなひとりだ。キミはひとりじゃない。いっしょに戦おう・・・」
アシュレーは手を差し伸べたが、少女は「フンッ!」っと横を向き、奥へと消えていく。
「心配しないで。彼女は別にあなたを嫌ってはいないわ」
「あ、ああ・・・・」
三度クリスタルの浮かぶ部屋へと案内された。
そして二人同じにクリスタルに触れる。
燃え盛る何処か遺跡らしき場所をアナスタシアは歩いていた。そばにはルシエドもいる。
「わたしが、他の人と違うとしたら、それは『絶望』しかなかったってことかしら・・・」
「『絶望』?」
「そう・・・。誰もが、焔の災厄に、ロードブレイザーに希望を失っても、私は生きることを諦めきれなかったの。フフッ・・・。だって、おいしいものだってたくさん食べたかったし、おともだちと遊びたかったわ。カンタンに『生きる』ことを手放したくなかったの」
アシュレーは何も言えなかった。自分とは境遇が違うのだ。自分は昔から英雄に憧れ、そのためにメリアプール銃士隊に志願した。ある程度のことが犠牲になるのはその時から分かっていた。しかしその犠牲よりも、英雄に憧れる心の方が強かったのだ。
だがしかし、アナスタシアは違う。
「それが、わたしにあった『特別』・・・。わたしが手にした力。それは『欲望』だったのかもしれない」
何の決意も心の準備さえなく、いきなり戦場に立たされたアナスタシア。しかも犠牲にするのは自分の命。
「ルシエドとの出逢いはよくおぼえていないわ・・・。いつのまにか、わたしのそばにいて、そのうちいなくてはならない存在になっていた。それがルシエドよ」
記憶に映し出される映像では、アナスタシアがルシエドの顎をコチョコチョしている。
「ずっと前、この子が教えてくれたわ。わたしの意志の力が、ルシエドの力を具現化させたって・・・」
アナスタシアはアシュレーを見つめ、問い掛ける。
「わたし、思うんだけど、『欲望』って、生きようとする意思の力じゃないかな?」
「・・・・・・」
「力そのものに善悪はないわ。『欲望』だからって、それを忌避するのは間違ってると思う。かつて・・・ファルガイアを焔の災厄から救ったのは『欲望』そのものよ」
そこで映像が途切れ、部屋に戻る。
「真実は・・・僕が伝え聞いてたものとイメージしていたものは、すべてが真実ではなかったのですね」
「わたしは・・・<剣の聖女>は都合のいい英雄なんかじゃないわ。時代に捧げられた生贄そのものよ。体よく飾り付けられて、キレイにごまかされた存在よ。そうしないと、生き残った人たちはいい気分しないもんね」
アシュレーは思った。自分で自分を生贄と言い切り、それで尚過去のことは水に流し、誰をも非難しないアナスタシア。その心の強さに惹かれているのかもしれない、と。
「それが、超越した力を手にするということ・・・。それは、今のキミにことでもあるわ・・・。それでもキミは、ファルガイアに帰りたいと思うのかしら?」
意地悪ではなく、自分のの意思を確認しているのだと考えた。
「ああ・・・」
アシュレーは考えることなく強くうなずく。
「迷うことなく言いきれるじゃない。まいったわね、まったく・・・」
真剣な眼差しのアナスタシアも、アシュレーの返答に笑みを見せる。
「わかった。お姉さんの負けよ。強い『欲望』も感じれたし」
不敵な笑いを見せるアナスタシア。
「欲望?」
「あ〜らぁ、アシュレーくん?わたしが気づかないとでも思って?」
バタン!!突如大きな音がして扉が塞がれる。
「閉じ込められた!?」
「閉じ込めちゃった☆」
アシュレーは音に不安を抱き、アナスタシアはそんなアシュレーに子悪魔のような顔をを見せた。
「ルシエド、ちょっとの間だけどっかにいってて」
ルシエドはクゥ〜ンっと一鳴きすると、光となって消えた。
「いったいなにを?」
アシュレーの額に焦りの汗が浮かぶ。そんな彼にアナスタシアはにじり寄る。
「ここに来る間に何回もHな視線を感じてたのよ」
「そ、そそ、きっ、気のせいですよ(汗」
「あ〜らぁ、そうかしら?」
アナスタシアは素早く手を伸ばし、ズボン越しにアシュレーの性器を弄った。
「ここ、元気にしてたんじゃなくって?」
「ちょっ、ちょっと!!」
ちょっとアナスタシアに触られただけであったにもかかわらず、股間部分の布が一瞬にして大きく膨らんだ。
「やぁ〜元気元気。若い子はこうでなくちゃね」
「こっ、これは違うんです!!これは、その(汗」
アシュレーは慌ててアナスタシアの手首を掴み、腰を引く。
「甘いわよ☆」
さっとアシュレーの後ろに回りこむと、大胆に股間を掴んだ。
「ここに来る前に言ったでしょ?『アシュレーくんのことはいつも視ていた』って」
腰を引けばアナスタシアの身体に密着し、前に出せば股間を大きく弄られる。結局どうしようもなく身を捩るしかない。
「ここんとこ危険な任務ばっかりで、任務中の宿だって一人部屋じゃないんでしょ?」
「そ、それがなにか?」
「残念なのよねぇ。ARMSに任命されてから一度もオナニーしてないじゃない。アシュレーくんのお○ん○んが見れなくって」
さも困ったかのような顔をするアナスタシア。
「なっ!なんでそんな困った顔するんですかぁ!?大体そんなとこ見てないでください・・・・ぐぅ!!」
アシュレーの抵抗が止まる。何かを我慢しているみたいな顔だった。
「ゴメンゴメン☆」
アナスタシアは慌てて股間から手を放した。
「ズボンの中でイッちゃうなんて悲しいわよね」
悪戯がばれてしまった少女の様にぺろっと舌を出す。
「でも嬉しかったわ、お姉さん」
「な、なにがですか?」
「わたしの身体でHなこと想像してくれて」
「い、いや、それは・・・」
アシュレーは全てがばれている事を悟る。しかし、Hな想像をして喜ばれたことが無く、かえって混乱する。
「わからない?Hな想像されないってことは、魅力が無いってことじゃない?アシュレーくんは<剣の聖女>じゃなくて、私自身を見てくれた。普通の女の子として見てくれた。だから嬉しいの」
アシュレーはその言葉に抵抗を止めた。そして後ろに振り返り、アナスタシアの肩を掴む。
「あなたは<剣の聖女>です。でもその前にあなたは普通の女の子なんです。
僕はここで真実を知った。あなたは普通の女の子なんです。誰がなんと言おうと!!」
「・・・・・ありがと。アシュレーくん。でも・・・・」
大きくなったままのペニスを掴む。
「こんな状態で言っても説得力が無いのは気のせいかしら?」
「あはははははは(汗・・・・・ゴメンナサイ」
「外すよ」
アシュレーのズボンのベルトに手をかけると、止め具を外す。
「どれどれ、どんだけ元気が直に見てあげよう☆」
そう言いながらアナスタシアはアシュレーの前に屈みこんだ。そしてパンツごと引き下げる。
「わぉ〜!」
パンツに引っかかり下向きになったペニスは、引っかかりが取れて一気に天を向く。その際の遠心力で滲み出た先走り汁が、アナスタシアの顔に付着する。
「すっごく元気!あそこで手を止めて正解だったわ」
先走り汁の量から射精間近だった事を再確認する。
「アシュレーくんは女の子の裸、見たことある?」
「ずっと僕の事見てたんなら、意地悪しないでください」
「そっか・・・そうだよねぇ・・・・」
そう言って妖らしい笑いを浮かべる。耳元でそっと呟いた。
「・・・・お姉さんの裸、見たい?アシュレーくんになら見せてもいいよ」
そして身体を密着させる。
「こ、こんなことしてたらさっきの女の子に・・・・あっ!!」
「ご名答!ルシエドはどっかに行ってもらったし、扉にも鍵かけたからあの子も入ってこれない。二人っきりなんだからさぁ、大胆になろうよ」
行為がすでに大胆に始まっている。アナスタシアはそう言いながらアシュレーの服を脱がしにかかる。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
ボタンを外していくアナスタシアの手を止める。
「僕だけ裸になるんですか?」
「それって、間接的に私にも服脱げって言ってるのよねぇ」
「それは、その・・・・」
アナスタシアはそのままアシュレーを全裸にする。
「見たければ見たいって素直に言えばいいのに☆」
言うが早いか、アナスタシアが光に包まれた。いきなりの光に目が眩む。
「ごめんごめん。目を瞑っててって言うべきだったね」
「いや、だ、大丈夫です」
「やだぁ!萎えてきちゃってるぅ!」
視的刺激すらなく、触的刺激もない今の状態に、ペニスに血液を送る力が弱まった。
「うおっ!!」
視界が戻らぬ内にペニスを握られ、ねっとりとした何かに包まれる。が、一瞬でその感覚も無くなる。
「すごいすごい。咥えただけでもうビンビンになった」
(な・・・なにが・・・)
目を開けても周囲はぼんやりとした風景しか映らない。手探りで周囲を確認しようと手を伸ばすと、ふにゃっと柔らかい何かが触れた。
「いやん☆」
アナスタシアの可愛らしい声が聞こえた。手に触れたものが何なのかを確かめるべく、軽く位置を動かしてみた。中指と薬指の付け根に、硬い何かが当たった。
「?」
付け根の間隔を狭めてみる。そのまま掴んでみる。
「大胆になれた?」
(まさか!!)
急激に視界が戻る。目の前に映ったのは裸体となったアナスタシア。彼女の手はしっかりと自分のペニスを掴んでいる。そして自分の手はアナスタシアの乳房を掴んでいた。指の間に挟んでいるもの、それは乳房の頂点にある薄い桃色の蕾だった。
「ご、ごめん!」
慌てて手を放そうとすると、アナスタシアは手首を掴み、乳房を掌に当てる。
「どお?初めて触った女の子のおっぱい」
「あ・・あの・・・すごく柔らかい・・・」
「とりあえず1回イッとく?」
アナスタシアの手がペニスを扱き出した。
「ここんとこ危険な任務ばっかだったし、オナニーもしてないんでしょ?溜まりすぎてるよ」
もう片方の手で袋を揉みしだく。精液の詰まったボールがある袋はパンパンに腫れていて、いつ出てしまってもおかしくない状態であった。
「手がいい?お口?」
その間も手で扱き続ける。しかしそのスピードは速い。
「ちょっと待って!!出ちゃう!!」
情けないアシュレーの声。アナスタシアもさっと手を放す。先端からは大量の先走り汁がいきおいよく流れ出ている。
「よっしゃぁ!思いっきりサービスしてあげるわぁ」
アナスタシアはアシュレーを段に座らせた。
「さぁ足を開いて」
言われるがままにアシュレーは足を開く。ペニスは腹につかんとするまでギン!!と天を仰いでいた。
「二回もお預け食らってるしね」
アシュレーの足の間にアナスタシアは割りこむと、根元を掴み固定、舌先で先走り汁を舐め採る。舌先で尿道をこじ開け、中にある汁を掬う。もう片方の手で袋を揉みし抱きつつ、ペニスを根元まで飲み込んだ。
「くぁ!!」
性欲処理を自らの手でしかした事がないアシュレーは、初めてのフェラの快感に思わず声が出る。脳裏にマリナが浮かんだが、すぐに掻き消された。
舌で亀頭を舐めまわし、ジュルジュルといやらしい音を立てて汁を吸う。
「あぅ・・・ああ・・・・ぁあ・・・」
自分の肉棒がアナスタシアの唇の中に消えては出て、消えては出る。その視覚的感覚も手伝って、射精感がすぐに高まる。
「で・・・出そうだ・・」
ちゅぽっと音がして、アナスタシアの唇から肉棒が離れた。
「じゃあ第三の選択でイこうね」
そう言うと、両手で横から乳房を持つと、その間にアシュレーのペニスを挟んだ。ゆっくりと上下に乳房を動かす。
「あぅ・・・・」
乳房を下げれば先走り汁で乳房の間を濡らしているのが見え、乳房を上げればペニスが完全に胸の谷間に消える。ゆっくりと往復している内に、予想以上の汁の量に、にちゅ、にちゅ、にちゅ、にちゅ・・・っと卑猥な音が聞こえ始める。滑りもよくなり、亀頭が現われた瞬間を狙ってアナスタシアの舌が亀頭を舐める。
思わずそのまま射精してしまったら?と考えてしまった。脳裏には、白濁色の液体にまみれたアナスタシアの髪が、顔が、乳房が浮かぶ。妄想オナニーに長けているアシュレーはそれだけで射精まじかに陥った。ぐっと歯を噛み締め、両拳をぎゅっと握る。一回射精で終わってしまうオナニーしか知らないアシュレーにとって、今ここで出してしまったら初めての快感が二度と無いように思え、必死で耐える。少しでも長くこの気持ち良さを味わっていたいだけに。
アシュレーの表情、拳、乳房の間に感じるペニスの脈動を感じ、射精間近なのを理解したアナスタシアは一気にそのスピードを高めた。
「な!!」
スピードの変化にたじろぐアシュレー。そのスピードでは一気にイってしまうほどだった。
「そ、そんなにしたら出ちゃいます!!」
「今度はイクまで止めないから」
その言葉に射精を少しでも先に延ばそうと我慢する。
「がぁぁぁ!」
「ほぉら、そんなに我慢しないで力をぬいてぇ、イっちゃえぇ!!」
アナスタシアは竿の部分を乳房で摩ると、亀頭の部分を口に含む。舌先は射精させる為だけに専念し、柔らかく熱い先端を激しく攻める。
「う?・・ぅあ?!・・くぅ!!」
アシュレーの踏ん張りに限界が訪れた。亀頭がグワッと大きくなり、ビクン!!と脈打つ。精管の中の先走り汁がピュっと出て、間置かず、ねっとりとした白濁液がアナスタシアの口の中に解き放たれる。欲望を吐き出すたびにアシュレーの腰は浮き、それに合わせてアナスタシアもアシュレーのペニスを根元まで飲み込む。
ビュッ!ビュッ!っと激しく撃ち出される精液はアナスタシアの喉の奥に叩きつけられた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
長く続いた射精が終わる。アシュレーはあまりの感激に放心状態になった。
「けほっ、けほっ」
亀頭から口を放し、咳き込むアナスタシア。溜まっていることは分かっても、量までは測ることができなかった。
「どうだった?アシュレーくん」
「・・・・・」
「凄く濃かったわよ。まだ喉の奥に絡まってるみたい・・・けほっ」
「・・・・・」
「気持ち良すぎて喋れないかしら?」
先走り汁でヌルヌルになった胸の谷間に手を置き、乳房全体にいくように塗りこむ。アシュレーのペニスを見ると俄然硬度を保っており、萎れていく気配はなかった。
「あ・・・あの・・・」
放心状態から戻ったアシュレー。
「フフフ、気持ち良かったでしょ?」
「あ・・・ハイ」
「いつもはティッシュの中に出してるけど、今日は違うもんね」
アシュレーのいつものオナニーは、射精時に亀頭にティッシュを被せ、そこに出していた。
「オナニー・・・するんですか?」
「アシュレーくんのオナニーを見ながら、ね」
妄想で女の子をオカズにしていたが、まさか自分がオカズになってい様とは。
ましてや、オカズにしている宣言を堂々とされては返答に困ってしまう。
「満足は・・・・してないわね?」
「そ、そんなことないです(汗」
「嘘おっしゃい。ここはまだ元気よ」
そう言ってアナスタシアはペニスを掴んだ。
「いや、これはもう少しすれば収まりますから(汗」
「じゃあその前に綺麗にしなくちゃね」
尿道からは、外に出て行けなかった精液が滲んでいた。アナスタシアは再度ぺニスを口に含むと、舌で尿道を抉じ開け、残留精液をすすう。
「!?ちょ、ちょっと待って」
ペニスに絡む舌の動きが違うことに気づき、腰を引く。
「も、もういいですよ」
あのまましゃぶられていたら、収まるものも収まらない。
アナスタシアはペニスを口の中から出し、亀頭に軽くキスをする。ギンギンに勃ったままのペニス。
そっと耳元で囁く。
「ここまで来たら・・・・・挿れたいでしょ?」
その言葉にペニスが反応する。
「それは、その・・・」
「挿れたくないの?」
「い・・・・挿れたい・・・です」
さすがのアシュレーも小さい声になってしまう。
「フフフ、素直な男の子って大好きよ」
アシュレーをクリスタルの浮かぶ部分、平たんの場所につれてくる。
「さぁ、横になって」
アシュレーを跨ぐと、膝立ちになる。アナスタシアが腰を下ろせばペニスが飲み込まれてしまう位置で。
クリスタルに祈る様にアナスタシアは胸の高さで両手を合わせる。
「ごめんね、マリナちゃん。アシュレーくんの童貞は<剣の聖女>権限で頂きます」
もちろん、アシュレーには聞えない様に心の中で呟く。
竿部分を掴み、まっすぐに立たせる。そのまま腰を落とし、アナスタシアの秘所に触れた。
「待って」
何かを思い出したかのようにアナスタシアは立ち上がった。立てば脹脛まで伸びている蒼い髪。二つに束ねられていて、その先端は赤い玉で整えてある。片方の赤い玉を外すと、何本かの髪の毛を手に取り、結い、二ミリほどの細さの糸を作る。
その髪をアシュレーのペニスの根元に結びつけた。
「一体なにを?」
「アシュレーくん?わかんないかなぁ?」
準備が整い、ペニスの真上で膝立ちになる。
「キミは『コンドーム』ってのをいつも携帯してるの?」
無論、そんなものは持ち合わせていない。
「ナマでもいいけど、出来ちゃったらどうする?君は自分の世界に帰っちゃえるけど、私は違うんだから」
そう言いながらペニスを摘み、その先端をワレメに擦り付けた。
「大丈夫よ」
髪の締め付けは、血液の流れは妨げず、精管のみを締め付け、発射できない微妙な力加減でくくられていた。
亀頭部分がアナスタシアの体内に飲み込まれた。
「ウフフフ、どんな感じかな?」
亀頭部分だけを飲み込んだ状態で体を前後に揺する。隙間なくアシュレーの亀頭に密着する膣壁に、「ああぁ!」とアシュレーはうめき声を出す。
「それでは!」
一瞬間を置いて、一気に腰を下ろした。
「!!!」
膣内で大きくペニスが震えた。
「どう?イけないでしょ?縛ってなかったらもうイっちゃってたのね」
「だ・・・だしたい・・ぃ・・」
このままイけたらどんなに気持ちいいだろうか。コンドームが無い事を恨まずにはいられなかった。
「いいよ、この太さ。ちゃんと子宮まで届くし、硬さも申し分無い」
射精願望のみが頭に在るアシュレーには、誉め言葉は届かない。
「いいよ、アシュレーくんのお○ん○ん」
腰を動かし始める。
「当たる・・・・当たってる・・・」
アシュレーの上に座れば、ペニスの先は子宮を押し上げる。カリ首の部分まで腰を持ち上げ、一気に落とす。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
アシュレーも必死になって快楽に抵抗する。目の前の二つの膨らみがたわわに揺れ、結合部からはぐちゃぐちゃと卑猥な音が聞える。
「どお?アシュレーくん。お姉さんのオ○ンコ。気持ち良い?」
「きっ、気持ち良いですぅ!!」
目を瞑り、歯を食いしばって我慢するアシュレー。自然に腰が動き、下からアナスタシアを突き上げる。
「お○ん○んが擦れて・・・気持ち良いよ」
そしてアナスタシアは、アシュレーの腰の上に座ったまま止まる。
「分かる?お○ん○んの先っちょになにが当たってるか」
ペニスの先に感じる感触は、膣壁とは違う別の感覚があった。
「お○ん○んの先っちょの先にはね、子宮があるんだよ。子宮の中で赤ちゃんが出来るの。アシュレーくんのお○ん○んから出る、白い気持ち良い液体が無いと出来ないんだよ」
子宮に当たっている先端は、射精時のように大きくなっている。しかし精管をせき止められ、イク事は出来ない。
「何回胎内でイったかな?縛ってなかったらヤバイかもよ」
そう言うとアナスタシアは立ち上がった。アシュレーも立ち上がらせると、アナスタシアはクリスタルに両手を着き、お尻をアシュレーに突き出した。
「今度は後ろからお願い。思いっきり動いていいよ」
アシュレーは反りかえりすぎるぺニスをつかみ、アナスタシアの後ろに立つ。
ぐっと腰を引き寄せ、割れ目に亀頭を合わせた。
「挿れるよ」
ぐっと根元まで突き入れる。結合部からは愛液が噴出し、太ももを伝って落ちていく。突き入れる事にぴちゃ、ぴちゃっと飛び出る愛液に、アシュレーの陰毛もベトベトになっていた。
「もっと激しく動いていいよ。アシュレーくんは初めてなんだから、お姉さんを気持ちよくさせようなんて考えなくていいの。自分の思うが侭に動いて」
パンパンパンパン!
アシュレーの腰と、アナスタシアのお尻がぶつかり合う音。その速さは、まさにフィニッシュ直前の動きであった。根元を締め上げられ、射精が出来ないからこそ、その速度で動きつづけることが出来た。
「あん!あん!あん!あん!」
さすがのアナスタシアも、その速度で突き続かれ、声を漏らす。射精瞬間の亀頭の太さを保ったまま突かれ、激しく膣壁を擦られる。
しかしテクニックの伴わないその単調な動きでは、アナスタシアに絶頂が訪れることは無い。むしろ、イきたくてもイけないアシュレーの苦しそうな声が気になる。
(あんまり苛めちゃ可愛そうよね)
アシュレーの視線はアナスタシアのお尻に在る。肉棒が出入りするその風景をじっと見ているのだ。アナすタシアはそっと手を結合部に運ぶ。縛った髪にはすぐに解けるような細工がしてあり、それを解く為に。
アシュレーが腰を引く。カリ首が膣の入り口に引っかかる。そして肉棒を突き入れようとした瞬間を狙う。
(我慢を無理強いしてゴメンね)
髪の毛の先端を引っ張った。音も無く髪の毛が外れる。
「!!!」
塞がれていたからこそ、遠慮なしに激しく動けたのだ。自分の意思でイクことは出来ない、自分の意思で出せないから「外に出さないと」という考えは頭に無かった。
肉と肉がぶつかり、アシュレーの体が硬直する。ゾクゾクっと背筋に快楽が走る。そして、ペニスの先端が子宮を押し上げた瞬間、爆発した。
ドピュン!!
先ほどから大きく開いたままのペニスの先端から白いマグマが噴出す。
ドピュン!!
全てをこのまま出し尽くしたいという『欲望』が理性を吹き飛ばす。
ドピュン!!
腰をぐっと引き込み、より奥に精を吐き出そうと密着させる。
ドク・・・・ドク・・・・ドク・・・・・。
僅かな理性が「妊娠させてしまう!」と警告を出したが、膣内射精という最高級の射精快感に、体が動かなかった。脈打つことに、今まで我慢してきた分の欲望が噴出し、アナスタシアの胎内を満たす。大量の精を吐き尽くし、身体に自由が戻った。
「すっ!すいません!!」
慌ててアナスタシアの膣から、ペニスを引き抜く。すぐさま溢れ出る精液を見て、その量に多大な罪悪感が生まれる。
なんだかんだいっても、体力を消耗したアナスタシアは、クリスタルに背を向け持たれかかる。
「凄い量だよ。お姉さんびっくりしちゃった」
白い液体は太ももを伝う。下腹部を撫でる。
「大丈夫だよ。赤ちゃんは出来ないから」
「で、でも・・・」
「あのね、アシュレーくん。根元を縛った理由は他にあるの」
「?」
「もし縛ってなかったら何回イってたと思う?挿れた瞬間にもうイっちゃったでしょ?」
「その時には縛ってあったのに出ちゃってたんですか?」
「出てないよ。でもね、出た時みたいにビクン!!って中で震えてたんだよ」
「それは・・・・その・・・」
「気にしない、気にしない。初めてだったんだし、しょうがないよ」
「本当に妊娠しないんですね?」
「しないしない。安心してよ」
緊張が解れる。
「それともなに?妊娠させたかった?」
「そそそ、そんなことありません(汗」
「まだやる?今度は縛りなしで、ナマで」
「もういいです。さすがに疲れました(汗」
「そうよね、あんなに激しく腰振ってたし」
「あはははは(汗」
「お姉さんこそゴメンね。イきたくても我慢させちゃって」
二人は服を着ると扉の鍵を外す。
「ルシエド!!」
ガーディアンの名前を呼ぶと、颯爽と光と共に現われた。
「行きましょう」
そして二人はこの部屋を後にした。
後書きは後編にしましょうよ(汗